中国語でドラマを見る-軍師聯盟 #15 | あさひのブログ
「大軍師司馬懿之軍師聯盟(全42話)」のあらすじ。
中国語版のざっくり解読なので間違ってるところもあるかもしれません。


[第三十三集]
司馬懿が鄧艾の策を元に譙県を屯田しようとしていることを知った曹一族は憤慨する。曹真は譙県を夏侯玄に任せるよう曹丕に進言するが曹丕は人事は尚書台に任せていると答える。
曹真は郭照が失脚したのをチャンスとみて劉協の二人の娘を連れて来た。曹丕は前天子の娘を後宮に入れるのは失礼に当たると反対するが曹真は無理矢理納めさせた。劉協の娘らは気位が高く後宮でも冷宮の郭照を見下す。

仲達は新たに屯田令という役職を創設し、その第一号として鄧艾を譙県の屯田令に任じた。鄧艾が子夜と一緒なら流暢に話せると知った仲達は彼らの仲人となり結婚させた。結婚式の帰りの馬車にて。仲達があんな若造の結婚に喜び随分とご機嫌に酔っぱらったのを見て春華は不思議に思う。仲達は言う、彼はただの若造じゃない、優れた才能を持ち大志を持つ、魏国の将来に必要な人材なのだと。曹丕が最も心配しているのは軍権を持つ一族が力を増していくこと。彼らに対抗しうる勢力が必要だ。そして鄧艾は司馬家の人間ではない、これが重要なのだ。仲達が曹丕の意図を汲んで行動しているのならなぜ曹丕は女スパイをよこすのかと春華は問う。曹丕は自分に味方しているわけではない、勢力の均衡を保とうとしているだけなのだと仲達は言う。一方の勢力が弱まればもう一方が強くなる、強くなりすぎてはならない、ゆえに司馬家を見張らせるのだ。

帰宅した二人を柏氏が待っていた。春華はむっとするが、彼女から郭照が冷宮送りになったことを知らされる。郭照は仲達と春華を庇ったために曹丕の怒りを買ったらしい。さらに先日曹真が劉協の娘を後宮に入れたことにより郭照の立場はさらに悪くなるだろうと柏氏は言う。仲達は柏氏に、司馬家に入ったならば司馬家の人間として郭照を助けるよう陛下に働きかけてくれと頼む。
翌日、参内した柏霊筠は曹丕に仲達に異心なしと報告する。曹丕は郭照が妊娠していることを知ったこともあって彼女を赦し呼び戻すことに。
司馬府へ戻って来た柏氏に仲達は礼を言うが、柏氏は礼などいらないからひとつだけ言う事を聞いてほしいと言う。春華は今後一切、郭照と会わぬこと。郭照は今危険な立場に置かれている。春華が彼女と義姉妹の関係を持ち出せばそれは彼女にとっては毒酒にも成り得ると…。

譙県の県令として着任した夏侯玄は屯田令・鄧艾が自分よりも早く着任してすでに仕事を進めていると聞いて様子を見に行く。彼はさっそく田畑の測量を開始していた。
鄧艾は官舎に住まず郊外のぼろ家を借りて住みだしたという。夏侯玄は曹真のアドバイス通り鄧艾の家へ侍女と金や反物を贈るが、子夜がそんなものは一切受け取らないと門前払いした。

鄧艾の仕事は早かった、あっという間に測量を終えたとの報せ。しかしここからが本番だ、譙県の土地は実質曹一族が占領している、彼らの抵抗にどう立ち向かうか。仲達は賈逵の兵を譙県に置いてにらみをきかせることに。

