蒼龍の棲む洞穴 -12ページ目

ポーカー・フェイス



POKER FACE
作詞 ●Lady Gaga, RedOne
作曲 ●Lady Gaga, RedOne


このゲームは私の勝ち テキサス・ホールデムみたいね
私を降参させてよ ベットを積み上げさせて 最後までつきあわせてみて
運と勘がスペード・ペアを引き寄せる
今夜私を釣り上げられたら、あなたのハートでゲームしてあげる

Oh, oh…
熱くしてあげるわ 私からの配当をうけとってよ
Oh, oh…
熱くしてあげるわ 私からの配当をうけとってよ、ねぇ

読ませない
読ませないわ
そう、あなたじゃ私のポーカーフェイスは見破れないの
(この子は本当の恋を知らない)
読ませない
読ませないわ
だって、あなたじゃ私のポーカーフェイスは見破れない
(この子は本当の恋を知らない)

私とタッグを組まない?
私と一緒なら、ギャンブルみたいで楽しいかもよ
ロシアンルーレットは弾なしじゃできない
可愛いわ、そんな目で私を見ないで
スリルがなければ、そんなの全然愛じゃないでしょ?

Oh, oh…
熱くしてあげる 私からの配当をうけとって
Oh, oh…
熱くしてあげる 私からの配当をうけとってよ、ねぇ

読ませない
読ませないわ
そう、あなたじゃ私のポーカーフェイスは見破れないの
(この子は本当の恋を知らない)
読ませない
読ませないわ
だって、あなたじゃ私のポーカーフェイスは見破れない
(この子は本当の恋を知らない)

好きだなんて言わないし
キスもしない、ハグもしない
私のマフィン・ケーキを賭けてゲームの最中なんだから       *1
嘘じゃない、愛液を垂らしすぎて失神しそうなの
まるでカジノに来たばかりの小娘みたい
さぁゲームを始めましょう
誓ってもいい、誓ってもいいの
私があなたを満足させてあげる
だから早くカードを切って

読ませない
読ませないわ
そう、あなたじゃ私のポーカーフェイスは見破れないの
(この子は本当の恋を知らない)
読ませない
読ませないわ
だって、あなたじゃ私のポーカーフェイスは見破れない
(この子は本当の恋を知らない)



いい歌ですね。最近AUスマートフォンのCMに使われてるやつです。歌詞の意味が気になって和訳調べてみた。ガガの歌って歌詞に意味が殆どなくてがっかりさせられるんだけど、これは良い歌詞。文法なんて気にかけない大胆さが素敵。恋愛がポーカーみたいだって。欧米か。

ん、マフィンって何かって?意味わかんないよね。調べてみました。気になる?聞きたいよね?

『ローリング・ストーン』のインタビューにおいては歌詞の“bluffin' with my muffin”の意味を尋ねられたときガガはそれは、自身のの比喩であると説明した[3]。


…だそうです。少しはぼかそうぜ。ちなみにPVよく観るとマフィンの辺りでモロに股間指してますね。いま気付いた。あっ、眠たい。またいつか。


蒼龍の棲む洞穴
いまいちどこをどう例えてるかは分かりませんが



Poker Face /Lady GaGa

¥150
iTunes
※モバイル非対応

ニュースアンカー 12/8

菅政権の半年を振り返る ※すぐ消えますたぶん
ウィキリークスと武器輸出三原則







今週のタックルにも青山繁晴出てたっぽい。タイトルにギョッとするけど、民主議員公開処刑です。まーしょうがない。




あと家で腹抱えて笑いました

腐りゆく日本政治と膨らむ果実

 色々あって更新するのを止めていた訳だが、そこには二つの理由がある。面倒くさいし不健康な話題なので割愛するが。なんだか書きたくなったから書く、それだけのこと。

僕は未だに民主党を支持している。それは現実に即した消極的な選択肢でもあり、希望に向けての能動的な一票でもある。尖閣の一件、メドベージェフ、動画流出、さらにはTPPの賛否が控える菅民主党政権に対する世間の風当たりは、強い。ネットでも、地上波でも、紙媒体でも民主批判の嵐が吹き荒れ(当然だが)、内閣支持率は危険水域と言われる30%に近づきつつある…らしい。

