『弟』 ある兄弟の話

結構前に買った本を改めて今読み返すことっていうのは自分の成長、正確に言えば変化を確かめる一種の物差しになるから面白い。読み返したんだ、石原慎太郎の『弟』。前読んだときは、平凡という言葉からあまりにかけ離れた二人の日常自体に圧倒された記憶と、慎太郎の文章が意外に読み易いことくらいしか覚えてなかったが、それとなく文学らしきものを齧った今、また石原裕次郎の映画をチラリと観てみると、少しばかり二人の姿に近づけた気がしている。いや、慎太郎の方かな、どちらかと言えば。
巻末のなかにし礼の解説に「小説」、Amazonの商品説明では「私小説」と嘯いてるが、僕から見ればこれのどこが小説なんだと首を傾げてしまう。フィクション要素や話を膨らませてる要素はどこにもなく、慎太郎が自分語りで弟を扱ってる以上、小説というよりはエッセイ的な、兄が書いた弟の自伝、石原裕次郎の伝記みたいなもんだろうと思ってる。何が石原文学だ、笑わせる。(弟の死に関する記述だけは小説っぽく描かれてるが。)
飾りのないエピソードで埋められているぶん、二人の青春-壮年期の血流の聞こえるような、荒々しく、爽快で、無闇な自信に溢れた姿をありありと書いている。それは彼らの生きた高度経済成長という時代を象徴していて、無気力な平成を生きる僕にとって、ずいぶん眩しく映った。そもそも石原裕次郎の最晩年に生まれた僕らは、彼の輝いていた時代を知らないから、壮年以降の太ったなんだか前時代的な元スターというイメージしか持っていない。平成っ子はこの本で当時のデタラメなエネルギーに驚くと思う。
忘れ去られつつある経済成長期を知ろうとする時、たった二人の存在で充分なのかもしれない。兄は作家・政治家として時代を代表し、弟は映画俳優・歌手として一世を風靡した。野蛮な兄弟は旧来のシステムに噛み付き、ぶち壊しながら地盤を築いていく。どうも実感が湧きにくいが、いま大御所とか言われている津川雅彦が慎太郎によって発掘・命名されて、石原裕次郎の初主演の脇役としてデビューしたっていうのも凄い話だ。
繰り返すようだけれど、いま石原兄弟と聞くと、兄の文学は散々知識人から馬鹿にされ(ペニスで障子破ったりとか)愛国的な政治信念がマスコミから嫌われているし、弟もネットで豚だの不細工だの散々コケにされてるようにあんまり良いイメージがない。でも破天荒なあの時代に、誰よりも輝いていただろう兄弟の逸話の持つエネルギーは、今だからこそ振り返る価値があるんじゃないか。
抽象的なことをくどくど書いてもしょうがないな。高校生にして親に買って貰ったヨットを湘南で乗り回し、女遊びを繰り返した挙句、酒の飲み過ぎで黄疸になり家計も傾ける放蕩ぶりとか今時あり得ない。しかも兄貴は弟のそんな姿を面白がって書いた小説で芥川賞を取って、その小説の映画化に当って弟をねじ込み、弟はそれを足がかりに映画スターになるとか、どこの三文小説なんだとツッコミをいれたくなる。それが事実なんだから困ってしまう。
これ読んで石原慎太郎って面白い作家なんだと改めて感じるよ。根本的に作家・小説家のわりに力強すぎるんだな。生命力と言うか…。芥川・太宰・川端・三島的な、どこか叙情的で耽美的な、日本文学らしい系譜から外れたところで硬く屹立している。弱さを掘り起こすよりも、突き放して物事を考えるのは特殊だろうなぁ。小説読んだ印象も、暗さや美しさよりもなんだか獰猛さみたいなもんが残る。
慎太郎には不安感に苛まれたり、不眠症になったり、精神病を発症したり、美しさを追い求めた結果自死を選んだ先達と較べて、そんなこと考えもせずグーグー鼾をかいて寝るような男性的な強さがある。三島由紀夫を平然と批判したりとか、なんだか文学的な価値以上に饒舌なもんだから、共感され難い作家なんだよな。
『弟』読んで思うのは彼のそういう在り方が、今までのバンカラな生き方の延長線上にあるんだなってことかな。戦いの中で培った勘の良さで、一発ブラフをかまして成り上がっていく強かさ。穏やかな平成の村社会では打たれてばかりで、より頑なな側面が強調されているけれど、日本の青春期最後の輝きを放っていたバブル時代を生き抜いた怪男児の生き方・文学はもう一度見直されても良いかな。
知事やりながら長編小説の構想を練ってるらしくて、それが7つくらいあるんだとか文藝春秋の対談で読んだ記憶がある。知事としてそろそろ区切りをつけて、著作に専念して欲しいとか思ってみたり。なんだかんだまともな小説は23冊くらいしか見た記憶がない。長編書いてたっけな?エッセイとか多いんだよな…。
『弟』も感傷を排した書き方は流石だけれど、客観的に書きすぎて小説味が出てない。まだ書けるんなら書いて欲しいです。政治家も良いけどなるなら首相か外相になって欲しい。無理だけど。
そう言えば民主党の代表選が白熱してるみたいですね?先週アンカーで青山繁晴が言ってる通り、どうせ剛腕が首相になっても金権追及で国会運営不可能なんだから、菅さんにがんばってもらうしかない。いま記者会見を観たけど、剛腕さんが政策語るとか不自然だな…。今まで政策に触れなかった男がいまさら、ねぇ?悪あがきだと思うけれど、何か起こしそうな恐さがあるから厭だな。
あと関係ないけど、久しぶりにオバマ大統領の顔見たよ。いつの間にかやつれ過ぎ…。痩せたし、顔色悪くて、目の光も弱くなった。他人の国だけど心配になっちゃうな。頑張りたまえよ、同盟国。とまぁ尻切れトンボにお終い。何が言いたかったのやら…。
色々恥ずかしい予告編 クラシックの最低な使い方の一類型 ただし映像の切り取り方は上手い 本編は面白いです
弟 (幻冬舎文庫)/石原 慎太郎

