映画「デューン 砂の惑星 PART2」 | sorariri89のブログ

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ヤフー「みんなの感想」から広がったブログです。書くことが好きで、日々の出来事から感じたことや自分のこと、ドラマのことやエッセイ、詩、時には小説、など綴っていきますので、どうぞ宜しくお願いいたします。

 

 

PART1から約2年、お待ちしましたよーのPART2です。

私が見に行ったときは公開してからまだ1週間も経っていないのに、当地の映画館では小さなスクリーンでしかやっていませんでした。

 

PART1を同じ映画館で観たときには確か一番おっきなスクリーンだったような気がするけど…

 

日や時間によって上映スクリーンが変わるのは良しとしても、大きなスクリーンは後日もほぼ無しというのが残念過ぎ・・・

 

小さなスクリーンでおまけに後ろの席で鑑賞したため、この作品の醍醐味が十分には味わえず、

近場で選べるならIMAXシアターで、それが無理ならせめて大画面で見るべき映画だというのを痛感しました。迫力が全然違うと思います。これからご覧になる方、ご参考までに

 

欲を言えば、日本に2つしかない巨大IMAXシアター、東京グランドシネマサンシャイン池袋か、大阪万博公園にある109シネマズ大阪エキスポシティで堪能したい!!

 

スクリーンの大きさがどちらも縦約19m×横約26mの弩級とあれば、砂塵まみれの世界にどっぷり浸れること間違いなしでしょう。想像するだけでクラクラします。

 

あぁ、悔し

 

それくらい美しい映像の大画面が迫り来る体験型映画と言えるのではないでしょうか。

 

ゴジラ− 1.0アカデミー賞視覚効果賞を取りましたが、こんなのを見てしまうと、とてもとてもです。

大人と赤ん坊くらいの差が歴然とありますね。

 

公開時期がずれてて、「デューン」が競争相手にならなかったというのが、本当にラッキーだったと思います。

 

PART1の方でもアカデミー賞を視覚効果賞はもちろん、その年の最多となる6部門で受賞してますし、

そう考えればゴジラ、もってますね 笑

 

ただ、受賞した部門はどちらかと言えば裏方の技術部門がほとんどで、これだけのスケールを描いているのだから納得なんですが、作品賞や監督賞ではないところにこの作品の弱さがあるのかなぁ、とPART2観てて感じてしまいました。

 

それでもPART1のほうは、原作未読の私には物語りの始まりとしての謎めいた展開にワクワク感もあったし、地と空の両方で圧倒する場面が繰り広げられ、煌びやかな派手さはなかったものの、重厚なセットと砂の海の対比などビジュアルの洗練度合いもかなり高くて、個人的には買いでした。

 

何より悩める若き貴公子ポールがこの上なく美しく、無自覚で純粋な彼の背伸び具合にキュンとなる成長譚でもあったのですが、、、

 

PART2がPART1を超えてきたのは認めつつも、ストーリーの起伏は…

まあ終盤にあっと驚く展開が待ってはいるのですが、そこに流れていく溜めが、ちょっと弱いし、もう解決?となったのは事実です。

 

覚醒したポールには内面的葛藤もあるはずなのに、グッとくるところがあまりなかったなぁ、

という感じ。

 

ナイーブで繊細な役をやらせたら当代随一の絵になる若手俳優ティモシーくんなのに…



 

壮大なスペースオペラにくっついてポールと砂漠の民であるチャニのラブストーリーも紡がれていくのに、チャニはともかくポールがあっさりし過ぎている気が結構したのです。大きな使命を背負っているとはいえ

 

 



全体的にそんな感じがつきまとっていたのは私だけでしょうか。

 

クライマックスで大きな決断をしたポールがチャニに何度も振り返りますが、「死ぬまで愛し続ける」と言ったポールの真意を受け止めきれずに混乱するチャニに対して、ポールにはあまり切羽詰まったものが感じられず・・・

 

ここ、結構山場だったと思いますが

 

PERT1が起伏に乏しいという感想を見かけたりもしましたが、私はPART2の方が物語の部分に人間ドラマとしての説得力がもひとつだったなぁ、なんです。

 

教母となったポール母は神秘性が増して見惚れるくらいでしたが

 

 



 

今回悪役の目玉になるいとこは、登場したとき「おっ!」てなったのに、期待したほど突き抜けてもくれず、

 

 

 

 

ラストに荒ぶる気持ちを宥めるかの如くサンドウォームに乗って疾走するチャニ。女の顔と戦士の顔がない交ぜになって胸がぎゅうっとなったものの・・・

 

 

 

サンドワームのど迫力は気味悪さと共に磨きがかかってました。あの巨体が爆走するシーンは本当にすごかった。

 

 

 

 

SF映画におけるスペース活劇モノの金字塔を打ち立てた「スターウォーズ」は私にすれば太陽王みたいな存在ですが、「デューン」もまた月の輝きのような妖しい魅力あるスペースオペラです。

とはいえ、救世主といいながら、経済を巡り核をちらつかせての覇権争いは、まんま今の世界そのものです。

 

PART3で決着を見ることになるのでしょうか。

まだ生まれていない妹も絡んでくるみたいだし、この荘厳な宗教画のようなSF大作に次があるとなれば、やっぱり観たいですね。

 

導く者となったポールの行き着く先を確かめたいです。


その前に万博公園まで行くかどうか、悩ましいところ…

 

お付き合いいただき、ありがとうございました😊