怖い話 オカルト板まとめ -12ページ目

人骨ガリバー

656 :以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします。:2007/10/28(日) 01:30:09.41 ID:sqRkmILA0
2年前、樹海で白骨死体見つけて
その一部顎の骨?見たいなの持って帰って
きて、こっそり友達のアリストとかいう車に隠しておいたら
そいつが最近、その車売って骨が出てきて大騒ぎになった
俺は今でも知らないと言い張ってるけど
ごめん隠したの俺...

666 :以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします。:2007/10/28(日) 01:32:35.31 ID:MM6KKUqp0
>>656
お前wwwwwwwww最低だなww
                      ━━┳━━ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄|    | ̄ ̄ ̄ ̄
  ∧_∧          _ ─┬─   .┃         . |    |
 ( ´д` ) ∫ ェェ.エエ工. |    |     ┃         . |    |
 //\ ̄ ̄旦\       ̄ ─┴─   .┃         . |    |
// ※\___\           ━━┻━━ _____|    |____
\\  ※  ※ ※ ヽ              .    |                 |
  \ヽ-―――――ヽ             .    |____________|

671 :以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします。:2007/10/28(日) 01:34:08.82 ID:sqRkmILA0
>>666
俺だって忘れてたんだよ!
しかも今頃見つかって
大騒ぎになるとは思わなかった...

672 :以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします。:2007/10/28(日) 01:35:16.93 ID:5F0jVy300
>>671
普通に人骨とかマズイだろw

675 :以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします。:2007/10/28(日) 01:36:44.39 ID:TZ3iPJOO0
>>671
逮捕される

679 :以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします。:2007/10/28(日) 01:38:01.37 ID:sqRkmILA0
>>675
もう知らないと言い張るしかないな!
一生俺じゃないと言い張るよ

682 :以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします。:2007/10/28(日) 01:38:23.15 ID:d9xX0OuF0
そもそも樹海に何しに行ったんだよwwwwwwwwwwww

697 :以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします。:2007/10/28(日) 01:41:31.28 ID:sqRkmILA0
>>682
友達と思いつきで死体見つけに行ったら
いきなり白骨死体見つかってテンション上がりすぎ
たね。もう、骨だと怖さとかないから不思議




719 :以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします。:2007/10/28(日) 01:46:26.87 ID:TZ3iPJOO0
死体損壊はマジで犯罪だぜ

726 :以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします。:2007/10/28(日) 01:48:40.58 ID:sqRkmILA0
>>719
まさかガリバーの人がシートの下まで
点検するとは...


729 :以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします。:2007/10/28(日) 01:49:11.17 ID:+SKb997F0
>>726
ちょwwwwっをまwwwwwガリバーの人カワイソスwwwww

734 :以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします。:2007/10/28(日) 01:51:00.04 ID:sqRkmILA0
>>729
本当にかなしいのは俺だ!
些細な冗談がこんな事になるとは
しんちゃんと彼女ごめんな。

743 :以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします。:2007/10/28(日) 01:52:35.06 ID:t3oel4Pj0
>>734
冗談で済むか・・・?死体損壊は冗談で済むのか?

747 :以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします。:2007/10/28(日) 01:53:34.53 ID:sqRkmILA0
>>743
わかんないけど
もう俺は知らん
全てはガリバーのせいにしよう!

755 :以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします。:2007/10/28(日) 01:55:25.96 ID:zy69HPwI0
結論

ID:sqRkmILA0が一番怖い

758 :以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします。:2007/10/28(日) 01:55:36.12 ID:TZ3iPJOO0
警察に正直に言ったほうがいいぜ。その友達に迷惑がかかっちまう。

761 :以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします。:2007/10/28(日) 01:55:54.49 ID:d9xX0OuF0
>>745
樹海の中にか?w

白骨死体を見つけたって言ってるんだから樹海の中以外ないよな
そんなのがある場所は

766 :以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします。:2007/10/28(日) 01:57:08.79 ID:sqRkmILA0
>>758
あれはしんちゃんの守護霊になるはず
だから、このままなかった事のしよう!

776 :以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします。:2007/10/28(日) 02:00:53.83 ID:sqRkmILA0
>>761
2年前だから今はわかんないけど、
樹海の公衆トイレがある所から
ガードレール沿いに入ると結構すぐ骨とかあるよ

779 :以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします。:2007/10/28(日) 02:02:06.33 ID:MM6KKUqp0
>>776
犬のとかじゃないの?
人間のじゃないことを祈る



785 :以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします。:2007/10/28(日) 02:04:09.13 ID:sqRkmILA0
>>779
免許とか衣類あるから多分人のだと思う
俺は3回言って2回見つけた
ウイスキーおじさんと
クッキングおじさん
樹海に行ったら俺が宜しくと伝えてね

790 :以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします。:2007/10/28(日) 02:05:26.61 ID:MM6KKUqp0
>>785
お前をよろしく言ってなんの得があるwwwwwwwwwwwwwwww

793 :以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします。:2007/10/28(日) 02:06:49.06 ID:sqRkmILA0
>>790
俺も後20年くらいで行って仲間入りだし
皆も先に挨拶しとけば?

798 :以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします。:2007/10/28(日) 02:08:08.98 ID:DMa3ow2SO
つかさ、よく考えたら呪われるのって




今 骨 持 っ て る 奴 じ ゃ ね ?

805 :以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします。:2007/10/28(日) 02:09:16.71 ID:sqRkmILA0
>>798
ガリバーのクソ定員だな!!
あいつはどうしようもねぇロクデナシ!

801 :以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします。:2007/10/28(日) 02:08:27.60 ID:d9xX0OuF0
>>776
それで骨見つけて何しようとしたの?
記念に貰って行こうとしたの?それとも見たかっただけか?

822 :以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします。:2007/10/28(日) 02:12:35.84 ID:sqRkmILA0
>>801
いや、しんちゃんブーツで樹海入れないって言うから
記念に見せてあげようかなって思って
でも、面倒臭くなってシートの下に入れとけば
いいかなって思って...そのまま2年忘れてた!

839 :以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします。:2007/10/28(日) 02:17:02.25 ID:+SKb997F0
駄目だ、俺は人骨の奴が怖い

843 :以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします。:2007/10/28(日) 02:18:45.05 ID:sqRkmILA0
>>839
怖くない!
あの骨は樹海よりアリストにいる方が
幸せだったに違いない!
それをあのガリバーの定員が余計な事を...