¥680
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ブックオフなら百円で手に入るよ
あったあった、コレコレ 覇気がないよね
オレの備考録①
ヒドい。(笑)をつけたくなるくらいに生活が酷い。引き篭って映画とネットとテレビの情報に埋もれてたら曜日、時間の感覚を失ったらしい。そろそろゴールデンの時間だな…テレビでもつけるか…と思ってふと時計を見ると朝4時とかザラです。映画結構観てた筈なのに内容思い出せない。引き篭もってるくせにブログつける気力もない。サイテーだろ。死んでしまえ。俺「死ぬ!」
思ってる以上にブログってやつは精神力が必要で、昼と夜はなんとか識別できるものの晩と早朝の違いが分からなくなってきた僕にとって、万端の精神力を蓄えてる時間帯はどこにも存在せず、したがってブログつける勇気が持てないから、当然の帰結として書くことができないということになる。
かといってノンベン・ダラリと腐っていくのを待つのも癪な訳で、取り敢えず備考録という形でハードル下げちゃえば、こんな状態でもなんとか太刀打ちできるのであるのかな、と。そんな感じでダラダラ書くので真面目に読んだりマジメに心配してくれなくて構わないです。えぇ。
観たもの《テレビ》
ニュースアンカー今週分
朝生今週分
大魔神カノン
タモリ倶楽部
たけしのにっぽんのミカタ
名将の采配(再)
から騒ぎ
なんか中島美嘉とかSuperflyとか出てた音楽番組2こ
これ全部昨日だな…その前は思い出せない…金曜晩は充実してることに先週気付いた。ニュースアンカーhttp://www.youtube.com/user/foolonthebeach#p/a/u/2/GYeSe0aGlQg。埋め込むのメンドクセェ。朝生は今週

生だけにタイムリーなことやってたのでつい観てしまった。朝生らしからぬ端正なディベートになっていて、とても面白かった。中国人が途中引っ掻き回して片山さつき「ハァ?」なんて2コマがあったが、中国人でも良い中国人だったらしく、終わりの時は和やかな感じになっていた。問題が問題だけに全員が真剣に議論してるのが素晴らしかったね。ちなみに
生方幸夫(民主党・衆議院議員)
下地幹郎(国民新党・衆議院議員)
片山さつき(自民党・参議院議員)
浅尾慶一郎(みんなの党・衆議院議員)
井上哲士(日本共産党・参議院議員)
潮匡人(国家基本問題研究所評議員)
宋文洲(ソフトブレーン創業者)
高野孟(ジャーナリスト)
富坂聰(ジャーナリスト)
村田晃嗣(同志社大学教授)
山口昇(防衛大学教授)
渡部恒雄(東京財団上席研究員)
パネリスト。山口昇元陸相の素晴らしい安定感。そのおかげかな。あと高野さんも。総一朗合わせた白髪の三兄弟がうまく舵取りしていた。動画が上がってればそのうちリンクします。今までの中で一番勉強になったかも。相変わらず議員はダメダメだったけどね。さつきは良かった。元財務官僚ブラボ。そうそう、菅総理の韓国謝罪談話は米韓合同軍事演習へのオブザーバー参加のためだったらしい。だから?て話ですけどね。
大魔神カノンは泣いた。ドラマとか映画で登場人物が合唱するシーンたまにあるよね。それ上手く入れてる作品にどうやら弱いらしい。ちなみに特撮。少し書ければ書きたいからまた今度。演技下手だし予算あんま掛かってないけど面白いよ。野心作。
タモリ、スナック来夢来人サミット。何やってんだ。笑。確かによく見かけるが。なぎら健壱のテキトーさは神がかってる。たけし。

