蓮華躑躅の足元に | 童話作家になればよかった

童話作家になればよかった

子供を連れて行った自然観察会に自らがハマり、
散歩ついでに始めた「自然観察写真」の紹介を中心に、
日頃感じたよしなし事を、きままに書きます。

久方ぶりのまとまった休みもこの日で最後。

この間に最低一座は山梨百名山に登ろうと目論んでいたんだけれど、

ずっと大気の状態が不安定とのことで、無理せず近所の散歩にとどめていた。

今日は周辺の頂きは雲に覆われているけれど、青空も覗いている。

何処かに行きたいな。

だが、庭のブロッコリーの採り入れに手間取っているうちに10時を回ってしまった。

ドウシヨウ、ヤマノボリニイクニハ、オソスギル。

ふと昨日高校の先輩がThredesで「甘利山に来てます」って呟いてたのを想い出す。

あーあそこなら間に合うかも。

林道甘利山公園線を駆しる。標高1,200mでエゾハルゼミが鳴き出す。

頂上直下の駐車場に着いたのは11時半…ガスってる。

ちょうどレンゲツツジの最盛期で平日なのに駐車場はほぼ満車。

土日じゃなくて良かった…かも。

レンゲツツジの足元にマイヅルソウがポツポツ。

オオヤマフスマも咲いている。

ちょっと肌寒いけど、まぁここなら大丈夫でしょ。

シロバナヘビイチゴも咲いてる。

東屋の周りにもオオヤマフスマが多い。

富士山は眺えない。

オオチャバネセセリかな。

サクラスミレあったぁ。風が強いからか小振りで丈も低い。

エゾハルゼミの鳴き声がうるさいくらい。

姿は捉えられず。せめてもの抜殻。

頂上へ向かう。

いや〜良い時に来たなぁ。前2回はレンゲツツジには早かった。

ぉ…青空が覗いた。

ウマノアシガタは、そこら中に咲いてる。

埋もれるようにサクラスミレ。髭が立派ね。

物足りないので頂上を越えて進む。

扨、何処まで行こうか。

千頭星山へ行く気はサラサラ無い。装備もない。

ホオジロが囀っている。他に聴こえるのはウグイスにホトトギス。

ん…薄暗い幹の影にスズメバチと蝶が集まってる。

蝶は、ヤマかサトか分からないがキマダラヒカゲ。樹液でも出てるのかな…。

足元にはオオヤマフスマ。

向かい合ったサクラスミレ。

急に薄暗くなってきた。奥甘利山まで行こうと思ったけど、いいや止めた。

エッと…これはガマズミかな。

おっサラサドウダンだ。

同じツツジでもレンゲツツジとは趣が違うね。

団体さんが下りて来た。やり過ごそう。

この虫なんだろう。カミキリにしては触角短いな、ジョウカイボンにしては髭が貧相…

カミキリモドキかなぁ。

甘利山に戻ってきた。

レンゲツツジに囚われているかのような、サクラスミレ。

さっきから気になっていたんだけど、この稲穂みたいのは何だろ。

帰ってから調べるのに苦労したが、コメガヤって言うらしい…マンマやん。

では、最後は登った時と違う路で駐車場へと下りましょう。

薄暗いけど白い花を撮るには好都合。こっちの方がマイヅルソウ群れている。

マイヅルソウの横に居たコイツはハネカクシかな。

帰宅して調べたら、やはり、コアリガタハネカクシのようだ。

コイツも触ったらかぶれるのかしら。

往く先に蝶が止まってるのが見える。

慎重に近づいて…

ヤマキマダラヒカゲかなぁハッキリ同定出来る写真が撮れないけど、

こう云うケースは大概何かの糞尿に集まっているんだよね。

翔び立つギリギリまで近づいて…ふと脇を見たら…

アンレマァ。ツマトリソウだよ。

お久しぶり…て言うか此処では初めてですが。

2021年の7月に八ヶ岳で逢って以来だった。

端麗で精緻で好きなのことよ、ツマトリソウ。

来た甲斐があったなぁ。

いや〜大満足。

ツマトリソウはココだけだったけど、

これで、心置きなく帰れますわ。

その下には又マイヅルソウゾーン。

さぁ帰りましょう…ぁそうだ、来る途中、一瞬青紫の花がカーブの道標の下に見えたぞ。

安全に停められたらチェックしておこう。

ラショウモンカズラだった。

その日に思い立って出掛けて、こんな出逢いがある。

この時ばかりは山梨に住んで良かったと、熟想うのであった。