晴れ

 
ついに観ました「指輪エンディング」!!
 
あじさい알앤제이(R&J)

学生1:유현석(ユ・ヒョンソク)

学生2:김기택(キム・ギテク)

学生3:오정택(オ・ジョンテク)

学生4:홍준기(ホン・ジュンギ)

 

観劇経験を重ねると、「あ、今日のケミめっちゃいい」とか割と直感が働くもので、この回も開始5秒で「きたー!!」と一人テンションあがりました笑。

学生2のギテクさんはカンパニー内での末っ子なんですが、その末っ子を他の3人がとても可愛がり大切にし、末っ子は兄たちに大いに甘えるという、まるで家族のように温かい4人でした(余談ですが、末っ子ギテクさんは、学生1役のヒョンソクさんのことを「背が高くて顔が小さくて足も長くて僕とまるで正反対だ」とおっしゃっていました笑)

 

クローバーオープニング

学生たちが「ロミオとジュリエット」の物語を読み始めると同時に赤い布を使い始めます。以前に、このシーンにおけるギテクさんの失敗を書きましたが、この日まさか通算3度目の失敗という笑笑。この演劇を観たことある友人に言わせても「あそこで失敗はないやろう」ww

ことごとく失敗するギテクさんを横目に、ジュンギ学生4は最早起き上がってスキップしちゃう機嫌の良さ笑。

 

 

クローバージュリエットの寝室

劇中劇の始まり、学生3と学生4が自らキャピュレット夫人と乳母役を演じ始めます。それを面白おかしく見ている学生1と2なのですが、ジュリエット役の人間が必要だと分かるや否や、学生1が学生2に対して「お前や!」というよりも早くギテク学生2が自ら「・・・僕・・やんな・・・?」と自分を指差したのを私は見逃さず!!よく分かってるじゃない!!!あなた以上に可愛いジュリエットはいないんだから笑。

 

このシーンでは赤い布はジュリエット(学生2)のドレスとなり、キャピュレット夫人(学生3)と乳母(学生4)がジュリエットに着せるのですが、とても事故が多いところです。

特にジョンテク氏(学生3)はとても勢いよく着せるために、事故の多さで言えばトップレベルですw

この日も勢いよくジュリエット(学生2)の周囲を走り回ったジョンテク氏(とそれにつられたジュンギさん(学生4))。勢い良すぎてギテクジュリエットの身体が赤い布によってきつく締められあげ、悲鳴をあげながら身体が斜めに歪んでしまったギテクジュリエット。苦しかったでしょうね。私は面白いものを見せてもらいましたけど笑。

 

 

クローバー舞踏会

ロミオ(学生1)と出会ってからのギテクジュリエットの純粋さと言ったらもう、歴代学生2の中でも1、2位を争うレベル。ギテクジュリエットは舞踏会でロミオと出会ってからドキドキが止まらなくてずっと手で胸を押さえているのです。かと思えば、ロミオ(学生1)と踊った時に合わせた自分の手をずっと見つめたりして、頭の中は200%完全にロミオのことだけ!そんなギテクジュリエット、ロミオ(学生1)から手を再び握られると目をきゅーーっと目を瞑りながらもう片方の手で自分の胸を押さえて、恋する少女緊張の絶頂。

そして張感満載のギテクジュリエットとは対照的に、この回のヒョンソクロミオは冒頭から笑顔全開でして、なんならいつもより若干積極的でもありました。

 

ロミオとジュリエットが向かい合ってお互いの手を合わせようとしながらもギテクジュリエットが少し躊躇していると、待ちきれないヒョンソクロミオがギテクジュリエットの方に自分の手をちょっと勢いよく伸ばしたりしちゃうようなことも。そのヒョンソクロミオに引っ張られるようにギテクジュリエットの笑顔が明らかに増えていく様子が観ていてとても愛おしかったです・・。

 

 

クローバーバルコニー~密会

学生たちが雨を通して外の世界に触れると、「ロミオとジュリエット」の物語中でも最も有名なバルコニーシーンに移ります(因みに某論文によると、学生たちが雨に濡れる姿を観客に見せることで、学生たちのいる閉鎖的空間と外の世界との境界を曖昧にするという効果があるそうです。なるほど・・)

 

 

学生1が「2幕2場 バルコニー」とシーンの始まりを静かに告げると、それを聴いたギテクジュリエットはまるで花開いたかのような笑顔を見せます(なんでいちいちそんな可愛いの・・)。

この後、ロミオ(学生1)とジュリエット(学生2)は、学生3と4の目を盗んで密会するのですが、時はまだ暗い夜明け。ギテクジュリエットが薄暗い中、本を取りに行く時にはその道を懐中電灯で照らしてあげるヒョンソクロミオ(なんでそんな優しいの・・)

 

 

クローバーロレンス神父の司祭館

このシーンに入る直前、ロミオ(学生1)とジュリエット(学生2)は、しばしの別れを惜しむように舞台上手側でお別れのキスをします。なんとこの日!一度キスした後に、ギテクジュリエットがもう一度キスをしようとヒョンソクロミオに自ら顔を近付けるという積極ぶりを発揮!!

