中国語版のざっくり解読なので間違ってるところもあるかもしれません。
[第三十一集]
パゴダは村の奥の研究所へ呂云鵬を連れてきた。外見は普通の家屋だが中は意外としっかりとした研究設備が整えられていた。パゴダは研究チーフの阿傑を紹介する。
その日から云鵬はその研究所で働き始めたが、隣のラボから凄い悲鳴が聞こえてぎょっとする。下働きの男から、あれは新製品の実験をしている声だと教えられた。新製品とは…楚門会が新たな"商品"として開発している"スカイ2"と呼ぶクスリだった。
間もなく云鵬は隣のラボに呼ばれる。そこには手足を拘束されて激しく痙攣する男が。スカイ2の人体実験が行われているのだ。パゴダはこの新製品が思ったような効果が出ないその原因がわからないかとその液体を見せる。云鵬は色や臭いをチェックし試薬を入れて反応を見た後、お粗末すぎて全く使えない代物だと言う。阿傑はムッとするが、云鵬がクスリの純度が低すぎて効果が上がらないのを他の覚せい剤や精神薬を添加して補おうとしたんだろうとずばり言い当てた。だから副作用ばかりが出るんだと。パゴダはスカイ2の研究を全て云鵬に任せることに。
云鵬は元より違法薬物の研究を進める気などなく毎日適当に実験して生成した結晶を壊してゴミ箱に棄てる。阿傑は原料もタダではないのに使って見もせず捨てるなんてと目を吊り上げるが、云鵬は逆にこんな失敗作をいちいち人間に投与して村人全員を廃人にする気かと怒る。進展を見に来たパゴダは原料のことは気にせず、しかしなるべく早くやってくれと激励した。その後彼の手下がやってきて云鵬は席を外すが、彼らの会話から楚門会は会長不在の中パゴタの派閥と敏登という人物の派閥に分かれて争っているということがわかった。また会長の娘が帰国するという噂があり、パゴダは一刻も早く彼女に会おうとしているようだ。
呉新河は急遽緬川へ出張することになったが一緒に来ないかと誘う。呂夢瑶は大喜びで母に一緒に行こうとねだる。結局李玫も娘の説得に押し切られて緬川の坎納へ。用意された超豪華スイートルームに夢瑶は歓声を挙げる。新河は先に仕事を片づけて来るからと笑顔で去っていった。
敏登も楚瑩が帰国するという噂を聞きつけ、彼女が来る前にパゴダを殺さねばと片っ端からパゴダの手下を殺し居場所を探させた。敏登の強引なやり方にパゴダは苛立ちを隠せない、どうにかして会長に会わなければ…すると云鵬が俺の徐麗ならできると言う。彼女は弁護士として各方面に顔が効く、徐麗に連絡させてくれたら弁護士として会長に接見できるよう計らってみよう、と。しかしパゴダは中国警察の関心を引くような動きはするなと却下し、勝手な行動は許さないのが楚門会の掟だと改めて警告するのだった。
タイ・バンコク。楚瑩は邹豪に会いに来た。彼女の目的はやはり弁護士を紹介してもらう事。そして豪叔の隣には敏腕弁護士として潜入した徐麗こと江伊楠の姿があった…。
パゴダが出掛けて行ったのを確認した云鵬はその夜こっそり彼の家に入る。そして彼の携帯電話で伊楠に掛けるが、彼女は丁度楚瑩との接待テニス中。さらにパゴダが女連れで帰って来た。云鵬は咄嗟にクローゼットに隠れる。パゴダは女らと寝室へ入って行った。
伊楠がテニスを終えてスマホを見ると知らない番号からの着信履歴が。不審に思いながらもリダイヤルする。
パゴダの携帯電話が鳴るが彼は寝室で女らと遊んでおり気づかない。今クローゼットから出て電話を取るべきか否か…云鵬は選択を迫られる。
[第三十二集]
