あさひのブログ -95ページ目
チアン・ウェン(姜文)と中井貴一の主演映画。

「ヘブン・アンド・アース」(2003年 原題「天地英雄/Warriors of Heaven and Earth」 監督/ホー・ピン 主演/チアン・ウェン、中井貴一)
120分
ヘブン・アンド・アース 天地英雄 [DVD]/ソニー・ピクチャーズ エンタテインメント

¥2,057
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――唐の時代、シルクロードを牛耳る馬賊(モンゴルあたりの騎馬民族か?)や西のトルコ国が勢力を拡大しようと中原を虎視眈々と狙っていた。
遣唐使の来栖は唐帝の命で西へ逃亡した元隊長の李を逮捕するため西域へ派遣された。李を捕えればようやく日本への帰国が認められる見通しだ。李はトルコ人の捕虜を殺害するよう命じられたが捕虜が女子供ばかりだったため命令に背いて上官を殺害、部下らと共に逃亡したのだ。来栖はその時殺害された上官の娘・文珠を引き取り、李の行方を追っていた。――

[ここからネタバレ-------
唐帝の命で西域の経典を唐へ運ぶキャラバン。砂嵐に巻き込まれ、生き残ったのは護衛兵と僧侶のたった二人だった。護衛兵はそこで偶然行き倒れた男を発見。彼こそが逃亡中の李であった。命を救われた李は恩返しにキャラバンを無事長安にまで送り届けることに。
彼の元部下らが暮らすオアシスに向かった李。部下らは喜んで元隊長についていくと言う。
偶然このオアシスにたどり着いた来栖は李の姿を発見、二人は剣を抜いて戦うが決着がつかず、李が唐帝のためにキャラバンを長安に送り届けるのが急務であり、殺したければその後に殺せと提案、来栖は彼の男気に免じて剣を引く。

馬賊の長の安の元へトルコ王の使者がやってくる。トルコ王は唐帝のキャラバンが運ぶ荷を手に入れようとしていた。そこでシルクロードを牛耳る安に荷を奪ってくれと依頼、安はトルコ王の娘を娶ることで承諾する。
李の護衛するキャラバンは幾度と馬賊の襲撃に遭うが、部下らの働きや、離れて様子を窺っている来栖の助けでなんとか危機を脱する。だがなぜ馬賊が金にもならない経典を狙うのか…僧侶を問いただすと、キャラバンが運んでいるのは経典だけでなく、神秘的な力を持つ仏舎利(ブッダの骨)があった。これが狙われているのだ。

真相を知った李や来栖は協力してキャラバンを守ろうとするが、ゴビ砂漠で水を失いさらに馬賊の襲撃を受ける。仲間を殺され絶望的な戦いの最中に老護衛の"老不死"が自らの命と引き換えに水脈を掘り当て水柱が立つ。馬賊らはその神がかった光景に恐れをなして去って行った。

砂漠の弧城に辿りついた一行だが、彼らを狙うトルコ王の軍が迫る。李達は籠城し必死に防戦するがついに城は陥落、仏舎利を奪われそうになり来栖が身を挺して防ごうとするも無情に斬られついに母国へ帰る夢叶わず息絶える。その時仏舎利が不思議な光を放ち、その奇跡の力でトルコ兵や馬賊が次々と倒れて行った。

生き残った李と文珠は無事長安の帝の元へ仏舎利を届け、その奇跡の力で唐はさらに繁栄を極めた。
任務を終え李はまた西域へ戻ると言う。文殊は自分も李についていくと言うのだった。(終)

------ここまで]

これはひどいw
これは脚本がひどすぎる。序盤は話が分かりにくく、人間関係を台詞で自然に説明できないもんだからナレーションで済ましてしまうお粗末さ。後半は唐突にファンタジーというのか子供だましな話の展開にチョット待て!と思わずツッコミ入れたくなる。ラストのオチもこれはないよなぁ。後半に行けば行くほど、役者の熱演が光る割には感情移入できず冷めて見てしまうひどい展開。中井貴一、よくこんな脚本でオファー受けたな…。(´д`lll)

