文芸評論家として、YouTubeを中心に多方面で活躍している三宅氏の1冊。
タイトルにある問いに対して、労働と読書の歴史について、明治時代から現代にかけて紹介するとともに、著者が目指したい社会
について述べられています。
労働と読書の歴史については大変興味深く読めました。
社会状況と労働者のインサイト、流行り本がリンクしているのが伺えました。
また、知識と情報の差異についての考察も言い得て妙でした。
本著で述べられている「知識」は現代の労働社会では不可欠なものと考えていますし、故に読書は続けていきたいなというのが個人の所感です。
「ノイズ」こそ人を深くするものかと。
また、ラストで著者が主張する半身社会についても、おおむね同意です。
まずは個人個人の意識付けが第1歩になるのかなと思います。
それにしても、著者の読書量には驚きです。
同じ年ですが、見習わないと。。。
おススメ度:★★★★