自分の中でも民主党への評価を下方修正していく作業にうんざりしている訳だが―特にあの二人のことだ―胸を張って投票用紙に油性インクを染み込ませた2009年の8月末日の自分を、今こそ思い出す必要がある。民主批判が自民支持に徐々に変わりつつある世間の動向に惑わされることなく。

僕たちはあの日、真っ白な記入用紙に溢れた希望の残滓を反射させながら、ボールペンを手にしていた。希望?二大政党制から始まる新しい日本政府のことだ。政策ディベートに強い民主党と、長く国政を預かった安定感に定評のある自民党と。両党の議論がこの国を間違いなく良い方向に導くに違いないと信じて。

戦後65年にわたって政権を担った自民党は、投票権をまだ一度しか行使していない若者から見れば、機能不全を起こしていて、寝たきりの老人のようだった。度重なる不祥事、それに伴う内閣改造、首相の交代。民主党は相変わらず野党根性を剥き出しにしていたが、若い議員からは政策についての疑問が出されており、与党はお茶を濁すばかりで着地点のない議論が繰り広げられていた。そして僕は一抹の不安を掻き消して堅牢で冷たい金属製の投票箱に紙を差し込んだ。二度。

認識が甘かったと言うのは簡単だ。くるりと身を翻して投票箱をこじ開けて、投票した用紙を抜き出し、破り捨て新たな紙を手に取る者が既に半分もいる計算になっている。マスコミに責任をなすりつけて傍観者を決め込んだ人も多いだろう。それはある意味理に叶った行為である。安易でもあるが。僕は今こそ問いたい。それで本当に良いと言えるのか?20年先に振り返った時に。

民主党に対する積極的な支持が難しくなってきた。だからといって自民党を支持すれば日本が良くなるとも思えないのだよ。誰のものでもない自分に許された大切な一票を屑籠に捨てる気にも、第三極にお茶を濁すことにも耐えられない。この一票が日本を変える、そう信じたいじゃないか。

残された選択肢は限られている。だから僕は消極的な民主支持者という、中途半端な立場に甘んざるを得なかった。これは正直な話だ。今の民主党の、少なくとも目に見える範囲においては希望を持てという方が馬鹿げている。裏切りにも似た哀しみを抱えて報道や各種の動画を見ていた。亡国の靴音に怯えながら。

しかし尖閣のエントリに書いた通り、現在の日本を取り巻く環境や状況は、一面では激しい腐臭が鼻につきつつも、逆から見れば意外な明るさを感じることもできる。中国を始め世界から(ささやかかもしれないが)驚きで迎えられた尖閣デモ。少し前に普天間から盛り上がった安全保障談義が国民に投げ掛けた“変革、それも政治家に頼らずに”という一つの答えであったかもしれない。戦後全く進化してこなかった、いやむしろ置き去りにされてきた民主主義というもの、有権者に根ざした民度の進展という視点で捉えることが可能かもしれん。そういった意味で動画流出も好意的に見ているつもりだ。

韓国のみならず中国や、ついにはロシアにまで舐められ始めた日本に希望など相応しくない、そう言う人も多いのだろう。だが怒りにかられて自民党を支持、ないし諦めて傍観者の闇に沈むのも少し待って欲しい。僕らが夢見た二大政党制、その為に不可欠なピースを僕は見つけたのかも知れない。