848 :以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします。:2007/10/28(日) 02:20:17.15 ID:MM6KKUqp0
>>843
アリストに乗ってる間、事故とかもなくまもってくれたんだネ



855 :以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします。:2007/10/28(日) 02:21:28.66 ID:sqRkmILA0
>>848
しんちゃんは
七股ばれて死ぬほど彼女に
殴られてたけどね


862 :以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします。:2007/10/28(日) 02:24:05.97 ID:sqRkmILA0
後、しんちゃん家、幽霊出ないで
家から知らない女のコットンみたいのでてきて
浮気バレタみたいよ
これもウイスキーおじさんのご加護だな

874 :以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします。:2007/10/28(日) 02:26:23.58 ID:sqRkmILA0
よし!
俺も懺悔終了!
寝ます
勇気の法

日本人の知らない日本語

うひゃひゃ

1 :以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします :2006/07/30(日) 02:35:56.10 ID:R8VtFaFu0
東京に5万を隠した・・・・・・その釣りスレを見て俺は憤慨した
こんな事で住民を騙す奴の神経が知れない
なので、俺はきっかり5万をある場所に隠し、これを最初に発見した
VIPPERに譲る事にした
ただし、本当に隠してきたので期限は今日一日だけ
明日の0時には回収する
俺も本気でVIPPERの力を一度見てみたい
何度も言うが 本当に隠した!ただし、本当に今日だけの勝負を俺としよう

では、第1ヒント
第2ヒント:8:00
第3ヒント:15:00
解答:23:55
を発表する では、お互い一つの真剣勝負をやるつもりでやろう スタート


初期の面影を感じさせない土地には、やはりまたしても新しい時代が訪れた
「3」つの「gff」に「@」をつけると「お」
ここに出来た新たな時代の流れは人々の流れを変えた
11号の表には封筒が見えた

12 :1 ◆uA7Hz14RQg :2006/07/30(日) 02:40:52.79 ID:R8VtFaFu0
というか、どっちにしろとりにいくのがメンドクサイ
正直まあ早い話、結構仕事順調で5万ならあまり痛くないから(そりゃ回収したいが)
これでVIP初の本当の頭脳ゲームをやってみたかった
今は5万では買えないぐらいのスリルを味わっている

13 :以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします :2006/07/30(日) 02:42:02.44 ID:Q1G29yys0
>>1
ヒント1で完全に解ける?

17 :以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします :2006/07/30(日) 02:44:06.28 ID:wCJNeFA30
秋葉原

18 :1 ◆uA7Hz14RQg :2006/07/30(日) 02:44:44.34 ID:R8VtFaFu0
>>13
絶対に解ける
それも完璧に

問題は本当に簡単

半分5万やるつもりで建てた
しかし、俺も頭脳プレーの名人 簡単に見えて仕掛けをちりばめたので
封筒発見は容易ではないと思う
(言ってる意味はじきにわかる)

23 :1 ◆uA7Hz14RQg :2006/07/30(日) 02:47:23.66 ID:R8VtFaFu0
ぶっちゃけると>>17が半分答えを出してしまった
まあ、これだけでは封筒はまだ見つけられないはずだが


113 :以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします :2006/07/30(日) 03:12:43.27 ID:0kyfjATwO
さっき上野から秋葉原通ったらガードレールの下にいる段ボールおじさんが封筒から5万出して嬉しがってた
なんだったんだろう

122 :1 ◆uA7Hz14RQg :2006/07/30(日) 03:14:16.80 ID:R8VtFaFu0
えー
臨時ヒント:ちょっと解釈ミスが発生している
全く違う解釈になろうとしているので
もう一度文章を読み返してくれ
ムダな行はないんだ! ヒントの文章にはすべてに意味を持たせたからな

141 :1 ◆uA7Hz14RQg :2006/07/30(日) 03:19:55.75 ID:R8VtFaFu0
ちょっとおしゃべりすぎたか
まあ、実際俺はちょっと見つけて欲しい気もしてる
というのは、なんか見つからないような難解な謎だけだして
釣りスレかよ みたいな感じで終わられるのがイヤだから
理想としては23:40分ぐらいにとけて
0時までに回収するかしないか?で俺が0時に回収するために
向かったところでハチ合わせて、0時過ぎたので没収→でも、現場に俺が
いるから釣りではない って言う展開を期待している

270 :1 ◆uA7Hz14RQg :2006/07/30(日) 03:53:25.60 ID:R8VtFaFu0
ちょおおおおおおおおおおおおおおおおおおおおおおおおおおおおおお
今、確認しに車飛ばしたが
なくなってたああああああああああああああ

310 :1 ◆uA7Hz14RQg :2006/07/30(日) 03:57:41.25 ID:R8VtFaFu0
もう一回確認してくる
もしかしたら横にあったかもしれない
すまん 解答はまだ言えない
さすがにあんなに早くなくなるなんて信じられない
なんかすげー損した気分だ

351 :1 ◆uA7Hz14RQg :2006/07/30(日) 04:01:48.31 ID:R8VtFaFu0
一応、このスレ見た奴でもし見つけた奴がいるなら書き込みしてくれ
じゃないと、ホームレスがもちさったとかいくらなんでもバカげてる
つーか、30ふんぐらい待ってて
もう一回探してくる 

599 :1 ◆uA7Hz14RQg :2006/07/30(日) 04:41:29.15 ID:R8VtFaFu0
はいはい嘘嘘
なかったよ やっぱりホームレスが持って行ってるよ
もう終了にするか?

613 :1 ◆uA7Hz14RQg :2006/07/30(日) 04:44:13.72 ID:R8VtFaFu0
ただなあ
悔しいから違う場所に1万円だけ置いてきた
もう絶対暗号解いた奴しか見つけれないところ
少なくとも今日中には
このままで終わると5万損しただけだからな
1万たして6万ですっきり勝負する方が俺も気持ちいい

隠した場所にあった暗号考えるから待て

615 :以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします :2006/07/30(日) 04:44:35.05 ID:s50Ri3tZ0
そうだな
もう答え言ってもいいだろ>>1

629 :1 ◆uA7Hz14RQg :2006/07/30(日) 04:47:00.75 ID:R8VtFaFu0
初期の面影を感じさせない土地には、やはりまたしても新しい時代が訪れた ・・・ ヨドバシ開店
「3」つの「gff」に「@」をつけると「お」 ・・・ 秋葉原
ここに出来た新たな時代の流れは人々の流れを変えた ・・・ 人々の流入
11号の表には封筒が見えた ・・・ 1●号●フ●ップの前の道路の脇にひっそり置いたつもりだったが

816 :1 ◆uA7Hz14RQg :2006/07/30(日) 05:24:41.89 ID:R8VtFaFu0
うひゃひゃひゃひゃひゃ
本当のからくり教えてやる うひゃひゃひゃ
 



   お 前 ら 封 筒 の 場 所 に 来 な く て よ か っ た な


うひゃひゃうひゃひゃひゃひゃひゃひゃひゃひゃひゃひゃひゃひゃひゃひゃひゃひゃひゃひゃひゃひゃ
ひゃひゃひゃひゃひゃひゃひゃひゃひゃひゃひゃひゃ
ひゃひゃひゃひゃひゃひゃひゃひゃひゃひゃひゃひゃひゃひゃひゃひゃ
ひゃひゃひゃひゃひゃひゃひゃひゃひゃひゃひゃひゃひゃひゃ
ひゃひゃひゃひゃひゃひゃひゃひゃひゃひゃひゃひゃひゃひゃひゃひゃひゃひゃ
ひゃひゃひゃひゃひゃひゃひゃひゃひゃひゃひゃひゃひゃひゃひゃひゃひゃひゃひゃひゃひゃひゃ
ひゃひゃひゃひゃひゃひゃひゃひゃひゃひゃひゃひゃひゃひゃひゃひゃひゃひゃひゃひゃ
vひゃひゃひゃひゃ
ひゃひゃひゃひゃvひゃひゃ
ひゃひゃ
ひゃひゃ
ひゃひゃひゃひゃひゃひゃひゃひゃひゃひゃひゃひゃひゃひゃ


