小さな高級車、という触れ込みのクルマはいくつもあったが、そのほとんどが短命に終わった。
琵琶湖しかり富士山しかり、日本人はデカいものを有り難がる傾向にある。デカさは強さであり、権力の誇示には欠かせない。いつまでも四畳半の安アパートでは世間様に顔向けできないのである。
でも、本当にデカさは正義なのか?
その答えは信楽焼にある。
やはり、デカいが偉いのだ。あれだけデカいのが縁起物にされるくらいなんだから偉いに決まっている。
でも、デカすぎるのも考えようだろう。極端にデカいとなると、それは見世物になる。心なしか狸も恥ずかしげだ。
やっぱり、デカけりゃいいってもんでもない。
そう思いテレビをつけると、叶姉妹が並んでいた。たわわに実ったマスクメロン。
やっぱり、デカいは偉い。叶姉妹はデカいからこそビジネスが成り立っているのだ。ちなみに私は美香さんがタイプである。
でもでも、あれだけ大きいと何かと不便だろう。夏場は汗ばみそうだし、走るにも首がこりそうだ。
あまりにデカいも考えものである。
そこで美香さん、何やらサービスとやらで共演者にご自慢のメロンをお触りさせているではないか。
これは何たるご褒美。共演者曰く「あたたかい」のだそう。羨ましいとは言わないが、やっぱりデカいは偉いナ。
ところで、信楽焼も叶姉妹も最近は見る機会が減った。デカさ優先の時代は終わりを迎えるのかもしれない。今やノートオーラが売れる時代。見栄を張るのもダウンサイジングということか。
さて、レクサス・LBXである。こいつはトヨタ・ヤリスクロスをベースとするが、買うには最低でも460万円が必要だ。およそ2倍の価格差には閉口するも、もちろんボディやエンジンには手がかかっていて、共通点は後席のシィト形状くらいだという。
ここで注目すべきは460万円~という価格である。これまでの小さな高級車は、ノートオーラも含めて、高級"感"であった。価格の割には立派。誤解を恐れずに言えば、お得感を売りにしたクルマだったのである。
名実ともに高級なLBXはそこが違う。田園調布のマダム一点集中のマーケティングだ。
なるほどLBXは、私の大嫌いなアウディ・A1やらQ2を相手取ったクルマなのだろう。アウディは利幅が小さいエンド・モディルということで手抜きが見え見えだったが、さてレクサスはどうか。
明日は約十年使い込んだママチャリでレクサスへ乗り込むとしよう。こいつは楽しみだ。