うそん!

びっくり!!

ただこの瞬間、場面転換のために学生3と4は完全に役から抜けてただの学生となっており、その学生4が自分たちの方へ近付いてきたことを悟って二度目のキスは諦めたギテクジュリエットの残念そうな表情といったら!!!めっちゃくちゃヒョンソクロミオのこと好きじゃないの笑。

 

ロレンス神父(学生3)とロミオ(学生1)のやり取りは相変わらずこの回もアドリブ満載で見せてくれました。ジョンテク神父から散々やられっぱなしのヒョンソクロミオが最後にやり返そうとするも、やっぱりジョンテク神父からやられてしまい拗ねるヒョンソクロミオと、その横でカンフーのような謎の勝利のポーズを決めるジョンテク神父ww最早学生たちのただのおふざけ笑。

 

 

クローバー乳母のお遣い

ジュリエット(学生2)の依頼によりロミオ(学生1)の元へお遣いに出た乳母(学生4)が戻ってきます。

乳母(学生4)がロミオ(学生1)からの答えをなかなか教えてくれないために、大声で喚き叫びながら全身で駄々を捏ねるギテクジュリエット笑。それを野外(舞台下手側)から眺めているヒョンソク学生1が、「なんかこいつ、もう手に負えんな」というような仕草をすると、同じく野外(舞台上手側)にいるジョンテク学生3(カンパニー内の長男)が「ああ、もうこいつほんまにめんどいな」というリアクションを返し、私は大爆笑でした(一人でよく3人のリアクション確認できたと思う!自画自賛!)

 

 

クローバー結婚式

ロミオ(学生1)とジュリエット(学生2)の結婚式を妨害する学生3は、学生1の頭を本で殴ってしまいます。

 

しかしそんなことに屈さない学生1の真剣さを悟った学生3が
 

「진실한 두 사람의 결혼에 어떠한 이의제기도 용납되지 않으리라. 변화를 따르는 것도, 움직여 가는 것도 사랑이 아니므로」

(真摯な二人の結婚にいかなる異議の申し立ても許されない。変わっていくことも心が移ってしまうことも愛ではない)

 

と言葉を続けると、その学生3の手を「결코 사랑이 아니므로」(決して愛ではないから)と言いながら笑顔で真っ先に握り行くギテク学生2。手を取り合った二人は、学生1と4にも「早くこの手を握って」と言わんばかりに手を広げて輪に誘い入れます。

このシーン、多くの学生2(これまでのギテク学生2含む)は、学生3の暴力を目の当たりにした衝撃を引きずりながら、少し動揺も見せつつ学生3の手を握りに行くのですが、この日のギテク学生2はまるで子犬のように学生3に駆け寄ったので、それを見たヒョンソク学生1もジュンギ学生4も笑顔にならないわけがなく、ここでもとても温かい雰囲気を見せてくれた4人(末っ子の純粋さと可愛がられっぷりが大いに活かされすぎ笑)

 

 

クローバーロミオの追放(1幕ラスト)

ティボルトを殺害してしまったことによりヴェローナから追放処分となったロミオ(学生1)。

「ロミオを追放する!」という台詞を学生1に言わせることは前回にも書きましたが、ヒョンソク学生1はこれまでずっと「領主」として発言していました。ところがこの日は「ロミオ」として、絶望に満ちた発言!正直、ここでの発言主体がどういう感情によって変化するのか想像もつきません。学生1役のみんな教えてぇぇぇ。。(退勤があったら必ず質問の出るところだと思います笑)

 

 

クローバー2幕

ロミオ(学生1)の追放処分を悲しむジュリエット(学生2)に、乳母(学生4)が「私がロミオを探して今夜ここにお連れします」と言って慰めます。ジュリエット(学生2)は、自分の指にはめていた指輪を外して乳母(学生4)に渡しながら「必ずここへ最後のお別れを言いに来るように伝えて」とお願いします。

