インクカートリッジは独禁法違反?? | 野中宗助の日常

野中宗助の日常

漱石「門」の主人公の名前を拝借

観光ガイドをしているので京都の寺社や歴史、文化に関する知識を結構、覚えないといけない。

 

そのための資料を手に入れ、覚えるために印刷もしなければならず、その印刷のインクカートリッジ代が馬鹿にならない。

 

手のひらに収まりそうな大きさのインクカートリッジが一個、2000円弱する。

 

それがすぐなくなる。

すぐなくなってご覧のように「残量が少ない」という警告が表示される。

 

印刷中にしつこく表示され、「いますぐ交換しろ!」と命令されているような感じで、でも2000円弱もするインクカートリッジは最後の一滴まで使いきりたい。

 

まだ少し残っているのに「いますぐ交換しろ!」と表示されると腹が立ち、なんかプリントメーカーの陰謀ではないかと思う。

 

そもそも本当にインクカートリッジはそんなに高くつくものなのだろうか?

 

もっと安く生産できるのにプリントメーカーがカルテルを結んでわざと高く売りつけているのではないかと疑いたくなる。

 

プリンターそのものは案外、高くはない。

 

しかしインクカートリッジは高い。

 

携帯電話に似ている。

 

携帯電話そのものは高くはないが、通信費が高い。

 

携帯電話会社もカルテルを組んで、価格競争をしているふりをしながら通信費はなかなか安くはしない。

 

本当に通信にそんな金がかかるのか実に怪しい。

 

そんなことを疑い出すとどの商品の価格の決め方にも首をかしげたくなるが。

 

プリンターに関してはもはやわざわざ印刷する人も少なくなっている。

 

印刷せず、自身のPCやスマホでデータを開き、それで読んだり、覚えたり、会議にでたりという人が増えている。

 

自分は老眼でスマホの字が読みづらく、またPCを持ち歩くのが面倒なのでいちいち印刷するが、インクカートリッジ代のことを考えると面倒でもスマホやPCを使うほうがいいのかもしれない。

 

いちいち印刷するのはいわゆるアナログ人間で、プリントメーカーを儲けさせるだけだ。

 

とは言え、ガイドの仕事もあと1年半ほどで「定年」となり、ガイドの仕事をやめてしまえばもうプリンターは使わない気がするのでアナログ人間のまま終わろうとしている。

 

でも自分たちアナログ人間がどんどん減ればプリントメーカーは困るだろう。

 

儲けが少なくなる。

 

そのためにはインクカートリッジをもっと安くし、印刷でもいいと思わせないとジリ貧だと思う。

 

あるいはアナログ人間から儲けるだけ儲けて自滅しようということなのか。

 

それに付き合わされている自分たちはかなしい。

 

年金暮らしの爺婆に高額のインクカートリッジを売りつけるのは一種の詐欺ではないかとさえ思う。

 

独禁法、という言葉が浮かぶ。