五月になった。
薫風吹いた。
近所の河原ではニセアカシアが、甘い香りを撒き散らし始めた
最高気温は30℃を超えて真夏日になる予想だと云う。
非常事態宣言による外出自粛要請に伴って、
普段散歩する公園等公共施設の全ての駐車場が閉鎖されてしまった。
これは参った。閉塞感極まれり。
だけど、それでも季節(とき)は巡る。
ナ・ン・ト・カ・セン・ト・イカン。
そこで、嘗ての、いつもの散歩場所「金川の森」へ。
近隣の方の迷惑になると本末転倒だから、
自宅から、えっちらおっちらと歩いて行く事にした。
陽射しが厳しいゼ。
途中の河原からは、オオヨシキリの声。
ツバメが滑るように川面をかすめて翔ぶ。
あ〜ヒバリが舞い上がって囀っている。
ホバリングから降りた場所に目線を切らずに近づく。
けっこう近くで撮ることが出来た。
冠羽がティアラみたいで可愛い。
キタテハがちょこちょこ姿を表すが、なかなか止まってくれない。
こっちは帰りに撮ったやつ。
他に、アオスジアゲハ、ツマグロヒョウモン、ベニシジミ、が散見されるも撮影には至らず。
なんとかオオヨシキリの姿を撮りたいと頑張ったが、
昨年の台風被害の処理で、河原に重機が入って葦原を潰してしまったので、距離が遠くて難儀。
で、一時間半も掛かってしまって、金川の森へ着到。
カルガモ夫婦が寛いでいた。
中に入るとマガモ夫婦がお食事中。
キショウブ咲いて、
カワトンボが飛び回っている。
来る途中からだが、キジの鳴き声が彼方此方から聞こえる。
おー此処にも居た。おっとりしてるな。
オオジシバリが点々と咲いてる。
ノジスミレも未だ咲いてるな。
確かここ2年くらい、この辺りにキンランが咲くようになったんだけど…
あ〜あった有りました。
あーキンランに逢うと気持ちが晴れ晴れするなぁ。
今年も咲いてくれて、ありがとう。嬉しいよ。
おぉ背後からキジの声。
ビックリするやんか。てか、互いに気づけよ。
あらっツグミ。未だ居たんだ。
今季は、さよならの挨拶が出来ないもんだと思ってた。
また冬に会おうね。その時には落ち着いてるといいな。
コミスジがヒラヒラと飛んできた。
そうだ、イチヤクソウの様子観ておこう。
もう新芽が伸びてるかな。
おーもう蕾が出てるじゃん。緑の希望だな。
あらまぁコジュケイの御夫妻がお食事に夢中で、珍しくこちらに気付かない。
てか、構わないでいるって感じか。
ミミズ見つけたコジュケイに、ムクドリがちょっかい出した。
盗られまいとコジュケイ怒る。
そう云えば異様にムクドリが多い。ヒヨドリを凌駕するほど。
ガビチョウは相変わらず厚かましく煩い。
あ〜ツバメが畑で餌探ししてる。
地面に降りるイメージがないけど、
そりゃツバメだって必要があれば降りるよね。
ホオジロがソングポストで囀っていた。
絶好の撮影チャンスにカメラ出すのに手間取って失敗。
暫く歩いたら夫婦ホオジロが梢に居たので撮影。
緑あふれる中…そんな季節ヤネ。
ぉギンランがあった。確か昨年も此処で咲いてたな。
いつののルートを一回りして戻ってきた。
ぉ…ヒメウラナミジャノメだぁ。今季初のジャノメチョウ亜科。
扠、帰ろう。昼ご飯も未だだし…あれ。
さっき通った場所にキンラン咲いてる。何で気付かなかったんだろ。
あれ、アソコにも。
あ〜疲れたけど十二分に初夏を満喫出来た。
また川沿いの土手下を歩いて家まで帰るよ。
やっとこさオオヨシキリの姿を捉えた。
でも、葦被りまくり。
今度こそソングポストでオレンジの口を開けた姿を撮るぞー。
って2011年から上手く撮れていない。
1.
2.
人間社会は、ウイルスに振り回されて散々だけど、
季節は淡々と移り変わっていくなぁ。
今回の騒ぎを教訓にして、
人類全体が新しい哲学に目覚めてくれたら、それが理想の復興かもしれんなぁ。