中国語版のざっくり解読なので間違ってるところもあるかもしれません。
[第四十三集]
楚天南は疑り深い、今の話も決して信じはしなかっただろう…呂云鵬が警戒しながら自室に戻ると楚瑩が待っていた。云鵬になぜパゴダを殺したのか、楚門会で仲間を裏切ることは父が最も忌み嫌う事だと言うが、云鵬はあの時殺さなければ自分が殺されていたと答える。楚瑩は徐麗(江伊楠)と一緒だったのかと問う。彼女は昨晩云鵬に会いに来たが不在で、徐麗を探したが彼女もいなかったというのだ。云鵬は徐麗がどこにいたかなど知らないと答える。
王玉江は徐麗(江伊楠)に昨晩どこに行ったかと問う。伊楠は部屋にいたと答えるが、楚瑩が訪問した際に居なかったと言う。ちょっとだけ外へ出たと言うとそれを証言できる者はいるかと追及された。伊楠はそういえば阿香に会ったと答える。阿香が呼び出され、昨晩徐麗に会ったかと問われたが確かに会ったと答えた。
…やはり阿香は自分を助けてくれている、確信を持った伊楠はその晩密かに彼女に会い、孫宏宇(呂云飛の偽名)の名を出す。すると阿香は、ずっとあなた達中国警察が来るのを待っていたと目を潤ませるのだった。
呂夢瑶は呉新河のオフィスを訪ねる。新河は不在だった。デスクを漁ると分厚いファイルから一枚の写真が落ちてきた、それは母を看病する自分の姿だった。ファイルを開くとそこには叔父や父、それに死んだ弟の写真とタイ語で書かれたプロフィールが。やはり新河は自分達家族が目的で近づいてきたのだ…。
呂云鵬はパゴダの供養のために寺へ。和尚は彼の命を奪った弾丸を骨壺に入れた。
そこへ楚瑩がやってきた。彼女は実兄と義兄の両方がいなくなってしまったと自嘲気味に話す。一方は交通事故で、もう一方は自ら災いを招いて…。と、云鵬は彼女の実兄・楚梟の死は交通事故ではなかったと噂に聞いたと告げる。パゴダの手下が楚梟の遺体を処理したが遺体には銃で撃たれた跡があったと言うのだ。銃殺されたのであればパゴダと同様、その銃弾が骨壺に入れられているかもしれない。
楚瑩は急いで兄の祭壇へ行きその骨壺を開ける。そこには確かに銃弾が入っていた…。
楚瑩は父に兄の命を奪った銃弾を突きつける。楚天南は仕方なかったのだと答える。楚梟はこの私に親子の縁を切ると指さし、楚門会に不利な証拠を集めて警察に私を突き出そうとしたのだ。あいつには全てを与えてやったというのに親を、この私を裏切ったのだ!!
しかし楚瑩は、自分にたてつく者が気に入らないなら実娘である私も殺すがいいと噛みつく。楚天南は怒りのあまり脳溢血を起こして倒れてしまった。
楚瑩はさすがに責任を感じて落ち込む。このままでは楚門会の存在自体が危うくなる。まずは父の状況を外部に漏らさないこと。余計な内乱を防ぐためだ。次に麻薬取引を一時停止させる。楚天南は裁判の二審を控えており、それまで目立った動きをすべきではないからだ。それから敏登が資金の不正流用をしていた可能性があり遡って監査をすること。この三点を王玉江に命じる。
[第四十四集]
江伊楠は経理チーフの孫顆が不正に関わっていると睨んでいるが、彼女の作成する書類も監査した書類も問題点は見当たらない。