822 :以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします :2006/07/30(日) 05:25:55.08 ID:nJMWyFXB0
>>816
これは怖い

832 :以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします :2006/07/30(日) 05:27:10.12 ID:Ou/TTCugO
>>816を見てガチで鳥肌が立った件

851 :以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします :2006/07/30(日) 05:30:05.32 ID:GdFxg8AtO
もう>>1はだめだ
捨ててこう

852 :以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします :2006/07/30(日) 05:30:07.94 ID:UYiDL8KEO
>>832俺も
「うわぁ・・こいつやべぇ・・・」って言った
思ったんじゃなくて言った

859 :以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします :2006/07/30(日) 05:31:10.42 ID:Ou/TTCugO
ちょ、怖いお(´;ω;`)
いいいいいい1ももももちちつけけけ

862 :以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします :2006/07/30(日) 05:31:32.19 ID:UYiDL8KEO
封筒事件と命名しよう

864 :以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします :2006/07/30(日) 05:31:45.64 ID:UVDs/j9W0
これなんのホラー?

866 :以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします :2006/07/30(日) 05:31:55.04 ID:k4gPUv4G0
>>862
いや、雛見沢L5事件だろ

読めそうで読めない間違いやすい漢字

オバマ演説集

木の杭

419 本当にあった怖い名無し sage New! 2009/08/01(土) 18:56:22 ID:aXftNoGi0
俺はド田舎で兼業農家をやってるんだが、農作業やってる時にふと気になったことがあって、
それをウチの爺さんに訊ねてみたんだ。その時に聞いた話が個人的に怖かったので投下。
長文となってしまって申し訳ない、長文NGの人はスルーおながいします

農作業でビニールシートを固定したりすると時等に、木の杭を使用することがあるんだが、ウチで使ってる
木の杭には、全てある一文字の漢字が彫りこんである。
今まで、特に気にしていなかったんだが、近所の農家で使ってる杭を見てみたところそんな文字は書いてない。
ウチの杭と余所の杭を見分けるための目印かとも思ったのだが、彫ってある漢字は、ウチの苗字と何の関係も
無い字だったので不思議に思い、ウチの爺さんにその理由を聞いてみた。

爺さんの父親(俺の曾爺さんにあたる)から聞いた話で、自分が直接体験したことではないから、
真偽の程はわからんがとの前置きをした後、爺さんはその理由を話してくれた。

大正時代の初め、爺さんが生まれる前、曾爺さんが若かりし頃の話。
事の発端は、曾爺さんの村に住む若者二人(A、B)が、薪を求めて山に入ったことから始まる。
二人は山に入り、お互いの姿が確認できる距離で薪集めに勤しんでいた。
正午に近くになり、Aが「そろそろメシにするか」ともう一人にと声をかけようとした時だった。
突然、Bが
「ああああアアアああアあアアァァァああぁぁぁアアアァァァァアあああああああああああああアアアア」
人間にかくも大きな叫び声が上げられるのかと思うほどの絶叫を上げた。
突然の出来事にAが呆然としている中、Bは肺の中空気を出し切るまで絶叫を続け、
その後、ガクリと地面に崩れ落ちた。
Aは慌ててBに駆け寄ると、Bは焦点の定まらない虚ろな目で虚空を見つめている。体を揺すったり、
頬を張ったりしてみても、全く正気を取り戻す様子がない。そこでAは慌ててBを背負うようにして山を降りた。
その後、1日経っても、Bは正気に戻らなかった。
家族のものは山の物怪にでも憑かれたのだと思い、近所の寺に連れて行きお祓いを受けさせた。
しかし、Bが正気に戻ることはなかった。(1/5)


420 本当にあった怖い名無し sage New! 2009/08/01(土) 18:57:56 ID:aXftNoGi0
そんな出来事があってから1週間ほど経った頃
昼下がりののどかな農村に、身の毛もよだつ絶叫が響き渡った。
「ああああアアアああアあアアァァァああぁぁぁアアアァァァァアあああああああああああああアアアア」
何事かと近くに居た村のものが向かってみると、たった今まで畑仕事をしていた思しき壮年の男が
虚空を見つめ放心状態で立ち竦んでいた。駆けつけたものが肩を強くつかんで揺さぶっても全く反応がない。
先のBの時と同じだった。その後、家族のものが医者に見せても、心身喪失状態であること以外はわからず、
近所の、寺や神社に行ってお祓いを受けさせても状況は変わらなかった。
迷信深い年寄り達は山の物の怪が里に下りてきたのだと震え上がった。
しばらくすると、曾爺さんの村だけでなく近隣の村々でも、人外のものとも思える絶叫の後に
心身喪失状態に陥る者が現れ始めた。しかもそれは、起こる時間帯もマチマチで、被害にあう人物にも
共通するものが何も無く、まさしく無差別と言った様相だった。

曾爺さんが怪異に出くわしたのはそんな時だった。
その日、曾爺さんは弟と二人して田んぼ仕事に精を出していた。夕方になり仕事を終えて帰ろうとした時、
自分が耕していた場所に木の杭が立てられているのが目に入った。つい先程まではそんなものは全くなく
それは、忽然と眼前に現れたとしか言い様がなかった。
突如として現れた木の杭を不思議に思い、まじまじと見つめていた曾爺さんだったが、
「誰だ?こんなふざけた事をしたのは。」とわずかな怒りを覚え、
「こんな邪魔なものを他人んちの田んぼにブッ刺しやがって・・・」
そのうち「邪魔だ。邪魔だ。ジャマダ、ジャマダ、ジャマ、ジャマジャマジャマジャマジャマジャマジャマ」
杭を今すぐにでも引き抜きたい衝動で頭が埋め尽くされたようになり、
その衝動に任せて、力一杯その杭を引き抜こうとしたその時、弟に肩を掴まれ我に返ったという。(2/5)


421 本当にあった怖い名無し sage New! 2009/08/01(土) 18:59:02 ID:aXftNoGi0
落ち着いて辺りを見渡してもると先程の杭は何処にも見当たらなかった。
弟に問い質してみたところ、弟はそんな木の杭は全く見ていないという。
一緒に帰ろうとしていた兄(曾爺さん)がふと何かに目を留めた素振りを見せ、何も無い虚空を
見つめていたかと思うと、何も無いところで、何かを引き抜く時するような腰を屈めて力を溜める姿勢を
とったので、何をしているのかと肩を叩いたのだと言う。
その時、曾爺さんは、昨今村を騒がせている出来事を思い出し、もし弟に止められることなく木の杭を抜いて
しまっていれば、自分も廃人同様になっていたに違いに無いという事に思い至り、肝を潰したのだそうだ。

