あさひのブログ -20ページ目
「猟毒人(全50話)」のあらすじ。
中国語版のざっくり解読なので間違ってるところもあるかもしれません。

[第四十三集]
楚天南は疑り深い、今の話も決して信じはしなかっただろう…呂云鵬が警戒しながら自室に戻ると楚瑩が待っていた。云鵬になぜパゴダを殺したのか、楚門会で仲間を裏切ることは父が最も忌み嫌う事だと言うが、云鵬はあの時殺さなければ自分が殺されていたと答える。楚瑩は徐麗(江伊楠)と一緒だったのかと問う。彼女は昨晩云鵬に会いに来たが不在で、徐麗を探したが彼女もいなかったというのだ。云鵬は徐麗がどこにいたかなど知らないと答える。

王玉江は徐麗(江伊楠)に昨晩どこに行ったかと問う。伊楠は部屋にいたと答えるが、楚瑩が訪問した際に居なかったと言う。ちょっとだけ外へ出たと言うとそれを証言できる者はいるかと追及された。伊楠はそういえば阿香に会ったと答える。阿香が呼び出され、昨晩徐麗に会ったかと問われたが確かに会ったと答えた。
…やはり阿香は自分を助けてくれている、確信を持った伊楠はその晩密かに彼女に会い、孫宏宇(呂云飛の偽名)の名を出す。すると阿香は、ずっとあなた達中国警察が来るのを待っていたと目を潤ませるのだった。

呂夢瑶は呉新河のオフィスを訪ねる。新河は不在だった。デスクを漁ると分厚いファイルから一枚の写真が落ちてきた、それは母を看病する自分の姿だった。ファイルを開くとそこには叔父や父、それに死んだ弟の写真とタイ語で書かれたプロフィールが。やはり新河は自分達家族が目的で近づいてきたのだ…。

呂云鵬はパゴダの供養のために寺へ。和尚は彼の命を奪った弾丸を骨壺に入れた。
そこへ楚瑩がやってきた。彼女は実兄と義兄の両方がいなくなってしまったと自嘲気味に話す。一方は交通事故で、もう一方は自ら災いを招いて…。と、云鵬は彼女の実兄・楚梟の死は交通事故ではなかったと噂に聞いたと告げる。パゴダの手下が楚梟の遺体を処理したが遺体には銃で撃たれた跡があったと言うのだ。銃殺されたのであればパゴダと同様、その銃弾が骨壺に入れられているかもしれない。
楚瑩は急いで兄の祭壇へ行きその骨壺を開ける。そこには確かに銃弾が入っていた…。

楚瑩は父に兄の命を奪った銃弾を突きつける。楚天南は仕方なかったのだと答える。楚梟はこの私に親子の縁を切ると指さし、楚門会に不利な証拠を集めて警察に私を突き出そうとしたのだ。あいつには全てを与えてやったというのに親を、この私を裏切ったのだ!!
しかし楚瑩は、自分にたてつく者が気に入らないなら実娘である私も殺すがいいと噛みつく。楚天南は怒りのあまり脳溢血を起こして倒れてしまった。
楚瑩はさすがに責任を感じて落ち込む。このままでは楚門会の存在自体が危うくなる。まずは父の状況を外部に漏らさないこと。余計な内乱を防ぐためだ。次に麻薬取引を一時停止させる。楚天南は裁判の二審を控えており、それまで目立った動きをすべきではないからだ。それから敏登が資金の不正流用をしていた可能性があり遡って監査をすること。この三点を王玉江に命じる。

[第四十四集]
江伊楠は経理チーフの孫顆が不正に関わっていると睨んでいるが、彼女の作成する書類も監査した書類も問題点は見当たらない。
伊楠は呂云鵬に、阿香も呂云飛の仲間であったことを告げる。云飛が遺したメッセージでは協力者は6人…3人は云飛が殺された後に処刑されたと多猜が証言している、これで全員見つけたことになる。しかし楚門会の不正を握っている者がいるはずなのだ…。

云鵬はまた楚瑩に呼び出された。行くと楚瑩はワインを飲んで酔っているようだ。彼女は父の代わりに会社を、楚門会を率いる重荷に疲れ切っていた。今晩は一緒にいて、そう言う彼女を云鵬は抱き上げベッドに運び、部屋の明かりを消す…。

楚天南は意識を取り戻したが全身麻痺の後遺症が残り喋る事もできなくなった。口に筆を加え必死に文字を書く…『王鵬は呂云』そこまで書いて墨をひっくり返してしまい苛立ってうめき声を上げる。その声を聞いて王玉江がかけつけた。机の上の紙に『王鵬は』と墨をこぼした跡が。それを見て王玉江は王鵬の事はしっかり見張り調べると言うのだった。

呂云鵬は明くる日もまた楚瑩に呼び出された。案内する王玉江は忠告する、自分はお嬢様が小さい頃から護衛してきた、彼女を傷つける者は必ず殺す、と…。
楚瑩はブルーアイスの研究を云鵬一人に任せると言う。云鵬は朱教授がいなければ3か月どころか2年はかかるだろうと答えるが、麻薬取引は一時停止しておりブルーアイスの完成も急がなくなったので大丈夫だと。3日与えるので朱教授から教えてもらえることは全て教えてもらえという。楚瑩は父の第二審で確実に無罪を得るために三日後に政府の調査団を招き公開調査させるというのだ。それはつまり、朱教授を口封じのために殺すということだ…。
3日以内になんとかして朱教授を救わねば。云鵬は伊楠に相談するが、あまりにも時間が短すぎる…。と云鵬はひらめいた、呉新河だ。云鵬は新河に連絡し、楚瑩が朱教授を殺そうとしているのでブルーアイスを作りたいなら彼を助けに来いと言う。原材料を運搬するトラックを利用して朱教授を脱出させる、と。

[第四十五集]
翌日、朱教授と示し合わせた呂云鵬は先にトイレに立つ。駐車場にはトラックが到着している。王玉江がいつものように巡回に来た。トラックに実験で出た廃液が積み込まれ出発しようとしたその時、王玉江が廃液缶の蓋を開けて見せろと言う。一つずつ開けていくが中は実際廃液だ。云鵬は玉江を遮るように、ブルーアイスの研究報告書を楚瑩に持って行って欲しいと言う。云鵬に促され研究室へ入るが朱教授の姿が見えない。王玉江は急ぎ部下に召集をかけて廃液を運び出していったトラックを追って行った。
…そのわずか数分後、云鵬が配電盤に仕掛けた小さな時限爆弾が爆発、回線がショートして建物全体が停電する。云鵬は懐中電灯片手に研究室内の廃液缶をノックする。そのうちの一つに朱教授が隠れていた。

うまく王玉江を出し抜き朱教授を連れ出した云鵬は彼を江伊楠に託し急いで戻る。
その頃、阿香は楚天南から勐卓を出るための通行証を奪う。動けず声も出せず抵抗できない楚天南を嗤う「いい気味だわ、あなたの楚門会がみるみるうちに崩壊していくさまをその目で見るのよ。」実は彼女は呉新河の手下だったのだ…!

