知ってはいけない | 体調不良からの脱出日記

体調不良からの脱出日記

謎の体調不良になって9年目。
腐らず、焦らず、諦めずの精神でやっていきます。

 

昨年だったか、ずっと気になっていた本を読んでみた。

 

矢部宏治著

知ってはいけない「この国を動かす本当のルールとは?」

知ってはいけない2「アメリカによる支配はなぜつづくのか?」

 

 

内容はネットからの情報でおおよそ知っているはずと思っていたが、とんでもない!

それ以上に酷かった!チーン

 

大前提として、「戦後日本」という国は実はアメリカ政府ではなく、アメリカの軍部(特にかつて日本を占領した米極東軍を編入した米太平洋軍)によって植民地支配されている、ということである。

 

私たち日本人が克服しなければならない最大の課題である「対米従属」は、「アメリカへの従属」というよりも「米軍への従属」であり、それは精神的なものではなく法的にガッチリ押さえこまれている。

 

「日米合同委員会」という米軍と日本の官僚との非公開の協議こそが戦後日本の最大の病根となっている。

 

 

 

以下に更にゲッソリムキーしたことを一部抜粋してみる。

 

・沖縄本島及びその周辺の上空は、高度600m以上のほぼ全域が米軍優先空域となっているため観光客を乗せている民間機はその下を、少し間隔をあけて高度300m以下で飛ばなければならない。

 

・横田空域や岩国空域以外の本土の上空すべてが米軍に支配されている。

 

・「日本の首都圏上空を含む巨大な空域が米軍に支配されていて、そのことについて国内法の根拠が何もない」状況が放置されている。

 

・日本には国民の人権を守るための立派な憲法があり、危険な飛行を禁止する立派な航空法も存在するが、米軍に対しては「適用除外」になっている。憲法が機能しないのだ。

 

・敗戦後70年以上経ってもなお、事実上、国土全体が米軍に対して治外法権下(他国で生活しながらその国の法律では裁かれない権利)にある。

 

・日本人の人権は、アメリカのコウモリや遺跡よりも米軍から圧倒的に低く扱われている。

 

・人権が守られているに人間と守られていない人間がいる。

Q:米軍機はなぜ、アメリカ人の家の上は飛ばないのか

A:落ちると危ないから

Q:東京電力はなぜ、東京で使う電力を東京に作らなかったのか

A:原発が爆発すると危ないから

 

・「対米従属」の酷い状態が何故生まれたのかは「戦争に負けたから」という答えは明らかに間違いで世界中に戦争に負けた国はたくさんあるが、現在の日本ほど21世紀の地球上で他国と屈辱的な従属関係を結んでいる国は存在しない。

 

・アメリカでは国務省の官僚だけではなく、大統領から将軍たちまでが常に「法的正当性」についての議論をしている。それは「法的公正性」の意味ではなく、国際法の名の下に相手国にどこまで自分たちに都合がいい取り決めや強制をできるか、政策を決めている。

 

・他国の人間を支配するためには「国際法→条約→国内法」という法体系で縛っておけば、その国の警察や検察が、都合の悪い人間を勝手に逮捕してくれるのでアメリカはコストゼロで他国を支配できる。

 

・戦後世界においては、軍事力ではなく、国際法こそが最大の武器である。

 

・日米合同委員会の密室で米軍と日本の官僚が合意したことが、すべてそのままノーチェックで実行される。しかもその合意事項と議事録は非公開になっているため、そこで本当は何が合意されたのかさえ全く分からない。

 

・戦後の日本の行方を決めた1958年5月、岸信介は自民党結党後、はじめての衆議院選挙に踏み切り287議席をとって圧勝。現在まで続く「自民党永久政権」時代が幕を開ける。

 

しかしその総選挙において岸はCIAから巨額の「秘密資金」と「選挙についてのアドバイス」を受けてっていたことは2006年にアメリカ国務省自身が認めている。

 

田中角栄以前の自民党の首相は、岸以降みなCIAから資金提供を受けていた。またCIAからの日本の政界への資金提供はロッキード社の社員もいたという報道もあって、ロッキード事件とはいったいなんだったのか。

 

・岸信介は国家の指導者として致命的な罪を犯している。

 