この後、舞台のメインはロミオ(学生1)とロレンス神父(学生3)のやり取りに移り学生2は台詞がないものの、ギテクジュリエットは仕草だけでその二人のやり取りに自分の感情を絶妙なタイミングで絡ませます(これが本当にうまくて毎回感心する)。そんなことをしながら、ギテクジュリエットは指輪をはめていた指もしきりに触って、ロミオにちゃんと伝わるだろうか、来てくれるだろうかという不安も表します(演技の細かさはずば抜けてるギテク学生2)

 

そうして、ロレンス神父(学生3)の計らいによりロミオ(学生1)がジュリエット(学生2)のところへ最後のお別れの挨拶にやってきます。ヒョンソクロミオのことが大好きすぎて、涙を見せまいとすると余計に涙が止まらないギテクジュリエットと、頑張って笑顔を見せようとするヒョンソクロミオの対比にめちゃくちゃ涙を誘われました。別れを惜しむ恋人どうしでもありながら、泣きじゃくる末っ子とそんな末っ子を慰める優しい兄の姿も同時に見えたこの回、二人の相性の良さが際立ちましたね・・。

 

 

クローバー2幕ラストシーン

現実に戻ろうとする3人を必死に引き止める学生1が

 

「지금은 깊은 밤…!!」

(今は真夜中だ)

 

と叫びます。

それを聴いたギテク学生2、朝陽の差し込む舞台上の天窓を寂しそうに見上げたんです。その表情は「もう朝なんだ」「僕たちの時間は終わったんだ」と物語っており、とても印象的でした。この表現方法をしたのは初演から通してもギテク学生2が初めてでして、ほんとこういう点の演技力には脱帽。

そうして夢の終わりを悟った学生2は、学生1に対し声をかけます。

 

「만약, 네 기분을 상하게 했다면 이렇게 생각해. 어떤 환상이 보이는 동안 잠들었던 거라고. 그럼 괜찮을 거야. 그리고 끝을 내지 않았다고 해서 꿈처럼 헛된 일이라고 절망하지는 마」

(もしきみの気持ちを傷つけたのなら、こういうふうに考えて。ある幻想が見えていた間、それは本当だったんだと。そう思えば大丈夫だ。そして終わらせなかったからと言って夢のように無駄なことだったとは絶望するな。)

 

この日、ギテク学生2はヒョンソク学生1の手を握りながら最初の「もし」だけ言うとそこで泣くあまり言葉に詰まってしまい、続く台詞をなかなか言えずにいたんです。とある日の退勤では「この言葉を言ったら学生1が傷つくんじゃないかと思ってなかなか言えなかった」と言っていましたが、おそらくこの日も同じような感情だったんじゃないかと思います。

対してヒョンソク学生1はと言えば、学生2からかけられた言葉を聞いて「いやだ」と首を左右に振ります。

そこから泣き崩れたヒョンソク学生1だったんですが、その後舞台上に一人残された学生1の耳に3人の声が聴こえてきた時、ジュンギ学生4の「彼らとの」という劇中劇の台詞に続いて、ヒョンソク学生1自ら「戦いだ!」って笑顔で言葉を続けました。3人から明らかに力を得たヒョンソク学生1に最早悲しみはなく、未来に向かって進み始めた学生1の姿からはむしろ希望が見えます。

そして!!

とうとう私も観ることができました、ヒョンソク学生1の「반지엔딩」(指輪エンディング)‼︎

ヒョンソクさん、この回の2週間ほど前から「指輪エンディング」をするようになったんですね。どういうことかと言うと、3人が学生1に対して劇中劇の台詞を送る時、ヒョンソク学生1も一緒にその台詞を口にしながら、2幕で乳母(学生4)を通してジュリエット(学生2)から渡された指輪を、天を見上げながら自分の指にはめるのです。しかもめっちゃ笑顔で!初演から通してもこの指輪エンディングを観ることができたのは唯一この回だけでして、わたくしもうただただ感動。。

カーテンコールが終わり、制服を脱いだ学生たち4人は劇場内の各四方へそれぞれ散らばります。お互いに向かい合って手を挙げ「じゃあな」という仕草でお別れをするのですが(これが「またね」に見えるか、永遠のお別れのように見えるかは回によって異なります。)、この回はヒョンソク学生1が挙げた手を自分の方に手招きするような形で、笑いながら「さあ、行こう!!」という仕草をすると、ギテク学生2もそれに応えるように同じ仕草をしました。

指輪エンディングからのこの流れ、これがハッピーエンドじゃなければ何なんですか!!!!!!
こんなにも幸せに満ちたR&Jのエンディング、多分この回を超えるものはありません。。。ヒョンソク学生1の革命的エンディングにより私もめちゃくちゃ幸せな気持ちで終わったこの回のR&J、最高にいい思い出です!!