一躍季節の虫(イチヤクトキノムシ)もしくは御裾分け | 童話作家になればよかった

童話作家になればよかった

子供を連れて行った自然観察会に自らがハマり、
散歩ついでに始めた「自然観察写真」の紹介を中心に、
日頃感じたよしなし事を、きままに書きます。

禍福は糾える縄の如し。

今日は朝から良いお天気だったが、

家族の大事な用事があったりなんかして午前中は潰れた。

なのでお昼を食べてから、怖ず怖ずと散歩へ。

この時間だと金川の森一択だ。

最近は足が遠のいていて、行けば嫌な所ばかり見えてしまっているけれど、

一月半ぶりで何か変わっているだろうか。

アザミが咲いている。

あーそんな季節か。

サトキマダラヒカゲが居た。

そうか、そんな季節だ。

ホタル池から流れ出した水が、やっとバードデッキ迄の半分位まで来ていた。

まだまだ元通りなるには時間が掛かりそう。

ギボウシの上に葛が覆い被さっていたので取り除く。

扨、そのホタル池だけども…

何じゃコノモサモサは。

まぁ元々ドッカから連れてきたホタル放す事業には全く興味はないのだけど、

明らかにホタル池整備事業なんて出鱈目なのが分かる。

あーもうここに来るのは止そう。

それでも花は咲く。

花に罪はないもんな。

白い花は今季は咲いてないのかな…あった。

昨日の風雨のせいか、皆寝そべっている。

藪の中をバッタやカマキリが居ないか探してみたが、居たのはホソハリカメムシ。

しかも営みの真っ最中で仲間外れが一匹。

緑は濃いけど、なんか生き物の密度が低いな。

ん…珍しくスジグロシロチョウが地面に居る。吸水…か。

早いかもしれないけど、例年だとクワガタが出て来てもおかしくない時期なので、

ちょいと丁寧に、居そうな樹を見てまわる。

ぁ…あ〜〜〜〜〜。

手の届かない高さだけど居るじゃんか。

オモッイッきりズームしたらブレたけど、今季初クワ。

目出度い。

生存確認は大切。

此処は何か居そうだな…。

カナブン頭突っ込んでた。突いたらオシッコした。

虚の奥に居るのはヨツボシケシキスイ…かな。

う〜〜〜ん思ったより樹液出てないな。

前日は大雨だったのに乾いてる。

クワガタが居そうな樹一本一本を、周囲をグルグル回りながら上から下まで見てると…

ありゃ〜イチヤクソウだぁ〜。

こんな場所に咲いているとは。

予定してなかったけど、こりゃイチヤクソウの生えてる場所へ行かなきゃ。

横にキノコ出てたけど…かまっちゃいられない。

ヒダが真っ黒だった。ハラタケの仲間だろうか。

楓に実が付いている。

ドクダミが咲いてる。

かまっちゃいられないなんて言いながら、引っ掛かるものが多いな。

やっぱりタマには此処に来よう。

金川の森は、私にとって散歩の原点だから。

ここ数年ミツバチが巣を作る樹の虚。今年も出入りしている。

昨年はスズメバチに襲われているけど…今年は大丈夫だろうか。

うぅわぁ…イチヤクソウの観察ポイント。

笹と野茨の藪に飲み込まれている。

コロナ以降歩く人も居ないんだろな。

昔は何かの研修とかで草刈りもしてくれていたんだけど…。

それでも、怪我のないように掻き分けかき分け…

良いのが咲いていた。時期もバッチリ。

でも、藪が迫っていて距離が取れなくて窮屈。

スペースが無くて、寝転がって見上げた画が撮れない。

藪は増々深くなって進むのがやっと。

丈の低いのを見付けたけど…

もう近づくことも出来ない。撮影不可。

藪蚊もプ〜ンプン飛んで来るから撤退しよう。

もう此処には来ることは出来ないかもね。

藪から脱出したらタツナミソウが咲いていた。

タツナミソウも今藪漕ぎした路に咲いてたのにな。

しかし、本当に金川の森の管理酷い。そこら中草茫々。

特に「かぶとむしの森」の坪井橋と新坪井橋の間の土手沿い。

何度も言うけど、ここは良い野鳥観察場所だったんだ。

国交省との兼ね合いもあるのかもしれないけど、

地図にはサイクリングロードって載ってるぜ。

切らなくてもいい藪はバンバン刈ってエナガやウグイスの住処を奪って、

指定管理が呆れ返るぜ。

と、河原の真ん中でホオジロが囀っている。

私は想像して代弁しただけです。

帰り際に勝手に「クワガタが挟まってる木」と呼んでいる樹の又を熱心に覗いたが、

居たのはゴキとキマワリだった。

六月になれば…逢えるかな。

イヤ。もう期待するのは止そう。

キタキチョウが止まっている。

ルリシジミも居た。

ノビルの花が風にそよいでいる。

爽やかな初夏の昼下がり。

嫌なものからは眼を背けて美しいものだけを見て生きていきたい。