そろそろ伊楠が阿香と合流する頃…云鵬が阿香に電話してみると、ちょうど車が見えてきたと言う。「云飛さんは私の命の恩人ですから、私も命をかけて朱教授を助けますよ。」阿香はそう言って電話を切り、伊楠の車に乗り込む。
……あれ、彼女は"云飛さん"と言ったのか?兄はここでは孫宏宇と名乗っていたはずでは?!云鵬は急ぎ伊楠に連絡する「伊楠!阿香は仲間じゃない!」
阿香は即座に銃を伊楠に突きつける。伊楠は急ハンドルを切ってその手を躱す。銃声が数発響き、車はガードレールにぶつかり停止した。阿香は心臓に銃弾を受け即死していた…。

朱教授に逃げられたと知り楚瑩は激怒する。阿香が父の通行証を奪い共に姿を消している。朱教授を狙うということは阿香は呉氏商会の人間だったのだろう。
王玉江は坎納に忍び込ませているスパイから中国警察が緬川に来ていることを知らされる。中国警察が派遣した者は松江というコードネームで、孫宏宇が遺したUSBと彼の協力者を探しているらしい。既に楚門会に潜入している可能性もある、楚瑩はすぐに内部調査するよう王玉江に命じる。

朱教授は無事保護された。しかし中国警察が来ていると知った楚瑩が勐卓を封鎖し検問を行わせ厳重な警戒体制をしいた。云鵬は呉新河がわざと楚瑩に中国警察がやってきていることを伝えたのだろうと推測する。
喬立偉の調べで楚門会の経理部長の孫穎が実は呂云飛の協力者である可能性が高くなってきた。彼女が楚門会の不正の証拠を握っているはずだが、楚瑩がスパイを疑って捜査させている今その確信を掴みに動くのはあまりに危険。それよりも今優先させるべきは云飛のUSBを入手することと呂夢瑶らの救出だ。
伊楠は浮かない顔をして一服しているアンディに近づき、暗号を解読できなければ永遠にここから出られないと言い、もしUSBを渡してくれたら脱出する手立てをつけてやると持ち掛けた。

呂云鵬が戻って来ると門扉に手紙が落ちていた。無記名で「あなた達はもう私の正体がわかったでしょう、今晩会いましょう」と書かれていた。孫穎だろうか。江伊楠はあまりに出来過ぎていて罠に違いないと制止するが、云鵬は彼女が我々に助けを求めているのなら見捨てることはできないと言う。伊楠はそれなら自分が行くと言う。云鵬はしぶしぶ落ち合う場所を告げる。
だが云鵬が伊楠に教えたのはでたらめな場所だった。手紙の主が書いた場所へやってきた云鵬。そこへ現れたのは…。



[A] 呂云鵬
化学博士。王鵬という偽名で楚門会へ。会長の娘・楚瑩が兄・云飛を愛していたことを知り彼女を利用しようと画策するが…。
[B] 呂云飛
呂云鵬の兄。濱江の麻薬取締局捜査官だった。孫宏宇という偽名で6年間楚門会に潜入し捜査を続けてきたが身元がばれて殺されてしまった。楚門会の不正の証拠を集めたUSBを残しているが高度な暗号でロックされている。
[C] 江伊楠
濱江の麻薬取締局捜査官。呂云鵬を救うため、また呂云飛が掴んだ楚門会の秘密を知る人物に接触するため、弁護士の徐麗という偽の身分で潜入。
[D] 楚天南
緬川勐卓に拠点を置く総合商社、その実、金三角を牛耳る麻薬密売組織・楚門会の会長。
[E] 楚瑩
楚天南の娘。呂云飛の恋人だったが彼に騙されていたとわかった今でも忘れられないでいる。
[F] 王玉江
楚天南の側近で護衛兵のリーダー。
[G] 阿香
楚天南に仕えるメイド。江伊楠が呂云飛のUSBを狙っていることを知りながら黙っている。
[H] 孫穎
楚門会経理部の部長。
[I] 朱逸凡
化学博士。かつてアンフェタミン系物質の合成の研究をしていた老教授。楚天南に家族を人質に取られ"ブルーアイス"の開発を命じられている。
[J] 安迪(アンディ)
楚天南が招聘したアメリカの暗号解読のスペシャリスト。しかし呂云飛のUSBの暗号には苦戦している。
[K] 喬立偉
明山の麻薬取締局局長。江伊楠の楚門会潜入作戦の指揮を執る。
[L] 呉雄
緬川坎納に拠点を置く麻薬密売組織・呉氏商会の会長。
[M] 呉新河
呉雄の甥。李玫と呂夢瑶を人質にとって呂云鵬に"ブルーアイス"の製法を引き渡すよう要求。
[N] 呂夢瑶
呂云飛の娘。呉新河がとても親切で優しい恋人だと信じていたのだが…。
[O] 李玫
呂云飛の妻。呉新河が義弟を脅迫するために自分たちを監禁していると悟り、病気のふりをして呉新河の目を欺いている。

* * * * *

→インデックス
「猟毒人(全50話)」のあらすじ。
中国語版のざっくり解読なので間違ってるところもあるかもしれません。

[第四十集]
呂云鵬は朱教授のラボで共にブルーアイスの研究をすることになった。
その日の仕事を終えたところで云鵬は楚瑩に呼び出された。行くと父のスーツを新しく作るので云鵬にも一着作ってあげると言う。職人が云鵬のサイズを測っていると江伊楠がやって来た。楚瑩は言い繕うようにあなたが生地を選んであげたらと勧めるが、伊楠は忙しいからといってすぐ帰って行った。
云鵬は生地を選んで礼を言って帰る。外では伊楠が待っていた。そして改めて、楚瑩を誘惑しようなんて馬鹿な考えはやめるようにと説く。しかし云鵬は自分には自分の考えがあるといって聞かない。「このバカ!」伊楠は思わず大声を上げる。その姿を楚瑩が窓から見ていた…。
云鵬は自室へ戻る。馬鹿な考えだとはわかっていた、どれだけ危険かもわかっている、しかし自分が選べる選択肢は他にないのだ。麻薬産業という悪を目の前にして自分が人として、人間らしい誇りを持って生きていくためにはこうするしかないのだ。これはすでに仇討ではない。云鵬は死んだ兄の姿を思い浮かべる。兄も同じ気持ちでいたのだろう、人類のための正義を成すために、自らを顧みず…。

云鵬は呉新河に連絡しブルーアイスの研究室へ入ることができたと報告する。しかしまだブルーアイスは完成していない。新河はブルーアイスの製法を入手することが呂夢瑶らを返す条件だと突き放す。
李玫はまた以前のような精神不安定な状態が続き夢瑶は心配する。だが実は李玫は一刻も早くここから脱出するために頭を巡らしているのだった。
ある夜、李玫は娘に自分が病気のふりをしていること、そして呉新河が親切なようでいて自分たちをこのホテルに閉じ込めているのだと説く。そしてこの数日で密かに逃げるルートを調べたのでなんとかして脱出して中国大使館へ逃げ込み助けを求めなさいと地図を手に握らせる。
翌日、夢瑶は母の地図通りにホテルを出ようとしたが、出口で警備員の男に銃を向けられ硬直する。すぐに呉新河がやってきた。新河は驚かせてすまなかったと夢瑶を抱きしめる。

