ひきつづき、クラウドファンディングの話。

(これは子どもが不登校になる前の話なのだけど、このときの経験が、子どもが不登校になってからの自分の行動に大きく影響していると感じるので、書いています。一見、不登校とは関係ないように感じるかもしれませんが、あとでつながってきます。)
 
クラウドファンディング・プロジェクトを通して、たくさんの出会いがあったのだけど、一番忘れられないのが、イラストレーターのねぶんつあきとしさんとの出会いだ。
 
プロジェクトを開始してまだまもないころ、わたしの友人がシェアしてくれた投稿を見てメッセージをくださった。
「ぼくがお金でできる支援には限りがあるけれど、イラストで手伝えることがあったらぜひ手伝いたい」というメッセージだった。
 
お手伝いいただけたらうれしいなと思いつつも、まずは保育園を知ってもらおうと、「ぜひ保育園にあそびにきてください」とお返事した。
すると、すぐに保育園を訪問してくださり、園長とつながり、保育園の子どもたちとも仲良くなってくださった。
 
プロジェクトを開始して2週間くらい経ったころ、わたしは張りつめていたものが若干緩んだのか、胃腸炎になり寝込んでしまった。
その日は新着情報の更新をする元気もなく、はじめて園長先生にアップするところまですべてをお願いした。
 
吐き気と熱にうかされながらも、なんとなくいつもの習慣でFacebookを開いたわたしの目に、ねんぶつあきとしさんの投稿が飛び込んできた。
 
『できれば現状だけでも知って欲しい。こどもたち、保護者、地域の為に残ってほしい保育園です。』というコメントとともに、 鮮やかな朱色の背景に、オレンジ色の大きなおひさまを2人の子どもが抱え背負って歩いているイラストが投稿されていた。
 
これがその日投稿されたイラスト
 
体調不良で起き上がる元気もなかったわたしは、感動の涙で濡れた。
 
この日以来、ねんぶつあきとしさんは数々のイラストを保育園のプロジェクトのために書き下ろしてくださった。
 
「〇月〇日に街頭募金をします!」とわたしがFacebookで投稿すれば、「ポスターつくりましょうか」とメッセージが届く。
時間がない中、あっという間にポスターを制作してくれて、街頭募金当日の朝、ご自身の仕事があるにもかかわらず、出勤前に保育園までポスターを届けてくれた。(しかもラミネートまでして)
 
これがその日のポスターのイラスト
 
プロジェクトのはじまりからおわりまで、ねんぶつさんはわたしたちに伴走してくださった。
そして、ねんぶつさんと保育園のつながりは、現在も続いている。
 
人と人はこんな風につながることができる。
 
わたしの人生にとって、かけがえのない経験となった。
 
☆ねんぶつあきとしさんのツイッター