こうして『佐伯力』でつながった、仙台チームと、帯広のみきちゃん。

おかげさまで、北海道講演会、仙台講座とも、大盛況のうちに終了した。

 

ちょうど仙台講座開催の数日前、4月から小学校に入学する長女のランドセルがわが家に到着した。

玄関がピンポーンと鳴り、宅配便で配達されたランドセル。

大喜びで背負って家中を駆け回る長女と、そんな長女の姿を写真に撮影してニコニコしているわたしと夫。

 

そんなわたしたちのようすを、3歳の次男がうらやましそうに眺めていた。

 

「ろうくん(次男)のランドセルは、いつくるの?」

と聞く次男に、

「そうだねえ。いつとどくかなあ。もうすこしおおきくなってからかなあ。」

とお茶を濁したわたし。

 

ところが、その日以来、玄関のピンポンが鳴るたびに、

「ろうくんのランドセルがきたんじゃない?」

と玄関へ駆けつける次男。

 

よっぽどランドセルがほしいんだなあ、と親ばか心がウズウズしだした。

 

2017年2月23日、わたしはFacebookにそのことを投稿した。

そのときの投稿を以下に転載する。

 

玄関のピンポンが鳴るたび
「ろうくんのランドセルがとどいたんじゃない?」
と次男(3歳)

よほどランドセルがほしいんだね

ちなみに「グリーン」がいいそうです

ここまで心待ちにされると、買ってあげたくなっちゃう親ばか

 

すると、その投稿に、佐伯組(あ、また造語つくっちゃった。笑 佐伯和也さんとその仲間たちのことです。)のみんながコメントをくれた。

 

のんちゃん
それ、おもしろそう!
急に勉強始めたり

 

佐伯和也さん

買ってみたら、どうなるんだろう!?
こっちまでワクワクしちゃう(笑)

 

わたし:

さすがに買うのは金銭的にきついので、卒業で不要になるランドセルを募集します

 

みきちゃん

うちにランドセル2つもあるよ!!
見てみる~??

 

そして、みきちゃんは、メッセンジャーでランドセルの写真を送ってきてくれた。

 

みきちゃんのお言葉に甘え、着払いで送ってもらうことにした。

 

そして、2017年2月28日、海を越えてランドセルがわが家に届いた~!

 

いつものように、玄関のピンポンに駆けつけた次男は、やっと届いた自分のランドセルにおおよろこび。

しかも、ランドセルを開けてみたら、なんと!中には北海道のお菓子がぎっしり!!

 

 
みきちゃんとむすこさんの思い出がたくさんしみこんだランドセルは、とてもていねいに磨かれていて、今でも触れるたび涙があふれそうになる。
 
みきちゃんのむすこさんが小学校を卒業し、出番を終えて何年も家の奥に眠っていたランドセルに、こうして新しい命が吹き込まれた。
 

次男に背負われて、ランドセルもなんだかうれしそう。

 

 

次男は今も、このランドセルにおもちゃを詰め込んで遊んでいる。

 

おとなたちの遊び心で、海を越えたランドセル。

 

子どもと一緒に、おとなもわくわくドキドキを楽しむ。

そんな仲間たちのつながりが、ここにはある。

 

(次回へつづく)

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