そんなことがあってからしばらくして、曾爺さんの住む村での犠牲者が10人を越えた頃、
村長と村役達によって村人が集められた。
村長は、昨今の出来事に触れ、それがこの村だけでなく近隣の村でも起きており、現在、近隣の村々と協議し、
怪異への対策を進めている最中である事を村人達に伝えた。
解決するまでには今しばらく時間がかかるとのことで、それまでの怪異に対する当面の対処として伝えられた
ことは「見慣れない木の杭を見かけても決してソレを引き抜かない。」ということだった。
曾爺さんの予想は当たっていた。
さらに村長は、「農作業で使用する杭には、自分達が打ち込んだものであることが明確にわかるように
何らかの目印を彫り込むように」と続けた。これは自分が打ち込んだ杭の中に、例の杭が紛れ込んでいた時に、
誤って引き抜いてしまう事への防御策だった。(3/5)


422 本当にあった怖い名無し sage New! 2009/08/01(土) 19:00:05 ID:aXftNoGi0
一頻りの説明を聞いて、今の事態を引き起こしているのは何者なのかを問う者がいたが。
村長は、「人の怨霊、動物霊や物の怪といったものの類でではないこと以外は、良くわからない。
影響範囲が広範なことから、非常に力を持った何かだとしか言えないのだ。」と答えるのみだった。
仮に被害に遭ってしまった場合はなんとかなるのかと言う問いに対しては
「二度と元に戻すことは決して出来ない。そうなった者をお祓いをしてもらいに行った時に、とある神社の
 神主に言われたのだ。『彼には祓うべきものは何も憑いていない』と」と村長は答えた。
神主が言うには、あれは狐に憑かれたりしたせいであのような状態になっているのではなく、今の事態を
引き起こしている何かの力の一端に触れたせいで、心が壊れてしまった結果、この状態になっているのだそうだ。
つまり、何かの影響下にあって心身喪失状態に陥っているのではなく、何かの影響を受けた結果が
心身喪失状態であるため、寺だろうが神社だろうが、どうすることもできないということらしい。

最後に村長は、
「杭さえ、引き抜かなければ何も恐れることは無い。」と締めくくり、冷静に対処する事を村人たちに求め、
解散となった。

村人達が去った後、曾爺さんは自分がその体験をしたこともあってか、村長のところに行って、
その何かについて、なおも食い下がって問い質すと
「幽霊や物の怪や人の祀る神様と人との間には、曖昧ながらもお約束というべきものがある。
 相手の領域に無闇に立ち入らないことだったり、定期的に祈りを捧げたりとな。
 彼らはそれを破ったものには祟りをなすが、約束事を守る限りは問題は無い。
 しかし、今回の事態を引き起こしている何かに、それは当てはまらない。
 聞いた話では その何かは、自らがが在るがままに、ただそこに在ると言うだけで、
 人を正常でいられなくし、発狂させるほどの影響与えるのだそうだ。
 わしもそこまでしか聞かされていない。呪ってやるだとか祟ってやるだとかそういう意図も持たないにも
 かかわらず、存在そのものが人を狂わせる。そういうものに対しては、人は必要以上に知らない方が
 いいのかも知れん。」と言い残し、村長は去って行ったそうだ。(4/5)



424 本当にあった怖い名無し sage New! 2009/08/01(土) 19:01:32 ID:aXftNoGi0
それから暫くして、曾爺さんの住む村で神社の建立が始まった。
怪異による犠牲者は、近隣の村々を含めて出続けていたが、その数は収束に向かっていき、神社が完成した頃に
は全く起きなくなったという。

今にして思えば、木の杭は、何かを封じた霊的な呪い(まじない)の類で、それを引き抜いてしまったことで、
何かの力の一部が解放され、それに触れた人間が狂ってしまうということだったのかも知れん。
神社が立てられたことで、その何かは再び強固に封印され、怪異が起きなくなったということなのだろうと
曾爺さんは、爺さんに話してくれたそうだ。

そんな経緯で、ウチで使う木の杭には、ウチのものである事を示す目印を今でも彫り込んでいるんだそうだ。
近所ではそんなのを見たことがないことを指摘してみたら、
「人ってのは喉もと過ぎるとなんとやらで、今ではあんまりやってる家を見かけないが、
 この近所だと、どこそこのSさんとことか、Mさんとこは今でもやってるから見てくると良いぞ。」
と爺さん言われた。
見てきてみると、確かにSさんちとMさんちで使ってる木の杭には漢字一文字の彫りこみがあった。
「今でもやってる家ってのは、だいたいが犠牲者を出した家か、その親族の家だろうな」とは爺さんの談
(5/5)
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予知と言霊

778 : ◆rxgDDSyDjk:2010/06/05(土) 14:30:04 ID:pIhJX0vA0

お久しぶりです。今回の話は全然怖い話じゃないんですが、一応相棒シリーズということで。
今回の話で年齢がバレてしまうことを恐れ、年号は少しずらしてあります。

----
馬鹿は風邪ひかない。のに、相棒が風邪をひいた。
相棒というのは俺のオカルト道の相棒のこと。
制服が衣替えしたばっかの季節で、少し肌寒い日だった。正直、学校が終わったら
すぐにでも帰宅して部屋でゴロゴロしていたい心境だったけど、俺は電話にて
「ごはんも食べてなくて、辛い。お見舞いにヨーグルト買ってきて」と、相棒に呼び出されてしまった。
「何で俺が」と、俺はそれを無視して帰宅しようと思ってたけど、一人暮らしのあいつには
看病をしてくれるやつがいないんだよなぁ、と思いなおす。
しばらく考えたが、優しい俺は仕方なく家に寄ってやることにした。

相棒の家のマンションは、オートロック式で入口の自動ドアに鍵を差し込む形になっている。
出会い当初、鍵が無いと家に来るのも不便だろ!と相棒は俺にマンションの合鍵を作ってくれた。
別に鍵を持っていなくても、電話で部屋の住人に「開けて」と頼む方法や、
マンションの一階にいる管理人さんの信用を買って開けてもらうという方法があるので、
合鍵なんて別に要らないと思っていたけど、あればあるで本当に便利だ。

俺は10階建てマンションの4階にある相棒の家につくと、インターホンも押さず合鍵で中に入る。
中に入ると「辛い」と言って俺にヨーグルトまで買わせたくせに、思いのほかピンピンした
相棒がリビングのソファで何かを見ていた。

「よお、遅かったな」
「なんだよ。お前元気じゃんか。来て損した」

俺は一気に疲れて買ってきたヨーグルトを冷蔵庫にしまった。
相棒はさっきから、何やら手帳のようなものを読んでいる。その目の前のテーブルには、
食べかけのポテトチップスがあった。



779 : ◆rxgDDSyDjk:2010/06/05(土) 14:30:45 ID:pIhJX0vA0
「お前なんなの。ごはん食ってないんじゃなかったっけ?」
「ごはんはね。それより隊長。これちょっと見ろよ」

屁理屈ヤローめ。俺はちょっとイラっとしたけど、相棒が意味ありげな顔で手に持っていた
手帳を俺に渡してきたので、とりあえずそれを読んでみた。

「なんだこれ、日記帳?でもないな。どっちかっていうとスケジュール帳か?」
「それ、十年分のスケジュール帳なんだ。俺のおばあちゃんの」
「なんでそんなものお前が持ってるんだよ。てゆうか、これが何」
「おばあちゃんの遺品なんだよ。仏壇にあった。
その一番最初のページ、年間タイトルってとこ見てみろ。」

