菰外しには未だ早し | 童話作家になればよかった

童話作家になればよかった

子供を連れて行った自然観察会に自らがハマり、
散歩ついでに始めた「自然観察写真」の紹介を中心に、
日頃感じたよしなし事を、きままに書きます。

愛宕山冬の観察会。

朝のうちは氷雨がシトシト落ちていた。

集合時間になり、雨は小止みとなったものの、

重たい雲が垂れ込めて気温が上がらない。

それでも参加者の皆さんは元気いっぱい。特に子供さんは。

あらかじめ樹に巻いてあった菰を期待を込めて開けると、

冬越ししていたカメムシがいっぱい。

マツヘリカメムシでしょう。

丸っこいのはクサギカメムシかな。

蠅も居る。蜘蛛も居る。

剥がした樹にも、

マツヘリカメムシが。

取り残されてた。

その後皆で、朽ちた枝をほじったり、落ち葉をほじくり返したり、

石を返してみたりして、生き物大捜索ローラー作戦だ。

ムカデの子供発見。

冬眠してたニホントカゲを叩き起こしてしまった…ゴメン。

尻尾を切り離して逃げようとしたみたいだが、動きが鈍くて、あえなく捕まった。

朽木の穴の中に綺麗な甲虫。パッと見センチコガネかと思ったんだけど、

帰宅してから調べたらニジゴミムシダマシかもしれん。

もっとよく観るんだった。

ゴミムシダマシ科の幼虫。キマワリのかなぁ。ひょっとして↑の幼虫。

根本に泥のついた樹が、

こっちにも。

これは毛が付着してるのがよく分かる。そう猪のね。

後3つ菰が巻いてあるんで、こんどは参加者さん達に剥がしてもらおう。

此処にもマツヘリカメムシ。

この巣♫ 何の巣♪ 気になる巣🎶

破いたらコイツでした。ネコハエトリかなぁ。

「白いクモ見つけましたぁ〜」と声がした。

白い雲と云えば青い空…いや曇ってるねぇ。ねずみ色の雲だけど…

あぁ白い蜘蛛だね。帰宅して調べたが、これがなかなか難しい。

キンイロエビグモのハラジロ型…みたいだが。

扨、最後に管理棟の柱に菰巻きしたものをオープン。

おーゴッソリとマツヘリカメムシの団体さん。

先人の知恵は違うね。菰巻きって園芸的には大変意味あるものなんだね。

まぁマツヘリカメムシには申し訳ないですけど。

ん…ふと傍らの自販機を見たら…

そんな所にドッから入ったの。

「つめた〜い」とは書いてあるものの。温かそうではあるけれど。

では、アンケート書いて頂いて解散です。

上空をトビが通り過ぎていった。

最後に、菰を外すのは啓蟄の行事。

そうか、まだ一月も先に外されちゃったんだな。

因みに最近は菰の中にいるのは、害虫より蜘蛛等天敵のほうが多いことが分かって、

菰巻きそのものが減っているらしいですね。