これ何をやりたかったのかというと、アクションを中心にしたアイドル映画か。イケメンではなくシブメンをカッコ良く見せるためだけの映画。配役だけはとんでもなく良い
チアン・ウェンはやっぱりパーフェクト男前キャラで最強にカッコイイ!やっぱこの人こういうキャラ好きなんだねぇ、頼れるアニキ的な。こんなキャラじゃ惚れるさ、そりゃ惚れるさ!中井貴一もまたジャパニーズ・サムライな男前キャラで、彼の時代劇ファンにはたまらない美しい殺陣で魅了!そして悪役のワン・シュエチー(王学圻)もキケンな香りのするクール男前キャラで、もうこんなに男前キャラを揃えられたら主婦悶絶だろ。それからあまりに男臭くてはエンタメとしていかんだろうと引っ張ってこられたらしい美女・ヴィッキー・チャオ(趙薇)は、その役目通りの守ってあげたいお姫様的役どころをばっちり演じてて。本当にキャストはパーフェクト、演技派ばかりだし。

中井貴一は日本人役で、本当に中国語の台詞を喋ってる。少々訛りがある方が自然だからだろう。まぁ殆どセリフないけどね!台詞なくても心情を語れるのが真の実力派俳優。この映画殆どセリフないので役者に助けられてるというか、役者で成り立ってるような作品。いや、こんな安い物語にこんな豪華な役者使うな!!


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2枚ずつしか借りられない。そしてひと月に4枚借りねば損…。
17勝11敗3引分け。




長いものに巻かれろ

レンタルDVDのCM見てびっくりしてすぐ借りて見てみた。

「ドラゴン・コップス-微笑捜査線-」(2013年 原題「不二神探/Badges of Fury」 監督/ウォン・ジーミン 主演/ウェン・ジャン)
98分
ドラゴン・コップス [DVD]/Happinet(SB)(D)

¥4,212
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「海洋天堂」の親子を演じてたウェン・ジャン(文章)とジェット・リー(李連杰)の、まさかのアクションもの?でも日本のレビューでは酷評も酷評クソ扱いで、どんなアカン作品なのか逆に楽しみにw
私の大好きなリゥ・シーシー(劉詩詩)ちゃんも出てるよ!

――次々と事故死した人気俳優、プロダンサー、水泳飛び込み選手…彼らの遺体は皆一様に微笑みを浮かべていた。三件の事故死には実は関連があり殺人ではないかと考えた若手刑事のワン。次に起こったコンクリ詰め殺人事件の被害者もまた微笑みを浮かべていた。彼ら被害者の周囲を調べて行くと女優リウの存在が浮上。被害者は皆彼女と交際していたことがあった――

物語はオマケみたいなものなので省略。
いやいやこれ駄作呼ばわりしてる人、大きな勘違いしてるって。これカンフーアクションものでも刑事サスペンスものでもないよ、どう見てもコメディじゃん!Σ\( ̄ー ̄;) 大真面目にストーリーがどうとかアクションがいまいちとか評するのまったくの筋違いだし!ジェット・リー=カンフー映画のイメージ引きずって観るのがそもそもの間違いだって。

これは相当おもしろかった。最初から最後まで笑いの連続でオチまでしっかりしてる王道な香港B級コメディ!冒頭の第一被害者の場面からすでに腹筋痛いw
おマヌケ若手刑事とガミガミ叱るだけの能無し女性警部、それから頼りになりそうで全く頼りにならない定年間近おじさん刑事の三人組のドタバタ活劇。主にカンフー映画をパロったトンデモなワイヤーアクションを多用してコテコテな笑いをしっかり取りつつ、物語の終盤にさしかかっても絶対にシリアスには持って行かせないぞというボケによる締めがしっかりしてて、この監督本っ当にお笑いが好きなんだろうなぁと情熱を感じる。楽しかった。B級コメディ好きはぜひ!

「海洋天堂」では役柄上表情の乏しかったウェン・ジャンは意外にもコメディ似合う表情豊かな人だった。おもしろーい。ジェット・リーのおトボケおじさんっぷりもだいぶ笑える。詩詩ちゃんは唯一のマトモ人というか普通人の役でアクションがなくって、でもこういう大人っぽい役もステキだな。ほんとかわいいなぁ~。(〃∇〃)


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長いものに巻かれろ

「さらば復讐の狼たちよ」のチアン・ウェン(姜文)監督の他の作品を見てみた。

「鬼が来た!」(2000年 原題「鬼子来了」 監督/チアン・ウェン 主演/チアン・ウェン、香川照之)
140分
鬼が来た! [DVD]/ジェネオン エンタテインメント

