中国語版のざっくり解読なので間違ってるところもあるかもしれません。
[第五十一集]
儒家らを避難させた満寵は劉平に、なぜ潜龍観が危険だと分かっててやってきたのかと訊く。劉平は知っていたからこそ来なければならなかったと言った。その時背後で地鳴りのような音が。振り向くと潜龍観が崩れ落ちようとしている。中に一人残っている崔琰がスイッチを押したのだ。自殺する気だ!劉平は崩落し火の手が上がる潜龍観に駆け入り崔琰を引っ張り出す。そこへ炎を上げる柱が倒れかかって来た。だがそれを満寵が間一髪で支え、三人は脱出する。
満寵はなぜ郭嘉が彼の正体を知りながら曹操に告げなかったのかが理解できた。
同刻、皇后の元に毒酒が運ばれる。運んできたのは他でもない司馬懿だった。伏寿は差し出された杯を一気に飲み干す。劉平は急ぎかけつけたが今一歩遅かった。伏寿の冷たくなった体を抱きかかえる。
劉平は平然としている司馬懿に剣を突きつけるが曹丕がそれを制止する。剣の切っ先は司馬懿の胸に刺さったが彼は避けようとはしなかった。司馬懿は自ら成し得たいことのためには自らが傷つく事を恐れないと、この乱世で誰も傷つかない方法などないのだと言うのだった。
伏府からは楊彪と荀彧の手紙が出てきた。荀彧は馬鹿な真似をするなと制止する内容、楊彪は共に敵を倒そうと書いていた。楊修はこれは父を陥れようとする罠だと曹操に訴えるが、楊家には今まで何度も謀反の疑惑があり今度はもう看過できないと曹操は告げる。楊修は父はもう引退した身なので自分が父の代わりに死罪になると願い出て連行されて行った。
外には勝ち誇った顔の司馬懿が待っていた。これは復讐だ…。
尚書台の荀彧の元に曹操がやって来る。伏完の手紙を叩きつけ、謀反を知りながらよくも報せなかったなと突きつける。裏切り者と言う曹操にしかし荀彧は、元々漢皇室を助け董卓と戦ったのに、いつの間にか皇室と対立するようになったのはあなたの方だと涙を流し訴える。
[第五十二集]
荀彧はもはやお役に立てることはないと言い去って行った。曹操は次々と身近な人間が自分に反して離れていくことに苛立ちそして茫然とするのだった。
ほどなくして曹丕がやって来た。荀彧が自殺したとの報せ…。これはわしへの復讐なのか!?曹操は激しい頭痛に襲われ倒れる。
実は伏完への手紙は司馬懿が画策したものだった。司馬懿は伏完に、楊彪と荀彧に宛ててクーデターを企てているという手紙を書かせた。楊彪は賛同するであろうし、荀彧はああ見えて漢皇室を尊重している、曹操には伝えず制止してくるだろう。もしクーデターが失敗して伏完が死んだらこの手紙をわざと発見させるのだ、曹操はきっと楊彪と荀彧を殺す、だが彼らは故郷での人望も高いので反曹操の感情が一気に高まろう!
その企みを告げられた劉平は殴りかかる。だが司馬懿は、曹操の身近な配下は全て荀彧が紹介した者ばかりなので彼を消せば曹操は味方を多く失うことになり結果的には漢皇室にとって良い事ではないかと嘲笑する。
曹操は鄴城へ行く前に曹節を皇后にすることで皇室と協力していこうと伝えさせる。曹節は参内し、そもそもは自分が郭嘉の袋を開けてしまったことが原因で皇后も亡くなる結果となってしまったと自らを責める。そして自分を愛してくれなくてもいい、父と陛下が協力することで二度と争いが起こらないようにしたいだけだと訴える。
そうして劉平は婚姻を受け入れ曹節は皇后に封じられた。
司馬懿は山中の庵を訪れる。そこには、死んだはずの伏寿が静かに暮らしていた。実は司馬懿は劉平から仮死の薬を手渡されていた。皇后に飲ませたのは毒ではなくその仮死の薬だったのだ。
[第五十三集]
関羽が樊城を攻め曹操軍は惨敗した。関羽は樊城に陣取りこのまま許都へ攻め入り皇帝を迎えると言っているらしい。さらに密偵の報告では洛陽に撤退した曹操はこの所重い頭痛で臥せっているとか。本当に関羽が許都へやってきたらどうすべきか…劉平はとにかく城民の安全を第一に考えるよう命じる。曹操が死んだとなればまた中原が荒れよう…劉平は自ら洛陽へ赴き曹操の病を治してみようと考える。
洛陽では曹操が配下を集め良い策はないかと問うが皆八方塞がりのこの状況に何も言葉を発しない。そこへ司馬懿が孫権と組めばいいと言い出した。孫権は劉備と長年同盟を組んでいると皆呆れるが、司馬懿はこの同盟が有名無実になっている現実を告げ、孫権は必ず乗って来ると説く。曹操はすぐに孫権へ使者を出すよう命じた。
劉平は洛陽へ。華佗の書によれば全身麻酔下で開頭手術すれば治ると告げるが、曹操は今まで劉備や孫権が自分の敵だと思っていたが本当の敵はこんな近くにいたのだと笑って拒否する。劉平は世の平和のために戦うという目的は同じなのだから協力できるはずだと説くが、曹操はもう時間がないと力なく呟く。もしわしにもう10年の時間があれば、お前と協力し平和を実現できたかもしれないな、と…。
洛陽で劉平は久しぶりに司馬懿に会った。司馬懿は声を潜め、曹操が死んだらその時が決起のチャンスだと告げる。そして漢皇室に寝返る可能性のある軍の名簿を手渡すのだった。
曹操と孫権の連合軍は関羽を打ち負かした。だが曹操はその凱旋直後に倒れてそのまま亡くなった。予想通り青州で反乱の声が上がる。さらに曹操の次男の曹彰が後継の座を狙い兵を引き連れて洛陽に向かった。孫権と劉備もこの機を狙ってくる、曹丕は内外に兵を割かれ身動きできまい、今こそ決起の時だと朝臣らは劉平に訴える。ついに劉平は兵を挙げ北上すると告げる。
一方、曹丕はタイミング良く青州の反乱や弟の裏切りが発生し、これらは皆司馬懿が裏で手を回しているのではないかと問い詰める。だが司馬懿は自分はただ勝者の味方だと言うのだった。曹丕はもし自分が死ぬようなことがあればお前を陪葬させてやると告げる。そして許都へ向けて兵を出す。

[A] 劉平
字は義和。亡き皇帝・劉協の双子の弟。世の中に平和を取り戻すため戦っている。
[B] 伏寿
皇后。劉平の兄嫁にあたる。劉協の身代わりである劉平をいつしか愛するように。
[C] 曹操
字は孟徳。幼名は阿満。魏公に封じられ王を名乗ることになる。現在の漢帝国の実質的支配者。
[D] 司馬懿
字は仲達。劉平と兄弟同然に育つ。曹丕の参謀となる。
[E] 崔琰
尚書。字は季珪。河北の多くの勢力を抱える名家の当主。
[F] 楊修
主簿。楊彪の息子。父とは違い新しい時代は実力のある者に従うべきと考える。
[G] 荀彧
尚書令。字は文若。荀令君と呼ばれる。曹操の古くからの配下だが儒家であり漢皇室との板挟みに苦しむ。
[H] 曹丕
曹操の次男。字は子桓。自らが天下を支配する皇帝となる野望を抱いている。
[I] 曹節
曹操の娘。劉平に告白するも一度振られている。
[J] 満寵
許都令。満府君と呼ばれる。
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