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「大秦帝国之崛起(全40話)」第十六集33分頃から。
秦国から趙にある至宝「和氏(かし)の璧(へき)」(※璧とは穴の開いたドーナツ型の宝玉)を15の城と交換しようという話を持ち掛けられた趙国。そんなうまい話があるわけがない…だが断ったり無視すれば秦はそれを口実に攻めて来るかもしれない。そこで交渉役として藺相如が秦へと赴いた。
謁見を許された藺相如が和氏の璧を持って入ると、秦王・嬴稷は女を侍らせて遊んでいる。

* * * * *

「趙王の特使、藺相如。秦王にお目にかかります。」
「うん、誰だって、趙国の特使が来たのか。ほう、よく来たなぁ。よく来た、うん。あのナントカいう面白いものを、か…かしの璧!和氏の璧だ、持ってきたんじゃないか。」
「はい。我が王の詔命により私(*1)が秦へ持って参りました。秦王、璧をお検め下さい。」
「それがあの和氏の璧かぁ。(侍従に対して)持ってこい、ちょっと見せてみろ、みんな見てみろ。」
嬴稷は璧を裏返したり放り投げたりして眺める。
「これがなんだと言うの、石ころじゃないの。」
「普通の石ころよりちょっとキレイだわ。」
「あたしにも見せて、あたしにも見せて。」
「見せてやれ。」
「あたし知ってるわ(*2)、王さまがあたしにご褒美にくれるのがこの玉なんでしょ。」
「その通りだ。」
「みんな見て、この上の所に黒いひびがあるわよ。ニセモノじゃないの。」
「なに?」
「この上の所。」
「ひび?おれに見せてみろ。本当にひびがあるのか。」
「秦王に申し上げます、この和氏の璧には確かに小さな黒いひびがございます。お許しいただけましたら私が指し示して王様にお見せしましょう。」
「早く彼に渡せ。おれに見えるように指し示させろ。」
*1 「外臣」は大臣職の者が外国へ行った時に相手国に対して言う一人称。なお嬴稷の一人称「本王」はややかしこまったニュアンス、「寡人」は偉そうなニュアンスのためそれぞれ「おれ」「わし」とした。
*2 私は言っておく必要があるだろう、もしくは、私に言えるのは、か?



和氏の璧が藺相如の手に渡ると、藺相如は突如璧を振り上げ柱へと駆け寄った。
「どけーー!!」
「何をする!」
「来るな!!秦王は宝玉を欲しいと我が趙王に手紙を送った、我が趙王は手紙を受け取ると大臣らを集め協議した。大臣らは皆言った、秦国は欲深さは尽きることなくその力の強さを頼みにし、うその話を持ち出しているのだろうと。そして天下の至宝・和氏の璧を得たいがために趙国に城池を与えるなど、秦王のでたらめにすぎないのだろうと!大臣らは皆秦国と秦王を信じてはならぬと言う。唯一私だけが、平民百姓でも互いに信用を持って取引をしているのに、ましてや大国の取引だ(信用がないわけがなかろうと思った)。さらにこの和氏の璧のせいで強国秦の歓心に逆らうことは聡明な行いではなく、そこで私が我が王に誠実に秦に対応することを勧めた。我が王はこのために特別に五日間斎戒沐浴され、私に和氏の璧をお渡しになり、そして我が趙国の朝堂にて叩頭して拝み玉を送り出す式典を行った。このように隆々重々と行うのはすべて秦国の威信を尊重しての事、秦王に対する敬意を表しているのだ。なのに今私が貴国へ来てみれば、王は私を章台に召されても、その礼儀は傲慢で、和氏の璧を手に取るや、貴重であることを知らぬかのように王の妃嬪に手渡していって私を辱める。これでは王に城と璧を交換する気があるとは私には思えない(*3)。私は残念な事だが、和氏の璧を取り戻すのみだ。王よ、王がもし強奪しようものなら、私の頭もこの和氏の璧と一緒にこの柱に打ち付けて粉々にしてやるぞ!」
「使者どの!」
*3 直訳:このため私が見たところでは、王様には絶対に城と璧を換える誠意がない。


