こんにちは😀
当ブログをご覧いただきありがとうございます!
本日のテーマは、
『ギャンブル依存の特徴とは?』です。
さて、少し前に水原一平氏のニュースで
ギャンブル依存症に世間の注目が集まりましたね。
水原氏がのめり込んだのは
スポーツ賭博でしたが
皆さんは日本のギャンブル事情に
ついてどの程度ご存じでしょうか??
以下、参考までに日本のギャンブル市場規模
・総売上についてご紹介します。
(端数省略、参考、DKーSIS白書等、2023)
パチンコ・スロット:約14.6兆
競馬:約4.4兆
競艇:約2.2兆
競輪:約1.2兆
宝くじ:約0.8兆 などなど
ご覧の通り、日本にはカジノがありませんが
パチンコ・スロットが一番身近かつ市場規模
の大きいギャンブルになっています。
近年ではパチンコ・スロットの市場規模は
15兆円を下回り、遊戯人口は700万人
前後と言われていますが
最盛期は1995年頃で、
市場規模は30兆円
遊戯人口は3000万人
と言われていました。
また、最近ではインターネットの発達により
いつでもどこでもギャンブルができるように
なりました。
世界的に見ても、日本はギャンブル大国と言えます🥸
令和2年度に実施された 依存症に関する調査研究事業『ギャンブル障害およびギャンブル関連問題の実態調査』によれば |
過去1年間にギャンブル等の経験があるのは |
男性の45.0%
女性の22.9%
であり、
スクリーニングテスト(SOGS)で
ギャンブル依存が疑われたのは
男性の3.7%
女性の0.7%
全体の2.2%
であったとされています!
こうした数字を見ると
ギャンブル依存が身近なもの
だと分かると思います。😅
現在、ギャンブル依存症は
医学的に『ギャンブル障害』という
精神疾患の一つとされており、
意志の強さで何とかなるものではなく
専門的な治療が必要とされています。
一方で、米国の調査では、
ギャンブル障害の人が自ら治療を
求めたのは7〜12%とされており
本人は、ギャンブル依存であるとの
自覚がなかったり、治療を拒否したりする
ことが多いとのことでした。
では、ギャンブルにのめり込みやすい方の特徴には、どのような点があげられるのでしょうか??
(一部参考『ギャンブルへの依存とストレス(ストレス科学研究.2018)松下幸生著』)
①性格特徴
現在、性格特徴とギャンブルとの関係には
明確な根拠が示されていません!
しかし、❶衝動性、❷生真面目さ、
などが関係しているとの報告はあります。
❶衝動性との関係では、
ギャンブル障害の人は、
後に得られるより多くの報酬よりも
すぐに得られる報酬を選択しやすい
ことが示唆されています。
❷生真面目さとの関係では、
対人関係を十分に楽しむことが苦手であり
ギャンブルなど、一人で可能な息抜きを
重視しやすい点が指摘されています。
また、単調な生活を繰り返していること
もギャンブル等の刺激を求めることに
つながると言われています。
②遺伝や家庭環境
両親のどちらかが、ギャンブル障害の場合
その子供がギャンブル障害をもつリスクは
ギャンブル障害のない両親を持つ子供の
3.3倍になると報告されています。
また、双子の研究によれば、ギャンブル障害の遺伝率は49%という報告もあります。
③他の精神疾患があること
ギャンブル障害には、それ以外の
精神疾患の合併が多く
ニコチン依存(60.1%)
アルコール使用障害(57.5%)
の割合が高いとされています。
タバコやお酒が好きな方は
注意が必要かもしれません🤔
おわりに
ギャンブル障害の治療は、
精神科を受診後、『認知行動療法』という
心理療法において認知の歪みを修正したり、
(例:次は大勝ちして、これまでの負けを取り戻せる、など)
ギャンブル依存歴がある人同士が集まって
個人の体験を話し合う『自助グループ』に
参加したりすることが一般的です。
いずれにせよ、早期発見・早期治療が大切に
なりますが、家族や当事者がギャンブルの
問題に気付いてから、相談機関等を利用する
までの期間は『平均5年』と言われています。
ギャンブル自体は息抜きの一つとして有効
であり、近年は認知症予防の一つとして
注目されていますが、のめり込みすぎない
よう日頃の自己点検が大切ですね💁♂️
本日も最後までご覧いただきありがとうございました☺️