しかし新河も叔父の呉雄に呼び出され今すぐブルーアイスを手に入れろと迫られていた。新河は李玫が暴れて警備員に取り押さえられた時の監視カメラの映像を呂云鵬に送りつけ、すぐにブルーアイスの製法を入手しなければ状況は悪くなるだろうと告げる。

[第四十一集]
切羽詰まった呂云鵬は朱教授に自分と一緒に呉氏の元へ行くようにと脅迫する。家族が人質にとられている、これしか方法はないと言って。しかし朱教授は自分も楚天南に家族を人質に取られているので死ぬ以外にここから出る方法はないとあきらめた様子で答えるのだった。

呂云鵬は単身坎納へ。呉新河のホテルへ乗り込み強引に新河を呼び出す。姪と兄嫁に合わせろと迫るが、新河は取引条件を満たしていないと突っぱねる。だが呉雄が自分の部屋に招き入れた。
呂云鵬は呉雄に、ブルーアイスの製法は未完成でいつまでかかるかわからないため、自分が呉氏商会のスパイとなって楚天南を陥れようと申し出る。そうすればブルーアイスなどなくても業界は呉氏商会のものになるではないか。呉雄はニヤリとして、一つのカプセルを差し出す。信じてほしいと思うならこれを飲め…。呂云鵬はカプセルを飲み下す。すぐに視界がぼんやりとしてくる…「お前は中国警察だろう、そんな奴の言葉が信用できると思ったのか」呉雄の言葉に、云鵬は兄は警察官だったが自分は違う、兄の仇である楚門会に復讐するために緬川に来たんだと言って倒れてしまった。
目を覚ますと呉新河がいた。そして夢瑶らの部屋へと連れていく。李玫は病気のふりをし、夢瑶はすがるような眼で明山へ帰りたいと言った。云鵬は今は帰れないのでもう少しの間新河の言う通りにしなさいと言い、忙しいのでもう戻らないといけないと出ていく。

夢瑶が目に涙をうかべて「もう帰りたい」と言ったことで、云鵬は姪が呉新河の真実を知ったことを確信した。しかしどうすればいい…帰り路にクラクションの音に目を向けると魏海が並走していた。云鵬は夢瑶らがいたホテルの部屋の位置を知らせ彼女らを助けてほしいと頼む。

帰るとすぐに楚瑩に呼び出された。スーツが出来上がったのだ。新しいスーツを着た云鵬の姿に楚瑩は満足げだ。
云鵬が出てくるとまた江伊楠が待っていた。彼女は魏海から坎納での出来事を聞いてひどく心配していたのだ。大丈夫だからと云鵬は彼女を抱きしめる。その姿を物陰からパゴダが見ていた…。

魏海は国際警察と共同で呉新河のホテルへ向かい捜査令状を見せる。報せを聞いた新河は呂夢瑶と李玫を別の場所へと移動させるよう命じる。魏海は呂云鵬から聞いた階を捜索するが彼女らの姿はない。が、一方で新河の元にも、呂夢瑶と李玫がいなくなっているとの報せ。彼女らは自力で外へ出ようとしていた。李玫を車椅子に乗せ出口へと近づく。だがその寸前で新河が現れた…。新河は彼女らを別の部屋へと連れていく。以前より簡素な部屋で、リビングには監視カメラが設置されていた。

[第四十二集]
江伊楠の元に孫末が敵に捕まったとの報せ。時間になっても待ち合わせ場所に現れず、一枚の写真が残されていたという。それは椅子に括りつけられ全身殴られ出血している孫末の姿だった。

魏海から救出作戦が失敗したと聞いた呂云鵬は肩を落として研究室に戻って来た。
終業時間にめずらしく研究所にパゴダがやってきた。パゴダは云鵬にいつものように研究の進捗を聞いた後、もし自分と楚瑩のどちらかを選べと言われたらどちらを取る?と聞く。云鵬は女と友人では比べられないだろうと笑う。しかしパゴダは呂云飛もしくは孫宏宇という男の事を聞いたことがあるかと問う。正しい選択をしなければあいつのようになるぞという脅しだった。

孫末の写真の背景から捕まっている場所がわかった。呂云鵬と江伊楠はすぐに向かう。防弾ベストと拳銃は一つずつしかない。伊楠は銃を持ち防弾ベストを云鵬に押し付ける。
警戒しながら建物に入る。写真通り椅子に括られぐったりとした孫末がいた。すでに息をしていない…。その途端銃声が鳴り響いた。
「銃を捨てろ。」机の上に置かれたトランシーバーから声が聞こえる。伊楠は銃を投げ捨てる。
明かりがついて、銃を構えた男らが取り囲む。そして奥から出てきたのは、パゴダだった。「王鵬、すばらしい芝居だったな。まさかお前が呉氏商会と組んでたり、まさか中国警察だったとは!明山でおれを助けたのは、楚門会へ潜入するためだったんだな!」
パゴダの銃口は云鵬に向けられている。伊楠は彼ではなく自分が警察官なのだと言う。パゴダは云鵬に銃を突きつけたままもう一丁の銃を渡す。「この前言ったことを覚えているな、正しい選択をしろ。女よりも命の方が大切だろう?この銃でこの女を殺せ!」
云鵬はゆっくりと銃を伊楠に向ける。が次の瞬間銃を伊楠に投げパゴダの手を跳ね飛ばす。伊楠が周りの男らを撃ちそして銃をパゴダの頭に突きつける。パゴダの銃は云鵬の額に押し付けられている。しかし、伊楠の背後でパゴダの腹心の多猜がゆっくりと立ち上がり銃を向けた。パゴダは勝ち誇り笑う。
だが多猜は銃口をパゴダに向け撃ち放った。まさか…!パゴダは驚愕の表情のまま倒れ息絶えた。多猜は銃を置いて言う「俺は孫宏宇さんの手下だ。彼が中国警察だったことも知っている。」

パゴダが死んだことを楚天南にどう言い訳すればいい…。多猜は孫末が自力で縄を解いて銃を奪いパゴダを殺したことにするしかないと言う。だが伊楠は彼の遺体を持って帰ることは反対する。遺体は家族の元へ帰したい。それに中国警察が来ていることが知れたらより厳重な身辺検査が行われる、それは避けたい。
楚天南、彼は裏切り者はたとえ我が子でも殺すと多猜は言う。毎年盛大な法事を行っている彼の実の息子・楚梟も、交通事故で亡くなったことになっているが実は楚天南自身が手にかけたのだ…。
多猜は以前パゴダが密かに呉新河と会っていた時の動画があると言う。いつか使えるかもしれないと密かに撮っておいたのだ。

