野中宗助の日常

野中宗助の日常

漱石「門」の主人公の名前を拝借

大腸の調子を崩したつれあいが買い物に行くのも億劫らしく、「なにが欲しい?」と聞くと「リンゴ」というのでスーパーで適当に買ってくると「リンゴの味がしない」と言う。

 

自分も食べると確かに、だった。

 

もう一度、リンゴを買い直しに行き、さっき買ったリンゴの倍の値段がするのを買うと、「美味しい」と言う。

 

確かに美味しかった。

 

「リンゴの味がしない」のは1個180円ぐらいで、「美味しい」のは1個350円ぐらいだった。

 

「安物買いの銭失い」という言葉を思い浮かべた。

 

いくら安くても不味ければ買った意味さえない。

 

高いリンゴの値段で安いリンゴを2個買っても意味がない。

 

不味い食べ物は銭=金を捨てたも同然だ。

 

調べると「安物買いの銭失い」という言葉は江戸時代からあるそうで、江戸時代の「いろはがるた」にも出てくるらしい。

 

江戸時代から、自分のようなバカがいて、失敗をし、戒めているようだ。

 

いや江戸時代より、ずっと昔からであろう。

 

それにしてもよくもそんなに美味しくないものを、スーパーマーケットは店頭におくな、と思う。

 

安けりゃ売れるという消費者心理を悪用した詐欺のようなものである。

 

また生産者もよくそんな不味いものを出荷するなと思う。

 

生産者としての誇りがないのだろうか?

 

加工食品は別にして、あるいは魚や肉は別にして、野菜や果物は味が命だろう。

 

見た目、姿かたちだけで「出来た」と考えるのは恥である。

 

スーパーマーケットもただ「安い」だけで売ってはいけない。

 

いくら安くても粗悪品を売るのは、高いものを買わせるより罪である。

 

リンゴなどの果物は「糖度」とか言って美味しさを計れるはずだ。

 

それを満たさないものは売ることを禁止し、別な用途、たとえばジャムのようなものとか家畜の餌にすべきだ。

 

不味くても売り出すから、美味しいものの価格がつり上がるとも考えられる。