武田邦彦みたいなヘソ曲がりなオヤジは大好きだ。とんでも科学扱いされてる理論の正しさは置いといて、リサイクルとか無意味だからやめろ・エコ教育なんかするな、とか平気で言っちゃう神経に痺れる。エコとか浮かれて箸とか袋とか持ち歩くみっともない馬鹿に較べると、批判精神があるだけ知的じゃないか。実際どこまで分かってエコとか言ってんだって話だよね。日本にはこういう人がいた方がいい。
名将の采配、楠木正成の湊川の戦。先週は官渡の戦いだったかな。軍師に就職しちゃおうかしら。から騒ぎ以下省略。あ、中島美嘉の自由過ぎる人間性と歌唱力のギャップ、Superflyの音楽センスは何気に日本人離れしてる気がしてる。
観たモノ《エイガ》
七人の侍 ☆☆☆ 面白かったけどDVD2枚とか長い少し寝た《再》/黒澤
All About My Mother ☆☆☆☆ すごく好き/アルモドバル
A FEW GOOD MEN ☆☆ トム・クルーズ大根過ぎ
幕末太陽伝 ☆☆☆★ 邦画は時代物コメディーが面白い/川島雄三
talk to her ☆☆☆★ 上マザーと同監督・変態的で好き/アルモドバル
素晴らしき日々 ☆☆★ 面白いんだけど娯楽作品には辛めに
Full Metal Jacket ☆☆☆ 平野耕太ばりのギャグ・後半イラネ/キューブリック
狂った果実 ☆☆☆ この頃の裕次郎の輝きは半端じゃない
Short Cuts ☆☆★ いまいち移入できなかった・面白いハズ《再》/アルトマン
Moulin Rouge ☆☆ ミュージカル好きには堪らない
父親たちの星条旗 ☆☆☆ 愛国心に流されないのは流石
硫黄島からの手紙 ・・・ 開始20分で観るのやめた・ジャニーズ帰れ・所詮アメリカ
もうちょい前に観たのも結構あるから気が向いたら面白かった奴について書いてきたい。あー
Eyes Wide Shut ☆☆☆☆ すげー良い・観るべき/キューブリック
とか。書いたっけ?今はもういないタイプの巨匠。映像美。荘厳。一人で観るには良い。クルーズも割といい。バカとクルーズは使いようってことか。まぁ今日書いたぶんについてもよかったやつはもっかい書くかも。
とかね。アフィどうしよう…。アルモドバル・キューブリック・太陽伝で良いか。全部は無理だ。
オール・アバウト・マイ・マザー [DVD]/セシリア・ロス,ペドロ・アルモドバル,マリサ・パレデス

トーク・トゥ・ハー スタンダード・エディション [DVD]/レオノール・ワトリング,ハビエル・カマラ

アイズ ワイド シャット [DVD]/トム・クルーズ,ニコール・キッドマン

フルメタル・ジャケット [DVD]/マシュー・モディーン,リー・アーメイ,ビンセント・ドノフリオ

幕末太陽傳 [DVD]/フランキー堺,南田洋子,左幸子

ふー。書くと少し元気になるな。取り敢えず今日はこんなところで。ふと脱力した方が書きやすいことに気づく。でも俺の脳味噌の調子次第な所があるからなぁ…。あと書き終わってから備考録と備忘録の違いに気付いたが、俗語として間違ってるわけでもないみたいなのでこのままで。ビボーロクと読むんだね。かってにビコーロクって読んでた。
砂の女 (新潮文庫)/安部 公房

