ちょっと待ってよ…ねぇ春 | 童話作家になればよかった

童話作家になればよかった

子供を連れて行った自然観察会に自らがハマり、
散歩ついでに始めた「自然観察写真」の紹介を中心に、
日頃感じたよしなし事を、きままに書きます。

花暦が約一週間遅れていると思いきや、

突如として初夏の陽気がやって来た。

庭ではニョキニョキとアマドコロが伸び。そして咲き。

その影でスズランの芽生えに安堵していたら、

鈴のように下がる前に咲いてしまった。なんじゃこれ。

今日は土曜日だから家事に専念しようと思っていたんだが、

この暖かさでしょう…ちょっとだけ散歩に出掛けようかな。

金川の森は山桜の季節。やっぱり染井吉野よりコッチのが好みだなぁ。

ありゃ眼の前にトコトコとコジュケイが。

こちらに気付いているのか、いないのか。

悠々と闊歩している。

慌てもせず笹薮へ消えた。1羽だけなのも珍しいな。

金川で一番好きな桜にも間に合った。空も青くて気持ちエエ。

やはり、一週間遅れている。

とは云っても十五年くらい前までは、これが普通の感覚だった気がする。

昭和の感覚には桜は四月の方が合うんだよね。

スミレ(ノジスミレ)もう咲いてないかと想ってたが、

結構咲いていた。

あゝイタドリの芽がボコボコ出ている。

改めて、やっぱり山桜は良いなぁ。

品があるよな。

ありゃアンな所にマガモ夫婦が居る。なんか置物みたいだな。

生活排水の流れ込み。仲睦まじく何眺めてるんだろ。

長閑だなぁ。

見上げたら木通の花がワッサワサ咲いている。

う〜む、初夏のような陽射しだ。

ツグミが不思議そうにしていた。

そう云えばツグミ忙しそうに動き回っていてチットも相手にしてくれない。

タチツボスミレも咲いている。

なんか遅れを取り戻そうと必死なJRみたいだな。

ほら、クサノオウも咲いている。

遅れを取り戻そうとオーバーランか。

小さいけどキュウリグサの花はいいな。勿忘草色だね…あっ同じムラサキ科か。

ヤマブキも其処此処に咲いているね。

楓にも花咲く。何の不思議なれど。

あ〜〜コッチにも木通蔓延っている。

ワッサワサと云えば櫟の花も風に揺られている。

見上げていたら、そこにカワラヒワ飛んで来た。

情熱的に身嗜みを整えている。ダンスしてるみたい。

白タンポポどうしたかな。もう咲いてないかな。

まだあった〜良かった。

お〜オニユリの芽がツンツンと沢山出てる。

あっアオサギ。

あ〜近くのソングポストに居たホオジロ、逃げてしまった。

エナガ来た〜。でも、直ぐ通過。

今日はどの鳥も一瞬近くに来るんだけど、カメラ出す間もなく行ってしまう。

そんなに春と一緒に急がなくてもいいのに。

ちょっと待ってよ。

あ〜水が枯れたバードデッキ前の池、

この季節芹が生えて季節を教えてくれたんだけど、今は乾いていて土筆がツンツン。

扠。帰ろうか…ありゃ。キジだ。

気が付いてるかな。平然とウロウロしている。

あ…気付いたかな。

ん〜我関せず焉。

桜散りしきる歩道に出てきたぞ。

ドヤ顔でポーズ。

桜と雉。The Nippon。

と、急にギアが入った如く疾走りだした。

 バイバーイ。

不思議な散歩だった。

予定時間を少しオーバーして帰宅すると玄関先が賑やかだった。

ツバメが繰り返し泥を運んで来ている。

我が家に巣を掛けてくれるだろうか。

楽しみ楽しみ。