ギターアンプにどんなマイクをどう立てるかというテーマ。


パターンは


①SM57を1本立てる

②SM57を2本立てる

③ゼンハイザー e609を1本立てる

④ゼンハイザー e609を2本立てる


※2本立てる場合は同じスピーカーユニットには立てない


①はとくに何も考えていないとき。とりあえず、な場合。


②は

マーシャルの場合(ヘッドJCM2000や900+キャビ1960AやBとか)で、ロック系の爆音がほしい場合。

ただし単にゲインを稼ぎたいだけではない。

いわゆるマーシャルサウンドというのは、キャビネットにスピーカー4発あることがポイント。

1960Aタイプのキャビはインピーダンスを変えることができるので、試しにスピーカーを2発だけ鳴らしてみればわかるが、何とも薄っぺらい音になる。

スピーカー4発鳴らすことによって各ユニットの位相がずれて、それがミックスされることであのサウンドになる。

いわゆる【コムフィルターを形成する】ってやつですな。

※コムフィルターの資料をネットで30秒くらい探したが見つからなかった。

PAでもその考えに従い、スピーカー1発成っている訳ではないから、2発収音してやろうということ。

2つマイクのパンは振らない。これで低域が分厚くなる。

どうしてもエッジの効いたサウンドにしたいときは向かない。


③は

次回。




BETA58Aを使うケースについて。

BETA58Aの特徴は


○ゲインが高い

○ソリッドな音色

○スピード感がある


メリットはデメリットでもあり


○高域のピークに注意

○ギラついた音色で、硬い


モニターに関しては、SM58に比べて、ゲインを少し下げて4~8kHzのどこかをカットすればOK。楽である。

そのスピード感ゆえにモニターフェーダーは必須。


使うケースは


①バンドの場合、バックの音量が大きくなくて、かつボーカルに声量が無いとき

②ボーカルの抜けを良くして、ソリッドな仕上がりにしたいとき

③ボーカルの声量があるにも拘らず、メンバーがボーカルが聞こえないというとき

④SM58よりBETA58Aにしたほうがモニターの返りがよいとき


①は音楽的にというより、かなりPA的な対処。ゲインを稼ぐのが目的。


②はポップスやR&B、カラオケの場合が多い。リバーブをがっつり、かつ切れよくかけるためでもある。

 カラオケなんかの場合は、曲のジャンルを問わず、爆音にする。

 もちろん、耳が痛いようにはしない。

 爆音なのにボーカルがクリアで前にいる感じ。


③は爆音のロックバンドに多い。

 声量はあるのに、出音は良くてもメンバーが「ボーカルがよく聞こえない」と納得しないとき

 BETA58Aにするだけで面白いほど問題が解決する。

 ボーカリストは男性でちょっとハスキーボイスに多い。


④要するにモニターが非力なケース。非力というかクオリティが低い。

 私の場合、ゲインはSM58よりかなり下げる(下がる)のでハウらない。

 スピード感があがって、スピーカーのダンピングファクターが上がったようになる。

 あとステージ上にモニターの音が回る現象を抑えられる。(低音が速くなる)

 このケースは結構ある。



BEAT58Aのチョイスは、音楽のジャンルで選んでいるわけでも、単純に音色で選ぶ訳でもない。

PAシステム、ミックスのイメージ、バックバンドの意見など多面的に判断した結果となる。

それが自分なりのセオリーとして出来上がっていく。















SHURE SM58以外で使うマイクとそのシュチュエーションについて書いてみる。


SHURE製は音色がフラット(に感じるだけ)なのでよく使う。

(テクニカが苦手)


選択枠は


○BETA58A

○BETA57A

○BETA87A


これらのマイクからチョイスするに落ち着いた理由は

SM58との差、とくにモニターの返り方(チューニング)の違いが把握できているため

だと思う。


感度を比較すると

 BETA57A > BETA58A > SM58    (> BETA87A)


コンデンサマイクであるBETE87Aは、かぶりの拾い具合いが他と違うので少し別で考える。


モーレツに、とにかくゲインを稼ぎたいときは、BETA57Aを使う。


BETA57A


ただし、その特性から使えないケースが出てくる。

BETA57Aは志向性がスーパーカーディオイドであるため、マイクのヘッドの真後ろにスピーカーがくるとハウりやすい。

またボーカリストがマイクを持ってツイーターのド真正面に立ったりするとハウる。
誰も教えない音響ノウハウ

さらにボーカリストがよく動いたりして、マイクとモニタースピーカーとの位置関係がコロコロ変わると予想できないハウリングが起きる。


したがって、BETA57Aを使うシュチュエーションはマイクとモニターの距離、位置が変わらないケースとなる。


主にギターボーカル。

ロック系では割とスタンダードなマイクセレクトとなっている。


有名どころでは、くるりとか。くるりの場合はBETA87Aも多いが。


誰も教えない音響ノウハウ
くるりの動画


この動画ではフロント3人が全員BETA57Aを使用。

逆にいうとハンドマイクでの使用は困難。


しかし、マイクを握りこみやすいためか、ラッパー(THE ROOT)で使用するアーティストもいる。


ア・ソニック・イヴェント [DVD]/ザ・ルーツ

これは、ライブパフォーマンスをスタジオで収録しているにもかかわらず
「いいのかこれは!?」というくらい、ハウりまっくている貴重な?作品笑。
これがオフィシャルなのだから外人ですごい感覚してるな、と感心した。
とにかく変な意味で衝撃を受けた。