先月27日衆院内閣委。前半は相変わらず。しかし二つ目の動画から始まる二人の論戦の様子は、黄昏れ始めていた僕の胸を熱く打った。僕が観たかった国会は、議論はこういう形をしている筈なんだ。地上波で放送していたかどうかは知らないが、ネット社会の発達のおかげで僕らは中継や動画で国会を覗くことが出来るようになった。その有難味を噛み締めている。

彼・彼女の論戦は熱くなったり冷たくなったり、噛み合ったり離れたりしながらそれでもがっぷりと組み合っている。そして目線の先には日本がある。まず明瞭に言うべきことは、この議論はまだまだ未熟だということ。始まる前の特別会計を論じているのだからしょうがないと前置きをした上で、情報と意図の確認で終わっている所が惜しい。また情報が完全に共有されてないから、ところどころ噛みあわせが悪くなる。最後に質問者の彼が少し強引に議論を進めているのが気になる。

だが。しかしだよ。国会に満たされた、この清涼な風はなんとしたことだろう。国会議員が真面目に勉強して質問し、それに対して真摯に答える。ごくごく当たり前の筈なのに、初めて観た時僕は驚きと嬉しさのないまぜになった感情が胸にこみ上げてきて、目の前が曇って動画を直視できなかった。おかしな話だよ、まったく。(彼は少なくとも1・2週間長ければ一月くらいは勉強に充てたんじゃないかと思う)

動画を全て見てからニコニコ動画の方もチェックしてみれば良いと思う。世の中が馬鹿で溢れてることに嫌でも気付かされるだろうから。まず質問者の圧勝ではない。Tubeの投コメの通り。それどころか野党の質問としては詰め切れていないから失敗の方がより近い。あと愚劣なコメントがだだ流れてるから冷笑してやってください。勝った負けたではない。双方が素晴らしい。

二人は世間から誤解されることの多い政治家であることに共通点がある。一方は低学歴で、一方は高圧的で。マスコミを通じて何度か叩かれてきている。その為に表層や人格だけで忌み嫌う人が結構多い。だが同時に共通しているのは、仕事に真摯であること、頭が良い(仕事が出来る)こと、情熱を持ち、若く、飾らず思っていることをはっきり口に出す。僕は少なくとも現時点で、この二人ほど政治家という職業に向いている人物はいないと思うし、現に政治家という職務を全うしているように見える。

文藝春秋12月号の彼のインタビュー記事を面白く読んだ。僕がどこかエントリで書いた気違いに刃物理論じゃないが、彼は明確に自分の立場を分かっている。党の中で誰よりも。僕は最近の自民党はどうかしてるとしか思えない。言葉遣いがどんどん汚くなっているし、質問の内容も水洗便所に流したくなるようなものばかり。前日に考えたような薄い質問、金と政治(まだオザワだのハトヤマだの言ってるんだぜ)、ただの罵詈雑言。勿論良心的に政策を論ずる政治家もいる。いるが正直ピントがぼけたようなことしか言ってない。(石破さんや片山さつきとかなんでいつも上からなんだ)

インタビューの中で彼はこう言っている。選挙中有権者に訴えたのは与党に返り咲くためではなく、頼りない民主党を監査するためなんだと。そしてこう言う。自民党はまだしばらく野党のままの方が良い、この程度の変化で終わってはいけないのだと。

当たり前のことだ。そんなことは有権者は誰だって分かっている。でもその当たり前のことが某党議員には、僕が国会中継をチラ見する限りは分かっていない。与党はこの一年有権者を裏切り続けたが、それは自民党にとっても同じことだ。自民党の場合はむしろ酷くなっている形跡すらある。特に参議院は。(西田昌夫とか森まさことか)

有権者が自民党に期待するのは、民主党を糾弾することではなく、民主党の頼りない外交や経済、あやしげな社会保障政策を審議して提言を通じてブラッシュアップすることだ。答弁が―特にあの二人の―型通りだからと言い訳はするべきではない。それは自党の怠慢を表すだけだ。

