待ち鳥来たるも | 童話作家になればよかった

童話作家になればよかった

子供を連れて行った自然観察会に自らがハマり、
散歩ついでに始めた「自然観察写真」の紹介を中心に、
日頃感じたよしなし事を、きままに書きます。

師走の声を聞いた途端に、急激に寒くなった。

年末年始の冷え込みだと云う。

物凄い勢いで暖房コストが上がるのが悩みだが、

鳥見には、むしろ好都合。

きっと青い鳥に逢えるはずだと、武田の杜へ。

もう紅葉は、お仕舞いだな。

月曜日なので武田の杜の管理施設はお休み。

駐車場も何時何処で閉められてしまうか分からないので、下から歩いて入ります。

人が少なくて、むしろ好都合。

おっ、モズが居る。

人っ子一人居ないので、ゆったりと南アルプスを眺める。

白鳳三山が真っ白になった。来年こそ彼処を歩きに行かねば。

その前に鳳凰三山と甲斐駒にも行かなきゃ。

扠、鳥見散歩開始。

シジュウカラ、ヤマガラ、エナガの声す。

だが、撮れる場所に出てきそうもない。ルリビタキのよく出て来る場所へ急ごう。

スタートから20分。

微かにゲッゲッと鳴き声が聴こえた。

暫く声の方向を見回していると……動いた。

う〜ん雌かな若い雄かな。

あ〜〜〜藪の中を降りて行ってしまった。

戻って来るのを期待して待っていたけど、ゲッゲッが聞こえなくなったので、

一周りして来よう。

奥の観察小屋の辺りは、まだ紅葉残っていた。

一段下の観察路を戻る。

チラッとシロハラっぽい鳥影が過ぎったけど、

ヒヨとガビ以外の声は聞こえない。

ジョウビタキ、ツグミ、イカルの姿も見えないな。

再び先程の場所に、今度は下からアプローチ。

あぁ…ゲッゲッ聞こえる。あ〜もっと下かぁ。

じゃあ、もう一ヶ所のポイントへ行って、また戻って来ようか。

あ〜〜イカル居た。

六〜八羽くらいで食事してる。でも遠い。

最初の観察路を戻ってれば、もっと近かったのに。

あれっ、まだ赤トンボ翔んでるよ。

お昼になって少しは気温も上がってきたけど、キンッと張り詰めた空気感だ。

この位の方が歩き回るには快適だね。

北側の外周路などズンズン歩き回った。

ヤマガラは常に居て、シジュウカラ、エナガ、コゲラも、見掛けるけど、

皆んな落ち着きがなくて、仲良く遊んでくれない。

ジョウビタキの声がしないのが解せぬなぁ。

スタートから二時間半……こりゃ今日は諦めて帰ろかな…おや。

ルリビのゲッゲッが聴こえる…でも、路から大分下の方だな。

二羽……二羽居るのか。

う〜ん肉眼では確認できたけど、自分のカメラで撮る距離じゃない。

こっちに来てくれないかなぁ……あぁ声も聴こえなくなっちゃった。

アッ……何か目の前に来た。でも、逆光でよく分からない。

なんとか右に左に動き光線の向きを変えながら確かめると……

ジョウビタキの雌やないか〜い。

キリッとしたクールビューティーな雌だな。

物憂げな眼差しで何想ふ。

追い掛け回したら睨まれちゃった。

折角の紅葉バックなんだから良い表情下さいな。

そう、それそれ。

ナイスポーズ。OKでぇ〜す。

この後で雄も来たけど、こちらは、ご飯啄んで直ぐ飛んでっちゃった。

じゃあ今日はコレで帰ろう。青い鳥はまた今度。

バイバイ。

エナガ最後までツレナイなぁ。

ヤマガラ、かまってくれてありがとう。

あぁ気付けば、もう午後二時ではないか…腹が減った。

日が傾くのも速いなぁ。

八ヶ岳も白く尖ってきたねぇ。来季は余り行けないかな。

あ〜北アルプスも綺麗。

まず、甲斐駒に行かなきゃなぁ。

年賀状の写真どうしようか。

来年は歳男なんだよね。