「使者どの、何をしようというのだ…」
「私は無駄に生きるより玉砕した方がましだ。」
「使者どのがそんな事する必要があろうか。韓聶!」
「はい。」
「譲渡する十五の城池の地図を持ってきて趙使どのに見せろ。」
「かしこまりました。お見せしろ!」
藺相如の前に地図が広げられた。
「我が王が貴国に譲渡するのは、この十五の城池だ。」
「使者どのはっきりと見たかね。」
「秦王に申し上げます。和氏の璧はすなわち天下公認の宝物、このため我が王は宝璧を送り出す前に特別に5日の斎戒沐浴を行いました。ゆえに私は敢えて秦王にも、我が王が宝を送り出した時同様5日の斎戒沐浴をもって宝璧を迎えていただきたい。私は外交においては、礼儀誠信が最も重要だと考えます。もし王様が本当に礼を尊び、信義を重んじるならば、私は当然宝璧を王様に差し出し丁重に交換いたしましょう。」
「使者どのはわしに趙国の礼儀通りにさせて和氏の璧を秦国に持ち入れたいのか、そんなこと簡単だ。死ぬとか生きるとかの話ではなかろう。韓聶!」
「はい。」
「趙使どのの言う通りにしろ。」
「了解いたしました。」

* * * * *

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「大秦帝国之崛起(全40話)」第八集27分頃から。
秦王・嬴稷に招かれて秦の宰相になった田文だが、太后とその弟の穣候はよそ者を快く思っておらず田文はついに命を狙われた。田文は急いで従えて来た門客らを集める。

* * * * *

「何?秦王は薛公さまを殺す気か?ちょっと前に相府(宰相の仕事場兼住居)に来て腹を割って話し合ったのに、なんで殺すとか言うんだ?」
「あの秦王てのは頭に毛の生えてきた小僧に過ぎない(何もできないガキだ)、軍を動かす力もないのに、ただあちこち引っ掻き回すような事を言って他人を動かそうとしてるんだ(*1)。」
「その通り。それは想定内である。ただそれが(思ったよりも)些か早く表に現れただけだ。」
「穣候の動きは本当に素早いな。」
「先ほどの魏優旃と二人の子供にも私は奇妙さを覚えたが、あの書簡も太后の意図のように思う。お前達はどう考える?
 …いや、いい。お前達まで悩ませることはないな。実際これが計略であろうとなかろうともよい、真相も必要ない。いろいろ意見はあるだろうが(*2)、できるだけ早くうまく脱出しなければ。」
「薛公さまはもう秦へ来ると約束したから、(逃げたら)秦王は不義だといって薛公さまを殺そうとするんじゃないか。薛公さまが今秦を離れるのはちょっとまずいこともないか。」
「…狗盗。」
「薛公さま(ここに居ます)。」
「一時辰(二時間)以内に、狐の白い皮衣を取って来て、唐八子の元へ送りに行きなさい。」
「何だと…。できるのか…。」
「かしこまりました。」
*1 ただ東を倒し西を歪めるというような話で他人を操ることができる。
*2 此の地は乃ち是非(良し悪し)の地…この場ではいろいろ意見もあるだろうが、もしくは、秦という国には良し悪しあったが、の意味か?


* * * * *

狗盗は狐の白い皮衣を盗み出し、秦王の寵姫・唐八子の寝所に書簡を添えて置き、犬の鳴きまねをする。犬の吠える声で目が覚めた唐八子は皮衣と書簡に気づく。欲しかった皮衣を手に入れた唐八子は書簡を秦王に届ける。田文の詫びの書簡を見た秦王は田文の気持ちを尊重して国境の函谷関を通るための牌を発行した。
関牌を手に入れた田文は秦王の気が変わらないうちに急いで秦を出るためそのまま出発し、まだ夜も明けやらぬうちに函谷関にたどり着いた。関はまだ開いていない。
第八集35分頃から。