彼は自党の置かれた状況を理解した上で、自分の立ち位置もしっかり認識している。目立たないように、勉強しながら一年生議員としては過重な責任を果たしている。素晴らしいことであると思う。詳しくは立ち読みででも読んで欲しい。

このことは彼の地頭の良さを感じさせている。学歴などでは計れない頭の良さもあるということだ。その上で情熱を傾けて真摯に仕事に当たっている。議員だろうが会社員だろうが、尊敬される人は誰しもそれだけの犠牲を払っているものなのかもしれない。

(事業仕分けで腹立たしいのは、自分の仕事を説明できない官僚が多いことだ。余談だけれど。ジョブカードの一部を報道で観たが、その意義すらもまともに説明出来ていない。情熱をもって仕事に取り組んでいたら、自然と熱っぽく語れる筈だと思うが…。吊るし上げ以前の話だよ。)

この動画を観て僕は僅かながらも希望を感ずることができた。自民党政権であれば依然として、官僚メモと玉虫色語法でのらりくらりと野党をかわしながら官僚に頼った政治をしていただろう。それはそれで安定感があって良いかも知れないが、僕はその路線にどうも展望や期待を感じることが出来ない。政治主導―今はもう恥ずかしくて使えなくなってしまった言葉、しかしこれからの日本に必要なもの―僕はこの単語を夢見続けている。

官僚は大切な存在だ。しかし政治家には彼らの舵取りをするという、より重要な役割を求められている。その為には国会を有名無実化じている現状を打ち破り、政策を巡って舌戦を繰り広げる場所にこそして欲しい。それには、僕は今の自民党よりは民主党が相応しいと考えている。消極論から垂らされた蜘蛛の糸は細く頼りないものかも知れないが、真っ直ぐ天を見つめていればいつか登りきれると信じている。

もう三回も観てしまった動画が、僕に未だに驚きを与えてくれる。僕は信じたい。腐りゆく日本政治に芽吹く希望の苗を。そして逆境にこそ育つ有権者に支えられた、僕らの政府を。種はもう撒かれたんだ。








そして個人的にワーストな質問チョイス もう手掴みで糞を投げるのはやめましょう

純文学と大衆小説の違いが分かった

純文学=本音、大衆小説=世間体。

関連:純文学の〝純〟とはなんぞや

尖閣問題は民主党だけの問題じゃないだろう

 尖閣問題について情報が少なく、憶測と感情だけでエントリを書くには重過ぎるテーマでしたので、今までは沈黙していました。ですけれど仮にも政治について書くブログである以上、この問題に触れずに済ましてしまえば僕はもうブログを書く資格がありませんね。少し遅くなってしまいましたが、逆に今だからこそ書けることを書いていきたいと思います。

大手メディアでも多く取り上げられましたので、経緯をここでくどくど書く事はしません。ブログを見ている皆さんは十分事件について知っていおられると思いますので。ただ大手だからこそ報道できない情報もあり、勉強になった動画を紹介しておきます。



お分かりの通り、関西テレビのニュースアンカーです。どういう経緯で釈放が決定されたのか、確かな取材力と人脈で分析した9/29放送分は時間があれば是非見ていただきたいです。首相→官房長官→検事総長→那覇地検に至る圧力の行使は確認しておくべきだと思います。尖閣に興味があるのであれば。

さて、今回の事件は大きな波紋を呼びました。民主党の弱腰外交について、メディアはもとよりブログ・コメント・動画などインターネットでも憤慨しておられる方が沢山います。ナショナリズムと民主党批判の高まっていることを実感しています。僕も勿論頭にきて色々調べていたのですが、時間も経ち物事を冷えた頭で捉えられるようになってきました。