呂云鵬と多猜はパゴダの遺体を持って楚天南の前に出頭する。パゴダが呉氏と繋がっており、その秘密を知ってしまった云鵬を殺そうと襲って来たため反撃して殺してしまったと。多猜の持つ動画を見せ、パゴダが裏切り者だったと言う。しかしそうなると敏登が言っていた証拠の録音は本物で、敏登は冤罪死だったということだ。云鵬は当時パゴダが呉氏と繋がっているということを知らなかったと弁解した上で、敏登を追い詰めたのは事実なので罰を受けると申し出る。
楚天南はしかし、今必要なのはブルーアイスであり三か月以内に完成させればこの件は不問とすると云鵬に命じる。
帰っていく云鵬の後姿を見て楚天南は奴は危険だと呟く。だがブルーアイスを手に入れるまでの三か月は手を出すなと王玉江に命じる。王玉江は最近楚瑩がよく会っている云鵬が"あの男"を思い出させてならないと心配するのだった。


[A] 呂云鵬
化学博士。明山の密売人・王鵬という偽の身分でパゴダの信頼を得て楚門会へ。"厨子"(麻薬製造人)として新製品"ブルーアイス"の開発を命じられる。
[B] 呂云飛
呂云鵬の兄。濱江の麻薬取締局捜査官だった。孫宏宇という偽名で6年間楚門会に潜入し捜査を続けてきたが身元がばれて殺されてしまった。
[C] 江伊楠
濱江の麻薬取締局捜査官。呂云鵬を救うため、また呂云飛が掴んだ楚門会の秘密を知る人物に接触するため、弁護士の徐麗という偽の身分で潜入。
[D] 楚天南
緬川勐卓に拠点を置く総合商社、その実、金三角を牛耳る麻薬密売組織・楚門会の会長。
[E] 印塔(パゴダ)
楚天南の義理の息子。
[F] 多猜
パゴダの腹心。
[G] 朱逸凡
化学博士。かつてアンフェタミン系物質の合成の研究をしていた老教授。楚天南に家族を人質に取られ"ブルーアイス"の開発を命じられている。
[H] 王玉江
楚天南の側近で護衛兵のリーダー。
[I] 楚瑩
楚天南の娘。かつて呂云飛と親密な関係にあったようだが…。
[J] 孫末
明山の麻薬取締局捜査官。江伊楠との連絡要員として緬川勐卓へ。
[K] 魏海
明山の麻薬取締局副局長。呉新河から李玫と呂夢瑶を取り戻すため緬川坎納へ。
[L] 呉雄
緬川坎納に拠点を置く麻薬密売組織・呉氏商会の会長。
[M] 呉新河
呉雄の甥。李玫と呂夢瑶を人質にとって呂云鵬に"ブルーアイス"の製法を引き渡すよう要求。
[N] 李玫
呂云飛の妻。呉雄をひと目見てただ者ではないと危険を感じる。そしてその予感は当たっていた…。
[O] 呂夢瑶
呂云飛の娘。呉新河がとても親切で優しい恋人だと信じていたのだが…。

* * * * *

→インデックス
「猟毒人(全50話)」のあらすじ。
中国語版のざっくり解読なので間違ってるところもあるかもしれません。

[第三十七集]
敏登の処刑は呂云飛を思い出させ楚瑩は気落ちする。徐麗(江伊楠)が心配して様子を見に来た。楚瑩が王鵬(呂云鵬)が怪我をしたと言うと徐麗は顔色を変える。王鵬とは別れたと言っていたがその心配する顔を見て楚瑩は、やっぱりまだ彼を愛してるのねと微笑む。伊楠は知り合って6年にもなるのだから愛情が無いわけがないと答える。

伊楠は小腹が空いたといって厨房へ。阿香がちょっとつまめるパンがあると言って手早く焼いてくれた。それをつまみながら雑談を交わす。阿香はみなし子で色んな所を転々として生きてきたそうで、ここへ来たのは6年前だという。
伊楠は暗号解読室の話を持ち出すが阿香は言葉を遮り、ここで暮らすなら余計な事は口に出さない方が賢明だと忠告して出て行った。

呂云鵬はそのまま医務室に閉じ込められっぱなしだった。やっと扉を開けてもらえたがすぐに楚瑩に会いに行けと言われる。
連れてこられたのはお嬢様が暮らすに相応しい豪奢な部屋だ。並ぶ写真立ての中で一枚だけ裏返しにしてあるのが気になった。写真立てをひっくり返して見てみると…そこには楚瑩と呂云飛が仲良く腕を組んでいる姿が。云鵬は凍り付く。
やってきた楚瑩は王鵬に、徐麗にきちんと謝ってよりを戻すべきだと言う。何なら話し合う時間と場所を都合してあげると。
楚莹の居宅を出ると今度は楚天南の元へと連れていかれた。楚天南はなぜこの業界に入ったんだと問う。云鵬は兄のためだと答えた。兄は名の通った売買人だったが、警察に殺された。それで自分は復讐のためにこの世界に入ったのだと。体力はないが自分にはクスリ製造の知識がある、この技能で警察を翻弄することができるのだ、と。その話が気に入った楚天南は彼を研究所長に就け、別荘に自由に出入りできる権限を与えた。
楚天南の屋敷を出るとその前の広場には提颯をはじめとした敏登の手下らが拘束され並べられていた。そして一人ずつ頭を射抜かれ殺されていった…。

呂云鵬は乍莱を食事に誘う。そして何度も自分を助けてくれたその理由は何だと問う。乍莱は孫宏宇に弟の写真を見せてもらった事があったからだと言う。孫宏宇というのは
どうやら呂云飛が名乗っていた偽名らしい。乍莱は云鵬が孫宏宇の弟だとすぐ分かり、恩義ある彼のために助けてくれたのだ。兄の仇討のために単身楚門会に乗り込むなんてすごい度胸だと乍莱は頭を振る。だが云鵬は度胸の問題ではないと言う。人類を惑わし滅ぼす毒薬の存在、それを作らされる工場村の人々…こんな世の中であってはいけないのだ、これは人としての使命、単なる復讐じゃない…。

翌日、楚天南と一緒に食事することになり云鵬はパゴダに連れられて屋敷へ行くが、楚瑩と江伊楠もやってきた。伊楠とは不仲ということになっているので云鵬はよそよそしい体を繕う。

魏海は坎納へ飛び呉新河が経営するホテルへ。呼び出された新河はにこやかに迎えるが、魏海はか弱い母子を人質にとるとは随分と卑怯だと罵る。新河は彼女らは自らの意志でここに遊びに来たのだと笑う。目的は何だと問う魏海に、新河は互いの利益のためだと言う。

[第三十八集]
険悪ムードの徐麗(江伊楠)と王鵬(呂云鵬)に楚天南が訳を訊くと徐麗はパゴダを釈放させた時の報酬を王鵬が独り占めしたからだと言う。王鵬は分ける時間がなかっただけで、それにパゴダが連絡させてくれなかったからだと釈明し、察した楚天南は自分が立て替えてやろうと言う。400万元を明日きっちり支払うので、それで君のここでの仕事は終わりだと。解雇するという意味だ。だが楚瑩が徐麗を自分の護衛として置いて欲しいと頼み込み、楚天南は仕方なく折れる。