相棒が指すページは、平成10年から20年までの10個の数字と、白い枠があるだけのページだった。
どうやら、10年間の1年1年ににそれぞれタイトルや目標をつけよう!というページらしかった。
だけど、相棒のおばあちゃんはそこに、年間のタイトル、目標ではなく…

「年齢?」
「そう、その年のおばあちゃんの年齢」

そこには、平成10年[74歳]平成11年[75歳]というように、おばあちゃんの年齢が書かれていたのだ。
だけど、その年齢も平成14年で一度途絶え、平成15年から[1年][2年]と今度は年が
プラスカウントされていくようになっていた。

「どーういう意味だ?」

俺はさっぱりちんぷんかんぷんだけど、相棒は「わかれよ~」と苛立ってるようだった。

780 : ◆rxgDDSyDjk:2010/06/05(土) 14:31:31 ID:pIhJX0vA0

「俺のおばあちゃん、平成14年に亡くなったんだ。享年78歳で。その年に丁度空白になってるだろ。
で、その次からの1年、2年ってのは回忌のことなんだよ」
「あ~、なるほど。そういうことか」
「それだけか?」
「何が、」
「気付かねーの?これ、書いたのはおばあちゃん自身なんだぜ?」

その言葉に、俺はちょっとゾクリとする。
そうか、これは、本人が書いたとなるとかなり妙な話だ。

「お前のおばあちゃん、自分の余命知ってたのか」
「そこに俺も驚いてるんだよ。おばあちゃんはこの年間タイトル欄を、買った年…平成9年に一気に
書いてるから、死ぬ5年近く前に自分の死ぬ年を知っていたってことになるんだ」
「何で平成9年に書いたって、わかるんだよ」
「このメモを書くのに使ってるペン、これ実は姉ちゃんのペンなんだ。紫のラメ入りペン」

相棒に言われてよく見てみると、それは確かにヤングな感じのキラキラした色のインクだった。

「俺、今でも覚えてるんだけどさ。昔、おばあちゃんに手帳書くからインクペンを貸してって言われたんだ。でも俺まだ鉛筆しか持ってない年齢だったから、代わりにお姉ちゃんのペンを借りてきて渡したんだ。それがこの紫色のラメペン。おばあちゃんは可愛いペンだねって言いながら自分の部屋に持っていって、で、その日のうちに、これありがとうね。ってこのペンを返された。俺はめんどいから姉ちゃんに返さないで自分の机に転がしといたけど。それが、今思えば平成9 年だ。小学1年生だから、鉛筆しか持ってない。」
「つまり、このペンはずっとお前が持っていたから、違う年に同じペンで書くことは不可能ってことか」
「そういうことだ」

俺はまたゾクゾクした。5年も前に自分の死ぬ年齢をわかって、
それをスケジュール帳に残すなんて、これはなんかの能力としか思えない。

「これ見つけたとき、俺おばあちゃんのことすげーって思ったんだ。
自分の死ぬ年がわかるなんてすげーじゃん。けどさ、これは自分の死を予知したんじゃなくて、
もしかしてこのスケジュール帳にネガティブな書き込みをしたせいで、言霊ってやつが
おばあちゃんの生命力を奪ったんじゃねーかな…とも思っちゃってさ」

相棒はスケジュール帳をペラペラとめくりながら言う。俺はちょっとしんみりとしてしまった。
何故、相棒のおばあちゃんが自分の寿命を当て、それを書き残したのかはわからない。
だけど、もしも相棒の言うとおりこのスケジュール帳にこんなことを書いたせいで、
おばあちゃんの寿命等が記した通りの運命に変わってしまったとしたら…。

「ま、結局どっちかなんてわかんねーけど。どっちにしろ、オカルトだ」

変な空気での沈黙状態の中、相棒が言った。
確かに、相棒のおばあちゃんがすごいのか、言霊なる力が働いたのか、どっちかはわからない。
だけど、どっちにしたってこれは不思議なことだと思う。

781 : ◆rxgDDSyDjk:2010/06/05(土) 14:32:05 ID:pIhJX0vA0
「そうだな!」

それから俺達は、買ってきたヨーグルトを食べた。
相棒は絶対仮病だと思ったのに、その日の夜高熱を出した。
すぐに帰るつもりでいた俺は、結局泊りで相棒の看病をするはめになる。
予断だが、熱にうなされながら、「俺は治る、俺は治る。熱なんてない」とぶつぶつ呟く相棒の姿は
かなり気持ち悪かった。あとで聞くと、言霊の力を借りようとしたらしい。
そのおかげか知らないが、相棒の風邪はその日で完治していた。

「やっぱ言霊ってあるよな!」
「知らねーよ」

元気になった相棒は得意になって言う。俺はそっけなくしたけど、確実に言霊の存在を信じていた。


以前、超当たるという有名な占い使にが言っていたことを思い出した。

『どんなにすごい占い師も、その力で自分を占うことはしない。
世の中は、知りたくない未来のほうが、ずっとずっと多いからね』

体脂肪計タニタの社員食堂

ナインティナインのオールナイトニッ本

ごめんなさい橋

508 :ごめんなさい橋 ◆rxgDDSyDjk:2009/11/18(水) 21:00:46 ID:W3xG8Jag0
こんばんは。久しぶりに投下。長いから気をつけてくださいね。
----

 ある時、相棒がオカルト活動に誘ってこなくなった。普段から毎日恐怖スポットを探したり
怖い話を人に聞いたりしているような熱狂的なオカルトマニアが、急にそれを口にしなくなるのは
奇妙な何かがあった。俺は、一応オカルト道の相棒として、そのやる気のなさに注意をしてみた。

「おい相棒、お前最近どうしたんだ」
「なにが、」
「わかってるだろ。オカルト活動だよ。お前が目標を決めて、俺が評価して、一緒に責める。
そうやってオカルト活動成り立ってるのに、お前今月に入ってからそういう話一切しないじゃんか」
「あー。そっちか。ごめん、俺ちょっと今まいっててさ」

俺が文句を言っても、相棒はやる気を一切ださなかった。こういう風に相棒がダラダラすることは
実は普段からよくあることだった。でも、そういう時相棒は小銭を4枚手の甲で振って見せて、
「ダメ。ツケが悪い」
とかぬかし言い訳をするくらいのやる気はあった。だが今回はそういうやる気すらない。
なんだかいつもボーっとして、自分の顔を叩いたり、ためいきをついたりで気持ち悪かった。
俺はおかしいなと思った思ったけど、相棒にも相棒の事情があるんだろうとしばらくは相棒を
そっとしておくことにした。相棒がいなくても、オカルト活動はできるのだから。

そうして、俺は初めて相棒抜きで心霊スポットに突撃してみることにした。

 相棒抜きでと言っても、別に一人で行動を起こすわけじゃなかった。実は俺達には、
オカルトマニアの仲間(相棒はライバルと言ってるが)グループが、複数いた。意外なことに、
そういう活動をしてみると、そういう人たちにめぐりあう確率があがる。類は友を呼ぶ、とは
よく言ったものだとしみじみ思う。