今回の民主党の外交、分裂した党内事情を批判するのは一人の有権者として当然です。ただネットで特に顕著なのですが、民主はダメから自民を支持しようという動きがあります。自民党は民主党よりも外交は無難だからですね。少し極端かもしれませんが、ただ政府与党を批判したり、それだけで野党を支持したり政治不信になったりと、僕はどうもこの流れに引っかかりというか、何か違和感を感じています。それを少し書きながらまとめていきたいと思います。

まず一つお尋ねしたいのですが、今回の船長釈放についてどう思われたでしょうか。多くの皆さんが批判しておられるように、この釈放は外交的にみれば拙いものです。では現実問題として日本政府としては船長の対処をどうすべきだったでしょうか?そこから考えていきたいと思います。

①起訴して有罪にする

②強制送還する

③こんな結果になるなら逮捕すべきじゃなかった




略式起訴という選択肢もあるそうですが、ニュースアンカーによれば容疑者が否認している場合は適用されないそうです。どうでしょう?僕の思うことを書いていきたいと思います。


 ①について。まず忘れてはいけない事があります。それは2004年3/25小泉政権の時に尖閣諸島に中国人が不法上陸した事件で、小泉首相は強制送還で国内世論を沈静化させました。この後同年11月に中国の原子力潜水艦が日本の領海を侵犯する事件が起き、その後も同種の事件が相次ぎましたね。漢級原子力潜水艦領海侵犯事件 あまり話題になりませんでしたが。

つまり今回の尖閣問題の発端を作ったのは自民党です。70年代に中国が尖閣の領有権を主張するようになってから、毅然とした対応をとらず問題を先送りするばかりで中国を増長させて傷口を広げ、今回のように激しく血が噴出している状況下で(もっと言えば日本経済の中国依存が深まっている昨今)民主党だけに毅然とした対処を求めるのは酷です。予算委員会で自民党が追及していますね。彼らに是非言っておきたいことがあります。自分が出来なかったことを他人もまた出来なかった時、それを批判するのは卑怯です。

もし自民党が政権与党であった場合、小泉政権に倣って強制送還をする可能性が非常に色濃いのではないでしょうか。起訴して有罪判決を下し、国際社会に尖閣の領有権を実証しているイメージが僕にはできません。中国との関係は冷え込み、物が売れないから産業界から圧力が掛かります。そんなリスクを犯す政党には思えないのです。

従って自民党が与党であっても起訴→有罪になることはないでしょう。与党と野党第一党、どちらに転んでも起訴できないのであれば、これは政治家全体の問題です。そしてそんな下らない政治家たちを選挙で選んできた有権者の責任とも言えます。それを棚にあげて議論することに、僕は強い抵抗を感じます。理屈としては起訴することが望ましいですが、現実を直視して議論する必要があるのではないでしょうか。これは民主党だけの問題ではない筈です。

 ここでもう一つの議論がありますね。②の強制送還すべきだったんじゃないかという意見です。これは谷垣総裁が言っているように政治家の本音ではないでしょうか。妥当な選択肢だと思いますし、政府としては実際そうするべきだったと思います。非常に現実的です。

僕が言いたいことは2点あります。まず強制送還だろうが釈放だろうが、領土問題は一歩も前進しないということです。小泉政権のように強制送還することが出来れば、世論の高まりを抑えて内閣支持率を下げずに済みますね。政権与党としてはそれで良いかもしれませんが、本質的には“問題の先送り”でお茶を濁してるだけです。これでは意味がない。

二つ目はもし迅速に強制送還をしていた場合、ここまで大手メディアが取り上げて報道し有権者意識に訴えたかということです。民主党の拙い外交戦略は認められるものではありません。当然です。ですがその拙い対応の副産物として、国民の安全保障・政治に対する危機意識が高まったことは、今後10年、50年先の政治を考える上では大きな意義があったのではないでしょうか。

