投資詐欺? | 野中宗助の日常

野中宗助の日常

漱石「門」の主人公の名前を拝借

「なぜ騙される投資詐欺」というのが、昨日の「クローズアップ現代」。

 

「投資詐欺」という言葉がなんか変。

 

投資は博打であり、リスクの高い、いかさまなもので広義な意味で詐欺のようなものではないだろうか。

 

だから投資で詐欺にかかったという表現には違和感がある。

 

楽して金を儲けようと危ない橋を渡り、そこで失敗したというは当たり前の話だ。

 

詐欺というのは自身の失敗を、自身への慰めのために言い換えているだけだ。

 

今回のはSNSに有名人の顔写真がのり、偽有名人が語ったSNS上の儲け話にうっかりはまったという話。

 

そんな迂闊なことをすること自体がバカバカしいし、「被害」だと大騒ぎすることだろうかと思える。

 

無断で顔写真を使われた有名人が怒って、SNS側を訴えているのはわかるが、それに騙された投資家が文句をいうのは筋違い。

 

と言うか、嘘の顔写真掲載にまんまとひっかかる神経がどうにかしている。

 

欲に目がくらんだからだろう。

 

自分は楽して金を儲けることにいちゃもんをつけない。

 

誰だってそうしたい。

 

額に汗して稼ぐ金が尊いとも思わない。

 

ただ楽して金を儲けることにはリスクが伴うだろう、資産家でない限り。

 

騙されたと騒ぐ投資家は資産家ではない。

 

自身の持ち金の大半を、投資につぎ込むような博打打ちである。

 

競馬狂、パチンコ狂となにもかわらない。

 

しかし競馬狂、パチンコ狂は負けても文句を言わない。

 

それが博打だと心得ている。

 

偽の顔写真に騙されたというのは正確には、危ないとわかりつつ、一つの儲け話に乗った、博打をしたということだ。

 

そして負けた。

 

だったら文句は言うな。

 

「騙された」とまるで他人のせいみたいに言うべきではない。

 

冷静な判断をすれば偽写真のSNSは見破れたに決まっている。

 

NHKがどうしてそんな弱音を吐く博打打ちに同情し、「被害者」だと話題にしているのかが理解できない。

 

要はネタ作り?

 

ネタ欲しさにNHKの記者も正確な判断ができていない。

 

有名人が写真を使われたというだけでは「一般向け」ではないので投資家を被害者と言い換え、話題にした。

 

けれど「一般の」視聴者はだれも同情するまい。

 

高齢者の詐欺とは大違いだ。

 

と考えるとNHKも詐欺のような報道をしているとも言える。