509 :ごめんなさい橋 ◆rxgDDSyDjk:2009/11/18(水) 21:01:24 ID:W3xG8Jag0

 そんなオカルト仲間グループのうち、最も年が近く仲がよかったのは俺達の通っている高校の
すぐ近くにある男子校に通うひとつ上の人たちだった。彼らは主に3人で活動をしていて、
名前(というかあだ名?)が「松田さん」「美少年さん」「ダブ兄さん」と言った。
松田さんはそのまんま苗字で、美少年さんはびっくりするくらい美形(ただし背も低く中学生に見える)
なことからそういう呼ばれ方で、ダブ兄さんは高校を一回ダブってることからの呼び名らしい。
彼らとはよく心霊スポットでばったり会ったりするうちに仲良くなった。(よく俺達のオカルトグッズを褒められる)

俺は相棒に何も言わないのは悪いと思ったが、ああいう状態だから仕方ないだろうと彼には秘密で
松田さんたちと心霊スポットに行ってみることにした。松田さんの連絡先は教えられて知っていたので、
コンタクトを取るのは簡単だった。

電話をして松田さんに「今度どっか行く予定があったら、俺も連れていってください」と頼む。
電話口の松田さんは、顔は見えないけどとても驚いているのが声の調子でわかった。

「いいけど、お前ひとり?シンデレラは?(シンデレラとは相棒のこと。怖くなると灰塩をかぶることからの異名)」
「はい。相棒は今不調みたいで」
「ふーん。喧嘩とかじゃなく?」
「そういうんじゃないです。そういえば、次の予定はいつ、どこに行くんです?」
「ならいいけど。次は来週の水曜日。次の日祝日で学校休みだからな。お前『ごめんなさい橋』ってわかるか?」
「知ってますよ。人柱を祀ることで立てることができた橋で、通るときはその人柱にごめんなさいって
言わないと呪いにかかるっていう」
「そうそれ。その橋に行く」
「え、でもそれって。確かこの県じゃないですよね」
「んー。なんかそんなような橋は全国各地にあるらしくて、それがこの県にもたまたまあるって感じなんだ。
高速だったら1時間くらいでつけるから」

俺と相棒の場合、心霊スポットに行く時の交通手段は徒歩か電車、原付だったりであまり遠くには行けないが、
松田さんたちの場合はダブ兄さんが車の免許を持っているので遠くのスポットまで行ったりしていた。

「そうなんですか。楽しみにしときます」
「じゃあ、水曜日の夜8時にお前の高校まで迎えに行くよ」
「ありがとうございます。また来週」

俺は珍しく遠くに、しかも松田さんたちと心霊スポットに行けるということにわくわくしていた。
すごい体験をしてきて、相棒に聞かせてやろう。そしたらあいつも元に戻るだろう…と気合を入れる。

510 :ごめんなさい橋 ◆rxgDDSyDjk:2009/11/18(水) 21:02:11 ID:W3xG8Jag0
そして、水曜日になった。


「こんばんは」

俺は学校の前まできてくれた松田さんたちに挨拶をした。運転席のダブ兄さんは前に会ったときよりも
さらに老けてる気がする。

「今日は美少年の彼女もいるんだよ」
「え、彼女!?」

俺はあわてて乗用車の中を覗き込む。そこには美少年さんにお似合いなすごい美女がニコニコして座っていた。

「はじめまして。よろしく、G商くん」
「よろしくです」

G商というのは、俺の通っている高校の名前だ。もともとが女子高だったので、9割を女子がしめた商業高校。
そのせいか、G商通う男子は無条件に他校から『G商くん」と呼ばれることが多い。彼女さんもそれらしかった。

「よし、そろったし。出発するか」

ダブ兄さんはそう言って、車を走らせた。車内では彼女さんの自己紹介がはじまる。


「スズキって名前なの。苗字じゃないわよ。名前がスズキ。ベルの鈴に季節のキを書くんだ」
「へー、かわいい名前ですね」

美少年さんは普段から無口だけど、スズキさんがいても変わらなかった。運転中のダブ兄さんと助手席の松田さんは
二人だけでなにやら盛り上がっていて、後ろの席に座る三人で美少年さんがあまりにもしゃべらないので、
スズキさんと俺ばかりが話をしていた。

「G商くんは怖いとこ好きなの?」
「はい。怖いとこの雰囲気が好きです。怖い雰囲気が好きだけど怖いのはやっぱ怖いからあとで後悔するタイプ」
「あーダブ兄と一緒だね。でも懲りずに何度もスポット行っちゃうんでしょ」
「そうなんですよ。俺の相棒も、そういうタイプで」
「あー、噂のシンデレラ君ね。じゃあ二人して怖がってるんだ」

スズキさんはケラケラとよく笑った。美少年さんとは対照的にとてもおしゃべりな人で、自分のことをよく話す。
何でも、美少年さんよりも3つ上で、地元の大学に通っているらしい。美少年さんとは幼なじみとのこと。
怖いものが無いらしく、オカルト活動をしていても、怖いと思ったことは一度もないらしい。

「美少年さんと一緒ですね」

俺は敢えて無口な美少年さんに話を振ってみた。美少年さんは松田さんやダブ兄さんよりもオカルトが好きで、
中学の時からひとりであちこち(他県でも)見に行ってると聞いたことがある。

511 :ごめんなさい橋 ◆rxgDDSyDjk:2009/11/18(水) 21:02:45 ID:W3xG8Jag0
「あー。でも、スズキと俺じゃちげーんだわ」

俺に話をふられた美少年さんは、顔の割に低い声でだるそうに言った。
何がどうちげーのかはわからなかった俺はきょとんとしてしまった。

「それって、どういう意味です?」
「G商くん、気にしないで。フジ(美少年さんの苗字は藤原)の発言は説明されても意味不明だから」

俺が詳細を訊ねると、美少年さんの隣からスズキさんがそれを止めた。なんか変な空気になって、しばらくの間
シーンとしてしまったけど、前から松田さんが「そろそろ着くぞ」と言ったのでその沈黙はなくなった。

「おお、いよいよか」

俺は窓の外を見てみた。暗くてよく見えないけど、山の奥に来ているということはわかった。
道がちゃんとしている山で、車で入っていける。

「ここは、T滝(所在地がバレちゃうのでぼかします)の近くなんだ」

窓の外を見る俺に、美少年さんは言った。T滝という場所は、県内に複数ある滝の中でもひときわ小さい滝で、
すごい山奥にあるので地元の人しか知らないような滝だった。俺は子供の頃親と来たことがあって知っているけど。

「じゃあ、ごめんなさい橋ってのはT滝にかかってるやつですか」
「橋が2本あるじゃん。大きい方じゃなくて、小さい方。そっちがごめんなさい橋」

口ぶりからして、美少年さんはそのごめんなさい橋に行ったことがあるようだった。でも、俺の記憶には
遠い昔だからかもしれないけど、滝の川に架かる橋は大きい橋一本しかなかった。(大きいか小さいかだったら大きい)

「ついたらわかるよ」

松田さんがそういうので、俺達一行はとりあえず車を降りて橋に向かってみることにした。
夜だからか山だからか、それとも心霊スポットが近いからか…なんだかとても肌寒かった。