¥5,076
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――1945年、中国。海辺の小さな村・掛甲台は日本軍占領下にあり村人は駐屯する日本海軍に礼を尽くすことでそれなりに平穏な日々を送っていた。
ある夜、馬大三(マー・ターサン)の家の戸をノックする者がいる。マーが誰だと問うと「私だ」と返って来た。聞き覚えのない声に首をひねりながら戸を開けると突然銃を突きつけられた。その"私"を名乗る男はある二つのものを大みそかまで預かっていろと命じる。戸が閉まった音で目を開けるとそこには大きな二つの麻袋が。中には拘束され口をふさがれた男が入っていた!外から"私"の声が。大みそかまでにそいつらを尋問し報告書をまとめておけ、決して日本軍に見つかってはならない、失敗したら村中の人間を殺す、と。――

[ここからネタバレ-------
マーは事の次第を長老や村の男たちに話す。大みそかまではあと5日。話し合った結果なんとか5日間彼らを隠し通そうということになった。
麻袋の二人を尋問。麻袋に詰められていた男は片方は中国人で董漢臣(トン・ハンチェン)と名乗り通訳をやっていると、一緒に捕えられた日本人は花屋小三郎という名の料理人で、命だけは助けてほしいと懇願する。だが花屋という男は怒りの形相でわめきちらしている。(本当は花屋は軍人で今すぐ殺せとわめいているのだが、トンは助けてくれと叫んでいると通訳する。)

マーは地下室に二人を閉じ込めるが、彼らが大声で叫び出したり、花屋は柱に頭を打ち付けて自害しようとするため、仕方なく二人を布団で簀巻きにしてマーと魚児(ユィアル)の二人が食事と下の世話をしてやる。そうしてやっと5日が過ぎた。今夜"私"が二人を引き取りに来るだろう。最後の夕食にマーは借金をして小麦粉(※戦時中は高値であった)で作った餃子を用意してやる。トンは(中国では処刑の直前に豪華な食事が与えられることから)いよいよ殺されると涙を流し餃子をほおばる。
だがその夜どれだけ待っても"私"はやって来ず新年が明けた…。

また村で話し合いが行われ、このまま隠し通すことも困難、いっそ二人を殺してしまおうという結論に至る。誰が手を下すのか…騒動の原因になったと言われたマーがその役を負うことに。村の男二人が山に大きな穴を掘り、夜を待って麻袋につめた男を運んだ。(※生き埋めにして殺す算段。)あとは頼むと任されたマーはシャベルを手にとる…。だが彼に人殺しはできなかった。二人を麻袋のまま近くの長城(※万里の長城の一部)に運び込んでいた。そして人目を盗んで彼らに水や食糧を与えに行った。
だが二人が長城にいることが子供の口からばれそうになり、村人はマーを非難する。しかしマーに代わって手を下せる人間もいなかった…。長老はマーに町へ行って暗殺者を雇ってこいと命じる。マーは一太刀の元に首を刎ねるという剣の達人リウ老人を連れて来た。彼の手にかかれば苦しむこともなく幸せに死ねる、その証拠に落ちた首は皆三度瞬き笑みを浮かべていたというのだ。リウ老人はまず花屋の首を斬るが、首が落ちるどころかかすっただけで花屋は痛い痛いといって跳ねまわる。リウ老人は失敗を恥じて逃げ出してしまった。

本当の死の恐怖を味わった花屋は一転して命乞いを始める。自分は軍曹だから日本軍に返してもらえれば彼らの身の安全は保証し村に穀物を車二台分提供すると約束する。マーと村の男ら数人、そしてトンと花屋は日本陸軍の駐屯地へ。花屋は酒塚隊長に帰還を報告するが、敵の捕虜となり自害もせずおめおめと生きて戻ってきたのかと罵倒され仲間から殴る蹴るの暴行を受ける。
酒塚は花屋が掛甲台の農民に穀物を提供する約束を交わし念書まで取られていたことを知り、誇り高き日本人として約束を破るわけにはいかないとマーに車二台と言わず六台分を与えると告げる。マー達は大喜び。酒塚隊長率いる日本陸軍が先導しマー達は六台満杯の車を引いて村へ。