今回の事件がきっかけで志ある新人議員が出てくるかもしれませんし、怒れる世論に後押しされて政治家の認識が変わる可能性もあります。先送りを続けて問題の深刻化を座視していた日本の政治界が変わる、そのスタート地点にようやく立つことができたと言うこともできると思います。楽観的に過ぎるかもしれません。ですが領土問題を放置してきた政治は変わる必要がありますし、この事件以後なにがしかの変化を起こすことは間違いないと思います。

長々と書いてきましたが、漁船衝突事件の問題性は民主党を批難すれば解決するものではないと言いたいです。これは政治家全体の問題であり、有権者の責任とも言えます。このままの政治ではいつまで経っても領土問題は解決しないどころか、時間の経過とともに悪化していく一方です(竹島のように)。ならば僕たち国民が政治に関心を持ち、他人と議論することで深く考え声を張り上げていく必要があります。議論には理屈と情報が必要で、その二つは議論の中で得られるものだと思っています。有権者意識が変わらない限り政治家も変わる余地がありませんから。

忘れがちですが、この国の主権者は国民であり政治家ではなかったはずです。ブログでもSNSでも討論でも良いと思います。主体的に議論し、情報を集める。出来るところから手をつければ何れは地殻変動が起きると信じています。Mixiニュースで船長釈放の一報の記事に、翌日には8000件を超える(普段は多くても200・300くらい)日記が寄せられた事は変化の端緒であると思っています。

それと誤解のないように書いておきたいのですが、僕は民主党を擁護するためにこのエントリを書いているわけではありません。大衆迎合でパフォーマンスばかり目立つ民主党ですが、若く、政策を考えられる未来志向型の議員が自民党よりも多いから支持しているだけです。

今の自民には用事はありませんが、今後5年・10年先、新陳代謝を図って国民の為により良い政策を立案できる議員が増え、その時の民主党よりも期待ができるのであれば、当然自民党を支持します。ここからは個人的な見解になりますが、ニューズウィーク誌の「日本を殺すスキャンダル狂い」が明確に指摘しているように、今の日本に蔓延する政府与党や官僚を批難する風潮にはもううんざりです。徒に批判することだけでは政治はよくなりません。

政治家がダメなのは事実です。しかしその責任を与党だけに押し付けて野党に投票したところで、政局が混乱してただでさえ拙い政治が更に駄目になるだけです。自民党に投票するだけで政治が変わると思うのは安易過ぎます。どちらでも大して変わらないと分かっておられるのであれば、今ある与党を大切にするのが有権者としての責務なのではないでしょうか。彼らは(特に若手や中堅は)現状を変えるために必死に努力している最中です。改革を進める意志があるのであれば応援していきたいと思うのです。時間は掛かるかも知れませんが、自民党と同じく経験を積むことができれば、より良い政党になると信じています。

「民主主義は最悪の政治形態と言うことが出来る。ただし、これまでに試みられてきた民主主義以外のあらゆる政治形態を除いた場合の話である。」チャーチルの言葉です。僕が民主党に抱くのもこれと同じ気持ちです。民主主義を民主党に、政治形態を現在の政局における政党に置き換えてください。比較的妥当だから支持しているというだけです。

なんだか色々と吐露してしまいましたね。笑。後半は蛇足だったかもしれませんが、尖閣については今後の日本の在り方が問われている問題なのは確かです。船長を釈放したからと言って尖閣諸島が中国領になる訳ではありませんし、今後の政府対応を見守る必要がありそうです。

いま、メディアでは徐々にトーンダウンしていってます。「日本が負けた」とスポーツ感覚で一過性の議論にしていくのではなく、これからも(釈放に至った政府の決定経緯を含めて)注視していかないといけないと思います。

ふぅ。疲れました。ブログは本当に便利ですね。議論は白熱すると冷静に判断できなくなりますが、書くと客観的に自分を見ることができますから。このエントリ全体を通して僕個人の意見ですので、それはおかしい、とかこんな記事がある、とか有益な情報や反応があれば嬉しいです。それでは。

…あー③ですか?最低の先送りです。笑。




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