ガラスの仮面展 | あさひのブログ
美内すずえの「ガラスの仮面」展へ行ってきました。

昭和の少女漫画の代名詞的な作品「ガラスの仮面」の、生原稿、生カラー原稿、ポスターなど、約300点!
あらすじを追いつつ主人公マヤが演じた演目を振り返っていくような展示で、あったあったナツカシイ!と振り返りながら楽しめました。

基本的には生原稿の展示となってて、下書きの線から写植の指示跡からそのまんまで、スクリーントーンやホワイトの使い方にへぇー漫画の原稿ってこうなってるんだーと驚き。印刷では真っ黒に見えるベタも実際は濃淡にムラがあったり。年季が入ってるので写植部分(切り貼りされてる)だけが黄ばんでいたりと、本当に手作り感満載。昔の原稿ってフツーの真っ白な画用紙みたいなのに書いてるのね。それを時々誌面の構成の都合かで切り貼りしてたりもして。正直読む側は5秒くらいしかかけてない1ページを完成させるのに、これものすごい時間と労力使うなぁと改めて感じました。
カラーの一枚絵はもちろん綺麗だけど、私が特に凄いと思ったのはむしろ2色カラーの原稿。黒と赤系の絵具を使用して描かれる半カラーなページだけど、色の濃淡だけでもとても鮮やか。お芝居の衣装の描き込みようも本当スゴイ。和柄もゴシック調も、女の子が憧れる細かくてキラキラして模様を丁寧に丁寧に仕上げてて。
「ガラスの仮面」以外の作品もいくつか紹介してあり、そのラインナップを見ても美内すずえはホラーとかサスペンス、オカルト系が得意なのかな。"白目"に代表される張り詰めた空気を描くのが本当に巧みだと思う。

ミュージアムショップには「泥まんじゅうクランチチョコ」とかファン心をくすぐるグッズがずらりと。レストランでもコラボメニューをやってます。


JR京都駅伊勢丹前の特設コーナー。

「さあお行き!出番ですマヤ!」
↑たぶん被撮影者が月影先生になりきることを想定してるんだよね?


連載40周年記念 ガラスの仮面展
12/1(金)-12/25(月) 美術館「えき」KYOTO

美術館「えき」KYOTO
JR京都伊勢丹7階。



長いものに巻かれろ