● ムショってクサイメシ!? 食事は人を育てるよね♪ ~『めざせ!ムショラン三つ星』を読んで
こんにちは 三浦真弓です。
あちらこちらで紹介されていて
わ~気になる!!!と読みました♪
ムショランですよ、ムショラン。
みんなが知っている「ミシュラン」の刑務所版。
ではなくて!笑
岡崎市にある、男子刑務所に勤められている管理栄養士の
黒栁桂子さんが
男子受刑者の方々と、給食を作られている
その様子が書かれている本です。
刑務所の食事は、受刑者さんたちが作っているんですね…
食事を作っているとは言え、
刑務所内の作業ということで、
会話をするには、刑務官の許可が必要だったり
何事も「平等」にしなくてはいけなかったり
臨機応変に調理をすることが許されなかったり
おお~そうなってるんだ!
ということもあれば、
微笑ましいシーンもたくさん。
こうした「給食のルール」を読んでいたら
自分が仕事をしていたときのことも思い出しました。
初期は、小さな中学校に勤めていたこともあり
学校給食に関する仕事も、私の仕事でした。
自治体の、献立会議にも出ていました。
前歯がない小学生にも食べやすい献立をリクエストする、
(というのは建前で、色々ごねてた)
小学校の先生
VS
トウモロコシ(小学生大好き)は、出さなくてもいいですか?
と戦う栄養士さん
なんてことがあったり(笑)
給食にぜんざいを出して欲しいという学校長の希望を
なんとか叶えたいと懇願する給食主任の先生
VS
どんなメニューにしたら、いろいろなバランスが叶うのか
思案する栄養士さん
とか。
献立会議は楽しかったな~
この本にも、ぜんざいを出すときのことも書かれていました。
こちらでも、ぜんざいは「主菜」なんですって。
なので、
コッペパンと、マーガリンと牛乳と一緒に
提供されるって♪
私が、勤めていたときは
ぜんざいと、カレースープ!と、牛乳、何かのおかず
だったような…
栄養士さんは、
その日の栄養バランスの基準も満たさないといけないし
食べる人の
「甘いものが苦手な人は、どうするんですかー?」
にも、答えないといけないし。
大変ですよね。献立を考えるって。
ちなみに、翌月の献立会議で
「ぜんざいと、カレーを一緒に出すのは、次はやめましょうか…」
ってなりましたけどね(爆)
どの学校も、嬉しいけど、一緒に出さなくても…となったようです
基準がある中で作られる食事には
いろいろあるよね~♪
そんな、自分と給食との関わりをも思い出すことができる
こちらの本。
中には、ムショランで大人気のごちそうのメニューも
載っています。
愛知県の給食では有名な
「いかフライレモン風味」も載ってます。
私は、知多半島エリア・尾張エリアの給食は食べてきたけど
三河エリアの給食は食べていないので~
イかフライレモン風味を給食で食べたことはなく…
いつか、作ってみなくっちゃ♪
管理栄養士で、この本の著者さんである黒栁さんと
受刑者さんとの温かなやりとりも、楽しいです
炊事係を経験することで、
調理師を目指される人もいるとか。
いいですね。
出所後の就職にも役立つでしょうし、
資格を取得することは
刑務所内にいるときの、生活待遇改善にもプラスになるって。
この本の最後の方には
「飽食の時代だからこそ、食べ方を学ばないと
健康を維持するのが難しい」
ことも書かれています。
「食育」という言葉も、聴くときには何度も聴くのですが
今は、タイパ、コスパの時代だからかしら?
「そんなことに、手間暇かけてられません-」
というのかもしれないけど、
カラダをつくるのは、自分の食べたものですし、
子育てにおいても
できるときには一緒に作って
食事に関心を持てるようにしたいですね~。
刑務所の給食について、知ることができるし
(クサイメシってことはなさそうですよ)
制限がある中、工夫されているお仕事ぶりもわかるし
(熱湯を使うカップ麺とか、出せないんですよ)
自分が食べてきた給食のことも思い出せるし
素敵な本でした♪
ぜひぜひ、読んでみてくださいね~