村では駐屯している日本海軍も招いて大宴会が開かれた。村人も軍人も皆一体となって楽しんでいるところで酒塚は突然花屋を呼び銃口を向ける。その場は一斉に静まり返る。花屋とトンを拘束した男、そいつらこそが売国奴だ。その男を出せと酒塚は突きつける。だが花屋もトンも知らない。ではマーが知っているはずだと言う。マーは丁度ユィアルの元へ行っていて宴会には来ていなかった。酒塚はマーが今売国奴に連絡しに行っているのだと言う。村人は酒塚の怒りを収めようと慣れ慣れしくふるまい、それが間違いなく隊長の怒りを爆発させるとわかる花屋は村人を切り捨てた。だがそれがきっかけとなり日本軍は村人を包囲、次々と殺し村には火が放たれた。
宴会場へ向かっていたマーとユィアルは炎上する村を見た。幸せは一転して悪夢へと変貌した…。

日本が降伏し戦争は終結を迎える。日本軍は捕虜として一か所に集められ拘留される。町にはアメリカ軍のジープと中国国民党軍が闊歩した。
町で煙草を売り歩くマー。ある日拘留されている日本軍人が煙草を買いに出て来た。偉そうに火を貸せと言ってくる日本人にマーは感情を押さえられず彼を殴り殺してしまう。さらに拘留所内まで追いかけ回し斧で次々と日本人を殺害する…。

数日後、広場にマーは引き出される。国民党の高(ガオ)少佐は戦争は終わったにも関わらず相手国への憎しみを引きずり命を奪ったとしてマーの処刑を言い渡す。そしてその手を下すのは被害を受けた日本軍であるべきだと言って日本軍捕虜に処刑を命じる。酒塚隊長は花屋を指名し日本刀を持たせる。
花屋はマーの首に刃を当てる。処刑の号令がかけられた。花屋は刀をふりかぶる。一刀の元にマーの首は体を離れ地面に転がった。その顔は三度瞬き柔らかな笑みを浮かべていた…。(終)
------ここまで]

うーーーむ・・・後味は悪いけどすごい話。作りこまれてる。
予想に反してめっちゃシリアス劇。「人を殺す=鬼になる」心理を描いた物語。
日本軍占領下で、それなりに平穏な生活を保ってきた小さな辺境の村に突然転がり込んできた災厄。この窮地から逃れるためには誰かが死ななければならない、そして誰がその犠牲者を手にかける役を負うのか…前半は馬大三を中心に、後半はむしろ花屋小三郎の信念の揺らぎにスポットを当てて、その葛藤を描く。

物語は本当にシリアスに人間の心理葛藤を抉り出すものだけど、全般的に「さらば復讐の狼たちよ」にもあったような、どこかしらやんわりとした笑いが含まれている。真剣な場面なのに絵的に滑稽に感じてしまうシーンがちょこちょこ挟まれてて。これが良いか悪いかは微妙なところ。私個人的には、シリアスでしかも長尺な物語なので生真面目に演出されたら重すぎてつらいかも。でもこのテーマで滑稽なシーンが必要だったのかというと、どうだろうという気もする…。

チアン・ウェンが演じる馬大三は、ここではさすがにパーフェクト男前キャラではなく平凡な、いたって平凡な男。なので観客は彼の視点・心境で物語を追っていく。
もちろん平凡な主人公の存在あってこそだろうけど、花屋小三郎を演じる香川照之がものっすごい光ってた。序盤は妙ちくりんな日本語の台詞&早口でどうした香川照之!??ってくらい違和感感じたけど、中盤からの心の変遷、絶望的に心折られる場面、そして因縁のラストシーン…言葉では言い表せない手に汗握る表情お芝居!

キャストは日本人役は日本人が演ってるのだけど、セリフ回しになんだか違和感感じる部分が多い。日本人はこういう時そんな事言わないよなぁと思う場面がちらほらと。脚本は中国人が書いてるので無理もないが。戦時中の日本の天皇陛下万歳な雰囲気も、日本だともっとカルト的、妄信的な描き方されるのが当然だけど、中国人からはただの王様にしか見えてないようで、天皇陛下万歳っていうより皇帝陛下万歳って感じかな。


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長いものに巻かれろ

「乱世英雄呂不韋(全29話)」のあらすじ。
ざっくり解読なので間違ってるところもあるかもしれません。

* * * * *

[第十三集:百密一疏 功亏一簣]
嫪毐(ロウ・アイ)は何気ない風を装って平原君に会いに行くが、平原君は捕えた男装の女と子供が嬴異人(エイ・イジン=子楚)の妻と息子だと見抜いていた。そしてロウ・アイが"趙国のために"彼女らを国内に留めておいたのだろうと功をねぎらい、その一方でロウ・アイに見張りをつける。

