中国語でドラマを見る-潜龍在淵 #19 | あさひのブログ
「三国機密之潜龍在淵(全54話)」のあらすじ。
中国語版のざっくり解読なので間違ってるところもあるかもしれません。

[第五十四集(最終回)]
曹丕率いる魏軍に対峙した劉平はこれが曹操の遺志なのかと問う。曹丕は父とは関係なく、ただこの乱世という時代で自分の夢を実現させるためにやってきたのだと告げる。今戦えば孫権と劉備が攻めて来て、せっかく曹操が勝ち得た中原の平和を壊すことになると劉平は説くが、曹丕は父から愛されなかった自分はもはや、自分が父より強いことを証明することでしか生きる価値を見出せなくなったのだと吐露する。天下の平和は願っている、だがこの戦に勝った者が天下を救う権利を得るのだ…。
劉平は実は曹丕と戦う気はないのだと告げる。元々自分は皇帝でもなんでもなかった、皇室が劉姓だろうと曹姓だろうと、人々が平和に暮らせる世の中であることこそが自分の求める事なのだと。彼は禅譲すると言うのだ。

朝臣らが皆反対する中、劉平は冠を外す。賈詡だけがよくご決断されたと手を握り見送る。
「皇帝ごっこ」はやっと終わった、宮殿の長い階段を降りると曇り空に急に光が差し込んできた。それは劉平の心の中を現わしているかのようだった。
城を出るとそこには司馬懿が待っていた。久しぶりに二人で狩りに出かける。劉平は自分の役目は終わった、次はお前の番だと言って握手し別れる。そして伏寿の待つ庵へと向かう。
ついに再会を果たした劉平と伏寿は固く抱き合う。「みんな終わったの?」伏寿は問う。劉平は笑って答える「いいや、これから始まるんだよ。」

曹丕は一人朝議の間の玉座にやってくる。机の上の箱の中には玉璽が。手を触れようとした時、曹節がやってきた。強引に皇帝の座を奪って、歴史に簒奪者と名を残すことになると罵倒する妹に、曹丕は自分が劉平より明らかに皇帝に相応しいと言い張る。曹節は怒って玉璽をつかむと兄に向って投げつけた。玉璽が床に落ち、曹丕は玉璽が欠けてしまったのではないかと慌てて拾い上げる。その様を見て曹節は失望し去っていく。
父が手にすることができなかった玉璽を、今自分は握っている。見たか、父上、俺はやったぞ、ついにやったぞ!曹丕は天を睨みつけて笑う。その口からは血が流れてきた。長年のストレスで彼の内臓はぼろぼろになっていたのだ。

曹丕は皇帝となり国号は魏となった。だがわずか七年で曹丕は逝去し幼い曹叡が帝位に就いた。曹叡の後見人となった司馬懿はいよいよ天下を我が物にすべく動き出す…。
幼い皇帝と山陽地方へ出向いた時に、山羊の怪我を診る劉平の姿を見かけた。だが司馬懿は車を止めることなく通り過ぎていく。彼が見ているのは天下だけなのだ…。(終)

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総括。

アイドルものでした!老いも若きも美男美女で目に麗しくてよろしかった。
物語は史実をベースにかなりトンデモというか漫画的な展開を見せる歴史パロディもの。三国志の知識は必須。主人公が窮地に陥る、かと思いきや奇跡の一発逆転、の繰り返しでしっかりハラハラさせて、若干クサいラブストーリーもいくつも仕込んで、エンターテイメントとしてアイドルものとしてよくできた脚本。だけどいかんせんお芝居が…。ユーモアなしのサスペンスなのにわざとらしいお芝居だから逆に笑えてしまって。アイドルものはやっぱコメディ要素入れてくれないとキビシイわぁ。(´д`lll)

その中で群を抜いて素晴らしい演技力を見せつけていたのが伏皇后役ワン・チェン(万茜)。一人だけ格が違う。見た目はカワイイけどお芝居が何ともならないマー・ティエンユー(馬天宇)くんとの恋愛シーンは全て彼女がリードしその切ない感情を彼の分まで語りつくしてた、本当に素晴らしい!
それからちょっとしか出てこないけどとても泣けるお芝居で印象に残った張太監役、リー・チェンイー(李建義)。ベテランの業。
あとは荀令君役のワン・レンチュン(王仁君)、話の中核には絡んでこない脇役ながら、手を抜かない、心情の推移がきちんと見えるお芝居。この人は「軍師連盟」で曹植を演じてた人。
主人公・劉平役のティエンユーくん、その小動物系のカワイイ表情は最強のおばちゃんキラー。カワイイから何でも許しちゃう!(´∇`)b 司馬懿役エルヴィス・ハン(韓東君)は水戸黄門の助さんにしか見えない。むっちゃ時代劇顔なのに現代的な芝居をブチ込んでくるので頭を抱えた…。序盤の敵役・満寵を演じるトゥー・ナン(屠楠)、この人無名ながらお芝居は良かったな。キャラが立ってた数少ない人物。あとは郭嘉と貂蝉も主役格だけど、まぁお顔は良いんだけど…。特に郭嘉は重要な役なのにキャラが作れてないというか途中で破綻してしまってて、行動原理に矛盾が生じておかしなことになってた。郭嘉以外でも「なぜその事実を知っている?」とツッコミたくなるケースが多くて、何でも「勘が鋭い」で通すのは無茶苦茶だ…。
あと恋する相手が全員既婚者。揃いも揃って…。

この作品最初から違和感を感じたのが、衣装や髪型。現代風にアレンジする時代劇は少なくないけど、これはやけに日本ぽさを感じて。中国の時代劇といえば頭頂部にお団子を結うのが普通だけど、この作品はお団子にせず束ねているだけの日本の侍のちょんまげみたいな結い方をしてるキャラが多くて。スタッフに日本人らしき人がいるわけでもなかったので新しい時代考証の結果なのか…。