◎ムーンチャイルド・ライヴ~浮遊感漂合わせるネオ・ソウル・トリオ | 吉岡正晴のソウル・サーチン

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◎ムーンチャイルド・ライヴ~浮遊感漂合わせるネオ・ソウル・トリオ

 

【Moonchild Live : Nice & Good Post Neo Soul, Collage Band】

 

学生バンド。

 

2016年7月の前回来日時も見ていて、やはり今回も同じ感想を持った。約1年ぶり2度目の来日。南カリフォルニア出身の若手3人組、ムーンチャイルド。アルバムをすでに3枚出し、今回もサポートに黒人のドラマーを従えてのライヴ。彼らの公式ツイッターのプロフィールには、LA出身のソウル・トリオ、と書かれている。そうか、彼らはソウル・トリオという意識なんだ。ジャズ・トリオというよりも。意外だった。

 

よく言われてきた「ネオ・ソウル」の白人版は、その通りだと思った。「ネオ・ソウル」の黒さを薄く白くするとこうなる、という感じだ。そして、何より、仲のよい学生バンドが学生街のカフェあたりでセンスのいいライヴをやったらこうなった、という雰囲気。リード・シンガーのアンバー・ナヴランが、存在感がありインパクトが強い。独特の浮遊感はなかなか気持ちいい。ちょっとマリリン・モンロー的なセクシー・ヴォイスを可憐に聴かせ、どこかカーディガンズ的なおしゃれさを持つ。そして、メンバーはみな人が好さそうで、仲も良さそうなグループという育ちの良さそうな印象だ。

 

キーボードが左右に立ち、彼女はセンター。そしてこの3人のフロントがときにサックス、トランペットなど管楽器を吹く。またフルートも扱い、実に器用。3人が管楽器を吹いていてたときも、ベースラインの音がしていたので、たぶん、同期(シークエンス)打ち込みで、ベースの音などを事前に作っていたのだろう。

 

彼らを見ていると、日本でもこういうグループが出てくればおもしろいのにな、と思った。ヴォーカルだけネイティヴなシンガーを持って来れば、サウンドは割と作れそうな気がする。

 

彼らの作品はどれもいわゆる「サビ」という「サビ」がなく、メロディー的には一本調子。ドラムスとベースラインのグルーヴで音をひっぱっていく。

 

会場は超満員。ブルーノート・ジャズ・フェスで見られるはずが見られなくなったお客さんがみなこちらに来たのかもしれない。

 

ライヴ後は全員サイン会。長蛇の列ができていた。

 

彼らは日本での2本のライヴを終えた後戻り、その後10月にはヨーロッパ・ツアー、そして、11月に全米ツアーが控えている。

 

帰り際、ブルーノート・ジャズ・フェスで販売されるはずだったトートバックが無料で配られた。ちょうど、LPが入るサイズなので、これはありがたい。

 

オフィシャル・サイト

https://www.thisismoonchild.com/

 

ツイッター

https://twitter.com/thisismoonchild

 

□  セットリスト ムーンチャイルド

Moonchild @ Cotton Club, Marunouchi

2017年9月25日(月)丸の内コットンクラブ

 

Show started 18:30

01.   Intro

02.   Let You Go

03.   Don’t Wake Me / Back In The Day [Erykah Badu]

04.   Winter Breeze

05.   Now & Then

06.   The List

07.   Learn

08.   The Truth

09.   Think Back / A Long Walk [Jill Scott]

10.   Cure

11.   Back To Me

12.   Run Away

Enc.  What Shall We Do

Show ended 19:33

 

MEMBERS

 

Amber Navran (vo,sax,fl)

Max Bryk (sax,key)

Andris Mattson (tp,key,b,g)

Efa Etoroma Jr. (ds)

 

3枚目

https://goo.gl/uBTyEz

 

同輸入盤

https://goo.gl/ZeMnhf

 

2枚目

https://goo.gl/g7pC51

 

1枚目

https://goo.gl/axLkkv 

 

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