損小神マツダ相談室 『アンチに困っています』 | 損小神無恒の間違いだらけのMAZDA選び

損小神無恒の間違いだらけのMAZDA選び

巨匠、損小神無恒が走る白物家電を断罪する!

 

  A林K美(25)の場合

 

 

A林K美(以下、K):損小神さん、アタシの悩み、聞いてくれますか?

 

損小神無恒(以下、損):ウム、しかし君のようなお嬢さんが、いったい何が悩みというのかな。

 

K:はい、それが、インスタなんです。

 

:ほほう、ラーメンがどうかしたかね?

 

K:…はい?

 

:湯だけで出来て味は旨い。この前私はペヤングを食したが、あのボリュームで200円ちょっとは脅威だな。しかし、1,080kcalには戦慄したよ。

 

K:ちょっとお、それはインスタント焼きそばですよお。アタシが言っているのはインスタグラムの方です~。

 

:インスタグラム?…ああ、そうかそうか。

 

K:実はぁ、インスタで悪口ばっか言ってくるヤツがいるんですぅ。

 

:何、悪口を?カントリーマアムの悪口を?

 

K:誰もお菓子の話はしてません。…イ・ン・ス・タ・グ・ラ・ム!

 

:分かった分かった。要は、SNSで悪く言われて困っているんだろう。

 

K:そ!

 

:そんなものはやらぬに限る。ネット社会は怖いんだから、君も痛い目を見ないうちに止めておきなさい。

 

K:もう見てるんですけどぉ。なんでも、私のMAZDA2を悪く言う馬鹿な男がいるんですよぉ~。

 

:なにぃ、…それは聞き捨てならんな。

 

K:でしょ~、私がクルマのことアップするたんびにしつこくて。

 

:名前、そいつの名はなんというのだ。

 

K:えぇーと、あっ、コレコレ…「Anti」ね。

 

:アンチー、か。ふん、マツダ・アンチにふさわしい名だ。どうせロクな事を言っとらんだろう…。

 

K:問題はこれよぉ。ほら先生、見て見て。

 

 

 

 

Antiのコメント

 

 

 

(K美の「小さくて乗りやすい~」との評価に対し)

「MAZDA2より小さくて乗りやすいクルマはいくらでもありますよ。十分に下調べもしないなんて、K美さんはおめでたい人ですね」

 

(K美の「低燃費でお財布が助かる♡」に対し)

「MAZDA2よりも低燃費なクルマはいくらでもありますよ。十分に下調べもしないなんて、K美さんは間抜けな人ですね」

 

(K美の「運転が楽しい!」に対し)

「MAZDA2よりも運転が楽しいクルマはいくらでもありますよ。十分に下調べ―(以下略)、K美さんはうっかり八兵衛ですね」

 

 

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:…うっ、言葉はキツいが、実に的を射ておる。これは一筋縄ではいかんぞ。

 

K:先生?先生ってば!そんなひょっとこみたいに固まっちゃってどうしたのぉ?アタシ、どうしてもこいつが許せなくて…、うっうっ…。

 

:な、泣くんじゃない、K美よ。きっとたぶん、私がなんとかしてみせよう。

 

K:ほんと?先生、いま言ったこと絶対忘れないって約束できる?

 

:もちろんだとも。

 

K:ヤッター!じゃあ、このキモイAntiとかいうの任せたから!先生大好き!じゃ、またねえ~♪

 

:おっ、おい君!まだ話は済んどらんぞ…って。まったく、これだから最近の若い女子ときたら…。いいのは顔と身体くらいだ。

 

:…この、大馬鹿やろう。

 

ふと向かうの方からけなされた気がした。普段はうん?とか、はあ?とか、聞き返しがあまりにも多いのでもれなく老人扱いされている損小神であるが、悪口だけは1キロ先でもクリアーに聞き取れる。つまり、極度の地獄耳なのである。

 

:何だ。おい、そこの観葉植物の陰に隠れているキミ。ちょっとこっちへ来なさい。

 

:K美ちゃんの悪口は許さないぞ、この小汚いジジイめ。

 

:だれが小汚いジジイだ。

 

:じゃあ、死にぞこないのうすらトンカチ。

 

:もっとひどいじゃないか。大体、誰なんだよキミは。

 

:私は青木昴。彼女のちょっとした友達なのだ。

 

:なんだとぉ、それはおかしいぞ。友達ならば、直接会って話せばいいではないか。それをしなかったということは…なるほど。さてはお前、Antiだな。

 

:うっ、なぜそれを…。

 

:馬鹿め、自分で言ってるようなものだ。貴様、ここまで来ておるからにはかなりのストーカーらしいな。

 

:違うっ、私はただ、彼女の間違いを正したかっただけだ。

 

:ふざけるな。彼女は心無い言葉に苦しんでいるのだ。かけがえのないMAZDA2を貶されたと思って…。

 

:それは申し訳ない。この通りだ、謝る。

 

:どの通りだ。

 

:この、この通りだって!額を地面にこすりつけて謝っているじゃないか!

 

:ふん、それはお門違いだ。謝るなら、彼女とMAZDAに対して謝れ。もっとも、彼女はストーカーのお前になんか会わないだろうが。

 

:K美ちゃん、ごめん!だけどMAZDA2は早く乗り換えた方がいいよ。

 

:野郎!まだそれを言うか!!

 

:だって本当のことじゃないか。第一、損小神さん、アナタだって不満があって乗り換えた口でしょう?しょせんは同じ穴のムジナだ。

 

:うぐっ…。

 

:ふっふっふ、図星でしょう。今のアナタにはMAZDA2の魅力を説明できない。すなわち、今のアナタはMAZDA評論家でもなんでもなく、死にぞこないのうすらトンカチ、小汚い只のオヤジですぜ!

 

:…。

 

:ストーカーの件は謝りますよ。ただし、アナタもK美ちゃんに謝ってください。大見得切ったけど何んにもできなかったってね!ふふふふふ、はっはっはっは!

 

:MAZDA2はつまらんクルマだ。

 

:えっえええええええええええええええええええ!!

 

:すくなくとも、RX-8よりは。でもそれは当然のことである。所詮はファミリーカー、物足りないのは当たり前だ。しかし、MAZDA2は、老若男女、クルマ好きからもそうでない人からも、RX-8よりも遥かに大勢に乗られており、そして愛されている。MAZDAはコンパァクトカーという厳しい制約の中で、最大限に運転が楽しいクルマをつくったのだ。

 

:それは言いがかりだ!現にアンタはスイフトスポーツの方が良いと褒めてたじゃないか!

 

:うん。だが、私はシフト・フィーリングとエンジン・フィーリングの面でMAZDA2を選ぶだろう。そんなことよりも、MAZDA2は10年もの間、同じモディルで売り続けられ、落ちたといっても月1000台をコンスタントに売る力がある。もう一つの市場、東南アジアを合わせれば相当な数を売っている。こんなコンパァクトカー、他に有るだろうか。少なくともMAZDAには無かった。言ってみれば、シトロ―エン・2CV、ルノー・4と肩を並べる存在なのである。

 

:いくらなんでもそれは…

 

K:キモい!アンタ、ストーカーだったのね!

 

:あ、K美ちゃん!

 

K:なにが"ちゃん"よ!汚らわしい!

 

:まあまあ、君。聴いていたなら話は早い。君のMAZDA2の名誉はこのとおり守り通したよ。頑張った、私。頑張ったんだから。

 

K:ふーん。で、そんなことよりアンタ!

 

:は、はいっ!!

 

K:この「うっかり八兵衛」ってどういうことよ!舐めてんの?ふざけんじゃないわよ!