呂云鵬は江伊楠の部屋へ。楚天南から完全に睨まれていると神経過敏になっている伊楠は云鵬に今すぐここから離れるよう急かす、その彼女を云鵬は抱きしめる。大丈夫だ、俺達が元恋人だということは皆知ってる、金の話が片付いたのなら会いに来ても不思議はない。伊楠はようやく落ち着きを取り戻す。
二人は互いに情報を交換する。乍莱は呂云飛の協力者の一人だった。メイドの阿香も協力者の可能性がある。それから暗号解読のスペシャリストが来ていること。おそらく呂云飛が得た楚門会の犯罪の証拠が記された情報を解析している。楚瑩と呂云飛がおそらく恋人以上の関係であったこと。あとは明山警察の孫末が連絡人として緬川へ来ている、早い所彼に会わなければ…。

呂云鵬と乍莱、そして江伊楠は別々に出発して孫末と落ち合う。乍莱が、呂云飛は何か財務報告書のようなものを持っていてとても重要なものだと言ってたと証言した。楚門会の誰かの汚職の証拠を握っていたのかもしれない。
帰り際に呂云鵬は孫末のブラウンのコートを見てちょっと貸してほしいと言う。

李玫はホテルのカジノをぶらついていた時に、隣の部屋で男が金づちで殴られているところを目撃してしまった。紹介された呉新河の叔父もいかつい顔でまるでヤクザだった、ここは危険なのでは…。
李玫は明山へ帰ると言い出す。彼女の異変にピンと来た呉新河は何か見たのかと問う。李玫の脳裏にカジノで見た光景が蘇る…「云飛に電話しなきゃ、暁峰はどこ!?」李玫はまた以前のような発作を起こした…。

呂云鵬が研究所に戻ると王玉江が待ち構えていた。云鵬にある原料を取りに行けと言う。提颯がしていた仕事だから今はお前がやるんだ、と。
云鵬は王玉江の部下の阿異が運転する車に乗せられ随分と遠くまで来た。行く手で検問をしている。云鵬は言われた通り通行証を見せる。

[第三十九集]
検問で通行証を見せるが、中国人なら身分証明書を出せと言われた。呂云鵬は家に忘れてきたと答えるが、警察は云鵬らを捕まえ連行する。取調室で拘束した云鵬を幾度も殴りつけ、放してほしければ警察の密偵として楚門会の情報を流せと強要する。

帰ってこない云鵬に不安を募らせた乍莱は適当な薬品を混ぜて煙を発生させ、事故が起こったと騒ぐ。王玉江がいなかったため江伊楠に連絡が入る。伊楠は楚天南の元へ行き実験室で事故が起こったらしいと報告する。と、そこへ王玉江がやってきて原料調達に行った王鵬らが警察に捕まったと告げる。伊楠が弁護士として行こうかと申し出るが、楚天南は王玉江に迎えに行くよう命じた。
徐麗(江伊楠)がやけに王鵬(呂云鵬)を気にかけていることが楚天南には引っかかる。だが楚瑩は男女の仲はそういうものだと言う。口では別れたと言っても心の中ではいつまでも忘れられない、お父様を裏切り傷つけたあんな男であっても私は…。

警察は銃音を聞かせ、阿異は拷問死した、このままだとお前も同じ目に遭わせるぞと脅迫する。だがそれでも云鵬は承諾しない。すると最後の手段だと言って注射を取り出した。抵抗する云鵬の腕を押さえつけ打とうとしたその時、何らかの連絡が入り警察は無言で云鵬を解放した。
王玉江が迎えに来て云鵬は戻って来たが、拷問死したと聞いたはずの阿異の姿を見かける。嵌められたんだ!云鵬は楚天南に直談判する。王玉江が自分を陥れるためにわざと警察に捕まらせたと。激高して王玉江の銃を奪い楚天南に向ける。会長が本当に自分を手下としたいならこの事態をはっきり説明してくれと。
楚天南は、これは自分が命じたことで、試すようなことをしてすまなかったと謝る。こういう商売をしているとどうしても慎重にならざるを得ない、だが君は信用できるとわかったと。そして手を差し出す。
云鵬の銃口は楚天南に向けられている。「呂云飛を殺れと命じたのは楚天南だ…」ユーレイやサソリの言葉が蘇る。麻薬は人を滅ぼしそれを売買する者は人類の敵だ…。
だが云鵬は今その引き鉄を引くことができなかった。楚天南の手にゆっくりと銃を置く。

屋敷を出る云鵬。彼を心配して江伊楠が待っていた。云鵬は警察の検問もすべて偽物、楚天南が自分を試すために仕掛けてきたものだったと告げ、逆に信頼を得たと報告する。だが伊楠は涙ながらにもう明山へ帰ってほしいと言う。あの楚天南は絶対に他人を信用しない、楚瑩も思っているほど甘くはない、あなたがなんとかできるような相手じゃない、と。

翌日、法事に出かけた楚天南に云鵬も伊楠も付きそう。ブラウンのコートを着た云鵬に楚瑩は云飛の面影を見る。伊楠もまた上司の姿を思い出す。云鵬は意図的に云飛が着ていたものと似たコートを孫末から借りたのだ、楚瑩に云飛を思い起こさせるために。だがそれはとても危険なことだ…。
云鵬は楚天南からブルーアイスの研究を任せられた。パゴダはブルーアイスによる利益も全てお前のものになるということだと囁く。だが気を付けたほうがいい、ここ楚門会では一瞬で天国へ登ることもあれば地獄へ落ちることもある…。


[A] 呂云鵬
化学博士。明山の密売人・王鵬という偽の身分でパゴダの信頼を得て楚門会へ。"厨子"(麻薬製造人)として新製品"スカイ2"の開発を命じられる。
[B] 呂云飛
呂云鵬の兄。濱江の麻薬取締局捜査官だった。6年間楚門会に潜入し捜査を続けてきたが身元がばれて殺されてしまった。
[C] 江伊楠
濱江の麻薬取締局捜査官。呂云鵬を救うため、また呂云飛が掴んだ楚門会の秘密を知る人物に接触するため、弁護士の徐麗という偽の身分で潜入。
[D] 楚天南
緬川勐卓に拠点を置く総合商社、その実、金三角を牛耳る麻薬密売組織・楚門会の会長。
[E] 印塔(パゴダ)
本名は松薩克。楚天南の義理の息子。
[F] 乍莱
研究所の下働きの男。王鵬がパゴダに身分を偽っていることを知りながら報告していない。
[G] 王玉江
楚天南の側近で護衛兵のリーダー。
[H] 楚瑩
楚天南の娘。かつて呂云飛と親密な関係にあったようだが…。
[I] 魏海
明山の麻薬取締局副局長。呉新河から李玫と呂夢瑶を取り戻すため緬川坎納へ。
[J] 孫末
明山の麻薬取締局捜査官。江伊楠をサポートするため緬川勐卓へ。
[K] 呉雄
緬川坎納に拠点を置く麻薬密売組織・呉氏商会の会長。
[L] 呉新河
呉雄の甥。李玫と呂夢瑶を人質にとって呂云鵬に"ブルーアイス"の製法を引き渡すよう要求。
[M] 李玫
呂云飛の妻。娘と呉新河に促されるまま坎納に観光に来たが…。
[N] 呂夢瑶
呂云飛の娘。呉新河がとても親切で優しい恋人だと信じている。

