乙女の夏空 | 童話作家になればよかった

童話作家になればよかった

子供を連れて行った自然観察会に自らがハマり、
散歩ついでに始めた「自然観察写真」の紹介を中心に、
日頃感じたよしなし事を、きままに書きます。

もうボチボチ梅雨入りと思っていたが、思いの外、前線がやって来ない。

それどころか早くも真夏日の襲来。

こうなると怖いのは雷様だ。

本来なら日の長い内に、山梨百名山の難敵、四天王を一つでもやっつけておきたいんだが…

天気予報とニラメッコした結果、本日は乙女高原に。

あれっ金曜日だけど、やけに車が止まっているね。

蓮華躑躅目当てと思われるので、先に湿原を回って来よう。

怪しい雲も出ているしね。

オゥ。クリンソウが良い感じジャン。観察路の近くに咲いていて嬉しい。

これはチョット遠いな。

でも、風に揺れて難しい。帰ってチェックしたら使えないのが多数あった。

何かの糞に蝶が三頭集まっていた。

カメラを出すのに少しモタモタしていたら皆翔んでしまった。

ん…暫く待ってみるか…。

一頭戻って来た。ヤマキマダラヒカゲだ…と…思うが。

しばし栄養補給し翔び立つと、待っていたかのように、もう二頭が来た。

どちらもクロヒカゲかな。

足元にはサンリンソウ。

あれっ…このチッチャイのは。

タニギキョウだ。これは嬉しい。

コッチのは花弁四枚だから菜の花系…ユリワサビかな。

ぉ…ツボスミレだ。

花の影が葉にクッキリ落ちて面白い画になった。

これクリンユキフデだよね。成長するとコンナなんだね。

現場でチェックしたのに、これもチョットブレてるなぁ。

暗い場所で風が止まないと難しいな。

あ。一枚の羊歯の葉で…

上の方にはガザミグモ。

下の方にはジョウカイボン。気付いているのかな。

木道の前まで下りて来ました。

マイヅルソウまだ咲いていた。

一旦車道を歩いて…あらら、アンナ所にギンリョウソウが。

何処って、アソコでんがな。わっかるかなぁ…わかんねぇだろうなぁ。

今季初のギンリョウソウだから、ちょいとヨジ登ってみよう。

ん…ココが限界か。ヘルメットして登るような斜面。道路に落ちたらシャレにならないので我慢。

そっかーギンリョウソウの季節だ。草原に行くの楽しみだなぁ。

その前に湿地をキッチリ観て回ろう。

コッチにもツボスミレ。

クリンソウも良いのが良き場所に。

淡い色のがあった。

お〜白いのもあった。上から咲いてるの珍しいな。

この色、品が良くて好きだなぁ。

勿論濃いのも嫌いではない。

これ如何にも九輪草って感じね。

こっちのはネジバナみたいだな。

手前をボカそうとしたんだけど…上手くいかなかった。

ジョウカイボンまた居た。これはアオジョウカイかな。

あら珍しい木道の直ぐ下にクリンソウ。そのまた下にはツボスミレ。

エゾハルゼミの抜殻其処此処に。

真夏のセミのそれに比べると透明感があって儚げ。

さぁ草原へ。タニギキョウ沢山咲いてる。

乾いた場所にはオオヤマフスマね。

またまたジョウカイボン。

またまた空蝉。

なんとか中身が見たいなぁ。

鳴き声で居所は分かるんだけど…アレそうかな。

羽と…お尻だよなぁ。

草原へイン。アヤメだらけ。

レンゲツツジも最盛期か。

夏空に夏の雲。

アマドコロが咲いている。

ベルって言うより、白いタコさんウインナーのようだ。

アマドコロの足元に芋虫。何の幼虫だろ。

帰宅して調べたが…分からん。ハバチの幼虫みたいな気がするけど。

直ぐ側に居たコレ、ヒラタハバチみたいだが…ひょっとしてコレの幼虫か。

木陰の尾根に入る手前でエゾノタチツボスミレ出て来た。

イチヤクソウのエリアでギンリョウソウ登場。

続々と現れる。

どれも今さっき出ました。って感じ。

いつもみたいに、まとまってるのはないなぁ。

お〜集団幽霊茸出ました。

ギンラン咲いてた。

その足元にもギンリョウソウ。

妖怪目玉幽霊の大発生にはチト早かったのかな。

ウーパールーパーのようでもある。

なんだかアヤメも妖怪に見えてきた。

最上部まで上がったが富士山の眺望はなし。

毎年エゾノタチツボスミレが咲く場所へ。

期待通り。

ヒョロヒョロしていて撮るの大変ですが、

清楚でよろしい。

マイヅルソウの花は茶色くなっていた。

ムラサキアブラシメジモドキは見当たらなかった。

でも、ギンリョウソウはボコボコ。

奥の方にも。

不思議な光景だ。

彷徨う亡霊みたいだな。亡霊見たことないけど。

もしくは馬の幽霊。

でも、不思議な美しさがある。

おっマイヅルソウ残ってた。

ギンランも。

あーサクラスミレも咲き残ってた。

ここは春と夏の境目なんだな。

アサギマダラに何度かすれ違ったけど撮影には至らず。

クジャクチョウらしき蝶も居たが、これは逆に近寄り過ぎてよく見えず。

やっとギンイチモンジセセリが撮れた。

こっちは(普通の)イチモンジセセリか。

これは…後ろ向きで分からないや。チャバネセセリかな。

と、言ってるうちに午後三時近く。帰らんと。

あれぇ酷く傷んだオオミズアオがバタバタしてる。

この時は、何かにヤラれたんだろう位に思っていたが…

帰ってよくよく見返したらカビにヤラれてるじゃない。

ボーベリア菌ってヤツだと思うんだけど。

乙女高原でも過去エゾハルゼミやバッタが侵されてるのを観たことがある。

近所で蝉がヤラれてるのに遭ってことも。

いざ帰ろうと車を出したら、先程のクジャクチョウと思しき蝶が飛び上がった。

なんだよ~車を戻して探しに行く。

あ〜〜〜止まらないあ〜〜〜森の奥に……こんな日もあるよね。