* * * * *

「薛公さま…。」
「秦軍が追ってきてます。」
「秦王が後悔し(て追って来)たのか、あるいは穣候の(偽りの勝手な)命令かも。早く関を出なければ。」
「関所の決まりでは、鶏が鳴いたら(関を開けて)旅行者を通すことができる、でもこの空ではまだ明るくならないし…。」
「お前らこんな沢山いるのに良い案がひとつと思いつかないなんてことないだろう!(何とかしろ!)」
その時鶏鳴が関に向かってコケコッコーと鳴いてみせた。すると周辺の鶏も応えるように鳴きだした。
「真っ暗なのに、なんで鶏が鳴くんだ…。」
関所の兵士が目をこすりながら出て来た。
「この田文は三万人を養っているが、肝心な時に、なんと鶏鳴狗盗の徒に命を救われるとは。
 夜が明けたぞ、関を開けてくれ!
 軍人の旦那、関牌はここにあります。」
衛兵は田文の差し出した関牌を確認する。
「行け、通っていいぞ。」
「ご苦労様です。」
「関を開けろ!」

* * * * *

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「大秦帝国之崛起(全40話)」第四集31分頃から。
秦国の使者として斉国へやってきた王弟・嬴悝らは、斉の宰相・田文(孟嘗君)の屋敷へ招待された。
田文が治める薛の庄(村、町、集落のこと)へ帰って来ると、多くの領民が出迎えてまるで王様を前にするように万歳を唱えている。その風景に嬴悝らは田文の人望の高さを知り感嘆するのだった。
屋敷の前へ来ると人波の間から田文を呼ぶ声が。

* * * * *

「薛公さま!薛公さまに会わせてくれ、お会いしたいんだ!」
ならず者らしい格好の男二人が田文に近づこうとするのを管家(執事)が追い払おうとする。
「(管家に)待ちなさい。」
「ご主人様、この二人は鶏や犬の声真似をする輩でございますよ。ここでご主人様がお戻りになるのをずっと待っておりましたが、私の見る限りこやつら二人は何の役にも立ちそうにありませんから立ち去れと(追い立てて)言ったのに、去らないのです。」
「ここへ連れて来なさい。」
「薛公さまご挨拶申し上げます。」
「薛公さま。」
「お二人のお名前をお伺いしましょう。(*1)
「おれ(*2)にはそんな立派な姓も大層な名もありません。」
「それにナントカ先生(などと敬称で呼ばれる人)でもないです。」
「では君達は何をやって(生活して)いるのだね。」
「おれは鶏泥棒です。」
「おれは犬の真似を。」
「薛公さま、鶏ドロの技を甘く見ちゃあいけませんよ。鶏を飼い主に見つからないように盗むんなら、絶対鶏の鳴きまね技を身に着けなきゃいけない、本物の鶏とまったく同じように鳴かなきゃ。こうやってな、母鶏らをおとなしくついて来させたら、バッと捕まえて…(*3)
男はコケコッコーと鳴いてみせた。本当にそっくりなので周囲は笑い喝采する。
「素晴らしい。そっくりとはこの事だ。」
「おれも同じですよ。犬を盗るためには犬の鳴きまねを身に着ける必要がある。もしそっくりにできなかったら犬は絶対近づいてこないからな…」
男は四つん這いになってウォンウォンと犬のように吠えてみせた。また皆喝采する。
*1 「尊姓大名」は英雄や才能ある者に敬意をもって名を問う時の言い回し。田文の元には門客という、武力や知恵に秀でた才能ある人々が家来になりたいとこぞってやって来ていたので、彼らも一応その類だとして扱っている。
*2 「小人」は謙譲の意の一人称。「わたくしめ」くらいのニュアンス。
*3 直訳:行く(逃げる)前についに母鶏らに私の後をおとなしくついてこさせることができる、その後に彼らを捕まえておいて…。



