林寛子「素敵なラブリーボーイ」(1975年) | 昭和レトロサウンド考房

昭和レトロサウンド考房

昭和レトロサウンド、昔の歌謡曲・和製ポップス、70年代アイドル歌手についての独断と偏見。 音楽理論研究&音楽心理学研究など

 
林寛子「素敵なラブリーボーイ」(1975年)

林寛子さんの歌としては最も売れた作品。後に小泉今日子さんもカバーした。

メロディーがドレミファソ~とゆるやかに変化するものを順次進行といい、逆にド→シのように離れた音程へいきなり飛ぶことを跳躍進行という。
古典的な作曲法の授業では「大きな跳躍は歌いづらいから要注意」または「ここぞというところで使う」と習う。

「素敵なラブリーボーイ」の冒頭の♪あなたは特別な~♪の箇所は、シレシレシシシシレと長6度も離れた音程を往復する、なんとも思い切った斬新かつ挑戦的なメロディーであります。
当時27歳の穂口雄右先生はチャレンジャー! 

伴奏アレンジは穂口作品らしく、ストリングス省略の軽編成オケ。


もっと売れてもよかったと思う良曲のひとつ。


林寛子 素敵なラブリーボーイ