蔓穂で秋を知る | 童話作家になればよかった

童話作家になればよかった

子供を連れて行った自然観察会に自らがハマり、
散歩ついでに始めた「自然観察写真」の紹介を中心に、
日頃感じたよしなし事を、きままに書きます。

九月だと云うのに何ですか、この蒸し暑さは。

おまけに家の用事が引切りなしで、

山登りしたくても奥までは行けんのだよ。

それでも季節の境目を確かめたくて金川の森へ。

ツルボ咲いてるかな…咲いてるはず。

あっれっ〜毎年まとまってる場所に見当たらないなぁ。

ぉ…ひと株きれいなのがあった。

まぁまぁかな。

日射しが強くて陰影が濃くて撮るの難しいな。

アッ。ヒガンバナ咲いてる。

こっちも日向と日影の絞りの差が大き過ぎてシンドイな。

♫曼っ珠・沙華ぁ〜♪

スズメバチに注意って看板があるけど、

相も変わらず、ここのミツバチは元気だなぁ。

気温が若干落ちてきたから活発だ。

ものすごい勢いで出入りしとる。

キツネノマゴが、

ワッサリワサワサ咲いている。

ありゃ。フジバカマだ。

漢字で藤袴って書くと秋の七草の感じがでるね。

こっちも秋の七草のひとつ萩。アレチヌスビトハギかな。

ここにこそ注意看板必要だろ。

根本にはカブトの角やクワガタの顎が転がってる。

夏虫や 兵どもが 夢の跡

カマキリ見っけ…ん、なんか背中にくっついてる。

ギャァァァ何たること。

首のない雄のカマキリだった。交尾してる最中に喰われちゃったんだね。

話には聞いていたが、ここまで生々しいのは…男は哀しく女は強い。

ぁ今の時代には不適切なコメントでした。

気を取り直して樹を撮りなおす。

日陰蝶…ナミヒカゲだね。

小鳥の声がよく通るようになったね。茂みの中にはメジロ。

おー出て来た。

またカマキリ発見。

鎌に何か毛みたいのが付いてるね。

あぁお食事中でしたか。何を食べてたのかな。

しかしまぁ猟奇的な表情でゾッとするよ。

カノコガの営みで秋を知る。

草むらの中でも営み。

クルマバッタモドキだね。

あー直ぐに離れた。淡白なのかね。

ショウリョウバッタがチキチキ。

ミヤマアカネもいるね。

マルバルコウソウ。大繁殖してる外来種だけど、

目に付くからツイ撮ってしまう。

最近草刈りが入ってないから、

アレチヌスビトハギも大繁殖だ…実ができたら歩けないな。

再びの曼珠沙華。間奏のギターが頭の中で鳴り続ける。

ポコっとササクレシロオニタケ。

忙しそうなヤマトシジミ。

危な〜いチャバネセセリ。後ろ後ろ。

「狩りの邪魔すんなよ」とオオカマキリ。

それを葉の裏から眺めるウラギンシジミ。

こいつはイチモンジセセリね。

ショウリョウバッタモドキだな。

この夏見付けた、ミツバチが巣を作っている樹の虚を覗きにいくと…

ナント…まぁ…嗚呼…ナンテコッタ。

ヤ・ラ・レ・タ。

秋風が吹いた…。

ヤブランの花穂が咲きそろってた。

車に戻ったら、コロコロとイカルの声がした。

そうだ前回も聞こえていた。

山から降りて来るのが早い気がするが、なんとか証拠写真撮りたいな。

なんとか撮れた。

これでまぁ目的も果たした。

当初の目的。ツルボも少なかったけど撮れたし…ありゃりゃ。

最初にツルボ探した場所の遊歩道寄りに、

キラキラと束になって揺れている。

あぁぁ灯台下暗し。

蔓穂もまた下暗し。

でも、結果気がついて良かった。