[第三十四集]
鄧艾は曹真が不当に占拠していた土地も屯田の対象に入れたため曹真の手下らが反抗し、30幾人もの逮捕者が出た。太后(卞夫人)は一族の土地を他人の好きにさせるのかと憤慨する。さらにいつまでも甄氏を皇后に封じず彼女の息子を皇太子に立てないことに言及し、自身と同じ轍を踏ませるつもりかと曹丕に突きつける。しかし曹丕は全ては皇帝であるため、曹家の皇帝ではなく天下の皇帝であるために必要な新制度だと母の訴えをも退けるのだった。
おそらく曹真らが母に働きかけたのだ…曹丕は以後何人たりとも太后に政事に関する事項を訴えることは許さないと触れを出す。

劉協の二人の娘のうち姉公主は、甄氏を蹴落とせば皇后の地位が近くなると考え、皇帝の寵愛を失った女の恨み節を歌った歌を後宮内に広めさせる。その歌を知った曹丕は甄氏が作ったと考え、罰として叡公子と引き離させる。
しかし昔から甄氏の事をよく知る郭照は彼女がそのような歌を作るわけがないと女官らを尋問し、姉公主が広めた事実を掴む。郭照は貴嬪の権限で姉公主を棒打ちの刑に処する。郭照によって甄氏の冤罪が雪がれ叡公子は母の元へ帰された。

鄧艾の行為は許せない、司馬懿を殺してやる…騒ぐ一族らを老将・夏侯惇は諌める。お前達は封地も職も財産も充分ありながらまだ足りぬと言うのか、己の事ばかり考えず国の事を考えよと。しかし一族らは国より曹家が大事だと譲らない。夏侯惇はため息をつく。

翌日、夏侯惇は仲達の元を訪れる。夏侯惇は水をきれいにしても泳ぐ魚がいなければ意味がない、何事も早急に事を進めることなかれと言う。しかし仲達は自分一人が新制度を進めているのではなく今や時代の流れが新制度を後押ししており、自分一人をどうこうしてもこの流れは止まらないと説く。赤壁で戦った将軍ならおわかりのはずだ、戦に勝ち天下を治めるために今必要なのは民を休ませ糧食を蓄え備えること。これを無視すれば今度こそ孫権劉備に国を取られることになるだろうと。しかし夏侯惇は将士らは納得すまい、実際戦地へ赴き戦ってきたのは彼らなのだと言う。彼ら武将の統率が取れなければ、一旦敵に攻め込まれたら国は終わりだ。それに対して仲達は言う、皇帝の一族が将軍となり兵を率いる習慣をやめればいいのです。
大将軍である自分への批判ととった夏侯惇は怒って帰ろうとするが、突然発作を起こし倒れてしまった。仲達は驚いて助け起こそうとするが既に息をしていない。なんてことだ、夏侯惇よ、死して私に抗うというのか…。

夏侯一族は皆司馬懿を殺せと色めき立っている、事故とはいえとんでもないことをしてくれたと曹丕は仲達に怒りをぶつける。新制度の継続がますます難しくなってきた。仲達は彼らの怒りを抑えるため自分を処刑してもよいから新制度は必ず突き通してほしいと願い出る。
曹丕は夏侯惇の弔いのために東門に祭壇を設け、仲達と陳群も同行するよう命じる。直接夏侯府へ行けば仲達は殺されるだろう、門前なら衛兵も多く彼らとて手を出せまい。新制度のためにはまだ司馬仲達を失うことはできないのだ。

[第三十五集]
夏侯惇の祭壇に曹丕が司馬懿、陳群を連れ現れた。夏侯惇の息子・夏侯楙は司馬懿の姿を認めると短剣を抜き放ち襲い掛かるが汲布によって遮られ捕捉された。夏侯惇の一族は皆仇を討たせてほしいと曹丕に訴える。曹丕は夏侯惇の死因は中風の発作であるのにその死を利用して他人を陥れようとするなと夏侯楙に言いつける。
曹丕が故人を見舞った後、仲達も祭壇へ上がり膝をつく。夏侯将軍は本当に国の事を心配しておられた、最期に失礼なことを申し上げて本当に後悔しております。そうして深々と頭を下げる。
曹丕は皆に言う、夏侯惇の言っていた通り国は外敵に睨まれ決して安全とはいえない、今内輪同士で争っている暇などないのだ。皆で協力し先帝や将軍の夢見た天下統一を果たすべきではないか!

