◎ナッシング・バット・ザ・ファンク～何はなくてもファンク三昧

【Nothing But The funk’s Performance Are Nothing But The Funk】

ファンク。

プリンスの流れを汲むといってもいいファンク精鋭集団、その名も「ナッシング・バット・ザ・ファンク」のおよそ4年ぶりのライヴ。忙しいメンバーがスケジュールをあわせて、やっと集まるファンク・サミット。

ファンクを知り尽くした匠たちが繰り広げるファンク三昧は、セットリスト中スロー・バラード一切なし。70分超、ノンストップのグルーヴ・ライン。

1曲目から観客総立ち。しかし、この「どファンク」なライヴなのに、なぜか女性ファンが多く驚いた。沼澤ファンか、森ファンか、スガシカオ・ファンなのか。

セットはジェームス・ブラウンに始まり、ジェームス・ブラウンで幕を閉じるという、いわばファンクの王道。エディーＭのサックスが、まさにメイシオを思わせる。

プリンス追悼は、メドレーでマッドハウスの「10」、「D.S.M.R.」、ファミリーの「ミューティニー」。

「10」は、僕やスガシカオさんらと一緒にやったプリンス・トリビュート「レスト・イン・パープル、フェイズ１」で、コー・スターの面々にカヴァーしてもらい、ショーの一曲目で演奏してもらった曲。マッドハウスからこの曲をやったのが、ちょっとした驚きだったが、納得もした。

それにしても、徹底してこのファンク一本で押し通すその強引ぶりは、ファンク好きにはたまらない魅力だ。来年もまたぜひ。

ライヴ後は、みんなサイン会。そのサイン会に行く前に、日本人新進気鋭のサックスっ子、前田サラちゃんがいて、エディーに「ちょっと吹いてみてよ」と言われ、その場でケースからサックスを取り出し、しばし演奏し、拍手喝さいを浴びたのはとてもよかった。なんでもものおじせずに、どこでもすぐに歌ったり、演奏できるのって、絶対にいい。

まだ迷っている人がいたら、当日券でも足を運ぶといい。

■追加公演今日

東京から始まり、広島・大阪を回り、今日（2016年10月16日）日曜、ビルボードライブ東京で、追加公演。16時半と19時半。問い合わせは、03-3405-1133.

http://www.billboard-live.com/pg/shop/show/index.php?mode=detail1&event=10210&shop=1

http://www.billboard-live.com/pg/shop/show/index.php?mode=calendar&shop=1

■過去関連記事

エディーＭ、レイモンド・マッキンレーを含むナッシング・バット・ザ・ファンクのライヴ評

『リアル・ミュージックの逆襲』

2003年2月10日

http://www.soulsearchin.com//entertainment/music/live/funk20030210.html

エフデラックス・ライヴ～プリンスの残り香を漂わせ

2016年09月13日(火)