テレビ欄のタイトルに目が釘付けになって、録画予約。仕事から帰宅後に早速見ました。私は大のイルカ好きなんです。
シロイルカも水族館などでよく見るバンドウイルカもクジラの仲間ですが、シロイルカはバンドウイルカのように背びれはないから泳ぐ速度も遅く、北極海などの冷たい海に生息しているため体脂肪が厚く、ちょっとずんぐりむっくりしてます。
口がシュッと突き出ていないし頭もデカいからやたらに愛嬌があります。
発見されたときの様子から、おそらくロシアで軍事訓練を受けていたのが逃げてきたのではないかと推測されたそうです。
名前をヴァルデミールとつけてもらいました。
シロイルカは"海のカナリア"と呼ばれるくらい、よく鳴くんだそうです。他のイルカより頼りないから仲間とせっせとコミュニケーション取ってるのでしょうか。
ヴァルデミールはほとんど鳴かないそうです。
ずうっとひとりぼっちで人間が仲間だったからでしょうか。
推定14歳くらいで人間でいえば二十歳くらいの男の子ということです。
きっとかなり幼い頃に捕獲されて訓練されてきたのだと思います。
どんな訓練なのか、何のためなのか、想像すらできませんが、人間のエゴで野性を奪われた一頭のシロイルカを見ているとたまらなくなります。
ヴァルデミールは人が好きで、自由になっても人から離れず、この4年余りノルウェーの北端の海からひたすら南下して、また北上しているそうです。
人のボートについてきたのではないかと言われています。
一躍有名になったヴァルデミールは、そのために人から結構な仕打ちを受けたり、船に近づき過ぎて、身体にざっくりと裂傷を受けたりもしています。なんとも腹立たしいです
そんな中にあって、ヴァルデミールができるだけ安全に暮らせるように結成された保護団体"One Whale"の人たちによる付かず離れずの見守り隊は心強いです。
ヴァルデミールは海底から空き缶を拾ってきたり、ときには人が落としたスマホを咥えてきて持ち主に渡したりして、その度に褒められたり喝采を浴びたりして、それが本当に嬉しそうでした。
夜は船の下に潜って休むということからも本当に人間と密接な暮らしをしていたんでしょうね。
番組の中盤、人に飼い慣らされた海の生き物を自然に帰すプロジェクトに取り組んでいる海洋学者の方が紹介されていました。
彼は映画「フリーウィリー」で主役を演じたシャチ(オルカ)のケイコを北の海に帰したそうです。
でもケイコは他のシャチの群れと全くコミュニケーションを取らないまま、身体も弱っていたため冬にウィルス性の病気にかかり死んでしまったそうです。
映画は昔観ましたが、そんな後日談があったことを初めて知りました。それくらい人に飼い慣らされた動物を自然に帰すことは難しいということなんですね。そうだろうと思います。胸が痛いです。
何年経っても相変わらず港の中に入ってきて、人やボートの側に寄ってくるヴァルデミールですが、最近鳴くようになったそうです。他のクジラと一緒に泳いでいる姿を目撃されたりもしてるそうです。
なんだか少しホッとしました。
ヴァルデミール、ホント愛くるしくて、ずっと見ていられます
最後はたくさんヴァルデミールのかわいい声が聞けました。少しずつ、少しずつでいいから本来の姿に戻っていってほしい…
でも現実にイルカを軍用に調教したりしてるんですね。鼻先に装置つけて敵のダイバーに向かって泳いでいって弾丸を発射とか、映画の中だけの話かと思ってましたが、、、
「イルカの日」がそういう映画でした。
「ファー パー 好き」めちゃ覚えてます、このイルカのセリフ。
子供のころテレビで見たのですが、最後が悲しすぎて…
久しぶりに見たくなりました。
「ひとりぼっちのスパイ・イルカ」は
再放送があるので、興味持たれた方はぜひご覧ください。愛くるしいヴァルデミールに会えますよ
27(水)午前0時45分〜(火曜深夜)[総合]で再放送
ありがとうございました😊