海遊館生まれのワモンアザラシ:ミゾレ | sorariri89のブログ

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北海道のおたる水族館に移されて

約半年ですか…


亡くなってしまいました、ミゾレ


コロナ禍真っ只中の2021年に生まれたミゾレのことを私が知ったのは、遅ればせながら一年くらい前のことでした。


相もかわらずの偶々です。

白いエビフライミゾレをYouTubeで見て、心臓ズキュンされました。


なんて可愛い生き物なんだ!!!


生まれてまもなく、低体温症ということが判明して人工哺育に切り替えられたそうで、ミゾレにとっては飼育員さんたちがパパママだったのでしょうね。


だからかほんと人懐っこいったらありゃしないなんです。


私が初めて見た動画は


少しずつ水に慣らしていって、ちょっと深いプールで泳ぎの練習をするものだったのですが、


バックで抱き抱えられたミゾレが「何するの?」といった感じで顔をくいと上げて真っ黒なクリクリまなこで飼育員さんを見つめ、


それに応えるように飼育員さんが「ん?」といって覗き込む様子には、もう愛と平和と優しさしかなく、ちょっと泣きそうになりました。





白いエビフライはあっという間に玉こんにゃくになり、水槽のお掃除のために潜るスタッフさんに絡みついていく動画とかもあがってるのを時々みてはほのぼのした気持ちになってました。




それが繁殖目的とかで昨年11月ですか、おたる水族館に引越しさせられることになり、ちょうどその移送のニュースをこれもたまたま見たんですよね。


準備も入念にした上だったようですが、木箱に押し込まれたミゾレが隙間から短い手指を出して側について声をかけ続ける飼育員さんを求めるような映像にちょっと胸が詰まりました。




でもそのときは元気にやっていってほしいなぁ、と呑気に思っていた私です…



おたる水族館には行ったことないのですが、はるか昔、北海道に旅行したとき、ひなびた水族館を訪れたことがあります。お客さんも少なくてなんか寂しい感じでした。


オホーツク水族館。


今回これを書くためにググったら、2002年に経営難から廃業となってました。


あれじゃあなぁ、と思わなくもないですね。


いかにも北の水族館というラインナップを興味深く見て回ったことははっきり覚えています。



通りがかったスタッフさんが「この水族館は閉鎖期間があってその間は展示している生き物は海に放流して時期が来たらまた海から調達してくる

というようなことを言いました。からかわれたのかもしれませんが、確かに言ったと思います。


だから、


閉鎖期間があるという斬新さ以上に、さっき見たトドもまた簡単に捕獲できるということなのか、と

海の豊かさに感心しつつ


コイツモか、と

仙人のような悟りきった表情でプールにぷかりぷかりとたゆたうゴマフアザラシから目が離せませんでした。


ゴマちゃんが人気を博するまだ前でしたが、風呂につかるオヤジよろしく茶柱状態で浮かんでいるアザラシは、人を惹きつける何かを持っていると、私はそのとき初めて思い知らされたのです。


アザラシの赤ちゃんは真っ白なんですよね。

無防備な赤ちゃんが敵から身を守る天の采配ですが、たとえ敵に見つかったとしても手心加えてもらえるかもというくらい可愛いくて、

ほんとどうしてやろうかしらと思うくらい、可愛いという。




ミゾレの引越し先のおたる水族館もやっぱり北の水族館だし、結構年季も入っているのかな、と思いますが、実家のほうの海遊館は明るくて規模もデカいし施設も工夫が凝らされていますよね。


私はこれまでに2度行ったことがあります。


目玉のジンベエザメとイルカやペンギンに満足できれば私としては十分でしたが、2度目、コロナちょっと前に行ったときに、"水まんじゅう"でころがってるワモンアザラシにヤラレてしまったのです。



このこはユキちゃんという


そのときはミゾレはまだ産まれておらず、おそらくお母さんのアラレちゃんはいたのではないかと思いますが、予備知識もなく関心も薄かったから個体識別なんてできるわけもなく十把一絡げで見ました。


それでも十分ニマニマさせられて、他のアザラシより小型のワモンアザラシはそのフォルムと動きがダントツに可愛いことを脳裏に焼き付けられたのです。だからミゾレの存在を知ったことは楽しみがひとつ増えて嬉しくて。海遊館ならまた行けるし


なのになのに、


おたるでのミゾレを積極的に動画を探して見たりすることはなかったのですが(それほどアップもされてなかったのではないでしょうか)

その様子を知ることもないまま、、、


これもたまたまです

先週ミゾレが亡くなったことを知りました。


えっとなってちょっと、えっ?えっ?えっ?


アザラシの平均寿命は30年くらいのところ、ミゾレは3歳になったばかりでした。繁殖ったって…



環境が変わって身体にも変調を来したと思えてなりません。


移送するときに飼育員さんがミゾレの手に触れて大丈夫だよと声をかけ続けていた姿が蘇りました。


亡くなってから初めておたるでの動画見ましたが、溌溂さが感じられず、、、


胸が痛みました。


お母さんのアラレちゃんもすごくキュートですが、ミゾレはその育ち方からもちょっと他のアザラシとは違う特長があり、それを護ってやってほしかったなぁ…


残された数々の動画、明るい海遊館で飼育員さんにまとわりつく愛くるしい姿を見るにつけ、複雑な気持ちになってしまいます。海遊館のアイドルはアイドルのまま輝かせてあげてほしかった。


ミゾレが生まれた時からずっと側にいた飼育員さんたちや見守り続けてきたファンの人たちは喪失感でいっぱいでしょう


ツライですよね。


つい2日前には横浜のズーラシアから台湾に、これまた繁殖目的とかもあって移送されたマレーバクの「ひでお」が飛行機の中で亡くなったいたという記事も読んで、更にやりきれない気持ちになりました。


人間本位で事を運ぶわけだから

こういったことは無くならないんでしょうね

それでも、もう少しなんとか出来ないものかとやっぱり思ってしまいます。


現場の人たちは精一杯やってると思うのですが…


それを思うと、とべ動物園で暮らしているピースと生まれたときから彼女に寄り添うことができている高市さん。病気ということもありますが、不幸中の幸いで、これからもできるだけそのままでいてほしいなあと思います。


ありがとうございました😊




最後にエビフライ時代のミゾレを

(私はこの動画で心持っていかれました)




そして愛情をたっぷり注がれ飼育員さんが大好きな腕白ぼんに育ってからのミゾレを






微笑ましくて、

うるっとなりながら見てるこの数日


ミゾレにごめんとありがとうを…