安部公房はやっぱり面白い ☆☆☆☆ってとこか
思ってる以上にブログってやつは精神力が必要で、昼と夜はなんとか識別できるものの晩と早朝の違いが分からなくなってきた僕にとって、万端の精神力を蓄えてる時間帯はどこにも存在せず、したがってブログつける勇気が持てないから、当然の帰結として書くことができないということになる。
かといってノンベン・ダラリと腐っていくのを待つのも癪な訳で、取り敢えず備考録という形でハードル下げちゃえば、こんな状態でもなんとか太刀打ちできるのであるのかな、と。そんな感じでダラダラ書くので真面目に読んだりマジメに心配してくれなくて構わないです。えぇ。
観たもの《テレビ》
ニュースアンカー今週分
朝生今週分
大魔神カノン
タモリ倶楽部
たけしのにっぽんのミカタ
名将の采配(再)
から騒ぎ
なんか中島美嘉とかSuperflyとか出てた音楽番組2こ
これ全部昨日だな…その前は思い出せない…金曜晩は充実してることに先週気付いた。ニュースアンカーhttp://www.youtube.com/user/foolonthebeach#p/a/u/2/GYeSe0aGlQg。埋め込むのメンドクセェ。朝生は今週
生だけにタイムリーなことやってたのでつい観てしまった。朝生らしからぬ端正なディベートになっていて、とても面白かった。中国人が途中引っ掻き回して片山さつき「ハァ?」なんて2コマがあったが、中国人でも良い中国人だったらしく、終わりの時は和やかな感じになっていた。問題が問題だけに全員が真剣に議論してるのが素晴らしかったね。ちなみに
生方幸夫(民主党・衆議院議員)
下地幹郎(国民新党・衆議院議員)
片山さつき(自民党・参議院議員)
浅尾慶一郎(みんなの党・衆議院議員)
井上哲士(日本共産党・参議院議員)
潮匡人(国家基本問題研究所評議員)
宋文洲(ソフトブレーン創業者)
高野孟(ジャーナリスト)
富坂聰(ジャーナリスト)
村田晃嗣(同志社大学教授)
山口昇(防衛大学教授)
渡部恒雄(東京財団上席研究員)
パネリスト。山口昇元陸相の素晴らしい安定感。そのおかげかな。あと高野さんも。総一朗合わせた白髪の三兄弟がうまく舵取りしていた。動画が上がってればそのうちリンクします。今までの中で一番勉強になったかも。相変わらず議員はダメダメだったけどね。さつきは良かった。元財務官僚ブラボ。そうそう、菅総理の韓国謝罪談話は米韓合同軍事演習へのオブザーバー参加のためだったらしい。だから?て話ですけどね。
大魔神カノンは泣いた。ドラマとか映画で登場人物が合唱するシーンたまにあるよね。それ上手く入れてる作品にどうやら弱いらしい。ちなみに特撮。少し書ければ書きたいからまた今度。演技下手だし予算あんま掛かってないけど面白いよ。野心作。
タモリ、スナック来夢来人サミット。何やってんだ。笑。確かによく見かけるが。なぎら健壱のテキトーさは神がかってる。たけし。

武田邦彦みたいなヘソ曲がりなオヤジは大好きだ。とんでも科学扱いされてる理論の正しさは置いといて、リサイクルとか無意味だからやめろ・エコ教育なんかするな、とか平気で言っちゃう神経に痺れる。エコとか浮かれて箸とか袋とか持ち歩くみっともない馬鹿に較べると、批判精神があるだけ知的じゃないか。実際どこまで分かってエコとか言ってんだって話だよね。日本にはこういう人がいた方がいい。
名将の采配、楠木正成の湊川の戦。先週は官渡の戦いだったかな。軍師に就職しちゃおうかしら。から騒ぎ以下省略。あ、中島美嘉の自由過ぎる人間性と歌唱力のギャップ、Superflyの音楽センスは何気に日本人離れしてる気がしてる。
観たモノ《エイガ》
七人の侍 ☆☆☆ 面白かったけどDVD2枚とか長い少し寝た《再》/黒澤
All About My Mother ☆☆☆☆ すごく好き/アルモドバル
A FEW GOOD MEN ☆☆ トム・クルーズ大根過ぎ
幕末太陽伝 ☆☆☆★ 邦画は時代物コメディーが面白い/川島雄三
talk to her ☆☆☆★ 上マザーと同監督・変態的で好き/アルモドバル
素晴らしき日々 ☆☆★ 面白いんだけど娯楽作品には辛めに
Full Metal Jacket ☆☆☆ 平野耕太ばりのギャグ・後半イラネ/キューブリック
狂った果実 ☆☆☆ この頃の裕次郎の輝きは半端じゃない
Short Cuts ☆☆★ いまいち移入できなかった・面白いハズ《再》/アルトマン
Moulin Rouge ☆☆ ミュージカル好きには堪らない
父親たちの星条旗 ☆☆☆ 愛国心に流されないのは流石
硫黄島からの手紙 ・・・ 開始20分で観るのやめた・ジャニーズ帰れ・所詮アメリカ
もうちょい前に観たのも結構あるから気が向いたら面白かった奴について書いてきたい。あー
Eyes Wide Shut ☆☆☆☆ すげー良い・観るべき/キューブリック
とか。書いたっけ?今はもういないタイプの巨匠。映像美。荘厳。一人で観るには良い。クルーズも割といい。バカとクルーズは使いようってことか。まぁ今日書いたぶんについてもよかったやつはもっかい書くかも。
とかね。アフィどうしよう…。アルモドバル・キューブリック・太陽伝で良いか。全部は無理だ。
オール・アバウト・マイ・マザー [DVD]/セシリア・ロス,ペドロ・アルモドバル,マリサ・パレデス

トーク・トゥ・ハー スタンダード・エディション [DVD]/レオノール・ワトリング,ハビエル・カマラ

アイズ ワイド シャット [DVD]/トム・クルーズ,ニコール・キッドマン

フルメタル・ジャケット [DVD]/マシュー・モディーン,リー・アーメイ,ビンセント・ドノフリオ

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ふー。書くと少し元気になるな。取り敢えず今日はこんなところで。ふと脱力した方が書きやすいことに気づく。でも俺の脳味噌の調子次第な所があるからなぁ…。あと書き終わってから備考録と備忘録の違いに気付いたが、俗語として間違ってるわけでもないみたいなのでこのままで。ビボーロクと読むんだね。かってにビコーロクって読んでた。
砂の女 (新潮文庫)/安部 公房