仲達は曹丕に自分が死んで夏侯惇に詫びるので、その上で新制度は継続してほしいと訴える。曹丕は仲達の目の前に自分の剣を投げ捨てる。謹んで罰を受けますと言う仲達にしかし曹丕は、これで青徐の叛乱を抑えに行けと命じる。仲達を曹一族から遠く引き離しておくことが彼にできる精一杯の保護なのだった。
曹丕は柏霊筠に印を与え、毎日戦況と司馬懿の動向を報告させるよう命じる。郭照は帝の部屋から出て来る柏霊筠とすれ違った。一体何をしにここへ…?

郭照は汲布を呼び、皇帝にも内緒で仲達を密かに護衛してほしいと頼む。柏氏が何か企んでいるのかもしれない、しかし後宮は政事に干渉してはならない掟、どうか長年の誼で協力してほしいと。汲布は快諾する。

青徐は先帝も苦戦した地、文官の司馬懿が行って勝てるわけがない、奴も終わりだ。曹洪は笑うが、曹真は奴は戦わずして勝つかもしれないと言う。奴は昔から策略を操る…。勝ってしまったらまた功を上げ勢力を取り戻してしまうと曹洪は焦るが曹真は心配ないと答える。この所司馬防が姿を見せないが、どうやら永くないらしい。司馬防が死ねば司馬懿は三年間喪に服す、その間に我らが朝廷を牛耳ってしまえばよいのだ!

その噂の司馬防は曹丕に面会し、もし自分が死んでも仲達には戻らせず任務を全うさせてほしいと事付ける。そして孫の司馬師と夏侯尚の娘を結婚させてほしいと願い出た。それは司馬家と曹家・夏侯家との間の亀裂を少しでも埋められればという心遣いなのだった。
曹丕は夏侯府を訪れる。突然の訪問に夏侯尚は慌てて出迎える。曹丕は夏侯尚の娘・徽にまだ婚約者がいないと聞くと、司馬懿の長男はどうだと言う。

夏侯尚から話を聞いて曹真もあっけにとられる。あの司馬家と縁組などありえない。しかし陛下が直々に訪ねてきて結婚を勧めたのだ、断りようがない。まぁ司馬家のこわっぱ一人くらいなんとでもなる、重要なのは司馬懿を二度と朝廷に上らせないことだ…。


[A] 司馬懿(仲達)
御史中丞。新制度を推進する二大柱の一人。
[B] 曹丕(子桓)
魏皇帝。その育った境遇からとても疑り深い性質。
[C] 張春華
仲達の妻。元は江湖の剣侠のようだ。
[D] 柏霊筠
皇帝の命で仲達の妾となった美女。その実彼の監視役。
[E] 郭照
皇帝の側室。爵位は貴嬪。張春華と義姉妹の契りを交わしている。
[F] 甄宓
皇帝の正室。かつて弟公子に心寄せていたことから曹丕からは冷遇されている。叡公子の母。
[G] 劉公主
漢王室劉協の娘。妹と共に後宮に納められる。皇帝の娘として甘やかされて育ってきた。
[H] 鄧艾(士載)
下っ端の小役人だったが仲達に大抜擢される。吃音症だが幼馴染の小夜とは不思議と普通に喋れる。
[I] 曹真(子丹)
鎮西将軍。曹丕の従兄弟。仲達とは昔からうまが合わない。
[J] 夏侯惇(元譲)
大将軍。曹操の従兄弟に当たる老将。かつての戦で左目を失った。
[K] 夏侯尚(伯仁)
征南将軍。
[L] 夏侯玄(太初)
夏侯尚の息子。新たに譙県の県令に任じられる。


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