雨上がりの多宝塔1/100 ジオラマ制作① |  Kyotoから創造するARTBOX45°

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 歴史的建造物の模型・ジオラマなど当時の情景を蘇らせることに日々励んでいます。

そうしゅうさいです。

 

先週から始めていた

石山寺の多宝塔 情景ジオラマ制作も少しは進行…でも何かと仕事の関係で余り進んでおらず…(゚ー゚;

それでもふんばって!フジミの多宝塔プラ組立と塗装を終えて9割近くまで出来上がりました。

現在の石山寺の多宝塔は平成24年に檜皮葺屋根葺替修理が完了したため、真新しくなっております。この写真は修理前なので、以前の姿を再現してみました。
 
石山寺の多宝塔は日本最古といわれ、1194年に創建されたもので国宝に指定されている貴重な古建築です。
 
以前高野山へ訪問した多宝塔と少し形が違うようにも見えました。こちらはどっしりと構えたような形です。
時代によって建築様式が変化しているものと思います。多宝塔も種類が沢山あるようですね。僕はどちらかと言えば、この高野山の多宝塔が好みなのですが(^_^)
 
写真通りの塗装に仕上げてみたつもりなのですが、どうでしょうか?この段階では甘い感じがしています…
 
屋根裏の朱色が残っている箇所も塗装。古色の表現はなかなか難しいです。岩絵具を使用すれば何とかそれに近い彩色になるでしょうが…
 
 
檜皮葺(ひわだぶき)屋根も修復前の表現でいきました。質感もジオラマ素材は使用せず、独自の素材(手作り)を生み出して再現(^_^)ちなみに天然素材です。
 
九輪も錆びた感じで写真通りに再現。残り宝鎖と呼ばれる九輪と四つ角の屋根部分に繋がる鎖を取付けていく予定です。
 
彩色も少し手を加えていかねば…
 

さて、多宝塔の情景ジオラマを制作するということでしたが…

題しまして「雨上がりの多宝塔」

その名の通り、雨の表現を情景ジオラマとして制作してみることにしたのです。

ここでの難易度は何と行っても雨の雫が滴り落ちる表現です。これは僕としても以前から挑戦したかった試みで失敗覚悟の上で挑戦してみました。

何度も試験的に他のモチーフで試し、やっとそれらしい表現ができました。流石に一発ぶっつけ本番は危険なので、その前に色々と試して、この表現にたどり着きました(^_^)
 
 
 
雨の流れる表現どうでしょうか…?まだ一カ所のみなので完成しないと分からないところですが…水滴の大小、バランスが大事だと思っているのですが、一つ一つ作りながら全体を見て調整していくといったところです。
 
水の表現はジオラマ制作においても難解で失敗する例も多いと聞きます。
デッサンでも水の表現が難しい…学生時代でも、水の表現は難解でよく練習していましたが、模型でも同じことが言える様な気が致します。
 
何とか雨という表現が上手く出来ればよいのですが…これからが正念場です(`・ω・´)
 
では!