安部公房はやっぱり面白い ☆☆☆☆ってとこか
記者に嫌われる阿久根市長

なんか随分嫌われてますね。竹原市長。特に読売新聞に。
阿久根市長、リコール成立時は出直し選出馬意向
鹿児島県阿久根市の竹原信一市長は23日、臨時議会の開会を同県の伊藤祐一郎知事に報告するため面会を求めたが、知事は竹原市長がリコール(解職請求)手続き中であることなどを理由に拒否した。竹原市長はその後、県庁で記者会見を開き、約8か月ぶりに居合わせたすべての報道機関の取材に応じた。 会見では、自らの政治手法を正当化する発言に終始し、リコールが成立して失職した場合には、出直し市長選に出馬する意向も明言した。(2010年8月24日01時20分 読売新聞)
僕は嫌いじゃありませんけどね。危機に際して、無能だけど善良な市長より、独断専行してでも成果出す人の方がよっぽどマシ。日本の有権者意識としてはなぜか“お金に清潔で!”“人当たりが良くて!”“決断力があって!”“人を惹きつけるオーラがあって!”“なおかつ政策にも明るい!”“なんなら経済も!”みたいなスーパー・ポリティカルマンを待ってるみたいですけどね。アニメとか特撮物の見過ぎなんじゃないの。カリスマリーダーなんか世界的に見てもそんな出てきてないんだしさ。
前も書いたけど、竹原市長が成果出してるかどうかよく分かんねえから(市政ページに資料があるけど読む気がしないし、どうせよく分からん)そこんとこを解説・分析して欲しいんですけどね。そんなことを思ってるとこんな記事。面白いから全文。
市長室前のガラス扉紙で覆う…阿久根市長指示
鹿児島県阿久根市の竹原信一市長は19日、市役所2階にある市長室前のガラス扉を紙で覆うよう職員に指示した。扉は高さ約2メートル、幅約2メートル50センチで、板ガラス4枚がはめ込まれている。市総務課によると、19日午前中に市長から指示があったが、紙を張る目的についての説明はなかったという。市長室の前では各報道機関の記者が市長にコメントを求めて待ち構えており、市長室を出入りする竹原市長の様子を撮影できないようにするのが目的だと見られる。市役所を訪ねていた市民の男性は、紙張りされた扉を見て驚き、「ガラス張りの市政運営にはほど遠い感じ」とこぼしていた。(2010年4月20日09時03分 読売新聞)
なんだこれは。よく出来たギャグだな。ドアに紙貼んのと、開けた市政になんの関係があるんだ?その辺歩いてる町のオヤジ捕まえて市民の意見ぽくみせてるけど、これ記者の感想だろ。記者が邪魔って分かってるなら、取材少しくらい遠慮すりゃ良いのに。悪くしか書かれない記事のために、喜んで時間を割く人間がどこにいるんだ。ドアのサイズとか場所とか一々細かく書いてるけど、こんな記事必要かね、シェア一位の新聞に。記者って暇なんだな。
この記事ってさ、小学校にいた優等生ぶった奴みたいだよね。「せんせぇ、アイツまたこんなに悪いことしてるよ!怒って、怒って!」みたいなさ。結局自分が全部気に入らないだけのことを、さも一般論のように振りかざす。ドアに紙貼られて困るの記者だけじゃん。そんな悪口を新聞に書くなと言いたい。
で。もっと言えば、市長がダメならダメでもっと堂々と書けば良いじゃないか。市民の声を借りて市長批判とか姑息だよ。政策でも何でも根拠示しながら論じればいい。新聞てそういうもんじゃん。ふにゃふにゃどちらつかずの記事書きながら、ニュアンスで市長批判とか笑わせる。
専決処分にしても何が悪いんだ。曲解してる?ちょっと待てよと。今んトコ法律的に問題ないんならイイじゃないか。どうせ無能と既得権益で機能してない地方議会での議論なんか時間の無駄。法律だって金科玉条じゃない。法律が間違ってるなら、制度改正の議論をすべきで、市長の個人攻撃してもしょうがないじゃん。
市長替えたいんならそれで良いけど、どういう市政を運営すべきなのか、具体的に論じてみてはどうかね。その上で市長が適任かどうか判断できるんじゃないか。少なくとも最近の報道で、阿久根市長の行政改革について書いてる記事なんてなかったぞ。ヨミウリ。市民運動なんて胡散臭いもんばっか取材しやがって。気に入らないからって引きずりおろせば良いってもんじゃない。あと市長の擁護してんのがこれまた嫌われ者の橋下知事だけなのも悲しいことですよ。
中途半端なままで改革が中断すると困るのは市民なんだ。後任がいないままでリコール委員会立ち上げる奴も馬鹿なら、冷たくされたからってその尻馬にのる記者も馬鹿だ。会見なんかで締め出されたんなら、取材方法考え直すなり、別の角度から記事書く努力が必要だと思うけどな。「これが読売新聞ですよ、国民の皆さん怒ってあげて!」的なね、神妙な面持ちですよ、僕は。では、さようなら。
純文学の〝純〟とはなんぞや
答えがでるようで出なくてモヤモヤしていた問題の手がかりを掴んだ。純なんて大仰な漢字が入る言葉はいくつもある。純文学はもとより、純喫茶、純映画、純情、純米酒、純福音派、純和風とか純恋歌なんてのもあった。韓国では純豆腐なんてのもあるよね。