伊楠は呂云鵬に、阿香も呂云飛の仲間であったことを告げる。云飛が遺したメッセージでは協力者は6人…3人は云飛が殺された後に処刑されたと多猜が証言している、これで全員見つけたことになる。しかし楚門会の不正を握っている者がいるはずなのだ…。
云鵬はまた楚瑩に呼び出された。行くと楚瑩はワインを飲んで酔っているようだ。彼女は父の代わりに会社を、楚門会を率いる重荷に疲れ切っていた。今晩は一緒にいて、そう言う彼女を云鵬は抱き上げベッドに運び、部屋の明かりを消す…。
楚天南は意識を取り戻したが全身麻痺の後遺症が残り喋る事もできなくなった。口に筆を加え必死に文字を書く…『王鵬は呂云』そこまで書いて墨をひっくり返してしまい苛立ってうめき声を上げる。その声を聞いて王玉江がかけつけた。机の上の紙に『王鵬は』と墨をこぼした跡が。それを見て王玉江は王鵬の事はしっかり見張り調べると言うのだった。
呂云鵬は明くる日もまた楚瑩に呼び出された。案内する王玉江は忠告する、自分はお嬢様が小さい頃から護衛してきた、彼女を傷つける者は必ず殺す、と…。
楚瑩はブルーアイスの研究を云鵬一人に任せると言う。云鵬は朱教授がいなければ3か月どころか2年はかかるだろうと答えるが、麻薬取引は一時停止しておりブルーアイスの完成も急がなくなったので大丈夫だと。3日与えるので朱教授から教えてもらえることは全て教えてもらえという。楚瑩は父の第二審で確実に無罪を得るために三日後に政府の調査団を招き公開調査させるというのだ。それはつまり、朱教授を口封じのために殺すということだ…。
3日以内になんとかして朱教授を救わねば。云鵬は伊楠に相談するが、あまりにも時間が短すぎる…。と云鵬はひらめいた、呉新河だ。云鵬は新河に連絡し、楚瑩が朱教授を殺そうとしているのでブルーアイスを作りたいなら彼を助けに来いと言う。原材料を運搬するトラックを利用して朱教授を脱出させる、と。
[第四十五集]
翌日、朱教授と示し合わせた呂云鵬は先にトイレに立つ。駐車場にはトラックが到着している。王玉江がいつものように巡回に来た。トラックに実験で出た廃液が積み込まれ出発しようとしたその時、王玉江が廃液缶の蓋を開けて見せろと言う。一つずつ開けていくが中は実際廃液だ。云鵬は玉江を遮るように、ブルーアイスの研究報告書を楚瑩に持って行って欲しいと言う。云鵬に促され研究室へ入るが朱教授の姿が見えない。王玉江は急ぎ部下に召集をかけて廃液を運び出していったトラックを追って行った。
…そのわずか数分後、云鵬が配電盤に仕掛けた小さな時限爆弾が爆発、回線がショートして建物全体が停電する。云鵬は懐中電灯片手に研究室内の廃液缶をノックする。そのうちの一つに朱教授が隠れていた。
うまく王玉江を出し抜き朱教授を連れ出した云鵬は彼を江伊楠に託し急いで戻る。
その頃、阿香は楚天南から勐卓を出るための通行証を奪う。動けず声も出せず抵抗できない楚天南を嗤う「いい気味だわ、あなたの楚門会がみるみるうちに崩壊していくさまをその目で見るのよ。」実は彼女は呉新河の手下だったのだ…!