512 :ごめんなさい橋 ◆rxgDDSyDjk:2009/11/18(水) 21:03:20 ID:W3xG8Jag0
 滝の川や山は、昼間に見るよりものすごく怖い雰囲気を漂わせていた。なんか、心霊スポットじゃなくても
幽霊とかバンバン出そうな感じ。5人の中で、俺とダブ兄さんだけがビクビクしながら歩いていた。

「そんなに怖がらなくても、何かでてもこんなに人がいたら大丈夫じゃん」

情けないが、俺はスズキさんにそんな感じで励まされてしまっていた。そんなこと言っても、何人いよーと
その場所の雰囲気は半端なく怖かった。

「ここだよ。この橋」

いつの間にか先頭を美少年さんが歩いていて、美少年さんは川のない場所で立ち止まって言った。

「え、ここって…川なんてないじゃないですか」

俺はオカルトグッズの内の一つ、ペンダント式ライトで辺りを見回した。すっかり山奥って感じで、崖はあれど
川なんてどこにもなく、ましてや橋なんてどこにも見当たらなかった。その崖さえも策でふさがれてる。
俺が川や橋をキョロキョロ探していると、松田さんはでっかい懐中電灯で前を照らして言った。

「川にかかる橋じゃない。崖と崖をつなぐ橋だ」


すると、今までは見えなかったが策の向こうの崖には、木でできた古い橋が架かっていた。

「これがっ…ごめんなさい橋」

俺は絶句してしまった。小さい頃に見た記憶がないはずだ。T滝の川にかかってるのではなく、その山奥の
崖と崖のかけ橋だったんだから。しかも、T滝に架かっていた橋よりずっと古く、脆そうだ。
しかも道幅が狭く、手すりがない。橋というより、板が架かっているという感じだ。

「この橋に出るという女の霊は、他のごめんなさい橋の話のように、人柱で死んだ女の霊じゃない」

普段は超無口なくせに、こういうところに来ると水を得た魚のように口を開きだす美少年さん。
何もこんな場所で言わなくてもいいのに、美少年さんはその橋を目の前にしてこの橋にまつわる怖い話をした。

513 :ごめんなさい橋 ◆rxgDDSyDjk:2009/11/18(水) 21:04:32 ID:W3xG8Jag0
「この橋はとても古い。昔この崖の向こう側に住んでいた人たちがT滝に来やすいように作った橋だから。
でも、今から話す女の話は、ここ10年の間に起こった比較的新しい話になる。それがごめんなさい橋の真実」

ごくり、と生唾を飲む俺。美少年さん以外はもう誰も口を開いていなかった。

「昔、一人の女がナンパしてきた男たちと酒を飲んだ。いい感じの青年たちだったから気を許したのか、
その女はべろべろに酔っ払った後も男たちの車に乗ってついてきてしまった。でも、彼女が気を許したその男達は
いい感じの青年でも何でもなくて、ただのタチの悪いチンピラ達だった。男達は酔っ払った女をこの山奥まで
連れてきて、彼女の携帯電話を奪った。そして携帯電話を崖の下に捨て、この山に女を置き去りにしてしまった」

何故か、サーっと全身に鳥肌が立った。心霊チックな場所でされる人間的怖い話はなんとも不気味で仕方ない。

「酔っていてここがどこなのかわからない女でも、この山の暗闇にはパニックになった。
男達は車で立ち去ってしまい、携帯電話も捨てられてしまった彼女には、目の前の闇が恐怖でしかなかった。
今でこそ崖の前に策があるから、暗くても崖の存在に気づくけど、少し前までこの崖はむき出しだった。
とにかく明るいところに行きたい、と、酔った状態…しかもパニック状態でこの細い橋をズンズン進んだ女は、
そのまま…」

美少年さんはそこで話をやめた。その代わり、親指を立てて、その指ゆっくり下に向けた。
きっと、「落ちた」という描写だ。

「それ以来、この橋には女の幽霊が出るんだよ」

完全に恐怖で縮こまっている俺に、松田さんが電灯を当てて言った。こんな場所でこんな話をしていても、
松田さんはいつもと変わらず呑気に微笑んでいた。その隣では一番年長のダブ兄さんが俺なみにビビっている。

「どんな幽霊が、出るんですか」
「…顔がグチャグチャの女が、この橋をゆらゆら渡っているらしいよ」
「グチャグチャ…?」
「この崖から落ちたんだ。そりゃ、グチャグチャも納得だね」

俺はもう、その橋が見れなかった。もし、女が橋を渡っていたらどうしよう…。そんな想像が頭から離れない。

「じゃあ何でこの橋、ごめんなさい橋なの」

不意に、スズキさんが言った。そう言えばそうだ。何故、この橋がごめんなさい橋なんだろう。
よくあるごめんなさい橋の話では、人柱になってくれた人にごめんなさいと言わなければいけないから、
その名前で呼ばれる。だけど、この橋は違う。俺とスズキさんが首をかしげていると、また美少年さんが口を開いた。

514 :ごめんなさい橋 ◆rxgDDSyDjk:2009/11/18(水) 21:05:09 ID:W3xG8Jag0
「女をこの橋に置いて行った男たちはその後…。彼女がこの崖で死んだことを知ったあとかな、
みんな精神的に発狂しちゃったんだ。一人の男をのぞいて。その一人の男ってのが、この橋の名づけ親。
そいつは女が死んだことを知ると、自分たちの悪戯がとんでもないことになった…って怖くなってこの橋にきた。
そして、死んだ女に花を供え、手を合わせた。そして橋にごめんなさいとペンで書いていった。ほら、見ろ」

美少年さんは電灯を橋に当てた。光のさす先には、確かにマジックで「ごめんナさい(何故かナだけカタカナ)」
と書かれていた。雨とかのせいだろうけど、字はとても薄くなっていて古びていた。その文字を見て、俺とダブ兄さんは
手をつないで震えた。

「ちゃんと手を合わせに来たのはその男だけらしく、だからその男だけは発狂しなかったんじゃないかと言われてる。
発狂した男たちはみんな一様に『女が』と言っていたらしい。そのことから、この橋を渡るとき、またはこの橋に
来たときは心の中で『ごめんなさい』と言わなければいけない。そこまでがこの橋にまつわる怖い話」

「その女の人、かわいそう…」

美少年さんが話をしめると、スズキさんは小さく呟いた。ちっとも怖がっている様子は見せないで、ただただ
話の女の人に同情しているようだ。俺は怖いと思ってしまうなんて不謹慎だったかな…なんて思ってしまう。

「スズキさん…「だから…」

俺は「優しいですね、」と声をかけるつもりでスズキさんの名前を呼んだ。だけど、その声は同時に喋ったスズキさんの
声によってかき消された。



「だから、そんな悲しそうにこっちを見てるんだ」


「!?」
「!」




今 な ん て ・ ・ ・

515 :ごめんなさい橋 ◆rxgDDSyDjk:2009/11/18(水) 21:06:02 ID:W3xG8Jag0

俺は心臓がキュッとなるのを感じた。どう言ったらいいのかわからないけど、バスを降りたときとかに誰かから
「あれ?カバンは?」と言われたときのような、ヒヤっとした感じ。そんな風に、心臓がトクトクした。

