二元性に生きる私
生物的な定義に従えば、私自身の生物的本質は生殖細胞に有ります。つまり、外界との境界が有り、エネルギー代謝を行い、自己複製を行うからです。生殖細胞以外の体細胞は自己再生を自然界では行いません。単細胞から始まったヒトと云う生物は、分裂で生き残り続けえています。その単細胞のヒトと云う生物がより環境に適応して生きるために、自然環境との間に多細胞と云う自己環境を創造していったのがヒトの進化過程であると云えるでしょう。その結果、ヒトはその自己環境である人間と云う体細胞と意識の方が主体であるように誰もが誤認識しています。個人の人間は長くても百年ほどで死んでいきます。しかし、ヒトの本質部分である生殖細胞は、分裂を繰り返し生命をリレーして生き続けています。ヒトが産まれる時には、その子の中に次の世代の生殖細胞が委ねられていると言われています。よく人は死ぬものだと云いますが、ヒトは死んでいません。貴方の体細胞の、例えば、皮膚の表皮細胞が死んでもあなた自身がそれよりも長生きするように、・・・。個人は死んでも、ヒトは命を分けて生き続け得いるのですね。