宰相となった呂不韋は、賢く身の回りの世話を焼いてくれる芸姜を喜ばせてやろうと高価な宝石を贈ろうとするが、彼女は宝石などいらない、ただ側で仕えることができるだけで幸せだと答える。呂不韋はこれからは旦那様などとよそよそしい呼び方はやめてお父様とよびなさいと言うが、彼に想いを寄せている芸姜は内心がっかりする。
陽泉君がやってきて、子楚が王位に就いた暁には国尉(軍のトップ)にするという約束を守ってほしいと迫る。だが彼がその器でないことをわかっている呂不韋ははっきりとした返事をしない。
司空馬が秦に戻り呂不韋に状況を報告。呂不韋は司空馬に軍の精鋭をつけて趙姫と政の救出に向かわせる。商人に化けて趙国入りした一行はロウ・アイと落ち合い、その夜に趙姫らが囚われている屋敷に忍び込むが、ロウ・アイを見張っていた平原君に作戦は筒抜けで大勢の兵に取り囲まれ失敗に終わった。

王となった子楚だが国を治めることに興味のない彼は公務を嫌がり全部呂宰相に任せろと言うばかり。呂不韋はちょっとしたことはみんな側仕えの宦官・趙高に任せてしまえばいいと教える。
ある日呂不韋は芸姜を伴ってお忍びで町へでかける。酒店で、新しい宰相はずる賢い商人出身だと呂不韋の悪口が囁かれている中、一人の書生が呂宰相のように身分の低かった者ほど一般市民の気持ちがわかるはずだと言う。呂不韋は書生を誘って杯を交わす。彼は荀子の門下生の李斯と名乗り、蔡澤に仕えようと楚国からやってきたが彼が罷免されたので呂不韋に仕えたくて機会を待っていると言った。呂不韋は自分が呂宰相の知人だと言って、やる気があるなら呂宰相を訪ねてみなさいといって玉佩を渡す。

[第十四集:文韜武略 威震君臣]
呂不韋は朝議で、これからの秦国は戦争ではなく貿易に力を入れていくべきだと説く。秦は商君(商鞅)の作った法律のおかげで国力を増したため代々この法を順守しているが、商君の法は農耕を尊び商業を軽んじている。確かに農耕は国力の基礎であるが、今や秦国の国力は充分大きくなり、これからはそれを元に貿易によって財富を増やしていく時なのだと。子楚はその意味がよくわからないため呂不韋に全てを任せ、軍を再編することを決定する。

趙国から使者がやってくる。秦が占領している5つの城と引き換えに王妃と王子を引き渡そうというのだ。断る余地はないと脅迫まがいの交渉に呂不韋は腹立たしくも同意の印を押す。
李斯が呂宰相を訪ねてやってきた。若い彼の才能を高く買っている呂不韋は多くの食客たちを統括する仕事を与えた。

秦が占拠していた五城と引き換えに趙姫と政、それから彼らを救出に行って捕えられた司空馬らが解放された。出迎えに行った呂不韋と子楚。呂不韋の姿を見て駆け寄って来る趙姫に、呂不韋は思わず手を広げ抱きとめようとしてしまうが直前で我に返り子楚の陰に隠れる。趙姫は、立場があり仕方がないとはいえ自分を抱き留めてくれたのが呂不韋ではなく子楚だったことに深い悲しみの表情を湛えるのだった…。

政は母に馴れ馴れしくする父王や呂不韋が気に食わない。反抗期もあいまって宮殿でも宦官や小姓にいたずらしたり暴力をふるったりと手におえない。子楚は息子の乱暴さに一体誰に似たんだと呟き、趙姫は思わず目をそらす。

[第十五集:寂寞深宮 顛鸞倒鳳]
政は正式に太子に、趙姫は王后に封じられ、呂不韋は太傅(王子の家庭教師)に指名される。呂不韋は有名無実状態の周王朝を滅ぼし天下統一へ着手するよう朝臣に発破をかけ、自ら大元帥として軍を指揮することに。

生きて戻ってこれた司空馬は芸姜にプロポーズする。当然結婚するだろうと思っていたが芸姜は乗り気でない様子だ。司空馬は何度も彼女に嫁に来てくれと頼むが断られ、そして芸姜の心が呂不韋にある事を知って傷心する。