呂云鵬はクローゼットから出て携帯電話を取った。手短に、敏登がパゴダを殺そうとしておりパゴダが死ぬと計画が白紙になると伝える。だが江伊楠も楚門会に近づくために既にタイに入っており魏海ともしばらく連絡が取れず動けないと答える。
云鵬は電話を切ってそっと家を出ようとするがそこへパゴダの手下が入って来て目が合ってしまった。云鵬は唇に人差し指を立てて、若い女の嬌声を聞くのが久しぶりだったからと言い訳すると、手下の男はおれもだと苦笑する。
江伊楠は楚瑩を連れ留置所へ。…楚天南は政府から重要人物としてマークされ接見も厳しく制限されている。その彼に接見できる、さらに家族を接見させられるということが弁護士としての実力を充分示すことになるだろう。接見後保釈申請を出し、それが通ればおそらく彼の信頼を得ることができよう…喬立偉が緬川政府に働きかけてうまくいくよう手配したと言っていた。
現れた楚天南は非常に落ち着いた様子で穏やかに話す。伊楠はすぐに保釈申請を出すと申し出た。楚瑩は久しぶりに父に会っただろうに、一言二言交わしたのみでそっけないのが伊楠は少々気になった。
楚天南は腹心の王玉江を呼ぶと、ひそかに徐麗の身元を洗うよう命じる。そして敏登とパゴダの争いを知った楚天南は王玉江にパゴダを手助けしてやるようにと告げる。
昼寝をしていた呂云鵬は銃声で飛び起きる。敏登が村を襲って来たのだ。既に広場ではパゴダが捕まり敏登に銃を突きつけられていた。
敏登はパゴダが中国警察と結託して楚門会を潰そうとしていると言う。明山で捕まったのに簡単に出てきたのがその証拠だと。そこへ王玉江がやってきて敏登に銃を向ける。会長はパゴダを守るようにと仰せだと。だが敏登はパゴダが外部と結託している証拠の録音があると主張する。それが本物かどうかは会長が出て来てから会長が判断することだと王玉江突きつける。その膠着状態に呂云鵬は自分が証言すると彼らの前へ出た。自分がパゴダと一緒に中国警察に追われて明山から逃げてきたのだ、その時暗殺者に襲われた、敏登あんたが差し向けたんだろうと。敏登は逆上して云鵬に銃を向ける。云鵬は今自分を殺したらどう見ても口封じだ、会長にどう説明する気だと突きつける。敏登は云鵬を睨みつけ銃を下ろし撤退していった。
楚天南は保釈され、その様子は多くのマスコミによって報道された。魏海はテレビを見て計画が順調に進んでいることを確認する。
と、夢瑶らがいつの間にかマンションから姿を消していたという報せ。驚いてすぐに夢瑶に電話する。夢瑶は無邪気に、呉新河にくっついて緬川に遊びに来てると話す。
焦ったが今の所問題はないかと魏海は流そうとするが、部下の孫末は問題ありかもしれないと言う。あの呉新河は仕事でいろんな所へ行くとは言っても、呂云鵬が濱江にいた頃は濱江にいて、彼が明山に来たら明山に来て、そして今云鵬が緬川にいる時に都合よく緬川に仕事で行くって、あまりに出来過ぎじゃないか?
魏海は顔をこわばらせ、直ぐに濱江警察に呉新河と彼の父の身元を洗い直すよう依頼する。
楚天南が自宅へ戻って来た。パゴダは義父の隣に徐麗がいることに驚き、明山では彼女に弁護してもらったおかげで出られたことを明かす。江伊楠は楚天南の豪邸の一室を与えられ住むことになった。
楚天南はパゴダと敏登を呼ぶ。敏登はパゴダがよそ者と結託していると訴え、パゴダは誣告だと訴える。敏登はパゴダが呉氏と会話してる電話の録音があると言うがパゴダはそんなもの合成だろうと突きつける。
「もういい。」楚天南は遮るように一喝する。パゴダが結託云々よりも大事なことがある、サソリを殺る任務のその結果だ。ユーレイは逮捕されお前も捕まり、明山での"商売"はすべてだめになってしまったではないか!