で、大辞泉・大辞林によれば
じゅん【純】
[形動][文][ナリ]まじりけや偽りのないさま。人柄や気持ちがすなおで、けがれたところがないさま。「―な心」「―な男」
[接頭]名詞や形容動詞に付いて、そのものだけ、また、その状態だけで、他の要素がまじらない意を表す。「―日本ふう」「―客観的な報告」
じゅん 【純】
1 (形動)
[文]ナリ
ありのままで飾り気のないさま。純粋でけがれのないさま。
・ ―な心
3 (接頭)
名詞・形容動詞などに付いて、まじりけがない、そのものだけであるなどの意を表す。
・ ―日本調
・ ―大和絵風
・ ―経済的理由
前者は人や心の様子、後者は物事の捉え方のことだから、結局は同じだな。まじりけのない、汚れていないことってことだろう。純米酒は米だけの酒、純情は汚れのない気持ち。で、だれだってそこでよく分かんなくなる。まじりけのない文学って何?そんなのどう定義するんだ。
言葉の意味で行き詰るから比較対照していって違いを見つけるしかない。なんか「詩情がある」とか表現することがあるらしいが、こんな事平気で抜かす奴の頭蓋にはチョーチンアンコウでも寝てるんじゃないか?川端康成とか三島由紀夫の一部を取り出せばそうかもしれないけど、坂口安吾や太宰治の文学のどこに詩情があるのか教えてもらいたい。
取りあえず〝純〟文学という言葉が言葉としてなんかおかしい言葉ってことはお分かり頂けただろうか。文学みたいな複雑なものを純粋な意味で捉えることは、たぶんできない。おそらく、厳密な意味では〝純〟を使う人の数だけ意味が出てくるだろう。
それは純喫茶とか純和風なんかも同じ。〝純〟ワカンネ。でもね、ここから今日思ったこと。例えば、僕が今日これから〝純〟読者として本を読むと表明してみる。突然鳥山明なんかが〝純〟漫画を提唱する。ダチョウ倶楽部が〝純〟お笑い宣言をする。思春期のハナタレが俺は〝純〟人間とか言い出す。純文学、純喫茶なんかも同じ。その定義は人それぞれなんだが、共通するのは、
①世間にある~が薄汚れてる中で、
②自分こそがその正しい~を体現してるんだと言うこと
という自負だろうと思う。厳密な定義よりも、大仰な〝純〟なんて漢字を使う人の気持ちは似たようなもんだろう。これこそがこうなんだ、そうだよ、なぁ?という厨二病的な押し付け、それが世の中の〝純〟の正体なんじゃないか?(純恋歌なんて正にそうだろ?笑)
で、純文学について言えば、勿論その定義は人それぞれなんだが、「私の書いてるのは娯楽小説ではなく、〝純〟文学である」とか「俺最近〝純〟文学とか読んじゃってるんだよね、マジすごいっしょ」とか(悪意のあるニュアンスは置いといて)一方は〝純〟文学作家として、一方は〝純〟文学読者として、一般の小説と差別化をすることで、俺はこんなにすごいんだってことを言いたいんだろう。
上はダメな人の場合。夏目・芥川・川端・三島のようにこれで一家を成した人、つまり世間で認められてる人の場合は〝純〟の響きを本気で信じてる節がある。それは自負である以上に、自尊と言っても良いんじゃないか。
娯楽小説・大衆小説、現代小説と呼ばれてる当たり前の文学は、ストーリーを分かり易く読者に伝えることが主眼にある。こんな人が、こんな友人と知り合って、こんな事件に巻き込まれながら、こんな帰結になりましたよと。一般的にストーリーや設定がつまらなければ、つまらない作品になるんじゃないか。魅力的な登場人物っていうのも、ストーリーの一部だし。できる限り共感できるように噛み砕いて伝えてる。
で。〝純〟文学ってのはその点で異様な文学で、ストーリーというかプロット的にはすっっっごくつまんない、ないし意味がわからないものが多数だと思う。川端康成の踊り子とか、一人旅に出かけた学生が旅芸人の娘と知り合ってその興行についていくだけの話。オチとか特にない。雪国は自称文筆家が、行きずりの恋を忘れずに田舎に行ったり戻ってきたりする話。ちなみに未完だったりします。どうなっとるんだ、ノーベル賞。
ストーリーに頼らないぶん、〝純〟文学作家たちは登場人物、その思考や葛藤なんかを生々しく書く。自分の人生を切り取って小説に貼り付けてる。俺の悩み、苛立ち、嘔吐感すげぇだろって押し付けてくる。同時に「文学ってそういうもんじゃん。は?感動したいんなら娯楽小説読めよ。金いらねぇから帰れ!」って態度をとる。傲慢な訳だ。でも傲慢な態度をとっている分、変態的な面白さがある。それが良いんだ。
長くなってしまった。なにが言いたかったのかと言うと、
①〝純〟なんて平気で使う人間は傲慢であるが
②そういう人間の一貫した価値観には面白みがある
〝純〟は他を貶める言葉な訳だけど、「俺は違うっ!」と言えるだけの思い込み、情熱、愛情がそこにあるんだと思う。ものにもよるだろうけど、文学という意味では、それはとても+に働いてるし、そういう意味では僕は〝純〟読者でありたいし、〝純〟人間として生きたい。なんの話か分からなくなった、おしまい。
有機 純ココア 110g