そろそろ伊楠が阿香と合流する頃…云鵬が阿香に電話してみると、ちょうど車が見えてきたと言う。「云飛さんは私の命の恩人ですから、私も命をかけて朱教授を助けますよ。」阿香はそう言って電話を切り、伊楠の車に乗り込む。
……あれ、彼女は"云飛さん"と言ったのか?兄はここでは孫宏宇と名乗っていたはずでは?!云鵬は急ぎ伊楠に連絡する「伊楠!阿香は仲間じゃない!」
阿香は即座に銃を伊楠に突きつける。伊楠は急ハンドルを切ってその手を躱す。銃声が数発響き、車はガードレールにぶつかり停止した。阿香は心臓に銃弾を受け即死していた…。
朱教授に逃げられたと知り楚瑩は激怒する。阿香が父の通行証を奪い共に姿を消している。朱教授を狙うということは阿香は呉氏商会の人間だったのだろう。
王玉江は坎納に忍び込ませているスパイから中国警察が緬川に来ていることを知らされる。中国警察が派遣した者は松江というコードネームで、孫宏宇が遺したUSBと彼の協力者を探しているらしい。既に楚門会に潜入している可能性もある、楚瑩はすぐに内部調査するよう王玉江に命じる。
朱教授は無事保護された。しかし中国警察が来ていると知った楚瑩が勐卓を封鎖し検問を行わせ厳重な警戒体制をしいた。云鵬は呉新河がわざと楚瑩に中国警察がやってきていることを伝えたのだろうと推測する。
喬立偉の調べで楚門会の経理部長の孫穎が実は呂云飛の協力者である可能性が高くなってきた。彼女が楚門会の不正の証拠を握っているはずだが、楚瑩がスパイを疑って捜査させている今その確信を掴みに動くのはあまりに危険。それよりも今優先させるべきは云飛のUSBを入手することと呂夢瑶らの救出だ。
伊楠は浮かない顔をして一服しているアンディに近づき、暗号を解読できなければ永遠にここから出られないと言い、もしUSBを渡してくれたら脱出する手立てをつけてやると持ち掛けた。
呂云鵬が戻って来ると門扉に手紙が落ちていた。無記名で「あなた達はもう私の正体がわかったでしょう、今晩会いましょう」と書かれていた。孫穎だろうか。江伊楠はあまりに出来過ぎていて罠に違いないと制止するが、云鵬は彼女が我々に助けを求めているのなら見捨てることはできないと言う。伊楠はそれなら自分が行くと言う。云鵬はしぶしぶ落ち合う場所を告げる。
だが云鵬が伊楠に教えたのはでたらめな場所だった。手紙の主が書いた場所へやってきた云鵬。そこへ現れたのは…。

[A] 呂云鵬
化学博士。王鵬という偽名で楚門会へ。会長の娘・楚瑩が兄・云飛を愛していたことを知り彼女を利用しようと画策するが…。
[B] 呂云飛
呂云鵬の兄。濱江の麻薬取締局捜査官だった。孫宏宇という偽名で6年間楚門会に潜入し捜査を続けてきたが身元がばれて殺されてしまった。楚門会の不正の証拠を集めたUSBを残しているが高度な暗号でロックされている。
[C] 江伊楠
濱江の麻薬取締局捜査官。呂云鵬を救うため、また呂云飛が掴んだ楚門会の秘密を知る人物に接触するため、弁護士の徐麗という偽の身分で潜入。
[D] 楚天南
緬川勐卓に拠点を置く総合商社、その実、金三角を牛耳る麻薬密売組織・楚門会の会長。
[E] 楚瑩
楚天南の娘。呂云飛の恋人だったが彼に騙されていたとわかった今でも忘れられないでいる。
[F] 王玉江
楚天南の側近で護衛兵のリーダー。
[G] 阿香
楚天南に仕えるメイド。江伊楠が呂云飛のUSBを狙っていることを知りながら黙っている。
[H] 孫穎
楚門会経理部の部長。
[I] 朱逸凡
化学博士。かつてアンフェタミン系物質の合成の研究をしていた老教授。楚天南に家族を人質に取られ"ブルーアイス"の開発を命じられている。
[J] 安迪(アンディ)
楚天南が招聘したアメリカの暗号解読のスペシャリスト。しかし呂云飛のUSBの暗号には苦戦している。
[K] 喬立偉
明山の麻薬取締局局長。江伊楠の楚門会潜入作戦の指揮を執る。
[L] 呉雄
緬川坎納に拠点を置く麻薬密売組織・呉氏商会の会長。
[M] 呉新河
呉雄の甥。李玫と呂夢瑶を人質にとって呂云鵬に"ブルーアイス"の製法を引き渡すよう要求。
[N] 呂夢瑶
呂云飛の娘。呉新河がとても親切で優しい恋人だと信じていたのだが…。
[O] 李玫
呂云飛の妻。呉新河が義弟を脅迫するために自分たちを監禁していると悟り、病気のふりをして呉新河の目を欺いている。
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