「スズキ、見えるのか」

唯一、スズキさんの発言に表情を変えなかった美少年さんがスズキさんに聞いた。スズキさんはコクンと頷き声色を
変えないで淡々と答えた。

「だって、こっち側にゆっくり渡って来てるもん」


その一言で、俺とダブ兄さん、さすがの松田さんも、もう無理だった。
来た道を無我夢中で走り、車へと戻った。松田さんの照らす懐中電灯の光に向かって走り、俺とダブ兄さんは
気持ち悪いことに手をつないだまま走った。

やっとこさ車についたとき、ダブ兄さんは慌てて車のエンジンをつけて音楽を流した。
3人とも、何もしゃべらずに、あのカップルが戻ってくるのを待った。その間俺の頭の中ではずっと、
顔がグチャグチャな女の人がさっき見た超雰囲気のある橋を渡ってきてる映像がリアルに流れていた。

しばらくすると、二人が戻ってきた。結構時間がかかっていたから、二人は俺達みたいに走ったりせず、冷静に
歩いて戻ってきたんだろう。

「いきなり走るなよな」

戻ってくるなり美少年さんは松田さんに文句を言った。大きい懐中電灯を持った松田さんが走り去ってしまった為、
二人は携帯のライトだけを頼りに戻ってきたのだという。俺は本当にこの二人は心臓に毛が生えてるんじゃないかと
疑った。

516 :ごめんなさい橋 ◆rxgDDSyDjk:2009/11/18(水) 21:06:49 ID:W3xG8Jag0
美少年さんたちも戻ってきたので、ダブ兄さんはすぐに車を発進させた。
しばらく走って高速に出たとき、やっと俺達ビビリ組はしゃべれるようになっていた。

「なあスズキ。お前本当に見たのか」

松田さんは助手席から後ろの席を振り返って言った。スズキさんは相変わらず綺麗な顔でニコニコ笑い、頷く。

「フジが女の人の話しだした時ぐらいからかな~。橋を見てたらね、いつの間にか女の人の形をした光が見えたの。
で、私そういうの結構見るから、ああ。彼女だ…って思ってずっと見てたわけ。そしたらその女のひとの顔とかが
鮮明に見えてきて、彼女と目が合ったの。そしたらその女のひと、ゆっくりゆっくり私たちの方に歩いてきたんだ」

俺は再び例の想像をしてしまい、怖くなった。きっと、暗闇の中人間を見つけて、助けを求めて歩いてきてたんだろう。
怖いけど、やっぱり可哀想だとも思った。
 俺はそのあと、その女のひとが無事渡って来れたのかが気になって、スズキさんに訊いてみた。

「結局、その人はこっち側に渡ってこれたんですか」

すると、スズキさんは俺に顔を向けて、大きい目を俺と合わせた。そして悲しそうな顔で首を横にふる。


「んーん。あとちょっとってところで…



落ちた」





 俺は、この世にはやっぱり不思議なことがあるんだと悟った。それはハリーポッターみたいなワクワクするような
魔法の物語とかじゃなくて、この世のあの世の境目の、悲しい物語。漫画やテレビの世界だけじゃなくて、現実に。

 その後無事家まで送ってもらった俺は、その日怖くてリビングで寝た。
リビングならテレビがあったので、つけっぱなしでネタ。時刻はもう、日付が変わっちゃっていた。

517 :ごめんなさい橋 ◆rxgDDSyDjk:2009/11/18(水) 21:07:29 ID:W3xG8Jag0
 次の日俺は、このすごい体験を(自分は見たわけじゃないけど)相棒に聞かせるために相棒の家に行った。
電話で「家にいるよ」と聞いていたので、相棒の家に合鍵で入り、相棒の部屋に行く。
相棒は相変わらずボーっとしていて、俺が昨日の体験を語っても、「すげーな、オカルトだ」と棒読み気味に言うだけで
期待していたリアクションを得ることはできなかった。

本当にどうしちゃったんだよ、と俺は心配になり、相棒に問い詰めてみた。

「なんだよ、お前どうしちゃったの。何で最近、ぼーっとしてるんだよ」
「いや、今のボーっは、お前が俺に内緒で他のやつとオカルト活動してたことに対するボーっだから」
「…それはお前がボーっとしてたせいだろ」
「会話にボーッが多すぎてよくわかんなくなってきた」

 相棒はそう言ってちょっと笑うと、ちょっとやる気のある顔つきになり、昨日の話の詳細を聞いてきた。

「その美少年の彼女すげーな。本当の霊能力者か」
「そうそう。しかも、全然怖がんねーの。顔は超美人なんだけどよ。名前も変わってるし。苗字じゃなくて、
名前がスズキって言うんだぜ」

 俺はまだ会ったことがないであろうスズキさんについて、相棒に語った。すると、相棒は心底驚いたような顔で
俺の肩をつかんできた。

「おい、すずきって、高田スズキか」
「は。いや…苗字は知らねーけど」
「年は、20か21だろ」
「え。あー確かそうだな。美少年さんの3つ上」
「…O大学(ぼかします)に、通ってるだろ」
「そうそう!…何で知ってんの」
「マジかよ~」

俺は本気で意味がわからず、混乱した。相棒だけが一人「あー!」と暴れる。

「もー、何でこーなるんだよ」
「何、説明しろよ」
「高田スズキ。スズキさんな、姉ちゃんの友達なんだよ」
「は!?マジ!?」

俺は驚いて食べていたじゃがりこを硬いまま飲み込んでしまった。世界は狭いな、と思う。

518 :ごめんなさい橋 ◆rxgDDSyDjk:2009/11/18(水) 21:09:20 ID:W3xG8Jag0
「マジ。こないだ、姉ちゃんが家に帰ってきたとき、一緒にいたんだ。おしゃべりな人で、
俺に色々話しかけてくれてさ…。あー、マジかよ。彼氏いたのかよ。しかも美少年…」

おしゃべりな人…というあたり、確かにあのスズキさんだろう。でも、何でこんなに落ち込むんだ。

「お前まさか、スズキさんのこと」
「タイプだったんだよ~!」

相棒は、思いがけない失恋にその後も暴れた。なるほど、だから最近ボーっとしていたのか。

「好きな女ができたからってオカルト活動がおろそかになるなんて、相棒失格だボケ」
「うるせーよ。お前にはわからねーよ。一目ぼれした女に彼氏がいて、しかもその彼氏がチビで、
しかもしかもオカルト好きという共通の趣味があったという真実を知ってしまった俺の気持ちなんて」

相棒は、しばらくそんな感じだった。俺はチビにチビといわれた美少年さんのことを哀れにおもった。
それから、クールな美少年さんと真逆の相棒にも哀れむ。

それからしばらくして、相棒はまたいつもの調子に戻った。前みたいに心霊スポットを探したりするのに
熱心になった。

俺はほっとして、松田さんたちともいいけどやっぱ一緒に行動するのはコイツがいいな、と思ってしまった。
俺の(正確には同行した人の)すごい体験と、相棒の失恋話終わり。

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相棒シリーズなのに相棒が出てこなくてスマソ。
失礼します。

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