そういうことです ふと純文学=純私的文学という省略があるような気がしてきたがまぁ良いや あと純パの会ってどういう意味なんだろう?
で、大辞泉・大辞林によれば
じゅん【純】
[形動][文][ナリ]まじりけや偽りのないさま。人柄や気持ちがすなおで、けがれたところがないさま。「―な心」「―な男」
[接頭]名詞や形容動詞に付いて、そのものだけ、また、その状態だけで、他の要素がまじらない意を表す。「―日本ふう」「―客観的な報告」
じゅん 【純】
1 (形動)
[文]ナリ
ありのままで飾り気のないさま。純粋でけがれのないさま。
・ ―な心
3 (接頭)
名詞・形容動詞などに付いて、まじりけがない、そのものだけであるなどの意を表す。
・ ―日本調
・ ―大和絵風
・ ―経済的理由
前者は人や心の様子、後者は物事の捉え方のことだから、結局は同じだな。まじりけのない、汚れていないことってことだろう。純米酒は米だけの酒、純情は汚れのない気持ち。で、だれだってそこでよく分かんなくなる。まじりけのない文学って何?そんなのどう定義するんだ。
言葉の意味で行き詰るから比較対照していって違いを見つけるしかない。なんか「詩情がある」とか表現することがあるらしいが、こんな事平気で抜かす奴の頭蓋にはチョーチンアンコウでも寝てるんじゃないか?川端康成とか三島由紀夫の一部を取り出せばそうかもしれないけど、坂口安吾や太宰治の文学のどこに詩情があるのか教えてもらいたい。
取りあえず〝純〟文学という言葉が言葉としてなんかおかしい言葉ってことはお分かり頂けただろうか。文学みたいな複雑なものを純粋な意味で捉えることは、たぶんできない。おそらく、厳密な意味では〝純〟を使う人の数だけ意味が出てくるだろう。
それは純喫茶とか純和風なんかも同じ。〝純〟ワカンネ。でもね、ここから今日思ったこと。例えば、僕が今日これから〝純〟読者として本を読むと表明してみる。突然鳥山明なんかが〝純〟漫画を提唱する。ダチョウ倶楽部が〝純〟お笑い宣言をする。思春期のハナタレが俺は〝純〟人間とか言い出す。純文学、純喫茶なんかも同じ。その定義は人それぞれなんだが、共通するのは、
①世間にある~が薄汚れてる中で、
②自分こそがその正しい~を体現してるんだと言うこと
という自負だろうと思う。厳密な定義よりも、大仰な〝純〟なんて漢字を使う人の気持ちは似たようなもんだろう。これこそがこうなんだ、そうだよ、なぁ?という厨二病的な押し付け、それが世の中の〝純〟の正体なんじゃないか?(純恋歌なんて正にそうだろ?笑)
で、純文学について言えば、勿論その定義は人それぞれなんだが、「私の書いてるのは娯楽小説ではなく、〝純〟文学である」とか「俺最近〝純〟文学とか読んじゃってるんだよね、マジすごいっしょ」とか(悪意のあるニュアンスは置いといて)一方は〝純〟文学作家として、一方は〝純〟文学読者として、一般の小説と差別化をすることで、俺はこんなにすごいんだってことを言いたいんだろう。
上はダメな人の場合。夏目・芥川・川端・三島のようにこれで一家を成した人、つまり世間で認められてる人の場合は〝純〟の響きを本気で信じてる節がある。それは自負である以上に、自尊と言っても良いんじゃないか。
娯楽小説・大衆小説、現代小説と呼ばれてる当たり前の文学は、ストーリーを分かり易く読者に伝えることが主眼にある。こんな人が、こんな友人と知り合って、こんな事件に巻き込まれながら、こんな帰結になりましたよと。一般的にストーリーや設定がつまらなければ、つまらない作品になるんじゃないか。魅力的な登場人物っていうのも、ストーリーの一部だし。できる限り共感できるように噛み砕いて伝えてる。
で。〝純〟文学ってのはその点で異様な文学で、ストーリーというかプロット的にはすっっっごくつまんない、ないし意味がわからないものが多数だと思う。川端康成の踊り子とか、一人旅に出かけた学生が旅芸人の娘と知り合ってその興行についていくだけの話。オチとか特にない。雪国は自称文筆家が、行きずりの恋を忘れずに田舎に行ったり戻ってきたりする話。ちなみに未完だったりします。どうなっとるんだ、ノーベル賞。
ストーリーに頼らないぶん、〝純〟文学作家たちは登場人物、その思考や葛藤なんかを生々しく書く。自分の人生を切り取って小説に貼り付けてる。俺の悩み、苛立ち、嘔吐感すげぇだろって押し付けてくる。同時に「文学ってそういうもんじゃん。は?感動したいんなら娯楽小説読めよ。金いらねぇから帰れ!」って態度をとる。傲慢な訳だ。でも傲慢な態度をとっている分、変態的な面白さがある。それが良いんだ。
長くなってしまった。なにが言いたかったのかと言うと、
①〝純〟なんて平気で使う人間は傲慢であるが
②そういう人間の一貫した価値観には面白みがある
〝純〟は他を貶める言葉な訳だけど、「俺は違うっ!」と言えるだけの思い込み、情熱、愛情がそこにあるんだと思う。ものにもよるだろうけど、文学という意味では、それはとても+に働いてるし、そういう意味では僕は〝純〟読者でありたいし、〝純〟人間として生きたい。なんの話か分からなくなった、おしまい。
有機 純ココア 110g
そういうことです ふと純文学=純私的文学という省略があるような気がしてきたがまぁ良いや あと純パの会ってどういう意味なんだろう?
奇跡のリンゴ
奇跡のリンゴ