「よしよしわかった。立ってくれ。君らは鶏や犬の鳴きまね以外にも他に特技があるかね?」
「ないです。」
「ご主人様がもしこの鶏鳴狗吠の輩に憐れみをかけられるのでしたら、私が彼らに賞賛として(一碗の)飯をほどこしそれからいくらかの銭を与え立ち去らせるくらいでよろしいでしょう。」
「おれ達は褒めてもらって飯や銭を貰いに来たんじゃないんだ。」
「では君ら二人は結局何のためにここへ来たのだね。」
「薛庄には世界中の才能が集まり、薛公は龍や虎を手下にしているとお聞きしました。(*4)
「おれ達は薛公さまの門客となって、薛公さまのお役に立ちたいんです。」
「おいおい、お前達、お前は今さっき言ったが、我が家のご主人は堂々たる斉国の丞相で、屋敷に龍や虎を飼い従えていると。(そこへ)もし鶏や犬が紛れ込んできたら、鳥小屋犬小屋になるではないか(*5)、不釣合いだ(*6)。」
「薛公さま!」
「薛公さま!」
「二人ともさっさと食うもの食って飲むもの飲んで持って行くもの持って立ち去りなさい。」
「管家よ(待ちなさい)。鶏鳴狗盗の者には龍騰虎跳(龍がうねり虎が飛び掛かるような)の才能はないが、龍騰虎跳の者もまた鶏鳴狗盗の才能はない。まさにいわゆる"尺も短き所あり寸も長き所あり(人には長所も短所もある)"だ。なので私は君達二人もやはり才能ある者だと認め、お二人が我が門客となってくれることに感謝しよう。」
「薛公さまの深い義の心に感謝致します!」
「ついて来なさい、我が屋敷を案内しよう。」

「薛公の心の広さと博識さは、凡人とは違うなぁ。」
*4 直訳:薛庄は天下の奇才を受け入れており、薛公は帳の下に龍や虎(のように強力な仲間)を隠していると(私は)昔から聞いている。
*5 直訳:どうして鶏の巣や犬小屋にならないだろうか。(反語)
*6 直訳:どんな体裁(品位、格好)を成すのか。


* * * * *

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「大秦帝国之崛起(全40話)」の、史記で有名なエピソードのシーンの台詞解読です。
今作はわりと史記に忠実に作られているので「史記列伝」(岩波文庫)を参考にしましたが、間違っている所もあるかもしれません。
ドラマの雰囲気に沿った意訳です。

#1 鶏鳴狗盗(上) -(参照:孟嘗君列伝)
#2 鶏鳴狗盗(下)
#3 完璧(上) -(参照:廉頗・藺相如列伝)
#4 完璧(下)
#5 澠池の会 -(参照:廉頗・藺相如列伝)
#6 芈原の最期 -(参照:屈原・賈生列伝)
#7 范雎の復讐(上) -(参照:范雎・蔡沢列伝)
#8 范雎の復讐(中)
#9 范雎の復讐(下)
#10 紙上に兵を談ず -(参照:廉頗・藺相如列伝)
#11 嚢中の錐-(参照:平原君・虞卿列伝)


大秦帝国之崛起(全40話)

※日本語版ありません。

史記列伝1 (岩波文庫 青214-1)/著者不明

Amazon.co.jp
孟嘗君列伝、平原君・虞卿列伝収録。

史記列伝 2 (岩波文庫 青 214-2)/司馬 遷

Amazon.co.jp
廉頗・藺相如列伝、屈原・賈生列伝、范雎・蔡沢列伝収録。



長いものに巻かれろ
「大秦帝国之崛起(全40話)」のあらすじ。
ざっくり解読なので間違ってるところもあるかもしれません。

* * * * *

[第四十集(最終回)]
嬴稷(エイ・ショク)は周の西公に手紙を出し離宮に招待する。にこやかに出迎え、そして周の天子の位を譲渡しろと言う。唖然とする西公にエイ・ショクは譲位が嫌なら簒奪でもよいと告げる。どのみち周は滅ぼすつもりだからおとなしく従えば命までは取らない、また西公が事を穏便に済ませてくれたら周を滅ぼした後も私有地はそのまま引き継がせてやろうと迫る。西公は震え上がり言われるがまま周都へエイ・ショクを案内する。宮殿に着いたちょうどその時、周天子が崩御した。

そんな事は知らない東六国の王らは周都にていかにして秦を攻めるか会議を行っていた。そこへエイ・ショクと西公が姿を現す。驚く諸王ら。
六王らは世界の平和を乱す秦を無くさなければ世の中の戦はなくならないと主張するが、エイ・ショクは自分が天下統一すれば戦はなくなり平和な一つの国にまとまると応える。そして周天子は逝去し周王朝は滅んだと宣言、新たに自分が天子となり、各国が属国として仕えるなら丸く収まり世の中は平和になると言う。六国の王らは(指名されたわけではないのに)自ら天子を名乗るなど傲慢にも程がある、絶対に認めないと反対。エイ・ショクは汾城の戦いでもし連合軍が勝てば秦は列国にひれ伏し二度と東へ侵攻せず賠償金も全て支払うと公言、20万の兵で戦うが相手になるか?と挑戦状を叩きつけた。趙王を筆頭に、秦が勝てば天子と認め従属する、負ければ秦は城も割譲するという条件で皆参加する。
だがエイ・ショクが去った後、秦軍20万という数に恐れを成した魏王が降りると言い出した。他の諸王らもうろたえる。