* * * * *

→インデックス
「猟毒人(全50話)」のあらすじ。
中国語版のざっくり解読なので間違ってるところもあるかもしれません。

[第三十五集]
提颯に毎日作業をチェックされてはわざと研究を遅らせていることがばれてしまう…呂云鵬は思案に暮れるが、窓の外の駐車場で提颯がタイ人の男と話しているのが見えた。あの男は敏登の手下、提颯に賄賂を贈っているように見える…。云鵬は作業報告書を提颯に提出する際にこっそりデスクの裏ににスマホを貼りつけ録音アプリを立ち上げる。
後日録音した音声をパゴダに聞かせた。敏登は提颯を買収して王鵬の研究を足止めし朱教授のブルーアイスを入手しようとしていることが明らかに。奴を出し抜く何かいい方法はないかと問われた云鵬はある策を授ける。云鵬は研究所でこっそり薬品を調合しそれをひそかにパゴダに渡した。

翌日、楚天南が出掛けようとした時、突然外の車が爆破された。敷地内は常に厳重な警備がなされており外部からの侵入者の情報はない、つまり内部犯行ということ…楚天南は怒りに震えすぐに王玉江に犯人を探し出すよう命じる。

江伊楠は今の所順調だと魏海に連絡する。ただ楚天南はアメリカから暗号解読のスペシャリストを呼んでいる、おそらく呂云飛の遺したデータの解析のためだろう。彼らがその内容にたどり着く前になんとしてでも入手せねば。喬立偉は伊楠をサポートするため新たに孫末を緬川へ派遣する。また魏海にはひそかに呉氏商会の本拠地・坎納に入る準備を整えるようにと指示する。

楚瑩は検証を終えた王玉江を呼び出した。現場では尿素と硝酸アンモニウム溶液を検出したがこれはどこででも簡単に入手できるものだ、もちろん研究所にもある。楚瑩は研究所へ行き、云鵬にこの爆発物を作れるかと書類を見せる。云鵬はここでは材料があっても作る暇がないし、自分だったらこんなのよりもっと効率の良い物を作るのにと答えた。

ある日云鵬は車に乗って出かける。その後を提颯がこっそりつける。云鵬は呉新河に電話する「ちょっと協力してほしいんだが…。」
研究所に帰って来た云鵬は使っていたブラックベリーのスマホをデスクに片づけ鍵をかける。と、見計らったかのように提颯から今すぐ来いと連絡が。提颯はいつものようにスカイ2の進捗を訊いただけだった。部屋へ戻って来るとデスクの鍵が開けられておりブラックベリーが消えていた。
王鵬(呂云鵬)から盗んできたブラックベリーには呉氏へ送ったショートメッセージが残っていた。王鵬は呉氏商会と組んでいる…いい証拠を手に入れたと敏登はニンマリする。そして決定的な証拠を手に入れるため部下の道陀に王鵬から目を離すなと命じる。
またある日云鵬は街へ出かける。ぶらぶらして屋台で買い物をしただけだが、後をつけている者がいることに気づく。
また明くる日、云鵬は出かける。その後を道陀がつける…。

[第三十六集]
呂云鵬はスーツの男に会うと二人で角を曲がっていく。後を追う道陀の前に一人の男が立ちふさがった。それは呉新河の腹心の男であった。ここは楚門会のナワバリ、呉氏商会が立ち入っていい場所じゃないと道陀は威嚇するが、別の場所にはこちらに銃を向ける男の姿があり道陀は動けない。新河の腹心は用事が終わったらすぐ帰るさと笑い肩をぽんぽんと叩く。
そこへ"偶然にも"王玉江を乗せたパゴダの車が通りかかった。王玉江は道陀と"親しげに"話している男が呉氏商会の者だとすぐ分かった。やっぱり敏登が呉氏商会と組んで自分を陥れようと企んでいたのかとパゴダは呟いてみせる。
王玉江は楚天南に道陀が呉氏商会の者と接触していたと報告。すぐに道陀を捕らえ敏登の部屋を捜索する。するとデスクから出てきたブラックベリーのスマホに呉氏へ送ったショートメッセージが残っていた。
敏登は楚天南の前で、スマホは王鵬の部屋から盗ってきたもので呉氏と組んでいるのは王鵬だと抗弁する。だが王玉江が道陀と呉氏商会の者が話しているところをこの目で見たと証言し敏登は固まる。敏登は跪き、王鵬が呉氏商会と繋がっていると疑い道陀に後をつけさせたのだと釈明する。楚天南は王鵬を連れて来いと命じた。

呼び出された呂云鵬はついに楚天南に対面する。
楚天南は云鵬にブラックベリーを見せお前のかと問う。云鵬は全く見覚えがないと答える。楚天南はブラックベリーを差し出す。「もしもし?」ショートメッセージの相手に繋がっていた…。
云鵬はしばらくの沈黙の後に声を発する「もしもし…。」
「なんだ?直接かけてくるなと言っただろ。」呉新河の苛立った声が。
「そ、そうだったか、忘れてた。」云鵬は目を泳がせながら答える。
と、電話の向こうの声がこわばる。「お前、敏登じゃないな!お前は誰だ!」
敏登は思わず声を張り上げる。「お前オレを嵌めやがるのか!」
楚天南はこの声は誰かと尋ねる。云鵬はわからないと答えるが敏登は呉新河だ!と声を荒げる。呉雄の甥の新河だ、オレは以前奴に会った事がある!
楚天南は顔をしかめ皆を下がらせた。

敏登は会社の経営権の多くを没収され、研究所には王玉江による厳重な監視の目が入るようになり提颯の思い通りにはいかなくなった。敏登はこうなったらブルーアイスを作れる朱教授を拉致して逃げようと考える。
提颯が朱教授が急に倒れたと騒ぎ立てる。朱教授が背負われて出ていくのが云鵬の研究室の窓からも見えた。いつも影のように存在感のない乍莱がさっきから妙に云鵬の背後を行き来する。云鵬は警戒するが、乍莱は銃を持つ男らが車の影に隠れていたと囁く。それは王玉江の監視兵とは別だったと。云鵬は朱教授を病院へ連れていくためだろうと言うが、乍莱はこの辺りの病院は全て敏登の管轄にあると告げる。つまり、敏登は朱教授さらって楚門会を抜ける気だ…。
云鵬は楚天南の居宅へ向かい王玉江に会わせてくれと頼むが門衛は認められないと追い払う。云鵬は制止を振り切って走り出し、門衛に足を撃たれて倒れた。騒ぎを聞いてやってきた王玉江に云鵬は提颯が朱教授を連れ去ったと伝える。

