宗秀斎です。
酷暑からようやく解放されたとは言え残暑が続く今日この頃ですが、
各地では文化祭やイベントなど芸術に触れる機会が多くなり、興味のあるイベントをリサーチしている最中です。ゴールデンウィークやお盆休みなども殆ど出掛けることなく製作に没頭していました。
たまには息抜きがてら刺激を受けそうなイベントに出掛けようかと考え中です。シルバーウィークも変わらず執筆&製作ですが💦
一ヶ月前から製作を始めていた日光東照宮陽明門1/80が完成しました。
今回もフジミ模型のキットを使って、数ミリの極彩色彫刻を彩色描写。
先のことを考えると毎回、手を止めたくなるような膨大な製作時間と忍耐、労力共に根気のいるモチーフです。陽明門は通年、人気のある寺院仏閣模型ですが、地味な作業が続くためモチベーションが上がらず途中で匙を投げてしまうなんてことをよく聞きます。あえて人がやりたがらないことに飛び込む心意気で臨みました。キット自体精巧な作りなので、その精巧さを生かしながら緻密な彩色を加えることでより陽明門の煌びやかな魅力を感じさせる姿が生まれます。
最初に基壇部分から。
下地にとして全体に白胡粉を塗装していきます。
独特な石畳も一枚づつ石の色褪せた感じや質感など丹念に塗装していきます。
いきなり濃い色を塗装すせず、水彩のように何度も重ねることで深みが出ます。扱う素材にもよりますが、木製でも同じやり方で進めています。以前に比べて拘りがより強くなっている気が…。
柱には紋様を浮き立たせるために墨入れをします。
こちらは時間の経過を感じさせる褪色感を意識しながら塗装してみました。
彫刻部分の彩色。
陽明門彫刻の写真を参考にしながら緻密な細密描写の始まります。人物の頭は1mmも満たないなど、流石に数ミリの範囲の中で正確さを出すのは限界があるので、それぞれの特徴部分のみに焦点を当てながら彩色するのがコツです。
金彩には京都の老舗金箔から取り寄せた純金箔色塗料を使用。
これまで色んな金塗料を探してきましたが、これを超える塗料を未だお目にかかったことがないくらい金箔の再現度には頭が下がります。金を取り扱うだけあってこの金塗料はピカイチ!光彩により金メッキのようなギラギラ感ではなく、金箔独特の落ち着いた華やかな輝きを解き放ちます。ただ、お値段がお高めなので、いつも扱いには慎重になりますが…^^;
組物の紋様の彩色。
極細の面相筆を使い分けながら塗装というより線で紋様を描いていきます。
いかに細く金線を描けるか?という極限まで挑戦した組物部分。筆使いが試される工程とも言えます。
組物に取り付ける龍の彫刻部分。
こちらも一体一体彩色していきます。その他にも龍の彫刻部分を含めると50体以上?と数えたことがないくらい滅入ってしまいます。本当に地味な作業ばかりなので、中盤あたりから忍耐がどんどん落ちていきます。途中で匙を投げるというのもこの辺りから?と勝手に思ってしまいます^^
最後に銅葺き屋根の再現。
重厚感ある屋根の表現には錆カラーの溶剤を使って自然に緑青を発生させた後に水彩のように重ね塗りをしていきます。下地の緑青を生かしながら何層も重ね塗りしていくと陽明門の特徴ある銅葺き屋根の表現が生まれます。また褪色感も併せて工夫しながら彩色してみました。
それぞれのパーツを組み合わせた後、ようやく1ヶ月に渡る苦行とも言える細密描写による日光東照宮陽明門の完成です。一個一個のパーツを製作していると達成感が湧かないものですが、組み立てるとそれまでの製作の苦労が吹き飛ぶくらい想像し得なかった姿が目の前に現れると感動するものです。この姿を見る為にモチベーションを維持していたようなものですね。いつ見ても飽きさせないのが陽明門の魅力といったところでしょうか。
1ヶ月超の制作期間を経て細密描写に拘った極小の極彩色彫刻が詰まった彩色による日光東照宮陽明門1/80。現在も神々しい国内でも類を見ない華やかな陽明門の魅力ある姿がここに。
芸術の秋にピッタリな東照宮陽明門模型でした。
東照宮陽明門1/80はオークションにて出品しています。ご興味ありましたらご参加下さいませ。













