パゴダが叱られるのを満足そうに見る敏登にしかし楚天南は、お前も独断でパゴダを殺すため多くの楚門会の人間を殺して工場を破壊したその罪を自覚しろと叱る。楚天南は一刻も早くスカイ2を完成させること、そのために敏登が監督しているクスリ製造工場をパゴダに譲るよう命じた。
自室に戻った敏登は苛立ち家具に当たり散らす。だが会長は一か月以内にスカイ2を完成させろと言った、もしそれができなければパゴダはただでは済まされないだろう。敏登はパゴダの厨子である阿傑と呂云鵬を抹殺しろと部下の道陀に命じる。
屋敷内でパゴダは徐麗(江伊楠)にばったり会った。徐麗は勝手に明山を出て一切連絡をよこさなかったことを相当怒っているようだ。パゴダは今は居場所を教えられないが王鵬は元気だと告げるが、徐麗はもうあの人と私は関係ないからと冷たく言い放つのだった。
村に戻ったパゴダは呂云鵬に一か月以内にスカイ2を完成させなければならなくなったことを伝える。無茶だろうがやらなければならない。そして屋敷で徐麗に会ったことを知らせる。云鵬は彼女に会わせてほしいと頼むが、パゴダは今はまずいと言う。彼女は相当怒っているので誤解を解くにはそれなりの時間がかかるだろうし、敏登がお前と徐麗の関係を知ったら利用しようとするに違いない。
楚瑩は書斎へ。そこは以前と何一つ変わっておらず机にはうっすら埃が積っている。本棚に飾ってあるこの書斎の主の写真を手に取りじっと見つめる…その写真の人物は、呂云飛なのであった…。

[A] 呂云鵬
化学博士。兄を殺した楚天南に復讐するため楚門会への潜入を試みる。明山の密売人・王鵬という偽の身分でパゴダの信頼を得て緬川へ。
[B] 呂云飛
呂云鵬の兄。濱江の麻薬取締局捜査官だった。6年間楚門会に潜入し捜査を続けてきたが身元がばれて殺されてしまった。
[C] 楚天南
緬川に拠点を置く総合商社、その実、金三角を牛耳る麻薬密売組織・楚門会の会長。麻薬密売容疑で逮捕されるが嫌疑不十分で拘留中。
[D] 印塔(パゴダ)
本名は松薩克。楚天南の義理の息子。楚門会の後継の座を狙う敏登に命を狙われる。
[E] 阿傑
楚門会の数少ない"厨子"(麻薬製造者)の一人。極秘の"スカイ2"の研究開発を任されていたが…。
[F] 敏登
パゴダと並ぶ楚門会のナンバー2。パゴダが明山で捕らえられている間に自分の勢力を増した。
[G] 江伊楠
濱江の麻薬取締局捜査官。呂云鵬を救うため、また呂云飛が掴んだ楚門会の秘密を知る人物に接触するため、王鵬の愛人で弁護士の徐麗という身分で潜入を試みる。
[H] 楚瑩
楚天南の娘。海外留学していたが父が逮捕されたため急遽帰国する。
[I] 王玉江
楚天南の側近で護衛兵のリーダー。楚莹の護衛も任されている。
[J] 魏海
明山の麻薬取締局副局長。江伊楠は警察学校時代の同級生。彼女の潜入作戦をサポートする。
[K] 呂夢瑶
呂云飛の娘。父と弟を失い母と二人暮らしだが恋人の呉新河があれこれ世話してくれている。
[L] 呉新河
呂夢瑶の恋人。実は楚門会のライバル組織・呉氏商会の会長の甥。楚天南の秘密を握っていると思われる呂云飛が残した伝票を追っている。
* * * * *
→インデックス



