わたしがインターネット上の幻想の世界に溺れていた時期は、心身がボロボロのときでもあった。
 
そのころの話は、「わたしの就職シリーズ」の以下の記事に詳しく書いてある。
 

わたしの就職 11 失恋と横浜

わたしの就職 12 からだの悲鳴

わたしの就職 13 絶望の日々

 

 

この頃のわたしは、自己肯定感がズタボロになっていた。

 

そんなとき、わたしは偶然、高校時代の同級生と再会する。

 

わたしの就職 14  運命のいたずら

 

この運命のいたずらにより、わたしは高校時代のラグビー部員との結婚を決意した。

 

彼とは同級生で、高校1年生の4月に同じラグビー部に入ったことで知り合った。

 

マネージャーは部員の誕生日にケーキをプレゼントするという習慣があり、

マネージャーになって最初の任務は、同級生部員の誕生日を聞き、それを記録するというものだった。

 

ひとりひとりに誕生日を確認していったところ、

彼が「6月8日」と答え、

わたしは驚きの声を上げた。

 

「うそ!?ほんと!?

わたしも、6月8日なんだけど!?」

 

「えー!?マジで?」

 

「じゃあ、血液型は?」

「B型」

「うそ!?おれも!」

 

「じゃあ、好きな味噌汁の具は?」

「だいこんを千切りしたやつ」

「まじ!?いっしょ!!」

 

と、一気に意気投合した。

 

とはいえ、異性として意識したことはなく、

友人としてずっと交流を続けてきた。

 

彼はわたしの、良き恋愛相談相手でもあった。

 

何度も恋愛で疲弊してきたわたしは、

昔からのわたしを知ってくれている彼となら、もっと楽に人生を生きることができるんじゃないかと、彼との結婚を決意した。

 

わたしは、彼に、人生のどん底から掬い上げてもらった。

 

わたしは彼との結婚生活のなかで自己肯定感を徐々に取り戻していき、

精神的にも経済的にも自立した人間へと成長することができた。

 

素晴らしい3人の子どもたちにも恵まれた。

 

彼には心から感謝しているし、

わたしの選択は正しかったと今でも思っている。

 

しかし、「結婚」はゴールではなく、人生の通過点のひとつにすぎない。

 

結婚・出産・育児が女性の人生のすべてと思われていた時代は終わった。

 

「結婚」の向こう側にも、人生という道は続いていた。

 

「結婚」の向こう側の話をするときが、いつか来るかもしれないが、

今はひとまず、ここまでで終えておこうと思う。

 

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