Thunderous (10) ポストコーラスにイントロがかぶる技 | SKZの音楽性を讃えるSound Mosaic

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Stray Kidsの音楽性をこよなく讃えるブログです。主に2020年以降のアルバムからランダムにMVを取り上げて深掘りしていきます。更新は週3回程度のスローブログ。読んでくださってありがとうございます。

1:08から

 

Changbingのラパパパパパから、コーラスは後半で、ここをポストコーラスとするのが自然かもしれません。

 

ポストコーラスはなんといっても、背景に流れる音楽は繰り返されてきたこのフレーズに

 

イントロのこのフレーズがかぶってくるという、とっても素敵な発展の仕方!

 

コレオは斜め方向、ボーカルのパラパパーが上の音列に重なると同時に注目をもぎ取っていく感じ。メロディは上方向に舞い始め、フルストレングスで、見てるだけで腹筋痛くなります。

素早い切り替えあったりして強度はそのまま。そしてバックに流れるイントロの音列が懐かしく、本当に満足度高い。

 

Thunderousのエネルギーって、それまでのSKZの曲の中でも最強です。

これは私の感想じゃなくて、Hyunjinの言葉から:

 
HyunjinはMotely Crewのダンスカバーのコレオが「Thunderousの5倍大変」と言ってます。Thundersouを基準にしたのは、きっとThunderousがそれまでの曲の中で一番大変だったからでしょう。
 
そして歌詞もとっても面白い!

日本語にはオノマトピア(=オノマトペ)が多いけれど、いやいや韓国語にも多い!

そしてSKZは使い方がうまい!!それがもう発揮されまくっています。

 

ところであまり知られていないけれど、英語はすべてがオノマトピアという説があります。そう、「すべて」です。例えば soft という言葉と hardという言葉 を目をつぶって繰り返してみるとちょっと感じがわかるかもしれません。dash, slide, run, walk, こんな普通の言葉もすべてオノマトピアな触感があります。それがわかってくると、意味を知らない単語さえ、繰り返して発音していくうちに、ポジティブかネガティブかが、なんとなくわかってくる。

 

↑これは言語学の教授から聞いた話なんですが、目からうろこな体験でした。

英語のこういった性質もラップが生まれた素地になったのかも~と思います。

 

 

閑話休題、韓流オノマトピアいっぱいの歌詞の意味を見ていきましょう。

 

Rumble, snap, crack, thunder (Ba-ra-ba-bam)
Riding on the clouds, tada (Ba-ra-ba-bam)
The thunderous one appears with the wind
Bang, bang, bang, boom
Man I'm not sorry, I'm dirty
Keep on talking, we don't play by the rules

 

ゴロゴロ、パチパチ、バキューン、サンダー (Ba-ra-ba-bam)
雲に乗って、ジャーン! (Ba-ra-ba-bam)
強風に乗って雷鳴が現れる

バン、バン、バン、ブーン
まあね、悪いなんて思ってないし、僕はダーティだし

話し続けてよ、僕らはルールに従わない

 

 

コーラスではコレオがメイン、今度は、パラッパパーからのゆったりめのメロディに乗せて、

いろんなオノマトピアが連続です。すべて雷鳴響く嵐の音。

 

吹きすさぶ風は木々を揺らし、空には重く暗い雲からバキバキっと稲妻が走る。

Ba-ra-ba-bam バラババンと地を揺るがす音。

それは自分たちの登場の音楽、強風に乗って稲妻の僕らはやってくる。

大きな音を立ててやってくる。悪いなんて思っちゃいない、だって僕らはダーティだから。

何言われても気にしないよ、誰かの作ったルールなんかには従わないからね。

 

ポストコーラスは、口にジッパーをかける「口を閉じて静かにしろ」というポーズで終わります。

 

言葉に出してないけれど、コレオで「黙れ」と言っている?感じです。

この形は曲の最後も同じで、締めくくられてますね。

 

さて口にジッパーをかけられたあとは・・・