子楚はせっかく趙姫が帰って来たのに夜の営みがうまくいかないことを呂不韋に相談する。そして趙国にいたころに呼んでくれたあの名医を探してきてほしいと頼む。呂不韋はロウ・アイに彼の知人の医者を探させて秦に呼び寄せる。医者は呂不韋の要求に応じて精力剤を渡す。これは一日一包のみ、それ以上飲むと死に到るから注意するようにと念を押した。

呂不韋が政に学問を教えている所へ趙姫がやってきた。政は目ざとく二人の関係を悟り遊びに行くといって部屋を出る。やっと二人きりで会えた趙姫と呂不韋は抱き合う。宮殿には心許せる人がおらず寂しい思いをしている趙姫は芸姜をよこしてほしいと頼む。呂不韋は長年尽くしてくれた芸姜を宮中に入れることは忍びなく断って来たが、趙姫の再三の頼みについに芸姜を説得して趙姫の側仕えにさせる。



[A] 呂不韋
衛国出身の商人。秦王・子楚から兄と慕われ丞相(宰相)の座に。
[B] 芸姜
呂不韋に仕える小姓。
[C] 司空馬
呂不韋の部下。
[D] 嬴子楚(エイ・シソ)/荘襄王
秦国王。軟弱で愚鈍なボンボン。
[E] 趙姫
呂不韋の愛人だったが彼の野望のため子楚に嫁ぐ。
[F] 嬴政(エイ・セイ)
趙姫の息子。子楚は自分の子だと思っているが実は呂不韋の子。
[G] 嫪毐(ロウ・アイ)
趙宰相・平原君の食客だが趙姫と政を匿って山で暮らしていた。
[H] 平原君
趙国の宰相。多くの食客を抱えることで知られる。
[I] 趙高
秦王の側仕えの宦官。
[J] 李斯
楚国からやってきた書生。荀子の門下生。

*  *  *  *  *

いやーこれは司空馬が可哀相すぎだろー。いい奴なのになぁ。
そして早くも李斯が出てきた!くそぅこのイケメンめ、これまたオイシイ役じゃないか!
趙高も若い!(当たり前だ。)


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「乱世英雄呂不韋(全29話)」のあらすじ。
ざっくり解読なので間違ってるところもあるかもしれません。

* * * * *

[第十集:妻離子散 劫后余生]
帰宅した公孫乾将軍が見たのは眠りこけた部下ら、そして嬴異人(エイ・イジン)の姿はどこにもない…公孫将軍は慌てて後を追う。
呂不韋らは国境へと急ぐ。だが趙姫と政を乗せた馬車はどうしても遅い。追っ手が迫り、呂不韋は嫪毐(ロウ・アイ)に馬車を託し異人と二人で先を急ぐ。ロウ・アイは馬車を降りて追っ手をたった一人で迎え撃つ。背に傷を負うが公孫将軍ら追っ手を斬り伏せ趙姫と政を救った。
国境に辿りついた異人は兵を率いて待っていた陽泉君に無事保護され帰国を果たす。

呂不韋は異人に楚国風の服を着せて安国君と華陽夫人に面会させる。異人は呂不韋に言われた通り彼らを父母と呼んで拝礼する。安国君は異人が楚国出身の華陽夫人を喜ばせようと楚服を着て来たと解釈して孝行者だと感心し、彼に「子楚」という新しい名前を与えた。
安国君は早速父王に子楚を嫡子にしたいと紹介するが、父王は子楚を人質として趙国へ送り返せととりつく島もない。呂不韋と陽泉君は蔡澤に協力を要請に行くが、かつて子楚を嫡子にする件について合意したはずの蔡澤はあっさり前言を撤回する。

趙国の追っ手から逃れた趙姫、政、ロウ・アイは山奥の庵に辿りついた。趙姫は負傷したロウ・アイの傷の手当てをするが、ロウ・アイは美しい趙姫に我慢できず力づくでものにする…。

[第十一集:宮廷之争 如履薄冰]
子楚はなかなか嫡子として認めてもらえないことに焦る。だが呂不韋は安国君も50年近く太子のままなのだからそう慌てることはないとなだめる。その言葉に子楚は投げやりになって女遊びに浸るようになる。

