みなさん、こんばんは
水月志保(みずき ゆきほ)です
今日も読んで下さりありがとうございます
↓初めましての方、水月志保はこんな人です↓
前回のブログはこちら
彼の家庭環境を知ってしまい、
複雑な気持ちではありましたが、
本当に幸せな高校生活を送りました。
(彼は私の知らないところで
たくさん苦労していたことを、
現在の三度目の再会で思い知らされました。)
彼は家から離れたお肉屋さんで
アルバイトをしていました。
彼は原付に乗れましたが、
電車やバス通りから離れたお店で
私は自力で行くことはできません。
(自転車で頑張ればいけましたが、
門限に間に合わない
門限とか箱入り娘風ですよね)
なので、学校帰りに
母に頼んで車を出してもらい
お肉屋さんに一緒に買い物に行きました。
バックヤードで
お肉の加工をしている彼。
ほんのわずかな隙間から
母と一緒にニタニタしながら眺め、
私たちに彼が気がつくと
ひき肉をハート形にして
パックに詰めて
重さを計って
値札シールを貼ってくれます。
レジに持っていくのが
ちょっと恥ずかしかったけれど、
お肉屋さんやレジの方も
何度か見ると
またあの子たちね
って感じで微笑んでくれます。
そのひき肉は
我が家の夕飯になることもあれば
翌日が休みなら
ハンバーグを作って
お弁当にして
デートのお昼ご飯にしていました。
河川敷で食べたり、
お互い花や植物が好きなので
なんでも花見と称して食べたり
公園で食べたり。
健全な高校生カップルでしたよ
決して当時の水月が
料理上手で彼の胃袋を
掴んでいたのではないですよ
時には危険なメニューもあり、
今でも語り継がれる伝説となったのは
激辛玉ねぎ入りのポテトサラダ
彼は優しい人なので
何でも
ゆきちゃんが作ると美味しいよ
って言ってくれるので
作業工程を省いて
水にさらしていない
テキトーに切った玉ねぎを
テキトーにポテトサラダにしたら
一口食べて、無言。
もう一口食べて、
ゆきちゃん、これすごく辛い。
ゆきちゃん食べてごらん。
・・・美味しく・・・ないかな。
今度からは玉ねぎは
水にちゃんとさらすんだよ。
そうしたら辛くないからね。
かなり優しく
私を諭してくれましたが、
当時の私はプライド高き
恋する乙女なので
〇〇君のために
早起きして頑張って作ったのに
美味しくなくても、
美味しくないとか言わないでよ。
もぉ、ポテトサラダ二度と作ってあげないもん!
(なんかすごい女子丸出して笑えますね
今の水月なら、
えー!辛いの?一口食べてみる。
おぇー。こりゃ食べれんな。
ごめんね
今度は省かずに水にさらすから。
〇〇君のポテサラのレシピ教えて
って言って喧嘩にはならないな。)
怒ってポテトサラダは片付けて
家に帰ってから泣きながら
台所で一口食べたら
激辛で爆笑
即捨てました
今でも玉ねぎ料理を出すと
ちょっと意地悪な顔して
ゆきちゃん、
玉ねぎ辛くなくて美味しいよ。
って言ってくれます
お金のかからないところで
お弁当持参でデートしたり、
夕方我が家に彼を呼んで
そのまま夕食を一緒に食べたり。
一品だけおかずを持ち帰ってもらったり。
うちの親も、彼の家が大変なことを
知っていたので
さりげなくサポートしてくれていました。
よく彼のお母さんの働くお店にも
母と一緒に買い物に行っていました。
私も彼も
お互いの親と連絡先を交換し
連絡が取りあえる仲でした。
私の誕生日だったか、
クリスマスだったか
彼はプレゼントを買うことが
できなかったので
私に手作りのプレゼントを
用意してくれた。
イベント事は
私が彼にプレゼントを買って
親と一緒に食事に出かけたりしていた。
彼の家庭が大変なことは
分かっていたので
プレゼントをねだったり、
ここに行きたい、あれをしたいなど
少しでもお金のかかることは
一切口にしてこなかった。
だから、毎年
作詞作曲俺の
私への愛の歌が送られた
でもその年はプレゼントをもらった。
アルミホイルで
きれいに作った
私の左手の薬指にぴったりの指輪。
しかも彼が紙で箱を作り
蓋がぱかって開いて、
指輪が固定できるように
スポンジが中に入っていた。
材料費は家にある物なので
ほぼタダなのだが、
彼はすごく手先が器用なので
本当に良く出来ていた。
私は嬉しくて大号泣した。
指輪なんて
100均に行けば買えるし、
なんならもう100円で箱も買える。
でも私の事を思って
私のために作った
世界に一つだけの箱入り指輪。
本当に嬉しくて、
この指輪は私の一番の宝物になった。
ゆきちゃん、ごめん。
本当にお金なくて
ゆきちゃんに
何も買ってあげられないけど
こんな事しかできないけど、
ゆきちゃんが喜んでくれて
本当に良かった。
ゆきちゃん、
お金貯めて本物の指輪
いつかプレゼントさせてね。
そんな甘酸っぱい日々もありました。
続きます。
読んでくださりありがとうございます
水月志保
いつか指輪をと言ってくれたけど
そのいつかは来ませんでした。
「いつか」って言葉
私は好きではありません。
その時の彼の言葉に嘘はなかったけど
彼に何か買ってもらいたいとか
指輪が欲しいとかじゃないけど
彼に金銭的に余裕ができた時
1000円ぐらいでもいいから
いや300円でもいいから
指輪買って欲しかったですね。
バイク買えたら
指輪ぐらい買えたでしょ。
彼と奥様は
結婚指輪や婚約指輪はなかったけれど
付き合っている時
ペアリングを買ったんだと。
私はその宝物の指輪
ずっと捨てられずにとってあり、
彼に子どもができた時、
もう二度と振り返らないと決めて
遠く離れた神社に
お焚き上げしてもらいました。
まさかそれがアルミホイルの指輪とはね(笑)
その指輪が最後で
彼の物は何も残しませんでした。
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