¥1,365
知ってる人いるのかな?奇跡のリンゴ。一時期テレビにも取り上げられてたりんご作り職人の本。このリンゴ職人が育てたリンゴは、なんと「腐らない」らしい。普通適当に二つに割ったリンゴを放置してると、腐ってく。当たり前だ。でも彼のリンゴは二年放置しても腐らない。しかも農薬どころか有機肥料も使わない。果物は虫が付きやすいから、農薬を使わないなんてありえないんだって。これが書かれた当時、農薬なしでリンゴ育てるなんて馬鹿なことをしてたのは彼しかいなかっただろう。それくらい愚かなことを、この男は仕出かしたらしい。
どうして腐らないのか?そんな野暮よりも、ムラ社会の中で孤立して、家計を傾けて、リンゴを枯れ木同然にしても、それでも無農薬にこだわる男の姿を書き出している。読者はリンゴ無農薬農法の難しさを知るだろうし、どうすればそんなことが出来るのか、推理小説のように答えを探すんじゃなかろうか。しかもその答えは、細かい積み重ねだけではなく、素晴らしい発想の転換がある。
言われてみればそうかもしれないけれど、それを実行に移すかね?家族を貧乏のドン底にまで突き落として、害虫を発生させて農家の顰蹙を買いながら。その鬼気迫る執念が腐らないリンゴを生み出した。間違えのない事実だからこそ不思議なこともある。色んな人がいるし、自然って奥が深い。当たり前の世界が滴るような鮮やかさで映るだろう。そんな本。
☆☆☆少なくとも時間は無駄にしない面白さ
木村秋則 http://ja.wikipedia.org/wiki/%E6%9C%A8%E6%9D%91%E7%A7%8B%E5%89%87
06/12/07「りんごは愛で育てる」http://www.nhk.or.jp/professional/backnumber/061207/index.html

【5箱まとめ買いはさらにお買い得】【送料無料】贈答用【最上級:特選】蜜リンゴ特大サイズ 【クラ...

¥28,400
これは農薬のリンゴですが 木村さんのリンゴはhttp://www.akinorikimura.net/見りゃ分かりますが一般人には100%入手不可能ぽいです
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どうして腐らないのか?そんな野暮よりも、ムラ社会の中で孤立して、家計を傾けて、リンゴを枯れ木同然にしても、それでも無農薬にこだわる男の姿を書き出している。読者はリンゴ無農薬農法の難しさを知るだろうし、どうすればそんなことが出来るのか、推理小説のように答えを探すんじゃなかろうか。しかもその答えは、細かい積み重ねだけではなく、素晴らしい発想の転換がある。
言われてみればそうかもしれないけれど、それを実行に移すかね?家族を貧乏のドン底にまで突き落として、害虫を発生させて農家の顰蹙を買いながら。その鬼気迫る執念が腐らないリンゴを生み出した。間違えのない事実だからこそ不思議なこともある。色んな人がいるし、自然って奥が深い。当たり前の世界が滴るような鮮やかさで映るだろう。そんな本。
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