司空馬は呂不韋の命で趙国でひたすら趙姫、政、ロウ・アイの消息を追っていた。
その三人は…山奥の庵に住み着いていつか呂不韋が助けに来てくれるのを待っていた。やがて幾年かが経ち政も成長した。趙姫は西の山の向こうに父が待っているのだと息子に言い聞かせる。
ある日政はロウ・アイ"叔父さん"が母を強引に抱こうとしている現場を目撃してしまい、裏切られた気持ちで外へ飛び出し、飼っていた鶏を片っ端から殺す。その様子を見て趙姫はまた胸を痛め早く呂不韋が助けに来てくれることを願うのだった…。

ついに秦王が崩御し、安国君が王位に就いた。華陽夫人は早速自分を王后とし子楚を太子にすると安国君に発表させる。だが大臣将士には長子の子奚(シケイ)を太子にすべきだという意見が多く朝議は紛糾する。
安国君は元々高齢でもあり儀式の場でもうろうとして転倒し頭を打ってからさらに体調が思わしくない。一刻も早く子楚を太子にすべく、呂不韋は子楚に安国君の見舞いに行かせる。

[第十二集:歴尽風雨 一代商相]
子楚は呂不韋から貰った辛子を目に塗って涙を流し、病の父を心配して泣いてる風を装う。安国君は孝行息子に喜び、後日蔡澤を呼んでやはり子楚を太子にしたいと相談する。だが蔡澤は子楚が一介の商人である呂不韋の傀儡になることを恐れて再三考え直すよう進言する。華陽夫人は自分の息子を嫌いなのかと蔡澤に迫るが蔡澤はさらりと躱して退室していった。
明くる日また立太子の議題で朝議は真っ二つに対立し将士が剣を抜くほどの騒ぎに。その最中に安国君は吐血して逝去。結局死に間際に「子楚、太子」と呟いた安国君の意思を尊重する形でようやく子楚が太子に、そして王位に就いた。納得のいかない蔡澤は辞職を申し出る。朝臣らがみな反対するが華陽夫人と呂不韋の指図で蔡澤は申し出通りに職を解き、そして子楚の独断で呂不韋が新たに秦国の宰相に任命されたのだった。

その頃、山に隠れ住む趙姫は自ら下山して呂不韋の消息を探そうと決意。ロウ・アイは始めは反対するが彼女の決意が固いのを見て共に山を下りる。
懐かしい邯鄲の町へやってきた趙姫母子とロウ・アイ。酒店で昔馴染みに会ったロウ・アイはちょっとしたことから彼らと口論になり喧嘩沙汰に。官兵がやってきて皆捕えられてしまった。そこへ通りがかった平原君の車。男装していた趙姫が女だとばれて政と共に平原君の前に引き立てられる。何も答えない趙姫らを、平原君は捕えて自分の屋敷へ連行していった。どさくさに紛れて逃走していたロウ・アイは困ったことになったと思いつつもどうにもできない。だがこの騒ぎを、司空馬が目撃していた。司空馬はやっとのことでロウ・アイに再会。ロウ・アイは趙姫母子を連れ去られてしまい呂不韋に会わせる顔がないと言うが、司空馬はすぐに呂不韋に知らせて来るので平原君の屋敷へ様子を見に行ってくれと彼に頼む。



[A] 呂不韋
衛国出身の大商人。秦王孫・異人に投資し彼を王位に就けようと目論む。
[B] 趙姫
呂不韋の愛人だったが彼の野望のため異人に嫁ぐ。
[C] 嫪毐(ロウ・アイ)
無頼漢。趙宰相・平原君の食客だが呂不韋を援けて秦へ向かう。
[D] 嬴異人/子楚(エイ・イジン/シソ)
秦国王の孫の一人。趙国に人質に出されていた。軟弱で愚鈍なボンボン。
[E] 嬴政(エイ・セイ)
趙姫の息子。異人は自分の子だと思っているが実は呂不韋の子。
[F] 司空馬
呂不韋の部下。
[G] 安国君
秦太子。20人以上の子供がいる。異人はそのうちの一人。
[H] 華陽夫人
秦太子妃。安国君の寵愛を受ける若い妃だが子供がいない。
[I] 陽泉君
秦郎中令(将軍)。華陽の兄。
[J] 蔡澤
秦宰相。

*  *  *  *  *

やばいおもろい、かなりハマってきたw 
少年政を演じる男の子が凄い。将来の暴君らしさをにおわせる目つき。幼いながら実力派イケメン俳優だ。そして寧静もすごいなぁ、惹きつけられる表情。


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