エイ・ショクは周の天子の象徴である九鼎を目にする。かつて兄の武王は周天子の挑発を受け無理してこの鼎を担ぎ上げたために体を壊し亡くなった…これは兄の血がしみ込んだ鼎だ。エイ・ショクはこの鼎を秦へと持ち帰ることにする。

10日後、秦軍は汾城へ一気呵成に攻め込みあっという間に城を制圧した。秦軍20万に対し連合軍は10万しか兵を集められなかったのだ。
エイ・ショクは六王を前にして、圧倒的な兵力の差、武器設備の質の高さ、糧食の豊富さから見ても勝負はあらかじめ分かっていたことだと告げる。六か国が力を合わせてもなお秦には遠く及ばないのだと。秦は百年かけてこの力を身につけた、一朝一夕ではない綿々と受け継がれてきた努力の結果なのだと。
六王らは渋々ながら従属を認める。

エイ・ショクの前に范雎(ハン・ショ)、王稽、鄭安平の三人が引き出されてきた。エイ・ショクはハン・ショの鎖を外し席を設け酒を差し出し、わしはついに天子になったぞと乾杯を交わす。ハン・ショは黄泉の国から秦の繁栄を見守りますと答える。ハン・ショの飲んだ酒には毒薬が入っていた。半刻もすればその毒が回るだろう。エイ・ショクは自らハン・ショの手を引き送り出す。
王稽と鄭安平はその後宮殿の前で処刑された。

天子即位の儀式の後、エイ・ショクは六王に言った。秦の属国になるのが不本意だと思うなら思えばよい、だが今後秦に逆らおうなどと考えるな。秦は必ず六国を滅ぼす、天下統一はそれでしか成し得ないのだから、と。
六王らは憮然として帰る。エイ・ショクは息子の柱太子に、六国は必ず報復にやってくる、必ず滅ぼさねば秦国に安寧の道はないのだと説くのだった。

その後まもなくエイ・ショクはこの世を去った。
その31年後、彼のひ孫の嬴政(エイ・セイ)が中国を統一する。(終)

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総括。
いやーードラマが無ぇッ!
事実だけを追ってる歴史教材みたいな作品でしたっ。(´Д`;)
完全に「縦横」の続編で、「縦横」ファンには楽しいけど単体ではとってもキビシイ!
宣太后や屈原の苦悩は前作見てないと意味がよくわからないと思う。蘇秦が思いを寄せてた燕公主って何者?こんなイケメンを虜にするほどの美人でもないのに!?って思うよね…わかるよ…完全に「縦横」ファン向け。

序盤は宣太后とエイ・ショクの親子の確執を描くという観点からまだ面白いけど、宣太后がいなくなるともう視点がバラバラで何を描きたいんだか…主人公であるエイ・ショクの心情が全く描かれない。王の苦悩とかそういうの、ないの?
そういう意味では白起を悲劇の英雄として描きたかったという意図はよくわかった。じゃあもう最初から白起を主人公にして彼目線で歴史を追って、エイ・ショクは悪役でも良かったじゃん。エイ・ショクのワルさがまた中途半端というか、ただのワガママ王なのよね。同情できないし好きになれない。
これといって魅力的なキャラがいなくて(蘇秦はイケメンだけどキャラ的に地味)、沢山出て来るけど一瞬でいなくなるっていう…史記を忠実に追おうとしたのはわかるけど、淡々とし過ぎてて面白くない。范雎や平原君あたりでもうちょっと遊んでもよかっただろうに。

視聴率は終盤はまあまあ良かったみたいだけど、続編作られるほどの反響があるかどうか…。
日本語版は、多分作られないでしょう。よっぽどの中国戦国時代ブームが来ない限り…。




長いものに巻かれろ