すべての生命ある存在は、ふたりでひとつの生命だった。
それはすべての生命が感じ合っていることであり、
あのふたりも、同じように感じ合っていた。
ふたつの葉っぱは、前と同じくいつも寄り添うように、
ふたりでいる時間をこの上もなく楽しんだ。
しかし別れを経験し、再会を経験したことで、
ふたりはお互いを、更に強く想うようになっていた。
ふたりのつながりを、更に強く信じるようになっていた。
世界はまたしても、ふたりの別れの季節を迎えた。
しかしふたりにとっての別れは、
ただ悲しむものではなくなっていた。
孤独の先に、再会の喜びがあることを信じれば、
孤独は孤独にはならなかった。
ふたりは強く信じ合った。
ひとつの生命であるふたりに、
永遠の別れなどないことを、強く信じ合った。
そしてふたりはまた、再会を喜び合った。
ふたりは何度もお互いを確認し合い、
別れては再会を喜び合い、
ふたりはふたりの成長を繰り返していった。
しかし何度別々の存在に生まれ変わろうとも、
ふたりの想う気持ちが変わることはなかった。
どんな別々の存在に見えようとも、
ふたりは同じ生命だと感じ合うことができた。
たとえどんなに長い別れでも、
ふたりはまた出会えると、信じ合うことができた。