小さな愛のものがたり 4話/全9話 | source message

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人生は素晴らしい! 世界はこんなにも美しい!!





すべての生命ある存在は、ふたりでひとつの生命だった。



それはすべての生命が感じ合っていることであり、



あのふたりも、同じように感じ合っていた。



ふたつの葉っぱは、前と同じくいつも寄り添うように、



ふたりでいる時間をこの上もなく楽しんだ。



しかし別れを経験し、再会を経験したことで、



ふたりはお互いを、更に強く想うようになっていた。



 



ふたりのつながりを、更に強く信じるようになっていた。



 



世界はまたしても、ふたりの別れの季節を迎えた。



しかしふたりにとっての別れは、



ただ悲しむものではなくなっていた。



孤独の先に、再会の喜びがあることを信じれば、



孤独は孤独にはならなかった。



ふたりは強く信じ合った。



ひとつの生命であるふたりに、



永遠の別れなどないことを、強く信じ合った。



 



そしてふたりはまた、再会を喜び合った。



 



ふたりは何度もお互いを確認し合い、



別れては再会を喜び合い、



ふたりはふたりの成長を繰り返していった。



しかし何度別々の存在に生まれ変わろうとも、



ふたりの想う気持ちが変わることはなかった。



どんな別々の存在に見えようとも、



ふたりは同じ生命だと感じ合うことができた。



たとえどんなに長い別れでも、



ふたりはまた出会えると、信じ合うことができた。