84分

※日本語版はありません。
故事は物語のこと。インターネット配信のみの映画で中国版「世にも奇妙な物語」。
案内人の少女がコインを入れた"物語販売機"から四つの物語が繰り広げられる。
「鶏湯泡面/Chicken Soup Noodles」(原作/朱薇 監督/朱佳夢、王晋 主演/邵芸)
――小可は小さい頃から思った事をすぐに口に出す性質で友達をなくしてきた。そして今日は結婚式の真っ最中に新郎に愛想を尽かされ逃げられてしまった。落ち込む彼女の目の前にインスタントチキンラーメンの自動販売機が。ほかほか温かいラーメンは幸せな気分になり全てを許せる気がした。幸せになりたいなら全てを許す人間になりなさい、ラーメンがそう言ってるかのようだ。
それからというもの小可はムカつくことがあるとチキンラーメンを食べて全てを許した。すると幸せな気分になったし彼氏もできた。しかし…――
泡面はインスタントラーメンのこと。
コメディ。最後のオチも「世にも奇妙な物語」らしさ満載のショートショート。
「鬼打墻/Enter Nowhere」(原作/邱雷萍 監督/丁小雄 主演/曹云金)
――阿克は新しい恋人とホテルでデートの約束だ。一番良い部屋をとって彼女が来るのをウキウキして待つ。と、呼び鈴がなった。開けるとネグリジェに一枚羽織っただけの女が立っていた。隣の部屋の者だがカードキーを持たずに出てしまい締め出されたのでフロントに電話してほしいという。阿克はフロントに電話をかけようとするが電話の調子が悪く繋がらない。自分がフロントに行って伝えて来てやるといって出て行った。エレベーターで一階へ行くが、下りた階はなぜか一階ではなくさっきの四階だ。夢でも見たのか…?――
原題は「幽霊が壁を叩く」、英題は「出口なし」。
ホラー。本当にありきたりで話自体は面白くない。ホラーの表現も安っぽい。ただ主演のツァオ・ユンジン(曹云金)は芝居が上手いと思う。多分コメディ俳優だろう。
「官能許願/Wishing Upon An Organ」(原作/扶他檸檬茶 監督/丁小雄 主演/趙達)
――劉定一は超能力者だ。念じると物を動かしたりできる。ただ力を使うとその代償として体の一部が消えてしまう。消えた部分はしばらくすれば元に戻るのだが。
そんな超能力者の彼でもなんともできないのが幼馴染の小揚のハートを掴むことだ。彼女の25歳の誕生日にプロポーズしようと一大決心するが、なんと当日小揚は事故に遭って死んでしまった。定一は超能力で時間を巻き戻した。だがその代償として舌が消え喋れなくなった。定一は小揚が事故に遭わないよう現場に先回りする――
原題は「臓器が願いを叶えてくれる」、英題は「臓器に願いを」(「星に願いを(Wish Upon A Star)」をもじっている。)
ラブストーリー。これも話はオチも含めて拙いのだけど、主演のチャオ・ダー(趙達)がめちゃ格好良くてちゃんと泣けた。
「馴兎記/Taming The Rabbit」(原作/鄭淵潔 監督/陳静 主演/盧思宇)
――皮皮魯はピカピカの小学一年生になった。でも先生の言う事をきかずいたずらばかり。そんな皮皮魯を注意した同級生の女の子の頭が兎になった。みんなはびっくりするが、先生は素晴らしいと褒める。その女の子は全校集会でも褒められた。先生はみんなしっかり勉強して良い子になり兎になれるよう頑張りましょうと言う。
やがて一人二人と兎に変わる生徒が増えていき、クラスでまだ兎になっていないのは皮皮魯と梁果の二人だけになってしまった――
タイトルは「兎のしつけ」。
中国の有名な童話「ピピル伝」をモチーフにしたファンタジー、に見せかけたショートショート。シニカルでよろしい。お子様のお芝居もとっても上手。
非常に、もろに、「世にも奇妙な物語」だった。
若手の監督や俳優をフックアップするためのオムニバス。短いので見やすいけどどうしても話が安っぽくなる。コメディは楽しく見られるけどシリアスはちょっとねぇ…。
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