云鵬は医務室に運ばれたが治療をしてくれたのはメイドの阿香だ。会長に敏登の造反を報告しなくていいのかと問うが阿香は大丈夫ですよと上品に笑って出て行った。
と、外でマシンガンのような銃声が鳴る。邸宅の前につけた黒い車から覆面の男が次々と降りて来て衛兵を撃ち殺していく。物音を聞いた楚瑩は護衛の制止を振り切って銃を手に父の元へと急ぐ。この騒ぎの乗じて江伊楠は暗号解読室へ近づくが、その姿を阿香に見られた。彼女は何事もなかったかのように去っていったが、後をつけてみると王玉江に何かを報告していた…。

応接室ではマシンガンでの激しい撃ち合いになっていた。衛兵らが楚瑩を庇いながら応戦する。だが次第に押されて行く…。とそこへ背後から江伊楠が現れ覆面の男らを確実に倒していった。直後に王玉江がかけつけ敵を制圧する。
拘束した三人の男の覆面をはぎとり、楚瑩は銃を突きつける「誰の命令なの?」
答えない男を楚瑩は容赦なく射殺する。そして隣の男にもう一度問う。「パゴダだ」そう答えた男をすぐさま射殺す。そして最後の男の頭に銃を突きつけた。「誰がお父様の命を狙ったの?」男は汗だくで目を瞑り言った「敏登のアニキです…。」楚瑩は銃を下ろし王玉江に手渡した。

敏登は捕らえられ楚天南の前に引き出された。楚天南は王玉江にやれと命じる。王玉江は注射を取り出した。取り押さえられた敏登は必死にもがく、どうか銃を、銃を使ってくれ、それだけは嫌だ!!だが王玉江は容赦なく注射を突き刺す。間もなく敏登は泡を吹き全身を痙攣させ、そして動かなくなった。
「楚門会の裏切り者はあいつが最初で最後であってほしかったんだがな。がっかりだよ。」楚天南は呟く。


[A] 呂云鵬
化学博士。明山の密売人・王鵬という偽の身分でパゴダの信頼を得て楚門会へ。"厨子"(麻薬製造人)として新製品"スカイ2"の開発を命じられる。
[-] 呂云飛
呂云鵬の兄。濱江の麻薬取締局捜査官だった。6年間楚門会に潜入し捜査を続けてきたが身元がばれて殺されてしまった。
[B] 江伊楠
濱江の麻薬取締局捜査官。呂云鵬を救うため、また呂云飛が掴んだ楚門会の秘密を知る人物に接触するため、弁護士の徐麗という偽の身分で潜入。
[C] 楚天南
緬川勐卓に拠点を置く総合商社、その実、金三角を牛耳る麻薬密売組織・楚門会の会長。
[D] 印塔(パゴダ)
本名は松薩克。楚天南の義理の息子。楚門会の後継の座を狙う敏登と対立している。
[E] 乍莱
研究所の下働きの男。王鵬がパゴダに身分を偽っていることを知りながら報告していないがその意図は不明。
[F] 敏登
パゴダと並ぶ楚門会のナンバー2。
[G] 道陀
敏登の手下。
[H] 提颯
楚門会の研究開発部の部長。
[I] 王玉江
楚天南の側近で護衛兵のリーダー。
[J] 楚瑩
楚天南の娘。かつて呂云飛と親密な関係にあったようだが…。
[K] 阿香
楚天南に仕えるメイド。
[L] 魏海
明山の麻薬取締局副局長。江伊楠は警察学校時代の同級生。
[-] 呉新河
緬川坎納に拠点を置く麻薬密売組織・呉氏商会の会長の甥。呂云鵬の姪と兄嫁を人質にとって"ブルーアイス"の製法を引き渡すよう要求。

* * * * *

→インデックス
「猟毒人(全50話)」のあらすじ。
中国語版のざっくり解読なので間違ってるところもあるかもしれません。

[第三十三集]
呂云飛の写真を見つめる楚瑩。そこへ楚天南がやってくる。楚天南はこの書斎を彼女が帰ってくるまで何一つ触れずにそのままにしておいたのだと言う。私を恨んでいるかと問う父に楚瑩は沈黙の後に首を振る。

呂云鵬らは敏登から引き継いだ工場の研究所でスカイ2の開発を続けることに。しかし阿傑の目には云鵬がわざとスカイ2の研究を遅らせているようにしか見えない。阿傑はユーレイとは古い付き合いだが明山に王鵬という腕利きの厨子がいるなんて話は聞いたことがないと言う。云鵬は明山に行ったのは最近のことでそれまでは広東で李東という名で活動していたと告げる。すると阿傑はますます訝し気に見る。実は彼は本物の李東の知り合いだったのだ!阿傑はパゴダに報告すると言って出て行った。どうする…いや止めるしかない…云鵬は目の前にあった実験用のアイスピックを手に後を追う。と、廊下で首に刃物を突き立てられた阿傑が目の前で崩れ落ちた。そして見知らぬ男がゆっくりと近づいてくる。云鵬は咄嗟にアイスピックを振り回すが蹴り倒され鎖で喉を締め上げられる。必死に抵抗し手に持つアイスピックで何度も何度も男を刺した。やがて男の力が緩み解放される。振り向いて見てみると男は腹部から血を流して死んでいた…。

阿傑や呂云鵬を襲ったのが敏登の手下と知ったパゴダは激怒しすぐに義父に報告に行くと言うが云鵬が止める。敏登が暗殺を指示したという明確な証拠が残っていない、言ったところでスカイ2の研究結果が出せない言い訳と捉えられる可能性がある。どうすればいいんだ!苛立つパゴダに、云鵬はこの工場を爆破すればいいと囁く。敏登の襲撃から身を守るには会長の近くにいることが最も安全だ、この工場がなくなればスカイ2の研究は会長のお膝元である勐卓の研究所しかない。しかし工場が爆発すればやはり自分の責任になると言うパゴダに、そんなのは阿傑のせいにしてしまえばいいと唆す…。

パゴダは楚天南に工場爆発は阿傑のミスだと告げた。楚天南は厨子を失うことがどれほどの損失かと憤る。しかしパゴダは今は王鵬という厨子にスカイ2の研究を任せていて大きな進歩を見せており、それに嫉妬した阿傑が功を奪おうとした結果爆発に到ったのだと説明した。
楚天南は王玉江に王鵬の素性を探らせる。

呂云鵬の言う通りパゴダらは勐卓へ移ることになった。本当に義父の近くへ戻れることになった、お前はなかなかの策士だなとパゴダは上機嫌に笑う。
車に乗り込もうとすると、研究所でいつも無言で掃除をしている下働きのマスクの男・乍莱が先に乗っている。こいつには阿傑との口論を聞かれていた、自分の正体が李東ではないと知っている…云鵬はためらうが、パゴダは助手は必要だろうと笑う。
連れてこられたのはものものしい軍事研究所のような施設だった。セキュリティも機材も最新だ。ホテルのような快適な住設備も整えられている。パゴダは車のキーと連絡用のスマホを渡し、ここは楚門会の超機密施設ゆえに行動には充分注意するようにと忠告し去っていった。
云鵬は貰ったスマホのSIMを取り出し携帯に入れ替えて江伊楠に連絡を取る。