それは国家の軍事主権をすべて放棄するような密約をアメリカとの間で結んだだけでなく、それを文書化するプロセスをすべて「親友」藤山愛一郎に任せ、そのあげく自分はその内容をよく理解しないまま、その「密約」を破って捨て、

 

〝最後は度胸だ。密約など捨てたっていいんだ。自民党政権と日米安保体制がつづく限り、アメリカが必ず帳尻を合わせてくれる。何も問題はない〟という考えが日本という国をどれだけ深刻な危険にさらす暴挙であることを岸は全く理解していなかった。

 

・戦後の日本とアメリカの間には、「裁判権密約」「基地権密約」の他にもうひとつ重要な密約がある。それは「指揮権密約」で一言でいってしまえば、「戦争になったら、自衛隊は米軍の指揮のもとで戦う」という密約のことだ。

 

自民党リベラル派(安保賛成、護憲派)が「保守本流」として政界の中心に座り、結果として、「自衛隊と米軍基地は合憲で、海外派兵は違憲」という非常におかしい憲法解釈だったが、戦術としては間違っていなかった。

 

在日米軍の問題にさえ目をつぶっていれば日本人自身は戦争で人を殺すことも殺されることもなく、その間経済的にはものすごく儲かった。

 

しかし現在その微妙なバランスは失われ、その結果アメリカの軍部がかつて朝鮮戦争で理想とした、

「完全にアメリカのコントロール下にあり、戦争が必要と米軍司令部が判断したら、世界中でその指揮下に入って戦う自衛隊」

という悪夢が、今まさに現実のものになろうとしている。

 

・アメリカの傘の実態は、本当に守っているのはアメリカ本国だけ。

しかもよく考えてみるとアメリカが日本に「核の傘を差しかける」ために、特別に掛かるコストはゼロなのだ。

 

にも関わらずその見返りとして日本の国土の軍事利用が全面的に認められ、更に新安保時代になるとそれに加えて自衛隊の軍事利用計画と巨額の兵器購入計画までが着々と進行しつつある。

 

・今、米軍が日本に対して持っていることが確実な法的権利を並べると以下になる。

 

   〇戦時に自衛隊を指揮する権利

 すべての自衛隊基地を共同使用する権利

 事前通告により、核を地上配備する権利

 

「人類史上、唯一の核兵器による被爆国である日本の基地(米軍基地または自衛隊基地)に、その原爆を投下した当事者である米軍が核ミサイルを配備して、その発射スイッチを持ったまま、自分たちは安全な後方地帯に撤去する」

 

という究極のバカげたシナリオの未来が見えてくる。

 

・今や世界中で、「アメリカの言うことを聞いているお友達は日本だけ」という状況にある。

 

・日本の憲法9条は、1946年2月にマッカーサー元帥とその部下のケーディス大佐が「国連軍」とセットの条文で書いたものだが、1950年6月には朝鮮戦争が起きてしまったため、マッカーサーはダレスとの密約の談合で一瞬のうちに大方針転換を行い、憲法9条を「在日米軍」とセットの条文として定義した。

 

・憲法9条は日本の首相が絶対的平和主義に基づいて発案した、という虚構を信じてしまうと私たち日本人は、かつて「軍事上の主権」を手放したことから生まれた現在の苦境から永遠に抜け出せなくなってしまう。

 

・私たちは歴史的事実を正しく認識し、法的トリックの虚構を直視して長年の混乱から抜け出さなければならない。

 

この歪んだ従属関係を脱却するために真正面から堂々と交渉すれば、「いや、それは今後も続ける」という大統領も国務長官もさすがにいないだろう。

 

少なくとも在日米軍をきちんとした法的コントロールのもとに置く、まともな民主主義国として再スタートしなければならない。

 

以上。↑ ↑ ↑

 

 

他にも腹の立つことがたくさん書いてあるムキー

もうアドレナリン出まくりで精神衛生上本当に悪いわ。(怒りホルモンのアドレナリンは毒蛇の4倍もの猛毒を副腎から放出するらしい)

 

昔、伊藤貫さんの本を読んで「核の傘」は嘘っぱちで壮大なフィクションにしかすぎない、政治家や官僚や御用学者は信じているフリをしていると知った。

アメリカの対日政策は不正で不道徳、表では偽善面をして裏ではあからさまに脅しつけている。

 

あーやだやだ。

 

でも最大の問題は国内にあるのかも。

間接統治、在日支配システム。これには騙されてたわ。