慢性上咽頭炎③ | 体調不良からの脱出日記

体調不良からの脱出日記

謎の体調不良になって9年目。
腐らず、焦らず、諦めずの精神でやっていきます。

前回の続き。

 

 

T耳鼻咽喉科クリニックに行き、

 

Bスポット治療をお願いすると

 

院長先生であるT医師は何故か不思議そうな顔をした。

 

 

きっと自らその治療をしてくれと

 

申し出る患者はそういないのだろう。

 

 

Bスポット治療法は、

 

専用の長い綿棒で、

 

収れん剤である塩化亜鉛の1%溶液を

 

直接上咽頭に塗布し、炎症を焼く。

 

 

強い炎症があると容易に出血し、

 

かなりの痛みが伴う。

 

 

 

覚悟をして椅子に座ったが、

 

先生が綿棒を口の中に入れて

 

グリグリと患部をこすると、、、

 

 

 

!!!

 

 

イタ------ッッ!!

 

痛いってもんじゃない!

 

痛しみるッ!!

 

 

 

私は悶絶した。

 

先生は、

 

「ごめんね、ごめんね~」と言いながら

 

綿棒を引いた。

 

 

すると、

 

綿棒の先にはベッタリと血液が付着していた。

 

それを見て先生は興奮気味に

 

「こんなに血液が付く人は珍しいですよ!」

 

と何回も言った。

 

「これで症状が改善するかな~♪」

 

鼻歌でも歌い出しそうに楽しげだった。

 

 

 

私はと言えば

 

のどがヒリヒリするのを感じながら

 

 

やっぱり上咽頭に強い炎症があったんだ!

 

良かった、

 

これで症状から逃れられる!

 

 

そう安堵した。

 

 

 

3ヶ月近くかけて合計18回、

 

塩化亜鉛を患部に塗布すると

 

血液は段々と付着しなくなった。

 

 

治療を続けて、

 

慢性上咽頭炎そのものは改善した。

 

が、

 

私が悩まされている症状はそのままだった。

 

 

現実は甘くなかった。

 

 

先生は、

 

「治らないですか…」

 

としょんぼりした様子でいつも聞くので

 

こちらが慰めたいくらいだった。

 

 

お笑いの間寛平ちゃんを

 

若くして真面目にしたような、

 

親しみやすい先生だったから。

 

 

いや、それはどうでもいいけどねタラー

 

 

 

結局、私の症状は、

 

慢性上咽頭炎にあるのではなく

 

他に原因が存在するのだろう。

 

 

また一から始めようと思った。