濱江の病院に入院しているはずの呉新河の父は、新河とは全く繋がりの無い赤の他人だった。なんてことだ!魏海はすぐに呉新河の写真を国際警察に回す。
国際警察からすぐに回答があったがそれは衝撃的なものだった。呉新河は麻薬密売組織としてマークされている呉氏商会の会長・呉雄の甥だったのだ!喬立偉はすぐに呂夢瑶母子の安否を確認するが少し前から電話は繋がらなくなっていた。既に呉新河が夢瑶らのスマホに細工して繋がらないようにしていたのだった…。

呉雄は呉新河を呼び、朱逸凡の写真を手渡す。彼は有名な化学者でアンフェタミン系物質の合成の研究をしていた。彼の技術で新しいクスリ"ブルーアイス"を作り出せればこの業界の歴史が変わる。
同じ頃、楚天南も王玉江に朱逸凡を探すよう命じていた。彼を呉氏商会に奪われれば市場は呉氏商会のものとなってしまう、必ず先に手に入れるのだ!

呉新河は武装した部下を引き連れて朱逸凡を半ば拉致するように車に載せた。だが途中で朱教授が軽い低血糖を起こしたため道中のカフェで食事を摂ることに。この機に楚門会が狙ってくるかもしれない…新河は周囲にじっと目を凝らし耳を澄ます…。

[第三十四集]
店内には何人もの客がおり、ライフルを持って護衛する呉新河の部下らの姿にも平然としてランチをほおばっている。新河は周囲にじっと目を凝らし耳を澄ます。そして懐の銃を確認する…。
次の瞬間、客が立ち上がり次々と発砲した。と同時に新河らも朱逸凡を机の下に隠し応戦する。外では王玉江が率いる兵士が次々と到着し両者激しく打ち合う銃撃戦となった。呉新河は敵からマシンガンを奪って応戦するが王玉江の兵の攻撃が激しく一歩も動けない。その隙に朱逸凡を連れ去られてしまった。

楚天南の前に連れてこられた朱教授は、もう研究の第一線から退いて覚せい剤の合成法など忘れてしまったと訴える。楚天南は穏やかな笑みを浮かべ、呉氏商会にも狙われているだろうあなたの妻子は我々が24時間見守っているから安心してほしい、と監視カメラのリアルタイム動画を見せる。家族はすでに人質に取られている…朱教授は観念して承諾する。
一方、朱教授を奪われた呉新河は叔父の前に出て頭を下げる。呉雄はちょっとした失敗は誰にでもあるといい新河の肩を叩く。だが重要なのは失敗の大きさではなく、失敗によって失う信頼なのだと話す。二度目はないぞ!!呉雄は新河をクローゼットに閉じ込め電気ドリルを何度も突き刺す…。

呂云鵬は街の静かなカフェでようやく江伊楠と再会した。云鵬は手短に近況を話す。伊楠は一刻も早く魏海に連絡し無事に帰国できるよう計らうと言うが、云鵬は帰らないと言う。楚門会の核心部分に近づいているこのチャンスを逃す気はないし、君一人をこの危険な場所に残していく理由はないと。
ちょうどその時伊楠のスマホに魏海から連絡が。伊楠の顔が凍り付く。あの呉新河が実は呉氏商会・呉雄の甥で、呂夢瑶と李玫を連れて緬川へ行ったと…。
云鵬は急ぎカフェを出る。が、妙に誰かに見られているようで気になる。と、一人の少年が近づいて来て「王鵬って人に渡してって言われた」とブラックベリーのスマホを差し出す。受け取った途端ベルが鳴った。「やあおじさん、本当に連絡がつくとは思わなかったなぁ!」声の主は間違いなく呉新河であった。電話口に出た夢瑶は緬川観光を楽しんでいると嬉しそうに話す。
新河はこちらの要求は楚門会が作ろうとしている"ブルーアイス"だと囁く。間もなくブルーアイスの合成に詳しい朱教授が楚門会にやってくるはずだ、彼の動向をそのスマホを使って僕に報せるんだ…。

翌日、研究室に突然白衣の男がやってきて無言で云鵬の実験ノートを眺める。乍莱が彼は楚門会の研究部門の部長の提颯だと言う。提颯は研究が全く進んでいないと指摘しこれから毎日をチェックすると言う。窓から向かいの研究室へ壮年の白衣男性が入っていくのが見えた。あれが朱教授か…。その視線に気づいた提颯は勝手に他の研究室に入るような真似は絶対するなと釘をさして出て行った。

楚天南はアメリカから暗号解読の専門家アンディを招聘した。呂云飛が残したUSBに入っている内容を解析するためだ。この中の情報は楚門会の生死に関わることも含むだろう、そして奴に関わった者も判明する…USBを託された王玉江は裏切り者は全て抹殺しますと誓う。

楚瑩の信頼を得た江伊楠はある日ボクササイズの相手を頼まれる。楚瑩は自信満々に殴り掛かるが伊楠は軽々と躱し楚瑩を抑え込む。再度挑戦するがまたもや躱され投げ飛ばされた。楚瑩は軽いデジャヴを覚える、この技は呂云飛と同じ…?


[A] 呂云鵬
化学博士。明山の密売人・王鵬という偽の身分でパゴダの信頼を得て楚門会へ。"厨子"(麻薬製造人)として新製品の開発を命じられる。
[B] 呂云飛
呂云鵬の兄。濱江の麻薬取締局捜査官だった。6年間楚門会に潜入し捜査を続けてきたが身元がばれて殺されてしまった。
[C] 江伊楠
濱江の麻薬取締局捜査官。呂云鵬を救うため、また呂云飛が掴んだ楚門会の秘密を知る人物に接触するため、弁護士の徐麗という偽の身分で潜入する。
[D] 楚天南
緬川勐卓に拠点を置く総合商社、その実、金三角を牛耳る麻薬密売組織・楚門会の会長。
[E] 印塔(パゴダ)
本名は松薩克。楚天南の義理の息子。楚門会の後継の座を狙う敏登と対立している。
[F] 阿傑
楚門会の数少ない"厨子"の一人。
[G] 乍莱
研究所の下働きの男。無口で常にマスクをしている。
[H] 敏登
パゴダと並ぶ楚門会のナンバー2。パゴダが明山で捕らえられている間に自分の勢力を増した。
[I] 王玉江
楚天南の側近で護衛兵のリーダー。
[J] 楚瑩
楚天南の娘。父の商売には一切携わっていない。呂云飛と親密な関係にあったようだが…。
[K] 呉新河
呂云飛の娘・呂夢瑶の恋人。実は緬川坎納に拠点を置く麻薬密売組織・呉氏商会の会長の甥。
[L] 魏海
明山の麻薬取締局副局長。江伊楠は警察学校時代の同級生。彼女の潜入作戦をサポートする。

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