生ギターは音量が小さい。


SM58や57をサウンドホール付近に立てることになるのだが。。

ギターのみの独奏なら、なんとかなりそうだが他にバンドなんかが出演するとなると相対的にこじんまりとしたサウンドになる。

弾き語りのケースでギターにマイク1本だけ立てるのは好まない。


行う対処は2つのうちどちらかである

①ギターに立てるマイクをパラう

②外付けピックアップをつけてしまう


マイクで拾ったギターの音声信号を分岐する。

卓でもできるのだが、99%マルチボックスで行う。マイクケーブル1本あれば済む。

マルチでパラう理由は当日のリハ中に生ギターを使うことが分ってもすぐに対処できる。からである。

(チャンネル数は食うが。)

これで卓にギターのChが2つ立ち上がる。

ゲインは上げなくても十分音量が稼げる。

あとは低域が飽和するのでしかるべき帯域をカットすればよい。

モニターの返りも上がり、演者にとっても良好となる。


ライン送りにしてしまうということ。

外付けPUを使う方法は確実である。(DIの回線が必要になる。)

よく使うPUはビルローレス A-300。理由はどんなギターにも装着可能な点。

同メーカーにFT-145があるが、サウンドホールが若干小さいガットギターには装着不可。

音色で選ぶならストロークはA-300、単音弾きならFT-145。価格も5千~1万円以内で入手できる。

クラプトンはFT-145でライブレコーディングした。


One More Car One More Rider



①か②どちらかを使えば、エレアコと同程度のクオリティのPAができる。





4日のブログの補足。


>いや上げないと、どうにもならん場合でもゲインは上げない。


と書いたが、どうにもならん場合はゲインを上げるケースもある。


最近あったのは、ツインドラムのバンドで、一方のドラムがスネアの代わりに小太鼓をセットしていたケース。


スネアと比べると小太鼓は全然音量が無い。

しかもバンドの音は普通にでかい。

こういう場合は、ゲインを上げる。かなり上げた。

で、そのままだとハウるのでEQでカット。低域がカブりによってハウるので。

ピーキングのEQでカットしたいところだが...とか考えず、とにかく小太鼓を上げたい。

小太鼓の成分は低域にほとんど無いので、ローは全切りしてフェーダーをつく。

これで小太鼓は問題なく聞こえた。

(ゲインは普通ならハウっている位置まであがっている...)


で、ここからもうひとつポイントがある。


ある程度PAのバランスが取れたら、全切りしていたEQをなるべくフラットに戻すように努める。全切りだとつまみは7時くらいだが、戻して9時くらいにした。

ゲインも少しづつ下げるようにして、さらにフェーダーもドン突きでなく正常な位置する。

これをやることにより、カブりを抑えてよりクリアな音になる。


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バンドの中にイレギュラーな生楽器がくると、難しいケースが出てくる。

しかし、解決できないことはない。なぜならプレーヤーはそれで演奏しているわけなので。

ゲインが稼げないとき、マイク近づけたら解決したり。

あとマイクの向きも大事。

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ゲインを(かなり)上げるとき、それはEQとセットで考える。




好きなマイクについて。

まずは...

SM58-LCE

SHURE SM58。

いまさら語ることもないが、それでも外せない。

これこそ、マイクロフォン界のビートルズ(謎。


なぜ好きか?どこにでもあるから?いや違う。

「好き」というより、「使える」という表現が適切かもしれない。


マイクの違いを判断する要素は3つある。
●感度

●音色

●指向性

※音色は周波数特性に相当する。指向性は実は音色にも大いに関係している。


教科書的な感じがするが、あくまで経験による感覚である。


この中で最も重要なのが、感度。

感度は

①対象とするパート(ボーカルとかギターとか)の音をどれだけ大きく拾ってくれるか

②どれだけ周囲の音が回り込んでくるか


である。①は大きく、②は小さく、が理想。

SM58はボーカルマイクとして、この2つのバランスが非常に優れている


SM58より感度が高いマイクは沢山あるが、一般的に高域にピークがあり硬い音になる。そしてハウりやすい。

また低域が豊かになっていたとしても、ボーカルマイクとしてはSM58以上に必要はなことは少ない。
よりクリアな音色のマイクは数あれど

人間の聴覚の反応にもミキサーへのレスポンスにもマッチしている点もSM58は素晴らしい。


各メーカーの音響機器が多かれ少なかれSM58を基準に設計されている所以である。

したがって、「SM58よりも○○のマイクの方が抜けがイイな」という場合は

そのハコの音はクセがある、と判断する指標にもなる。


ついでにSM57との比較についても書いておこう。
SM57と何が違うか?

手っ取り早く違いを知るには、ラジカセやコンポの左右のスピーカーに各々SM57と58を立てて録音して実際に聞いてみるのがよい。(LRで音は違うなど、無視できるくらいニュアンスの違いが分かる)


だが実際のPAではこれはあまり問題でない。


重要な点はSM57より、高域と低域に伸びがある点。

生のアコースティックギターには艶を加えてくれる。

SM57は中域に音が集まる傾向があるため、力強いストロークにはSM57,やさしく弾くアルペジオにはSM58というのが大雑把なイメージ。

カホンのような低域の収音にも差が出る。SM58はうまく低域をひろう。

SM57は低音系の音に弱く、すぐに飽和・歪み感が強くなる。

シンバル系など高音にもSM58がよい。


以上を踏まえた上で、見た目も考慮するべきである。

ビジュアルは音の良し悪しにおいて非常に大切な要素である(笑。

(なら、SM57が良いんじゃね?)


〈余談〉===================

ミシェル・ガンエレファントのドラムのシンバルにはSM58が使われていて、数年前に一時期ライブハウスでもドラムのTopマイクにSM58を使うのが流行った。

太陽をつかんでしまった(初回)
ミッシェルのライブ映像ならどれでもTopマイクのSM58は確認できるが、この初回盤にはDVDが付いていて、ライブパフォーマンスが秀逸。
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SM58は、どこにでもあるからメジャーなのではない。
素晴らしいマイクだからこそ、結果的に広く普及し、新しいマイクロフォンが数々登場してきてもその地位を譲らないのだ。

PAシステムを根底から変えるブレークスルー(レコードがCDに変わるような)があれば、SM58のポジションは変わるかもしれないが。


追記

なんだかんだいって、SM58が最もハマるのはフル-トだと思う。